会社員の事情

えと...どの仕事の件ですか？(自分の髪触りながら焦りの色を見せ書類を探し)

一昨日くらいに頼んだはずだが…(デスクから離れ、近くによって)ああ、これだ(相手の後ろから手を伸ばして書類をとって)

(近っ！)
あっ、あぁ...その書類の件でしたら、途中までです...すみません(2日も時間があったのにまだできていないことを恥ずかしげに目をそらしながら言い)

ん、大丈夫だ。(恥ずかしそうに目をそらす姿を見れば、そのまま書類を相手に渡し頭をぽんぽんと撫でて)分からないところでもあったか？(ふっと相手から離れて目を合わせるようにし聞いて)

(頭ぽんぽんされた事に耳を赤くしながら)
ほ、ほかの先輩に聞くので大丈夫ですっ...！
(立ち上がってキョロキョロと空いてそうな先輩を探すもみんな忙しそうにしていて)

他の奴らは今、忙しいけど？(周りをザッと見て、他の人が忙しそうにしているのを確認すれば意地悪そうな笑みを作って)

くっ...じゃあ...蓮さん教えてください...
(意地悪な笑みに悔しそうにするも、仕方ないと肩を落とし教えを請い)

そうそう、最初っからそう言っとけ(楽しそうにククッと笑い、しょうがないなみたいな顔をして)そこ座れ。(彼のデスクをさして、座るように促して)

う...はい...
(何でもお見通しのような顔をされるのがいつも悔しくて、素直に甘える事に抵抗していたが今日は大人しく自分の席に座り)
見てろよ...すぐに成長して蓮さんの力なんか借りずに仕事できるようになってやる...ボソッ

おお、頑張れ頑張れ(相手のボソッと言った言葉が聞こえたのか、ついさっきよりも楽しそうに笑って、頭をワシャワシャと撫でて)で？どこわかんない？(パッと手を離し、相手の横に立ち聞いて)

ーーーーっっ！！！(頭を撫でられれば言葉にならない声で反応し)
こ、ここの関数式がどうしてもうまくいかなくて･･･
(渋々自分の分からないところを画面を指さしながら伝え)

ああ、ここはな(カタカタとパソコンを操作しながら、説明をして)こんな感じだ。わかったか？(フッと微笑み聞いて)

ああ、ここはな(カタカタとパソコンを操作しながら、説明をして)こんな感じだ。わかったか？(フッと微笑み聞いて)

あぁっ…ちょっと早すぎでわかりませんよ！もっとゆっくり打ってくださいっ(説明自体はわかるが、操作が早すぎたため画面を凝視し)

しょうがねぇな。もう1回だけだからな(やれやれみたいな顔をして、ついさっきと同じことを今度はゆっくりとやって)これで、わかったか？(フッと笑って)

あ、ありがとうございます。わかりました...。
(相手の笑顔にドキッとして耳を赤くし)あああの、俺コーヒーおかわりっ行ってきます！(表情がバレないように給湯室へパタパタとカップを持って小走りで行き)

逃げたな(小走りで逃げるようにいなくなった彼を見て。自分の席に戻り座って)帰ってくるまで待つか(もうすっかり冷めてしまったコーヒー飲みながら、彼が走っていった方向をジっと見て)

はぁああああ...こんな顔のまま戻れるわけないだろ(給湯室でコポコポと新しいコーヒーを入れ、落ち着かせようとグイッとその場でコーヒーを飲めばあまりの熱さに涙ぐみ)アチチッ...つー

どうした？大丈夫か？(帰ってくるのが遅い彼の様子を見に行けば、涙目になっている姿があって、少し慌てたように彼の近くに行き声をかけて)

わっ！蓮...っっ...(涙ぐんでるところを見られ咄嗟に顔を背け)な、何でもないっ...っす...