とあるBARにて

海「…さあ…まあでも、碧さんが僕のことどう思ってようと、嫌ったりはしませんから…」

肩に手を置きながら、優しくそう言って。

碧)べ、別に…変な気とかないし…ほら、そんなことより呑も？

ぱっと手を離して少し距離をとると苦笑いしていた。グイグイ行くのはいいけど大丈夫と言われると急に不安になるようで

海「……そうですね。」

何かを考える素振りを見せたが、にこっ、と笑ってそう言って。

碧)ん…ﾌﾟﾊｯ。

お酒をごくごくと一気飲みすると気分良さげに笑っていて

海「……そう言えば、碧さんはお仕事何をされているのです？」

グラスに口をつけつつ、そう聞いて。

碧)俺…？俺ね、こうゆうネックレスを作って売ってんだよ。雑貨とか簡単なものだったら作れるし~

そう言いながら首のネックレスを相手に見せる。自分の家にあるネックレスは大体自分が作ったものが多い。男性向けのチェーンが大き目でシルバーやゴールドのネックレスから女性向けのキラキラしたネックレスや指輪まで作っていて

海「へえ…！これを碧さんが…僕は不器用ですから、なんだか羨ましいです…」

目を見開きながら、碧の首のネックレスを見つめて。

碧)綺麗でしょ~？こうゆう細かいの好きなんだよね~

そう言いながら嬉しそうに笑って、褒められると天狗になってしまって

海「…そのうち、僕もなにか作ってもらおうかな…なんて」

冗談交じりにそう言うと、ふふっ、と笑い。

碧)…いいよ~。海さんのためなら何個でも！

そう言いながらごくごくとお酒を飲み進めていく

海「えっ、いやいや、そんなの悪いですよ…！」

今度お金を払って頼みますから…と慌てて手を振り。

碧)おれ…海さんのためなら頑張れるよ~

そう言いながらもお酒を飲み続けて酔ったのか額をカウンターにつけて相手を見ていて

海「…あ、ありがとうございます…」

こちらを見る相手に、思わずドキリとしてしまい、照れくさそうに笑いながらそう言って。

碧)普通の顔も可愛いけど、笑うともっと可愛いね~…

そう言うと酔ってるのか相手の後頭部を手で支えてまたキスする。さっきより酔ってるからかさっきよりも長くて

海「んっ……んむ…！」

驚いて目を見開くが、抵抗することなくそっと受けいれて。

碧)んん…っ、あかん好きやわ…一目惚れって怖いなぁ~

そっと離れるとそう言って相手の肩におでこを乗せる。恥ずかしかったのか耳が真っ赤で

海「…一目、惚れ？」

目をぱちくりさせながら。

碧)見た時から好きやで~…

酔っているのかポロポロと本音を漏らして笑う。酔ってると思いのほか素直で

海「…あの、僕なんかの…どこが？」

戸惑いつつもそう聞いて。

碧)顔も好みだし声だって好き！大人しそうな性格もほんと好き！付き合って欲しい！！

酔った勢いでそう言うとぎゅっと相手に抱きついて顔をうずめる。本気でそう思ってるのか心臓もバクバクしていて