雪、無音、窓辺にて。

真緒、今日の晩飯

教えない～(ふあ、とあくび) なんか眠くなってきちゃった…(軽く目を擦り)

指輪。取り戻さなくて良いのか？ ( 猫を愛玩する様に顎の下を食指で擽り )

ん～…半分寝ながらでもいい？

お前のガードが緩むなら好都合

…もし、途中で寝ちゃっても、既成事実つくったりとかしないでね？

さァ、どうだかな。寝姿に悪戯されたくなかったら終わるまで起きとけ ( 眉根寄せデコピン食らわせ )

寝落ちてるとき、なにか取り返しのつかないことしたら、もう口きいてあげないから(むす、と表情曇らせながら、額をさすって)

指輪。

はい…。

宜しい。取り敢えず風呂入って念入りに身体洗って来い。主に臍な。そんで風呂上がったら下着だけ履いて上はコレ着ろ ( 矢継早に指示出してはハンガーに掛けてある己のワイシャツを相手に向かって放り )

んー…(すでにうつらうつらと舟を漕ぎながらシャツを受け取ると、浴室にこもって身体を洗い、タオルで水気を拭き取れば、シャツを羽織り、ボタンを留めて) アキのワイシャツ、ぶかぶか～…って、言ってほしいんでしょ～(相手のもとに戻れば、棒読みで言った後、投げやりな様子で首傾げ)

…お前ちゃんと下履いて来ただろうな ( 投げられた問いに答えぬまま風呂上がりで上気した頬を指先で愛でつつワイシャツの裾を捲り上げ確認し )

あいにく露出狂じゃないので履いてます～(捲る手を止めるでもなく、下着の確認する相手をぼんやり眺めて、ため息を吐き) …さっき言った条件…その１、唇にキスはダメ。その２、暗転はなし。既成事実をつくらないでください。その３、所詮は仮初め、泡沫の夢…というわけで、今夜のことは、引き摺らないでね(言い終わると、物憂げな顔で相手の肩口に額を寄せ)

あいよ。その条件さえ守ってりゃ何やっても良いんだな？ ( 湿った髪撫でながら相手の述べる条件を頭に入れ承諾すれば脇の下に手を差し入れ身体抱き上げ俵担ぎにし、ベッドの縁に座らせ対面すれば翳り帯びる表情を見詰め ) ハァ…気が乗らねぇのは分かるが始終その顔で居るつもりか？こっちまで滅入っちまいそうで心底やり辛いんだが。

…心を持ってしまった空気人形なので(相手の顔は見ずに俯いたまま、淡々とした口調で呟いて) この心はアキのものじゃないから、笑うことはできません。あしからず(ちら、と、一瞬だけ相手に視線を向けるも、すぐに逸らして黙り込み)

今のお前にとって俺は持ち主側なのか。心を寄せる青年の立ち位置にはなれねぇんだな ( 大仰な溜め息と共に後頭部ガシガシ掻いては、ハンガーに引っ掛けてあるネクタイ手にし其れで相手の視界奪う様に巻き付け後側で固結びにし ) ── いつの事だか覚えてねぇが、カニバ嗜好なのか訊いた事あったよなァ。人肉を好んで食す嗜好は理解出来んが…とある書物によれば、人肉は舌で味わう物じゃなく頭で味わう物らしい ( 滔々たる語り口にて相手の耳元へ囁けばワイシャツの裾からスラリと伸びた太腿に手の平を這わせ愛撫し ) まァ要するに事が済むまで好きな奴の顔でも思い浮かべてろ、っつー事だ。

……アキは、それでいいの？好きな人のことで頭がいっぱいになってる俺に触れて、楽しい？(ネクタイで目隠しされてしまえば、不安そうに眉下げ、手探りながら相手の頬に触れると、優しく宥めるように撫でて)

お前は優しいが…少々残酷だな。どうせなら俺の事だけを考えて俺の熱に反応して欲しい、って言うに決まってるだろ ( 伏し目がちな面持ちで相手の問いに対し返答すれば、頬撫でる手を捕え指先の一つ一つに口付けを施し手首に甘く噛み付いて歯痕を舌でなぞり ) …真緒、脚開け ( 空き手で太腿を叩きつつ荒く呼び掛け )

叶えてあげられなくて、ごめん(指先に柔らかな感触が与えられれば、微かに肩を震わせ、ぽつりと呟くように言葉を零して) 開くって…どのくらい？これでいい？(戸惑いながら、こぶしひとつ分くらいの隙間を作って)