通りすがりさん 2019-07-23 01:27:56 |
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「…なるほど、それでさっき僕の顔が好みだと言ったのか…」
自分の学校で性の多様性について指導したことがあったが、まさか身近に同性愛者がいたとは…と、少し驚きつつ、なんとなく彼の頭を撫で。
?)…んん…
頭を撫でられるとゆっくりと目を覚ます。少し寝て酔いが覚めたのかゆっくりと立ち上がると「迷惑かけてごめん」と素の顔になって距離をとる。人間不信が唐突に出たみたいで少し警戒心が出て
「あぁ、いえ、お気になさらず……」
起きた相手を見て、先程とは態度が違うことから、『酔いが冷めたのかな』と少し安心し、相手の警戒心に気づかず笑顔で会釈して。
?)……やっべぇ、マジで好み。
脳内ではなんでこんなかっこいい人の横にいるんだとパニックになっていたためボソッと本音も漏れて
「あ、気分大丈夫です?帰れますか?」
常連さんになにおせっかいかけてるんだ、と自分で心の中でツッコミを入れつつ、そう聞いて。
?)へっ?あ、か、帰れます。すいません迷惑かけて…
テンパってそう言いながらも軽く頭を下げる。酔ってるわけでもないのに顔が真っ赤だから見られたくなくて俯いて帰ろうとしていて
「いえいえ、そんな……あ、僕ももう帰んないと…」
苦笑いしながら手を振っていると、腕時計を見て大分時間が経ってしまったことに気づき、立ち上がって。
?)え、えっと…連絡先とか聞いていいですか?今日迷惑かけたので今度…なにかお返し出来たら…って…
声が震えているがどうしても相手のことを知りたいと思ったのかそう言って相手を見ると苦笑いして
「えっ…?そんな、お返しなんて気にしなくて大丈夫ですよ!僕、こう見えても教師だから、誰かに頼られてるからなれてますし……
まあでも、これもなにかの縁ですから…」
相手からそう言われると、とんでもない、と言いたげに首を振ったが、少し考えると、携帯を取り出して。
「ほんとですか!?ありがとうございます!!お、俺…機械疎いんでやってもらっていいですか…?」
嬉しそうにそう言って震える手で相手に自分の携帯を渡す。携帯画面を「木崎 碧」と自分の名前と電話番号にして見せる。本当は機械音痴なんかじゃないけどどうしてもやって欲しかった
「あ、わかりました。…キザキ…アオイ…って読むんですかね…?」
携帯を受け取りつつ、画面に表示された相手の名前の読みを確認しながら、自分の携帯に相手の番号と名前を登録し
「あー!あおさんか!かっこいい名前ですね!」
(なるほど、と納得しながら、かっこいい名前だと相手の名を褒めて、次は自分の名前、『北条 海』と番号を相手の携帯に登録し始める。)
「えへへ…よろしくね、かいさん!」
そう言うとニコニコして相手の手を握る
ーーーーーー
これリバとか大丈夫っすか?
無理ならいいっすけど
碧)やばいなぁ~マジでタイプの顔やった…っ!
家に帰ると直ぐに友達に連絡してそう報告する。友達は2人ぐらいしかいないがちゃんと俺のことを理解してくれてる人だったため本音の話をして
海「最初はびっくりしたけど…悪い人じゃなさそうでよかった……」
明日の仕事の準備をしながら、先程の彼のことを思い出していて。
碧)えぇ?明日電話すんの?確かに休みやけど~…あかん照れるって…
そう言いながらも明日になって欲しいと思っているのか早々と電話を切って布団に潜る
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