三丁目のミケネコさん 2019-07-24 17:46:01 |
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リリス)…何故、ボスは…自分を
卑下するのですか。…私は、ボスが…。
少し言い淀む
リリス)………治療、終わりました。
乾いたような喋り方になり、フローラに
お礼を言って訓練室へと向かう
グラジオラス)お前が大切に思ってるのは俺じゃなくてハダリーだろ?
そう思っていたのか俯いたままそう言って。治療が終わって相手が居なくなるとはぁ…っと深いため息をはいて
フライデー)あら、リリス。どうしたの?
顔色悪いけど。
リリス)…いえ、何でもないですよ。
それより、フライデーさん。
筋肉大丈夫でした?
フライデー)ええ、バッチリよ。
気のせいだったみたい。
困ったように微笑み
ハダリー)あ、リリス兄さーん!
手を振りながら、リリスの元へ
リリス)…ハダリー。
やって来たハダリーをぎゅうっと抱きしめ
ハダリー)…えっ、リリス兄さん。
どうしたんっすか、急に…。
グラジオラス)…あ~くそっ!
なにかモヤモヤしているが近くに相談する相手も居ないし誰に相談していいのかもわからないため椅子を蹴ってぶつけることしかなくて
リリス)…いや、何でもない。
ハダリー)そうっすか?変な
リリス兄さんっすね。
首を傾げながらも廊下を走り去る
フライデー)リリス、書類の整理はいいの?
グラジオラス)…お、う。ありがとう…
そう言いながら部屋に入ると適当に床に座る。そしてつけ足すように「お前がああ言ってくれると思ってなかったから…嬉しかったよ。でも…リリスは…ハダリーが…」と言い淀みながらもそう言って
リリス)………ハダリーは可愛い弟です。
ですが、私が貴方に抱いている感情は
それとは違います。
書類の束を机に置き、相手の元へと歩み寄り
リリス)………直接言わないと
お分かりになりませんか、ボス。
私は、貴方が好きです。
普段となんら変わらない表情でさらりと言い
グラジオラス)…ふ~ん……はぁっ!?
聞き流そうとしたが、ビクッと肩が揺れる。ほんとに驚いたのか目を丸くしたまま相手を見て
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