三丁目のミケネコさん 2019-07-24 17:46:01 |
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グラジオラス)……ちっ。
舌打ちを一つすると背中を向け自室へ足を進めていく。その際に「ハダリー、さっき言ったことは本当だ。不満があるならいつでも俺の部屋に来い」そう言って居なくなって
リリス)ハダリー、何があった?
ハダリー)…何でもないっすよ。
どうも、ここに俺は要らないらしいっす。
不貞腐れたようにリリスに告げ
リリス)ハダリーが、か?
ハダリー)そうっす。
グラジオラス)あぁ…無性にイライラするなぁ。
そう言いながらも自室に鍵をかけ誰も入れないようにするとボフッとベットに倒れ込む。1番上というだけあって重みもあれば責任感もある。その中でなにか本音で話せる相手なんていなくて
リリス)…ハダリー。部屋を貸してやるから
頭を冷やせ。俺はフライデーさんの部屋に
行ってくる
ハダリーに自室のカギを渡し、
廊下を去っていく
グラジオラス)…寝れそーにねぇーなぁ。
そう言いながらも天井をじっと見ていた。前は真っ白な天井だったが何人もの刺客が天井を壊したため今じゃボロボロの天井を木で補強されているだけで
リリス)…フライデーさん、居ます?
フライデー)はーい、ってあら。
リリスじゃないの。どうしたの?
リリス)今、ハダリーに部屋を貸してるので。
フライデー)あら、あのワンちゃんが
どうかしたの?
リリス)知りませんよ。
珍しく、ぶっきらぼうに言い
リリス)…ハダリーが要らないというのは、
本当ですか。
フライデー)あらら…あのワンちゃん、
そんなこと言われちゃったの?
口許に手を当て、目を丸くし
グラジオラス)あいつはお前を慕ってる。お前の命令ならなんでも聞くだろうよ…だが、俺の命令は聞かないし自分で行動する奴だ。俺の言うことが聞けないやつは置いておく必要がない
そう言いながらもゆっくりと目を開ける。ここのアジト結成時確かに捨てられた子供からエリートな大人、人数合わせるためにみんな助けたがそれでも言うことを聞かないとなると置く必要もないと考えていて
リリス)……確かに、ハダリーは…
死にかけていた所を私が拾いました。
唇を噛み、爪を立てて拳を固く握り締め
フライデー)リリス、それ以上握ると
血出るわよ…!?
グラジオラス)俺はお前に1度でも自傷行為を教えたことがあったか?
目の色を変え相手の首根っこを掴むとそう言って怒っていた。あまり強くはないが相手に牽制の意味で首を掴んでいて
リリス)……ありません。…ですが。
貴方がそれ以上ハダリーを否定するのなら。
私はこの手を噛みます。
フライデー)リリス!やめなさいよ…!
フライデーが仲裁に入ろうとする
グラジオラス)わかったわかった……ハダリーのことはもう何も言わねーよ
顔を歪ませ渋々そう言ってドスッとベンチに座る。やはりリリスのことは少し特別に思ってるからか押しに負けて
リリス)…ご理解頂けて幸いです。
…ハダリーは、私にとって大事な弟の
ようなものですから。
緩んでいたネクタイを直し、眼鏡を中指で
押し上げ
フライデー)…リリスもホントに
あのワンちゃんが好きよねぇ。
両思いかしら。
ふふ、と口元を押さえて笑い
リリス)……いえ、そういう訳では…。
少し顔を赤くし
グラジオラス)…んなの許さねぇーし…
自分の中で一番小さな声でそう言って腕で目を隠すとそのまま寝てしまおうと考えてて
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