‥ お薬一錠　( 〆 )

ハァ、なんで化粧品をアンタが知ってんだか ( 肩竦めて )あ゛？今の見た目じゃ納得いかねーの？、欲張りだな( 目を細めながらにやりと笑うとキャップ深く被り直して )へー、駅にあンのか。じゃあそこでいーや、オレ久しぶりの外で体力底辺だから疲れたらソッコーでカフェな ( 相手の後を追うように部屋を出て廊下を歩き始めると"外出手続きとかいるのか？"と控えめ気味に問いかけて )

何でもよ。ほら、化粧してあんでしょうが。(　 一度止まりずいと顔を近付けては薄づきではあるがファンデーションもアイシャドウも施された顔を見せて　 )その人が言う"一番いい状態"は見ておく価値があるのよ。(　 ふふん　 )外出届けはアタシが書いたからいいわ。カフェじゃなくたって至る所に休憩スペースあるわよ。＿＿あぁ、悪いんだけどついでに私用に付き合ってくれないかしら？お盆だし墓参り行っときてェのよ。(　 廊下を進みやがて病院を出れば自身の黒の車の前で立ち止まり ／ 鍵を開け乗車の許可を　 )

────やめろ、近い ( 顔をすぐさま背けると条件反射でつい後ろにたじろいでしまい )……よくわかんねーけど、確かに化粧してる"感"はあるな ( 納得 )オレも化粧したら毎日いい状態になるんじゃねー？( 自分を指差しながら悪戯気味に笑ってみせ )ん、別にいーけど。先にアンタの用事済ませるか？( 廊下を抜け病院から1歩足を踏み出すと外のあまりの暑さに一瞬顔が硬直して / 視界に入ってきた黒い車を目で追って何とか意識を保たせ )

別に何がある訳でもねェんだから多少の近さくらい何だってのよ。(　 思わず後ろにたじろいだ相手の腕を反射的に掴み ／ すぐ様離し　 )したけりゃすればいいんじゃない？綺麗に見せるだけの使い方じゃねェ訳だし。(　 ふふん　 )悪いわね。すぐ終わるからアンタは車の中に居ていいわ。クーラー付けとくから外よりはマシでしょうよ。(　 運転席に乗り込み ／ 相手も座ったのを確認したならば車を発進させ　 )

──…慣れてねーんだよ( 掴まれた瞬間体がびく付くも成る可く平静を保ちながら言葉濁して )化粧なー。自分でするのはめんどくせーからやっぱいいや ( 一考した後舌打ちしながら吐き捨て )………車乗ンの久しぶりだ。( シートに深く座るとそのまま窓を見つめ / 助手席からの窓景色だけでは飽き足らず運転席にまで体を伸ばし )




( /大変遅くなり申し訳ありません…！このお盆期間が私用で大変忙しく…。来週くらいには普段通りに戻りますのでしばしお待ちくださいませ(謝罪))

はいはい。＿＿アンタが興味をもった時はアタシがしてやるわ。(　 楽しげ　 )そうでしょうね。もうすぐ墓地が見えて、って！危ねェでしょ！(　 運転席にまで身を乗り出してきた相手の頭をぐいと押しやり　 )このまま墓地に埋められてェなら別だけど、そうじゃないなら大人しくしておきな。…そこ開けたらガム入ってるわよ。(　 興味をガムに移そうかと　 )


（ /いえいえ、リアルが優先ですのでお気になさらないで下さい…！お盆時期はなんだかんだで忙しいのは私も同じですので。また、台風が近づいているようで、どうぞお気を付け下さいね！ ）

はっ、日頃の鬱憤を化粧にぶつけられそーなんだけど ( 楽しげに笑う相手に此方もつられて笑み浮かべて口を開き )チッ、しょうがねーな。……大人しくしてやるから早く着け ( ぐちゃぐちゃになった帽子を被り直して助手席に戻り / 前方にある"キシリトール"と書いてあるガム入れを手に取って )



(/お優しいお言葉ありがとうございます…！はい、主様もリアルが多忙であればもちろんそちらを優先して下さい！台風もあり大変ですよね…！何卒ご自愛くださいませ。)

そんな大人気ない事するはずねェでしょ。(　 ふん　 )此処はまだ混んでない方なのよ。もうちょっとだから大人しくしてなさい。(　 ガムを手にした相手をチラリと見 ／ 暫く進めば目的の墓地が見えてきて　 )＿＿ほら、着いたわよ。クーラー付けっぱなしにしておくからちょっと待ってな。絶対動くんじゃねェわよ。(　 車停め念を押し　 )


（ /此方こそお優しいお言葉ありがとうございます！互いに何事もなく台風乗り切りましょうね！では、背後はまた失礼します。何かありましたら遠慮なく！ ）

はっ、どーだかな ( キャップ式のガム入れから2.3粒ガムを取り出すと一気に口に放り込み噛み砕いて )──…ん、やっとついたのか。……早く用事済ませて来いよ、暇になったら勝手に出ていくけど ( 寝不足のせいか大きな欠伸をつくとそのまま助手席のシートで丸くなって / 片目をぱちりと開け小言付け足し )



(/お優しいお言葉ありがとうございます。多忙期を過ぎたのでペースは普段通りに戻ると思います！なんとか台風も乗り切れました…良かったです！では此方も一旦これにて失礼いたします。また何かありましたら呼び出して下さいませ。 )

寝てりゃア暇になんてなんねェわよ。(　 シートで丸まった姿を見届けてから車を降り ／ そのまま水を汲み目的の墓まで行き　 )＿＿あら、先に来てたのねぇ。(　 お墓に添えられた花を見つければお先が居た事を知り ／ 墓に水をかけ暫く手を合わせ　 )

はいはい、大人しく寝てるっての。 ( 不貞腐れた様に目線を元に戻すとゆっくり目を瞑って )──………チッ……クソが( 睡眠不足のせいか黄色信号を出している身体とは裏腹に寝付きが悪くズボンポケットの中を漁るも睡眠薬入の小瓶は見当たらず )外、──出る ( 半分虚ろな目を擦りながら車のドアを開けると、おそらく此処を通っただろうという勘を頼りに道なりに進み )

＿＿じゃ、また来年来るわ。(　 最早癖になっているのかお墓に別れの言葉を掛けて来た道を戻り　 )お待たせ、…ってあの馬鹿！少しも大人しくしてられねェの！(　 車に戻るも助手席に相手の姿がなければ舌打ちを一つ ／ 一先ず辺りを見渡して　 )

……周り墓しかねーじゃねぇか ( 車を飛び出てきたまでは良かったが道なりに進むも一向に人影が見えず )つーか此処どこだよ、これじゃ土地勘もクソもねーし ( 身体の重心が揺れてきたので一旦座れそうなレンガブロックに腰掛け空を見上げて溜息つき )あ─……飲み込まれそ、( ぱたん )

何でこんな無駄に広ェのよ、(　 広くなきゃ墓地じゃないと言う反論等聞かぬような口振りで先程とは反対の道を進み　 )＿＿キイチ！返事しな！(　 闇雲に歩き回ってもすれ違いになるだけだと思えば一先ず声を張り探って　 )

曇りか……、晴れじゃねーのがオレらしいわ ( 数分間の間、寝転がったまま空を見上げれば厚い雲の行先を眺めながらポツリと独り言漏らして )ハァ、雨降ってくンのかな
。まぁ別にい──…やっぱだめだ。アイツと眼鏡見に行くってさっき言ったばっかだし ( ゆったりとした時間に流されそうになるも頭を左右に降って体制を起こして / 音は全く聞こえないが誰かに呼ばれた様な気がしてさっと立ち上がり来た道を戻り始め )

＿＿居た。(　 己が進む道と相手が戻る道が同じものであれば自然と姿を見付ける事が出来る距離まで縮まり　 )..散歩がしてェんなら置き手紙くらい残していきな。ったく、さっさと戻るわよ。(　 深い深い溜息 ／ さり気なく何処にも怪我等無いか上から下まで視線巡らせつつ来た道を戻り　 )

──あ、( 前方の人影がどんどん大きくなっていくと同時に自然と声が出て )帰ってくンのが遅せーんだよ、退屈だっただろうが ( 安心したのか一呼吸し / 悟られまいといつも通り悪態をつけば )……なんか歩いたら疲れた。とりあえずメシが先だな ( 車までの道を戻りつつお腹を擦りながら空腹訴え )

フラフラ動き回れるだけの元気があるんなら問題ねェわね。(　 悪態に乗っかり　 )何が食べたい気分？アタシの用は終わったからね、後は全部アンタに付き合うわ。(　 相手が乗り込んだならば車を発進させて　 )

（ ／ 二週間が経ちましたので一応上げてみますね。絡みを解消したい場合等、一言頂けると幸いです…！失礼します！ ）

( ／ 上げや打ち切りの期限は決めていなかったのですが、ある程度お時間が経ちましたのでここで打ち切らせてもらいますね。楽しい時間をありがとうございました！また機会、ご縁がありましたら繋がれると嬉しいです！キイチ君、背後様と出会えた事に感謝しています…！ )