。 2019-08-11 17:08:30 |
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>聖
そうだろ。馬鹿で何も考えてなさそうで可愛かったんだけどな。
( 背後から聞こえた声に顔だけ振り返って其方を一瞥すると、口端に煙草を咥えたまま笑みを浮かべて再度視線を画面に映る元恋人へ向け。いつから居たのかは分からないが、その口振りは恐らく数分前に関係が切れた恋人とは知らずに発した物だろうと察して。わざわざ訂正するでもなくそれとなく仄めかすような言葉を告げて束の間追想に浸るが、本来ならば美化されるはずの思い出すらすぐには見当たらず、一体これまで何をしていたのかと白状にも自問自答してしまい。続く言葉にクツクツと笑いながら彼女とのやり取りを画面に表示したままのスマートフォンを相手へ差し出せば、他人事よろしく肩を竦めて見せ )
今さっき中ったとこだ。…いや、向こうが中てられたって方が正しいか。俺はさっさと吐き出されて、元カノが美味いモン食ってるとこ見せられてる。
>漣
俺からしちゃお前の方がすげぇよ。天然記念物じゃねぇのか。
(馬鹿馬鹿しい追憶に浸るのも止めてスマートフォンを仕舞い、携帯灰皿に煙草を押し消したところで聞き慣れた相手の声が室内に響けば其方へ視線を映し。爛れた恋愛遍歴を持つ人間等大学には吐いて捨てる程居る中、相手からその気配を感じたことが無いのを思えば揶揄するでもなく思ったままを返して。そこでふと室内を見渡すと早くも使われた物が元の位置に正しく整列していないことに気が付き、これについてはまた全員に注意を促さねばと考えつつ片付けを始め。相手の傍を通り過ぎる際思わずその艶やかな黒髪に視線が向くと、気が赴くまま軽く掬って指を通すように手触りの良い髪を撫でやりつつ言葉を掛け)
寝てくならなんか下に敷けよ。
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