創作♂ 2019-08-22 11:32:08 ID:2df80a81e |
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((本を落としたりとか色々思いついては見たんですけど確かに四つん這いはほのかちゃんには不自然かもしれないですね。普通にしゃがみながら取りそうですし。笑
了解です。ありがとうございます!頑張って落下させつつベストポジション取れるようにします。笑
後は此方の顔の上にお股がくる…とかも…際どいですが、大好きですね。))
カイゼル「……成る程。想像していたよりもずっと広いんだな。慣れてないうちに一人で来ると迷いそうだ。」
(彼女に案内されるまま目的の場所まで向かうと、一部屋でなくとも一階程度のスペースで終わると思っていた為、数階にも渡って本棚が無数に並び各階毎に区分までされている図書館棟の広さには流石に驚きを覚え。以前通っていた大学にも図書館棟はあったとはいえ、自分からしてみれば珍しい日本語の書物がそれほどあるという事は当分退屈しないだろうな、と目を輝かせ。そのまま相手の後をついて階段を降りて行き…)
「それは良いことを聞いた…ん、ありがとう──!?」
(閉架書庫にたどり着き、ここにたどり着くまでの間話していた内容から、此方の好みになるべくあった本を探してくれた相手に感謝を示しつつ差し出された本を受け取ろうと手を伸ばし。彼女から本を受け取り手を引こうとすれば、地震によるものか、振動が地下の空間を揺らし始め。本棚を倒すほどの振動では無いものの、彼女の乗っていた踏み台を不安定にさせるには十分な揺れであり、相手が此方に倒れ込むかの様に踏み台が傾いてしまい。)
((かなり無理矢理ですが、騎乗してみました。笑))
(本棚を掴むという選択肢が頭に浮かんだ時には既に遅い。本を差し出した時に重心が前にかかっていたのもあり、「危ない」と伝える間もなく、身体はしゃがんでいた相手を少し超えて倒れた)
ほのか「痛……っ」
(倒れた時に膝は打ってしまったものの、どうにか床に手をつけた事で、頭を打つのだけは回避したらしい。ゆっくりと上体だけを起こすと、安堵から腰が抜けたようにその場にへたり込む――が、明らかに床ではない感触に違和感を覚え、恐る恐るといった風に見下ろす)
「──!………ご、ごめんなさい」
(今にも消えてしまいそうなか細い声で呟いたきり、何も言葉を発さない。早く退かなければと思う一方で、退いて今の自分の顔を見られてしまったらと思うとそこから動くこともできず、そのままの状態で固まる。部屋に備え付けられた時計の秒針が進む音すらクリアに聴こえてくる程の、長い沈黙が二人の間に流れているような気がした──)
((ありがとうございます。てっきり事故ちゅーで済むと思っていただけに予想外のハプニングでにやにやが止まりません。笑
これは印象に残る美味しい展開ですね。ご協力(?)ありがとうございます。笑))
(少女の艶やかな光沢を持つ濡れ羽色の髪がふわりと宙を舞い、甘い匂いが鼻腔を擽ったと認識した直後、咄嗟に彼女へ立ち上がり手を伸ばそうとするも片手は本を握る為中途半端に差し出していた事、更には揺れによって足場が不安定だったが災いし、本来であれば十分受け止められる相手の身体を支えきれずに転倒し。
背後から打ち付けられる衝撃に呼吸乱される中、相手がそれを受けなければ何よりだと思う反面、倒れた直後に視界が暗闇に包まれた事に混乱を深め。鼻先に伝わる甘酸っぱい匂い、口元から伝わる柔らかな、それでいて暖かい布生地の感触、熱が篭り妙な湿気を持って此方の顔を柔らかな弾力が包んでくれば、自身の状況薄々気が付いて下手に動く事出来ず…)
「──…っ」
(現状の予想に応える様に、小さく聞こえてきた彼女の声はただならぬ雰囲気纏い弱々しく。身動きしたらダメだ、と思うものの呼吸が少女の敏感な箇所へと当たれば、早めに退いて貰おう、と軽く相手の太ももへ触れ何度か叩いてみせ。退いてくれ、と口にすれば唇の動きが少女にダイレクトに伝わるだろう、と)
((む、むんむんなロルが!笑
此方もむんむんで返したいのですが、どこまで描写していいのか分からない問題に直面しております。笑))
(太ももを数回叩かれ「退いて」の合図だということが分かる。“ごめんなさい”──再度そう言おうとした瞬間、布越しの温かい肌が唇に挟まれ、微かな振動が伝わったことで意図せず身体がぴくりと跳ねた)
ほのか「!……今、退くわ」
(いよいよ耐えられなくなった自身の羞恥心が小さな声を些かに震わせる。そのまま腰を上げようとしたが、倒れてしまった衝撃で身体から力が抜けてしまい、立つことができない。もはや施す術もなく、そのまま這うようにしてそろそろと後退りをすると、スカートの前部分が相手の顔をゆっくりと撫でつけていった。相手の腹部まで下がると、顔を見れないといった風に何度か視線をさまよわせながらも、)
「──本当にごめんなさい。その……怪我とか、してないかしら」
(と、定かではない声色で問う)
((むんむんはグレーゾーンの線引きが難しいですからね。笑
取り敢えず裸体とか、コウノトリ的な事やらかすのはアウトと思ってますので、困ったらはぐらかしましょう。笑
そちら様も結構素敵なお色気してくれそうでうずうずするのですけどね。笑))
(少女の唇肉…それも本来の場所ではなく、薄い布で遮られた場所と口付けを交わす結果となれば今後一生記憶に焼き付けられるだろうと言うほどの衝撃を伴ってこちらの思考を揺さぶり。甘酸っぱい少女の味が唇に残る中彼女が腰を動かせば刺激与えてしまいながらも何とか密着していた口が離れて、息を吸い込み。漸く視界が確保されれば先程までの対応とは打って変わって落ち着かない素振りの相手に視線を向けて…その後気まずい沈黙が流れ)
「いや…こちらこそ、済まない……その、俺は何も覚えてない、から」
(彼女に向けて精一杯のフォローをしようと言葉紡ぐも、こちらも動揺してまともな言葉など思い浮かぶわけもなく。現在進行形で彼女が跨る位置際どく、大きく広がったスカートの内側で丘の谷間に屹立したテントに気付かれないようにする事で精一杯。身動き取れず跨がられた状態のまま彼女を見て)
(む、むんむんなロルが!笑
此方もむんむんで返したいのですが、どこまで描写していいのか分からない問題に直面しております。笑))
(太ももを数回叩かれ「退いて」の合図だということが分かる。“ごめんなさい”──再度そう言おうとした瞬間、布越しの温かい肌が唇に挟まれ、微かな振動が伝わったことで意図せず身体がぴくりと跳ねた)
ほのか「!……今、退くわ」
(いよいよ耐えられなくなった自身の羞恥心が小さな声を些かに震わせる。そのまま腰を上げようとしたが、倒れてしまった衝撃で身体から力が抜けてしまい、立つことができない。もはや施す術もなく、そのまま這うようにしてそろそろと後退りをすると、スカートの前部分が相手の顔をゆっくりと撫でつけていった。相手の腹部まで下がると、顔を見れないといった風に何度か視線をさまよわせながらも、)
「──本当にごめんなさい。その……怪我とか、してないかしら」
(と、定かではない声色で問う)
((ごめんなさい、コピペしながら返信を打ってたので下半分に削除し忘れたそちら様の文が乗っちゃってますが、お気になさらず!!))
((一発アウトですね。笑
とりあえず、意地悪な展開を用意しておきました。笑))
「ううん、カイゼル君は何も悪くないのよ。私が倒れて……」
(無論、その先を言う事はできない。段々と尻すぼみになって、そのまま途切れてしまった言葉を繋ぐことすらできないまま、再び襲ってくる恥ずかしさに目を伏せた。すると、改めて今の自分の体勢が視界に入る。閉架書庫は人の出入りが少なく尚且つ二人の姿は本棚で隠れているために、誰かに見られる確率は低いものの、とりあえずは身体の上から退く事が最優先だろう)
「実はさっき……腰が抜けちゃったみたいなの。このまま安静にしてるわけにもいかないし、後ろに下がっていっても良いかしら」
(現在進行形で相手に起こっている事情を知らないため、気まずそうな顔ではなく――度々迷惑をかけている状況に対しての純粋な申し訳なさが滲んだ顔でそう尋ねた)
((仕方ありません。手錠をつけられることだけは勘弁したいのでうまく立ち回ります。笑
窮地に立たされてびっくりですよ!下手したら時間を進めて一線を超えてしまった?とかにしてしまいたくなります。笑))
「いや…気にするな……さっきのはどうしようもなかった。地震、だろうか?怪我はないか?」
(彼女の言葉が弱々しくか細い声になっていけば、彼女に向けて擁護する言葉を返し。更にこの話題については余り触れないようにしよう、と話題転換に努めては、初体験ではないものの異国の地にて起こった自然現象について口にしつつ相手の体を労って)
「それは……いや、後ろよりも横にズレていってくれると助かるんだが」
(二人きりという状況、相手がこちらの下腹部に跨っている際どい態勢のまま、後ろに下がられれば確実に大きく盛り上がるテントに気付かれてしまうだろうと確信し。敏感になったそこに刺激を加えられればたちまち理性の鎖千切れ本能の獣が野放しになってしまうだろう、と彼女に手を出す事を恐れ、申し訳なさそうな表情の彼女に対して言いにくそうにしながらも別の方向に退いてもらうことを提案して)
((ロルに書かれたら、つい拾いたくなってしまいまして。笑
次の展開、気まずい思いが残る二人が登校中に会ってしまう場面を考えているのですが、どうでしょう?))
「私は大丈夫よ。ありがとう」
(受け止めようとしてくれた事への感謝を述べると、降りるために両脇の空いたスペースを見た。降りられなくはないものの、本棚間は二人並んでは通れないほどに狭く、やはり後ろから降りた方がスペースは十分にある。ならば、何故――そう突き詰めていった先に、ある一つの回答にたどり着くと、先程自分が発した言葉に対するきまりの悪さを感じて、恥じらいが尾を引いた)
「い、今すぐ横から降りるわね」
(と、赤面しながらも少し慌てた様子で、体重をかけてしまわないように、横の本棚にぶつかってしまわないようにと気を付けながら横に降りる)
((すみません。下げチェックを入れ忘れてしまったようです^^;――図書館のシーンが終わるまでは下げますので、よろしくお願いします))
((それなら仕方ないですね!気持ちはわかりますとも。笑
大丈夫ですよ、では気まずさが残るような形で次に繋げましょう。笑))
「礼は不要だ……此方こそ、助かる」
(彼女が下腹部に跨ったまま言葉を紡いでくれば、その中にある感謝の念が込められていることに対して当たり前のことをして、尚且つ失敗した自分に向けられる言葉では無いと謹んで感謝を受け取ることを辞退する言葉紡ぎ。日本人の気質か、それとも彼女の性格故か、礼を忘れない相手に好感を覚えながらも、改めて今の状況に顔を覆いたくなっていて。情けない、という思いは、彼女が此方の言葉に納得示した事で更に強まり、退いた相手を見ては立ち上がって)
「ふぅ……立てるか?──ぁ」
(立ち上がり、脇にて腰を床に密着させ俗に言う女の子座り、と呼ばれる状態になっていた彼女に向けて手を伸ばし、直ぐにそれが過ちだったことに気がついて。彼女に向き合った際、大きく膨れ上がった一部分はそう易々と不自然さを隠し切れるものでは無く、ちょうど相手の目線の高さにテントが見えるような状態で、片手を此方が差し伸べており、羞恥で動きを硬直させ)
((あらら、これはピンチですね。笑
ありがとうございます。登校中のシーンでは、ハンカチでも落とさせますので、拾ってあげてください。笑))
「!――あ、ありがとう」
(実際にそういった現象を見るのは初めてだったため、目のやり場に困って恥ずかしそうに視線を行ったり来たりさせていたが、極力そちらの方を見ないように、相手の喉元を見るようにして差し伸べられた手をとった。既に立てるようになっていたようで、恥の上塗りをしたような気持ちになる。気まずさに視線を落とした先の物――倒れた時に落としてしまった本――に気づくと、二人の間に流れる気まずい空気を払拭するように「そういえば」と声を出し、)
「落としちゃって、ごめんなさい。――あと、私も閉架書庫で借りたい本があるの。もうしばらくは、ここにいたいわ」
(と言って、本の埃を払うと申し訳なさそうに表紙を向けた。――この後は開架書庫を案内しようと思っていたものの、この状態のままでは本人も気が引けるだろうと察すると、遠回しに開架書庫の案内の中止を提案する)
((下手をするとルートそのものがなくなってしまうかもしれない際どさですが、記憶に残るものを、と思いまして。笑
お気遣いありがとうございます…あのまま手を出してしまっても良かったのですが←
ここからどう立て直すか見ものですね!鬼))
「いや。礼は不要、だ……」
(彼女が此方のある一点に対して起きた異変を間近で見ては視線を彷徨わせながら辿々しく手を伸ばしてきたのを見て、極力自身で墓穴を掘り返さない様にその手を取り立ち上がる彼女を確認して。赤く染まった頬と逸らされた視線からは、男性の欲求に対する嫌悪感こそ見られなかったが転入初日からこれは彼女の態度如何に関係なく此方の心に動揺を齎らし)
「分かった…今日は忙しいのに時間を取らせて済まない。帰りは自分で行けるから」
(本を拾いながら此方に声を放つ彼女に対して、それ以上一緒に居る事ほどお互い耐えられないものはない、と思えば自身の記憶力で覚えた通路を思い返し、彼女の力無くても戻れる、と言葉を紡いでは感謝を述べ、居た堪れずその場を早歩きで去っていき。まだ鼻先には少女の香りが残っており理性を保つ事に意識動員する余り、その後は余り記憶に無いまま朝を迎えて)
((色々思い付いているだけに、肝心な所が書けず、もどかしい思いをしそうな感じがします。笑
このくらいのハプニング、乗り越えてもらわなければ^^鬼))
(――と、いうのが昨日自分達に起きた事件である。もう何度目か、この一連の流れが頭の中を永遠とループしており、折角借りた本の内容が頭に入ってこなかった。珍しく自身のペースが乱れるような感覚に溜息を一つつくと、視線を上げた先の電光掲示板に流れる最寄り駅の名前に気づき電車を降りた)
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(どういう顔をして会えば良いのか――そのまま考え事をしていると、いつの間にか学校の近くまで歩いてきており、同じ制服を着た学生達もちらほら見えだした)
「もう……駄目ね。しっかりしなくちゃ」
(誰にも聴こえないような声で、そう独り言ちた。今しがた自身がハンカチを落とした事も知らないまま、脳内でシミュレーションを続けて)
((仕方無いですね。その辺りはフィーリングで伝え合いましょう。笑
そうですね、苦難を乗り越えた後に愛が芽生えるでしょうし。愉悦))
(結局昨晩は悶々として眠れない夜を過ごし、明け方にもなれば転校二日目にして重い気分を抱えた状態で準備をし。食事が喉を通るだけマシか、と考えつつ朝食を済ませては、彼女の匂いと熱が今でも容易に想起でき、想像を振り払う様に頭を振り。そのまま食事を終え身支度を済ませると鞄を片手に家を出て歩き始め。
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暫くすれば前方に見覚えのある後ろ姿。艶やかな濡れ羽色の長髪、周囲の生徒から慕われ注目を集める少女の姿。それに対して声を掛けるか逡巡していれば、彼女から一枚の布が落ちたのを見て)
「……あの、落とし物だぞ?」
(意識をし過ぎて昨日以上にぶっきらぼうな声音で声をかけてしまいつつも、ハンカチを片手に彼女へと声を掛けてしまった以上すぐにその場を離れることもできずに、相手の反応を待ち)
((暖かく見守っておきます。笑
一つ訂正なのですが、ほのかは電車通学ではなく徒歩だった気がするので、徒歩で学校に来た設定でお願いします^^;))
(反射的に「はい」と振り返ると、今しがた脳内でシミュレーションをしていた相手が目の前にいる事に思考が停止する。直ぐに言葉が出てこないものの、言っている事だけは理解していて、無意識にブレザーのポケットをひと撫でしていた。ハンカチの厚みが感じられない。どうやら、先程鞄からハンカチを移し替えた際に落としてしまったらしい)
「ありがとう。──それと、おはよう。今日も良い天気ね」
(普通ならば、昨日の一件が頭を掠めて通り過ぎてしまうだろう。そう思うと、声を掛けてくれた相手の優しさに、心の内から何か温かいものが広がっていく感じがした。そのためか、継ぐ言葉はワンテンポ遅れてしまったものの、変につっかえる事はなく、自然な笑顔で受け取った)
((それが一番ですね。笑
おぉう、送信してからそうだ徒歩だ、と頭を抱えていたのですが、ありがとうございます。そっと修正しておきます。笑))
(此方の事など通学途中に出会すなどと想定していなかったのだろう、ハンカチを拾い差し伸べた此方を見て硬直した様子の相手を見れば、やはりそうなるか、と心の奥鈍い痛みが走り。表情は努めて平静を保ち相手を見ていれば、差し伸べられたハンカチが自分のものであるとようやく確証得た様子の彼女が受け取るのを見て安堵し)
「どう致しまして。あぁ、良い天気だな…良ければ一緒に歩いても?」
(彼女が昨日のトラブルを引き摺る様子なく微笑みを浮かべ対応しては内心気が緩み、本来であれば急ぎ足でその場を立ち去りたい思いに駆られる羞恥的な出来事を一度脳の片隅に追いやり、緊張しながらも言葉を紡いで)
((細かい設定を忘れがちで…すみません。そっと修正を^^;
↓季節設定をしない方が良いかな?と思っていたのですが…桜、勝手に生やしちゃいました。笑))
「もう。遠慮しすぎなんだから」
(どこか不安げに相手が尋ねてきたのを見れば、恐らく自分と同じような心持で登校してきたのだと察せられ、すっと心が軽くなる。そのまま一緒に歩き出せば、つい先程まで緊張していた気持ちはすっかり忘れており、続く遊歩道沿いに立ち並ぶ桜を見上げた──穏やかな春の日もとで、花びらが音もなく散っている)
「──とても綺麗ね……」
(そのまま見惚れるようにして歩いていると、その内の一片が、静かな風に乗って相手の肩へと舞い降りていった。その思いもよらぬ春の飾りに、相手の顔と交互に見つめると「おめかしさんね」と優しげに笑いかけて)
((お気になさらず。じゃんじゃん設定を生やしていきましょう!
段階を踏んで清きお付き合いをするか、我慢できず色々すっ飛ばして物にしてしまうか悩み所ですねー。笑))
「……流石に昨日の今日で立ち直れないだろう、アレは」
(彼女が此方の態度に口元緩めては、不意に凪いだ微風に相手の髪が弄ばれ、桜の花びらにて一層美貌が際立つ光景が作り出されれば、まるで桜の精の様だ、と思い見惚れてしまって。彼女の線の細さがより儚さを際立たせ、それが神秘性を齎しているとこちらの肩口になった桜の花びらに目を向けて)
「これは俺よりも君の方が似合う」
(直ぐに相手に視線向けては素直な感想口にして、肩口に飾り付けられた桜の花びら振り払う事なく相手に近付いて、髪を掬う様に片手を頬へと触れさせていき。その場の雰囲気に当たられたか、〝綺麗だ〟と耳元で囁いて)
((色々悩みどころではありますね。笑
書いていると、そういえば二日しか経っていないんだった…と思い返してどうしようかと考える事がしばしばあります。笑))
(吐息交じりのその言葉は、何度か駆け巡った末に、ようやく形となって頭の中に入ってきた。まるで恋人同士がする愛情表現にも似た行動に、頬を微かに紅潮させながら何度かパチパチと瞬きを繰り返していたが、ふと我に返ると)
「あ、あんまり、こういう事しちゃ駄目よ……?からかわれたと思う人もいるかもしれないわ」
(頬へと触れられた手を辿るようにして自分の手を重ねると、そのまま包み込むように下ろしてそう言った。相手を諭した自身の言葉には、不思議と嫌な気持ちにはならず、寧ろ心地良いとさえ感じてしまった後ろめたさが滲んでいるような気がしてしまい、些か歯切れの悪さを見せる)
「それに――」
(と続けて後ろを振り返る。始業まで十分に時間があるためか、人通りはそう多くはなかったが「人前だと、恥ずかしいわ」と少し照れたような様子を見せて)
((度々すみません。投稿をし直した際に、下げチェックを入れ忘れました…^^;――気にせず、下げ進行で進めていただけるとありがたいです。))
((そうですねぇ…まぁそれも含めて楽しいですが。笑
数レス前まで1日経ってませんでしたからね、青春ぱわー凄いですね。笑))
(相手の耳元で囁いた言葉に対して忌避感も嫌悪感も見せずに彼女が見せた表情に含まれた感情見留めれば口元緩ませたまま。今誰もいなければ抱きしめ口付けていたかもしれない、という程自然な仕草で頬触れていた手に重なる相手の手の熱に安心感覚えては、先程放った言葉自身の中で戯れで済ませるには余りにも自然と出てしまった事に驚き。そのまま手で触れていない側の彼女の頬に口付け)
「祖国なりの挨拶とスキンシップだ…ん、ご馳走様。良ければまた書庫を案内してくれないか?」
(口付けの際は周囲から注目されていないのを確認してからであり、噂にもならないだろうと思うも、流石に登校する生徒の姿が増えてきてそれ以上深く相手を求めることはできず。代わりに昨日回れなかった場所の案内を頼んでは、近くなっていた距離を少し離して歩き始めようと相手を見遣り)
((ゆっくり温めていくのも良し、ですね。笑
はい。一か月くらいは経ったような気がしてしまっています…^^笑))
(“ご馳走様”という発言から、体裁よく外国人という口実を使った事に確信を持つと「油断大敵ね」と、まだ照れの残った、抗議と呼ぶには些か弱弱しい声を上げて相手を見つめた。一連の動作は、非常に手慣れた様子を表しているようにも見えたが、それ以上の追求はせずに再び歩き出して)
「ええ、勿論よ。読みたい本が見つかると良いわね」
(と、にこやかに笑ってそう言った。図書館の一階と二階の開架書庫は自習スペースも充実しているため、案内ついでに勉強していくのも良いだろう――そんな事を色々と考えていると、早くも校門前まで来たようで)
((悩んでしまいますね…。笑
それだけ1日目が濃かった、と言う事ですかね。笑))
(少女の顔が赤らんだまま、こちらに対して唇を尖らせるかの様に抗議してみせた相手の反応を見ればその様子に口許緩めたまま彼女を見つめ返し。既に己が一人の女として見始めている彼女は、こちらの心情に気がついているだろうか、と思いつつその想いを胸に秘め、彼女と肩を並べて歩き出し)
「ありがとう。それと……いや、何でもない」
(彼女が何事もなかったかのように柔らかな表情浮かべたのを見ると彼女の善性を感じる他なく、魂までも精錬された清らかなものであるかの様な振る舞いに眩しそうに目を細め。相手と一緒になりたいという口実故、簡単に男の誘いに乗るのは危険だぞ、と伝えようとしたが口を横一文字に引き結び喉元で堪え。校門前に着いた事で話のタイミングを仕切り直すにはちょうど良いと考え、「一限目、何の講義だ?」と尋ねて)
((半分くっついてる感じはありますけどね。笑
詰め過ぎたかな?と反省しております。笑))
【校門→一階下駄箱】
(言葉を濁したのが気になり、聞き返そうとはしたものの、次の話題にかき消されて記憶を辿る)
「本当は現代文なんだけど、出張の関係で今日は自習みたいよ。職員室前に何かプリントがあるかも」
(グラウンドで朝練習に励む生徒達の姿を横目に、そんな事を話しながら校舎の中へ。――職員室は二階にあり、その職員室前の廊下には、壁沿いにそってテーブルが並べられている。普段休憩時間や放課後に、生徒が相談や質問をするためのものだが、教科の担当教員から配布物等がある際には、そこに学年とクラスが書かれた簡易的な書類箱が用意されているのが常だった)
((それは確かに。もう手を出しても許されるのでは?笑
いえいえ、あのインパクトあってこそですので。笑))
(彼女から追及の言葉がなかった事に内心安堵しつつ彼女から聞こえてきた言葉を脳内で反芻し。そのまま昇降口へと入り自身らに割り当てられたロッカーの列へと向かって)
「なるほど…それなら先に職員室からか」
(彼女と二人並んで歩いている姿は、多くの生徒に見られており。特段気にする様な事でも無いはずなのだが、やはり入ってきたばかりの転入生と学園の中でもマドンナと名高い少女が一緒にいることは注目されやすく。靴を脱ぎロッカーに入れ上履きに履き替える間に、恋愛ごとが好きな女子生徒がこちら…では無く彼女を囲ったのを見ればご愁傷様、と心の中で合掌して)
((どうぞー。笑
↓すみません。よく分からない感じになってしまいました…^^;――ここは一発、女子生徒達の心を射貫いてやってください!笑))
(上履きに履き替えて職員室へ向かおうとしたが――捕まってしまった)
女子生徒A「雪城さん。隣にいらっしゃる方はどなた?」
女子生徒B「ええっ!この間まで、ブレキストン博士が一番って言ってなかった?」
女子生徒C「とってもお似合いよ!」
(十数人の女子生徒に囲まれ、次々に言葉を投げかけられるこの状況は、まるで取材時に先を争うようにして記者が質問を投げかける様子を彷彿とさせる。彼女らの目は尋問をするように真剣で、そして一目惚れをした乙女のように輝いており、ただもう気圧されて苦笑をする事しかできない。このちょっとした騒ぎに、通り過ぎていく生徒も自分達に好奇の目を向けている。
一方的に告白をされる等の、内々でしか広まらないような恋愛沙汰でさえ、学年の噂話のネタとして広まっていたというのに、今回はどうなるだろうか――そう考えを巡らせながら、彼女らが遠巻きに彼を見つめている事に気づくと)
ほのか「えっと……彼は同じクラスのカイゼル君よ。転校生なの」
(と、“困ったわね”とでも言いたげにそちらに視線を移して軽く紹介をし)
((あ、良いんですね。笑 では表現の壁はなんとか乗り越えましょう。笑
成る程、間接的にほのかちゃんの心も射抜けと仰る…女子生徒たちに加えほのかちゃんをときめかせる事は…無理、と判断しましたので妬かせる方向にしました。これでちょっとは恋心の自覚が出てくると、いいなぁ。笑))
(少女を囲むように無数の女子生徒達が集まってはその光景物珍しくも無いとばかりに他の生徒達がその場を通り過ぎていき。誰一人助ける気配が見えない辺り、彼女が囲まれるのは珍しく無いのか面倒ごとを避けたいのかのどちらかだろう。円の中心にいるマドンナに対して好奇の目こそ向けるものの、その場を足早に去っていく生徒達の様子にその場を切り抜ける打開策を求める様にこちらへと彼女が視線を向けたのは当然で、どうしたものか、と軽く息を吐いてはその場に歩み寄り)
「そんなに詰め寄ると雪城さんが困ってしまいますよ、皆さん。登校中に会って色々と教えてもらっていただけです。俺としては未だ学園に馴染めないので、良ければ皆さんからも色々と教えて頂けませんか?」
(近付いた女子生徒達に対して口元を緩め表情を柔らかくしつつ言葉を紡ぎ。如何にも遠い国の王子様、と言いたげに彼女達と接しては円が次第に崩れていく中で中心にいた少女に目を向けて。〝あとは上手く撒くからお先にどうぞ〟と視線で伝えては女子生徒の肩にさりげなく手を置いて、甘い言葉で彼女達の気を引いて)
((0か100かだったので、暈せるか非常に心配ですが…一応やってみます。笑
あらら、何だか見ているこっちがモヤモヤしてくる展開に…笑
不機嫌顔は見せるべきだろうと判断したので、ここで場面を切っておきます!))
(彼が言葉を発した瞬間、絶え間なく降り注いでいた質問がピタリと止んだ。心を奪われるとはこの事を言うのだろう。一同、何か余韻に浸っているかのような、恍惚とした表情を浮かべながら言葉を失っている――たった一つ、漏れ出た感嘆の溜息を除けば。まるで自分だけがこの空間から切り離されたような気さえして、思わず辺りを見渡すと向けられた視線から本来の目的を思い出し)
「――じゃあ、お先にね」
(頷くように軽く一礼をしてその場を後にすると、一人職員室へと続く階段をゆっくりと上っていく。最後に見た彼女達の表情が頭から離れない。それに、肩に置かれた手――自分の心に、助け船を出してもらった事への申し訳なさの他に巣くっている複雑な感情がある事に気づく。何故と自分に問うても解答の出ない、そんな出口のない考えに辟易してきた頃、ふと職員室横の鏡が目に入った)
「……」
(驚きのあまり、思わず足を止めてしまう。そこには今まで見たことのない、不機嫌そうな表情の自分が立っており、気づくと“どうしてかしら”と心中で呟いたはずの言葉を口にしていた)
((なるほど、いっそのこと書けると悩まずに済むんですけどねぇ。笑えちえちそうですし。笑
わー、ありがとうございますぅ!笑
助かります。これが後々どう効いてくるか、ですね。笑))
(少女を気遣って発した言葉、それに対して女子生徒達が見せ掛けの誑かしに酔いしれる様に此方を取り囲み恍惚とした表情で学園についてのあれこれを教えてくれば、雛鳥の斉唱の様に鼓膜を大きく振動させ苦笑する他なく。去り際に見せた彼女の表情が頭の奥にこびり付き、フィルムに焼き付けられた写像であるかの様にいつまでも残っていたが、この場を切り抜けるには仕方なかった、と自分に言い聞かせ。
結局自身が捕まってしまい、解放されたのは自習直前。辛うじてプリントを片手に教室へと戻れば、果たして彼女は制服を乱したこちらをどう思うだろうか──)
((そのシーンだけ、別の場所でやらせてもらえませんか?
勿論無理にとは言いませんので、気が向かなければ遠慮せずに断ってくださいね。
心情ロルが難しいです^^;――とりあえず、初めての感情に戸惑っている…という感じで、進めました。笑))
(結局、悩んでも答えは出なかった。あの後、壁沿いの書類トレーに人数分のプリントを入れて教室に戻ると、纏わりついた厄介な感情を振り払うようにして、始業より前に問題に着手していった。自習時間直前に、途中で彼が入ってきた事に気づいたものの、掛ける言葉を探している内にチャイムが鳴ってしまい、完全に声を掛けるタイミングを失ったまま――放課後を迎えてしまった。
――何故、今日に限って図書館へ行く約束をしてしまったのだろう、と後悔を感じながらも、打ち寄せる感情の波を静めようとするかのように小さく息を吐く。大丈夫、そう自分の心に言い聞かせると、ゆっくりと相手の方を振り返り)
「今朝は、助けてもらってごめんなさい。――あと、開架書庫の件なんだけど……今日で大丈夫かしら?」
(と、問うた。ちゃんと、いつもの自分で話しかけられているだろうか。自分の表情は、いつも通りだろうか。――そんな不安が渦巻きながら。)
((勿論、構いませんよ?どこでしましょうか?
いえいえ、寧ろ提案頂けて嬉しいです。
心情ロルは確かに難しいですよね、分かります。そして色々好き放題してますが大丈夫ですか?
了解です、萌えますね。笑 そちら様の操るほのかちゃんが可愛すぎてほっこりしております。笑))
(何とか自習時間には間に合う様に教室へと入って席に座れば、丁度座った際に授業時間の開始の際全員出席しているか確認する為の臨時教師が入ってきて。プリントが既に全員分準備してある事を確認するとこのクラスは良くできている、と称賛し。他にも仕事があるのだろう、プリントが終わればトレーに裏向きで返しておく様に、と告げ更に私語厳禁など幾つか伝えてから慌ただしく出ていく様子に、公務員も大変だな、と心的疲労を覚えたままぼんやり思っていて。近くの席に座る彼女に視線向けては、目が合った瞬間直ぐに逸らされる事繰り返し。彼女に声を掛けようとするも、休憩時間には先程の女子生徒達に囲まれ、逃げようとすれば捕まり、いつまでも続く言葉の嵐に対応する事が精一杯で。目に見えて少女の機嫌が悪くなっていく雰囲気を肌で感じながらも、恐らく彼女は自覚すらしていない状態だと見抜き、大人しく機嫌が治るのを待っておこうと話しかけるタイミング見計らっていると窓から夕日が差し込む程の時間となり。
さて、どうしようか…そんな風に悩んでいれば、彼女自ら声を掛けて来たことで少し目を瞬かせ、そちらを見遣り)
「あぁ、気にしないでくれ。勿論、そちらの時間があればお願いしたい」
(少女の表情を見れば、どこか思い詰めた様な、不安そうな、そんな印象すら思わせるもので、自身の自惚れによるものか判断に悩みつつも表面上は微笑み浮かべ約束事に返答を見せ。元々此方が誘ったのだから断る理由もなく、更に言えば一人で帰ろうものならどこかしらで他の女子生徒に捕まってしまうだろうと言う危機感もあり。)
((探してきました。なりトークとかどうでしょうか?
そんな事ありませんよ。文を入れる場所に困って説明自体を削る事がしばしばあるので、寧ろ補足してやってください。笑
ありがとうございます。NL・女性キャラ共にまともにやった事が無いので、ヒヤヒヤしておりました…))
【教室→図書館】
「良かったわ。――じゃあ、行きましょう?」
(彼が見せた微笑みに、先程まで思い悩んでいたものは何だったのかと思うくらいに切ない胸の内が段々と晴れていくのを感じて、自然と笑みがこぼれた。思えば、今日は昇降口で別れてから、まともに言葉を交わしていなかった。ただ、他の人よりも一緒に過ごす時間が欲しかったのかもしれない――そう自身の感情に説明付けをした)
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(昨日は来れなかった開架書庫を案内して歩いていく。二階よりも一階の方が自習スペースや蔵書検索機が多く設置されていること、試験前には多くの学生が遅くまで利用すること、たまに此処で親友に勉強を教えていること――一緒に居られる事の楽しさを感じながら、色々な事を話していった。
――瞬く間に時間は過ぎ、早くも閉館の時刻が迫っている事に気づくと、些か名残惜しそうな表情で「良かったら、一緒に帰らない?」と伝えて)
((構いませんよ、ではほのかちゃん宛の個室を建てておきますのでそちらに移動お願いしますね?
いえいえ、お気になさらず。了解です。もしそうなったら今後は陰に隠れて、となりそうですね。笑
そうなんですね…それにしてはとても素敵なロル回し…尊敬致します。何とかついていける様に頑張りますね?))
【図書館】
「昨日の様に地震が来ない様に注意しないとな…?」
(彼女が此方の言葉に対して安堵した様子で微笑を浮かべればその自然な笑顔に胸奥の鼓動高鳴り、いよいよ自分は目の前の相手に恋愛感情を持っているのだろうと自覚をし。彼女がどう思っているか分からないものの、心の何処かで自身を好いていて欲しい、と思っており。彼女と共に昨日見て回れなかった場所の案内をして貰いながら談笑に耽っていれば、いつのまにか刻限が迫っていた様で、寂寥感を募らせ思い悩んでいた際、相手からの誘いを受ければ自分の考えを見透かされたのかと最初は戸惑い。然し直ぐに口元を緩め微笑んでは、「あぁ、構わないぞ?」と伝えて、図書館から一緒に出ようと肩を並べ歩き出し。後々彼女との関係が学園に知れ渡る際、閉架書庫は恋愛成就の場として知れ渡ってしまうことになるとは思わずに居て)
((こちらでも確認しました。キーワードとして、部屋はこちらで用意。扉の閉め忘れ、鍵は大切な思い出…といった感じでどうでしょうか?))
((移行するかどうかの件ですが、やはり1からの流れが断絶するのは勿体無い気がしたので、此方にも健全部分のみ投稿させて下さい…^^;笑
では、引き続き1日1通のペースで返していきますね&此方には、なりきりの文のみ置いておきます))
(図書館へ入った時の夕焼けを思い出すと、長い間二人で談笑していたことが分かる??外に出ると、既に辺りには薄ぼんやりとした春の闇が広がっていた。夜気が肌をやわらかく包んでいるようで、とても心地が良い。気づけば、そんな空気に寛げられた気持ちに乗って朝の出来事を聞いている自分がいて)
「そういえば、今朝の事なんだけど……ああいう事って、よくあるの?」
(と問うたが、これでは何の話だか分からない。言葉を発してすぐに気づき「人を惹きつけること……かしら?」と、言葉を探すようにして説明を付け足す。既に感情に説明がついた今、思い悩む気持ち自体は薄れていたものの、やはり気がかりではあるのだ??そう自覚をすると、自分の表情を少し装った)
((了解しました。引き続きこちらでもよろしくお願いしますね。笑
分かりました。ではこちらに関しては中の人埋まります。笑))
(図書館の閉館時刻が迫る中、出入口へ向けて歩きながらも談笑は絶えず一分一秒が大切な思い出として蓄積されていき。以前の大学《カレッジ》でここまで華やかな思い出はそれ程なく、彼女がすっかりと心の中で特別な存在となっている事に思わず微苦笑を浮かべ。不思議な子だ、と思いながら外へ出れば彼女から問い掛けをされて目を瞬かせ、直ぐに困ったように頬を掻き)
「まぁ…、そうだな。時々、だろうか」
(彼女が問い掛けてきたことの内容を〝優等生ゆえにこちらが女子生徒を口説くかの様なやり方が目に余った〟からだと判断し、苦言を呈されるのだろうと思いながら限定的に肯定し。彼女を逃す為とは言え、あの態度によって女子生徒が一部誤解を抱いている可能性も考慮し、明日には誤解を解いておくから、と言葉を繋げようとし)
((はい、よろしくお願いします!こちらも次から埋まります。))
(自身の事に対して「だろうか」という不確定な言葉を使っている事から察するに、「時々」どころではない事は容易に想像ができる。単純に考えたとしても、彼のような人が慣れた対応をすれば、人の心を惹きつけてしまうのは当然かもしれない。皆よりも仲良くしていると思っていたからだろうか――自分もその中の一人だったのかもしれないと考えると、何故か複雑な気分になる)
「――その、特別な挨拶も……皆にしているの?」
(思い出して、無意識に彼に口付けされた側の頬を手でなぞっていた。もしかすると他の人にも普通にしている事だったのかもしれない――制服を乱した姿と重なって、堪らず深掘りをしてしまっていて)
(こちらが発した言葉に対して些細な、然しはっきりとした落胆、の表情を浮かべた彼女に対して、言葉の選び方を間違えたのだろうと内心察して次の言葉を探り。自身からしてみれば明確に特別な関係としての接し方とはまた異なる部類の為、スキンシップであれ気にしてはいなかったがやはりこの国の少女にとってはそれだけでも複雑な感情抱くには十分な様で。次いで出た言葉に今朝方の事だと思い返し、悩む間も無く首を横に振り否定してみせ)
「いや…あれに関してはそこまで…というか、君が初めてだ」
(故郷では当然の様に挨拶として周りが行っていた事だが自身は然程そういった事に関心を持たず、受けることは多々あっても率先してこちらからしたのは彼女が初めてであり。正直に相手に言葉紡ぎ、反応を伺って)
(特別な事ではないにせよ、自分だけであるという事実に「そうなのね」と安堵の胸を撫で下ろす。それが何故かは分からないが、今はそれを考えなくても良いような気がした。しかし、自身の感情の中で、ただ一つだけ確かな事がある。それだけは、今ここで伝えなくてはいけないそう――思って口を開いた)
「――文化の違いにせよ、カイゼル君が誤解されるような事があったら、私……。それに、誰かがそれで悲しい思いをするかもしれないもの。だから、甘い言葉を使うのも、頬に口付けするのも……ここでは気軽にしちゃ、駄目よ」
(想像したのか悲しそうに俯きながらも、優しく言い聞かせるようにして告げる。最後に柔和な笑みを向けて「でも、助けてくれてありがとう」と付け足すと、約束というように小指を出して指切りの仕草をしてみせる)
(彼女がどう思っているか、それに予測は立てられても正確に知る由はないが一先ず納得してくれた様子を見て内心ほっとしている自分に気がついて。まさか相手も同じ気持ち抱えているとは気付かずに表情変えずひっそりとその想いに悶々としていれば、次いで聞こえてきた言葉に彼女の瞳を見つめ)
「心配してくれているのか…?ありがとう……だけどその言われようは心外だな。甘い言葉は兎も角として、親愛の情を伝える相手は選んでいるつもりだが」
(俯き艶やかな光沢を帯びた濡れ羽色の髪を垂らさせる相手に対して、変声期を迎え低く落ち着いた声音で言葉を紡ぎ、彼女からのお礼に肩を竦め気にするな、とでも言うようにして。彼女から差し出された指の意味に、最初は文化圏の違いから気付くことができなかったものの直ぐに〝約束〟の際の行為だと思い返しては同じように小指を差し出し、絡め)
「これが噂に聞く指切り、と言うやつか」
(相手の表情や口振りからして、どうやら指切りは初めての行為らしかった。語源やら由来やらをいくつか語った後、絡めとられた指を見て)
「――で、約束する時にこう歌うのよ。指切り拳万、嘘ついたら針千本飲ます、指切った……って」
(と、軽く上下に指を振って、解いた。これを歌うのはいつぶりだろうか。まるで小さな子供に戻ったかのようだ。幼い頃に家族や友人とした他愛もない約束の数々――その懐かしさに身を委ねながら、目の前の彼と戯れ程度の誓い言を立てた。
――あれこれと話をしていると、ちょうど自宅の塀が見えてきたようで「あそこを曲がると、私のお家なの。今度遊びに来てね」と相手に告げて)
(少女が此方の様子に気がついて指切りについて纏わる出来事合わせて丁寧に大切なおまじないである事を教えてくれば理解して、日本人としての風習に習いこちらから小指を絡め合わせ定型句となった言葉を紡ぎ)
「──指切った。針千本は恐ろしいな…ちゃんと守らないと大変だ」
(彼女に対して一つの誓約取り決めてはそのまま彼女の家が近付いてくるまで様々な事を話し。あっという間に楽しい時間は過ぎて閉架書庫の時同様に隣り合っていた彼女との別れの時間が来てしまえば、少女からの誘いを聞いて、彼女の頬に片手を添え今朝同様に上向かせ)
「それなら今直ぐに行きたいが…無理だろうからその時を楽しみにしてる。約束だ」
(相手に向けて先程同様、今度は彼女からの誓い言取り決めては此方の風習に従い、本来手の甲にするべき誓約の口付けを彼女の唇肉に落としてしまい。夕日を背景に、黄昏色の地面には二人のシルエットが重なり合って──)
(彼がこちらに距離を詰め、そして、まるで今朝を再現するかのように彼の掌が頬へと触れる。今度は、別れ際の挨拶でもされるのだろうか──そのまま頬にするかと思われた口付けは、予期せず唇に落とされた。一瞬何が起こったのか分からず、唇が離れてからも突然の出来事に言葉を失ったままであったが、段々と自身の置かれた状況を把握すると)
「っ……。──もう!さ、さっきの約束、ちゃんと聞いてた?」
(と、油断も隙もあったものではないと言いたげに相手を見つめた後、紅潮した頬を隠すようにして顔を背け、小さな声で「初めてだったのよ」と)
(彼女の柔らかな唇に、こちらの唇を重ね合わせる。触れた先から吸い付く様な瑞々しい弾力を伝える彼女の唇肉に少しばかりの緊張感と背徳感、そして興奮覚えては、その内面を彼女に知られまいと内心に留めつつ顔赤く染め上げ視線を逸らした彼女の仕草に愛おしさ増し、思わず手を伸ばして抱き締めてしまい)
「ちゃんと聞いていた…その上で君とならしても良いと思った……会って二日しか経っていないが、俺は君の事が好きだ、ほのか」
(初めて、と聞いては余計に我慢できず。相手の耳元で自身の想い伝え、予期せず奪ってしまった大事な証は軽い気持ちで奪ったのではない、と説明し。腕の中に収めた相手の身体は華奢ながらも柔らかく、甘い香りに思考を麻痺させ)
(見た目以上に広い胸と、華奢に見えて逞しい腕が優しく自身を包み込む。服越しに体温が伝わり、微かに彼の香りがした。耳元で告げられた言葉と、抱きしめる腕のない不安定さが、ますます動悸を激しくさせる──こうしていると彼の鼓動さえも聴こえてくるような気がして、そっと目を閉じた)
「──私も、カイゼル君の事が好きよ……」
(優しく呟くようにして自らもそれに答える。口に出してみて初めて、自分が感じていたものの正体が分かり、胸の痞えが下りる──何とも子供じみた独占欲に、今まで知らなかった自分の一面が明かされたようで、内心苦笑した。
そして、相手を見上げると「さっきは、妬いていたみたい。……最後にもう一回だけ、キスしてほしいわ」と恥ずかしそうにお願いをして)
(彼女の身体を抱き締めたまま、衣服の衣擦れ音を鳴らしながら相手の温もりを確かめる様に暫く密着し。密着している事で彼女の柔らかな乳房が此方の身体に押し付けられるも、今は情欲よりも愛情が勝り、唇肉の感触愛しく思いつつ啄んでいき)
「…ん…それは…嬉しい、な。幸せで、頭がどうにかなりそうだ…」
(彼女が此方の愛に応えてくればなんとも言えない多幸感に胸奥が満たされて、今まで孤独だった内面を漸く慰めてくれる相手を見出した事が嬉しく思い。彼女を離したく無いとばかりに腕に込める力僅かに強め、加減を間違えれば壊れてしまいそうな相手の華奢な肉体を包み込み、彼女の望むままもう一度唇を重ね。今度は深く、唇肉同士を密着させて相手を感じ)
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