化物斬 2019-07-11 18:41:27 |
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――情けないとまでは言ってないよ、猫殺しくん。お前が先輩風を吹かせたいと言うから、親切心で顔を立ててやろうと思ったまでの事。それに泥だらけになりながら自然と戯れる畑当番なんか猫であるお前にはうってつけだろう?それとも呑気に日向ぼっこでもしている方がお好みかな。( 腕引かれるまま自ずと狭まる距離間に息を呑んだのも一瞬、おもむろに相手の胸元へトンと食指を突き立て挑発めいた一笑 )へぇ…何を以て「呪い仲間」と見定めたのか知らないが、お前まであの偽物を贔屓にするのは気に入らないな。( 凪いだ双眸 )
それはお互い様だよ。俺も粗相が無いようにとつい身の丈以上に構えてしまいがちだが、まぁ気楽に話しが出来れば幸い。
別にそうは思っていないが…自分で自分の発言に身悶えている君を見るのは悪くない。積極的な猫は嫌いじゃないよ。俺も負けていられないな。( 頬つんつん )…さて、再三相談に付き合わせてすまないね。話も纏まったようだし、其方に何か無ければ此方は蹴ってくれて構わない。判断は任せるよ。
…………あー、やめだやめだ。目を掛けるにしたって相手がお前じゃ可愛げもない…にゃ。オレはまだいいけどさぁ、もーちょっと減らした方が良いんじゃねぇの、この口。( 暫し相好見詰めるも観念し一つ溜息、掴んだ腕離し相手の口内に親指突っ込み ) あん?ちょいと過敏だろ、別段オレは贔屓してるつもりなんか――…ははーん、数少ない顔見知り取られて寂しいってかぁ?( 歪んだ口許わざとらしく隠し )
…いんや、考えてはみたが特に何もない…にゃ。ただ、こうやって他愛もないあからさまな半也の雰囲気で雑多に駄弁んのもオレは嫌いじゃねえ、けど?( ちらそわ ) 勿論お前が負担だってんなら構わないし、苦手だってんなら殊更。面倒だーって程度の理由でも結構。お前と言い交わすのが愉しくて打ち止めが惜しいだけだから、無理なら無理で構わねぇよ。
そんな事言って、本当はお前も畑当番をしたくないだけなんじゃないのか?心配ご無用、揶揄い相手は俺だって選んで――…むぐ…ッ、……、……。( 押し込まれた親指にみるみる表情を顰め、暫し無言を貫いた果てに容赦なく噛み付き )寂しい?ははっ、そんな生温い弱音は吐かないよ、俺は。…まあ…旧知の仲である君の存在は少し、ほんのすこーしだけ、心強いとも言えなくないけれど…、( 親指と人差し指で二ミリ程の幅を示しつつ、 )其方がその気なら俺も君との距離感を考えねばならないかな。
おや、そんな事を言われては余計に引くのが惜しくなってしまうな。猫殺しくんの負担にならなければと気を遣ったつもりだったんだが、実は俺もこうした雑談を好むものでね。返す言の葉は九割方君への揶揄と挑発になるけれど、それでも良ければ。( この上なく華やいだ笑顔 )
あ、ッだァ!?――ってめ、この状況で噛むかよ普通!気性だけならオレよりお前の方がよっぽど猫だよ、箱入りで甘々に飼い慣らされた家猫だ!にゃ!( 肉に食い込む鈍い痛みに咄嗟に指引き抜き、噛まれた箇所擦りながらぎゃんぎゃん吼え ) ……もーちょい広がんねぇのかよ。台詞は及第点。( 僅かに開いた隙間に指差し込みそろりと広げ )
はーっ、お前もそう思ってたんならさっさとそう言――…………きゅーわり…。( 会話と揶揄を天秤に掛ける猫 ) オレに気ぃ遣うつもりあるのかないのかよく分かんねえ奴だにゃ…ああいや、まあいっか。お前の幼児並みの揶揄なら別に痛くも痒くも。
寧ろあれだけ無遠慮に人の口へ突っ込んでおいて何故噛まれるかもしれないという可能性を考えなかったのかな…。…とはいえ、流石に大人げなかったね。悪かったよ。どれ、傷口を見せてごらん。( 宛ら毛を逆立てた野良猫を思わせる威嚇に自らの行いを顧みれば改めて片手を差し伸べ )……、何をしているのかな。俺が少しだと言ったらそれ以上でも以下でも無いんだよ、お馬鹿さん。( くす、空いた片手でデコピンをお見舞いし )
残りの一割が君への気遣いと俺なりの温情だよ。君が素直に求めるならばいつ何時も与えてあげよう。有難く思うと良い。――へぇ…その幼児並みの挑発にまんまと乗せられムキになってにゃーにゃー鳴いているのは何処の誰だったかな。( 双眸細め )
そうでもしなきゃ小生意気な口閉じないからだ…にゃ!これで手入れ部屋行きにでもなったら一体全体どう説明つけりゃいいんだよ…。お前とじゃれてたら噛まれましたってかぁ?( 依然難癖零しつつ言われるがままに片手突き出し ) った、少しがすぎるっつってんだよ。折角似合わない可愛いこと言ってんだから、もーちょい飴与えても………。……駄目か。( めげずに感激広げるも更に不似合いな相手想像し表情顰め )
はーん、そんな覚えオレにはねぇな。お前の戯言なんざ聞き慣れたオレからすりゃあ、右から左にちょちょいっと受け流すのも容易いしなぁ、うん。普段は遊びに付き合ってやってるだけ…にゃ。( ふふん )
それだと俺まで猫と同族のように思われる。却下。おいたが過ぎたからこんな仕打ちに遭うんだよ。そもそも黙らせる方法なら他にもあるだろうに、全く君は素直というか、安直というか…。――ふむ、血は出ていないようだな。これなら手入れは必要ないだろう。( 歯痕の残る親指を撫でり )…似合わなくて悪かったね。俺はいつだって事実しか言わないよ。君に多少の信頼を置いているとはいえ、別に猫殺しくんがあの偽物に構おうが、関係無い。俺は一振りで、それなりの地位を確立してみせるさ。( 指先を引っ込めると同時に間合いを取り、余裕ぶった笑みを貼り付け )
ちょちょいっと受け流す、ねぇ。へえ、ふーん。聞くに堪えなくなってものの数分で俺の口に指を突っ込んできた者の言う台詞とは思えない、かな。はいはい、まあ此方からちょっかいを出している事は認めるよ。揶揄い甲斐のあるお前は暇潰しに丁度良い。( 肩ぽん )
……どんな方法で黙らせたところで、どうせ何かしら意趣返しされんだろ。お前のその涼しい顔崩せただけ模範回答だったかもしれない…にゃ。( 僅かに痛みの残る歯型に舌先伸ばし寸でのところで制止 ) それなりの地位、なぁ。お前がどの程度の地位のこと言ってんのかはさっぱり分かんねぇけどさぁ、オレは絶対評価で良いと思うんだけどにゃあ。お前も優れてる、そんで写しも優れてる。……いや、オレからじゃ窺い知り得ないこともあるんだろうけどよ。( 怜悧な笑み一瞥すると歯痒さから自らの癖毛乱し )
よくいるらしいなぁ、好いた相手に茶々入れたくなる奴。そう思えばお前の憎まれ口も可愛く…可愛く……。…いや、素直な方が可愛げあるだろ。とか言うと「全て俺の猫殺しくんへの素直な気持ちだよ」だの宣うんだろ、どうせ。( わざとらしい鼻につく物真似晒し )
猫殺しくんは俺の余裕を奪うことにこんなにも精一杯なんだね、益々可愛らしいな。……おやおや、痛む箇所への毛繕い、かな?俺に気にせず続けてくれて構わないよ。( 自然と緩む口元隠し切れぬまま )…あれが刀工国広の傑作であることなど知っている。俺を模して造られているのだから当然だ。問題なのは、彼奴が我が物顔で山姥切の名を冠していること、只それだけだ。まぁ、お前に当たっても仕方の無いことなんだが。……詰まらない話を聞かせてすまなかったね。( くるり、踵を返して何処かへ立ち去ろうと )
へぇ、俺の事をよく分かっているじゃないか。伊達に腐れ縁を続けているだけのことはある。如何やら物真似の才は無いようだけれど…俺はそんなに生意気な事は言わないよ。( 真顔 )そうだね、愛情の裏返しだともでも思ってくれれば良いかな。
………くそっ、人の失態見るなり心底楽しそうな面しやがって。今に見てろよ、呪いさえ解けりゃ可愛いだなんて言いたくても言えなくなる…はず。多分…。( 愉しげな相手に表情顰めて内頬噛み ) …んあ、やっぱりオレにゃよく分かんねえなぁ。大体立場の問題もあんだろ、先にお前を知ってたオレからすりゃ山姥切っつったら間違いなくお前だしさ。…おいおい、年長者の話はちゃんと聞けっての。( 容赦なく襟首掴みぐい )
あ?いやいや、そこはいつも通り否定してくれるのを期待し――………あ、愛情…?…えーと、これは先輩から直々に字引を贈るべきなのか…にゃ?いやでも、こういうのは直接教えてやった方が…。( 悶々 )
呪いが解けようともお前の可愛さはきっと損なわれないのではないかな。人柄や本質というものはそう簡単に変わり得ない。その語尾が無くなるのは惜しいけれど。…嗚呼、あと呪いさえ無ければ背も高くて云々と言っていたけど、別に身長も変わらないと思うよ。( 相手の頭撫でつつ無自覚に人の心を抉っていく男、本歌 )っんぐ…――お前はそうでも、他の者にとっての山姥切は彼奴なんだ。先に顕現していたから、なんて簡単に割り切れる問題じゃないんだよ。まぁ、元から自分だけの逸話がある猫殺しくんには解らないだろうね。…、なに、心配してくれているのかな?それとも。( 半ば強引な引き留めに一瞬呻いたのも束の間、目で離してくれと訴え )
…何を一人で思い悩んでいるのかな。そんなに変なことを言ったつもりは無いんだけれど…。( 此方としても想定外の反応にやや不安顔 )
………くっ…。やめろやめろ、呪いも付喪神もあるんなら言霊だってある…にゃ。これで修行で呪いが解けて何も起こらなかったら確実にお前のせいだにゃ…。絶対恨んでやる…。( 払拭するように緩やかに頭振りセルフよしよし ) …唯一無二の逸話と引き換えに呪いってのも妙な話…――あ?…あー、もっと直接的な方がお好みかよ?つまり少なくともオレの中じゃ、昔っから山姥切はお前だけなわけで。末端とは言えお前も神様だろ?信じる奴が一人でもいれば“山姥切”としてのお前は保たれず消えないんだからさ、気長に考えりゃ良いんじゃねぇのーっていう。( ご不満な様子に両手挙げ、更なるご機嫌斜めに備え若干目線逸らし )
…えーと、そうだなぁ。取り敢えずその愛情は誤用だから、敬慕辺りに置き換えておくと誤解を生まないと思う…にゃ。うん。( 珍しい表情に若干躊躇しつつオブラート巻き )
…流石に俺も言い過ぎたかもしれないが、全てを俺の所為にするのは理不尽じゃないか…?化けて出られても困るよ。猫の執念は侮れないからね。( 恨み言を宣う割に掌に擦り寄ってくる有様にやれやれと嘆息を吐きつつも、次には顎下を撫でてみて )……、なるほど。そういう考え方もあるのか。…うん、猫殺しくんにしては悪くない意見だね。でもそれだと、俺は君を寄る辺にして生きなければならない。俺という刀を証明してくれるのはお前だけだからな。それでも良いのかな?お前は。( 存外新たな視野が開けた気がして僅か表情に明るさを取り戻すも、返答には期待していないのか自嘲的な笑みを浮かべ )
そうだろうか?俺の君に対しての気持ちは何方かといえば敬慕よりも子猫へ向ける様なそれだから、愛情と言って差し支えないと思うんだが。( この本歌、相手を年長者として全く認識していない様子で首傾げ )
あーあ、お前も早く呪いが解けりゃいいのになぁ。その小生意気な嵩高い態度も抜けて、ただのかわいー後輩になってくれる日が待ち遠しいぜ…。( 顎下に伝う手を両腕で制しぷいと顔背け ) おー、予想外の反応。いや別に―――………。…うん、良いんじゃねえの?今考えてみたけど別に不都合は見当たらない…にゃ。オレからしたら寧ろ今までよりお前の手綱握れてるまである。( 顎に手遣り目線浮かせ一考、深くは考えない猫一匹 )
な、なんつー独り善がりな慈愛…。慈しまれてる子猫自身は全く以てその愛情を感じてないってのに…。いや逆に見返りを求めてないのか…?( ちょっぴり後輩の行く末が心配 ) いやそもそもオレは子猫じゃねぇ!にゃ!
君と違って呪いなんて無縁だと言っただろう。悪いね、剣術だけでなく弁も立つもので。…それに物好きな猫殺しくんには、従順で素直な俺なんか物足りないのではないのかな。( 頬つんつん )――フン、何が手綱だよ。こんな首輪を付けておきながら…。( 相手の首元のチョーカーに触れつつ )全く、君はお人好しだな。だから俺のような刀に付け込まれるんだよ、猫殺しくん。……まぁ、気持ちだけ受け取っておこう。俺を証明してくれる存在を改めて知れただけでも、重畳。
持つべき者は見返りなど求めないよ。無償の供給が俺の主義とするところだ。猫殺しくんは何処かの偽物くんみたいに厚かましくもなく、かといって俺からの施しを求めているわけでもなさそうだから、益々与えてやりたくなるんだ。全く罪な子猫だね。( 人の話を聞いていない模様 )
おいおい、勝手にオレを物好きみたいにするなっての。別に被虐趣味はないんだし、素直にオレを慕う態度の方が――…って言いたいんだけどにゃあ。確かに従順な犬みたいに尻尾振るお前は薄気味悪い。想像するだけで堪える。( 眉寄せつつ生意気な姿ちらり、若干安堵 ) 先に憎まれ口叩かなきゃ感謝も出来ねぇような不器用な後輩持つと大変だよなぁ。まあまあ、首輪付けてる猫に手綱握らせるような可愛い奴だけどよ。( やれやれ )
…お前、逃げられると燃える趣味だったりすんのか?…………。 …ごほん、あのな。あんまり押しすぎても逆に迷惑がられる一方な場合もあるから、程々に引くのも肝心…にゃ。お前がちゃんとオレ以外と仲良くできてんのか心配だぜ…。( 肩ぽん )
薄気味悪いとは随分だな。お前は顔馴染みだからこんな態度が許されるけれど、審神者や他の者に対しては基本的に素直でいるつもりだよ。まあ、和して同ぜずといったところかな。( 首傾げ )首輪であることは否定しないんだね…。うるさいな、冗談だよ、冗談。誰かに弱みを見せるなんてこの俺が許されるわけがない。俺の手綱を引けるなんて一万年早いよ、南泉。( チョーカーの隙間に食指を差し入れ、首筋を指背でなぞり )
趣味とまでは言わないけれど、猫殺しくんに限っては反応が面白いからつい。それにしても、この俺が特別に目を掛けてやっているんだからもっと喜んでくれても良いと思うんだが。…ご心配なく、敢えて皆の反感を買うようなことはしないさ。( ぱし、とその手を払い )
今更態度変えられても違和感覚えるってだけで、オレは別に許してるわけではない…にゃ。ったく、嬉しくもない特別扱いしやがって。どうせお前からしたら優遇で、与えてるだのなんだの言うんだろ。( ふん ) どうだか。お前がそう思ってるだけで、実際は易々と手綱引かれ――………っん、ぐ。おい、その手はやめる、にゃ。やめるかしっかり撫でるかのどっちかにする…にゃ…。( もどかしさに背中粟立たち反射的に二三後退り )
…それならもっとお前に目ぇ掛けられて喜ぶ奴探した方がいいんじゃねぇの。猫だとか子供だとか、小さい奴の扱いは得意じゃない…にゃ。( はぁ、ナチュラル子供扱い )
へぇ。そう言う割に君が本気で怒っているところを見たことがないから、存外満更でもないのかと。猫殺しくんは優しいね。お前は時に怒ったりするのかな?( 最早当たり前の感情迄も疑い始めたこの刀、素朴な疑問に首を捻り )ふふ、「猫殺しくんは首筋も弱い」、と。( メモメモ )まだ主導権を握らせる気はないよ。さあ、もう挑発したりしないからおいで。普通に撫でてあげよう。
いや、お前ほどいい反応をしてくれる者が他にいるとも思えないからね。お前じゃないと務まらないよ。…うん?何故俺を子供扱いするのかな。年寄り振るには君もまだ早いと思うんだけれど?( にこやかな表情保ちつつも瑠璃の瞳にはそこはかとなく不満を湛え )
あー……。…お前相手に本気で怒ったって仕方ない…にゃ。可愛げなく賢しらだしよ、途中でふっと冷めんだよなぁ。被虐趣味があるわけでは断じてない。にゃ。( 純粋な問いに怒気失せ、怏々と自らの額押さえ ) おいおいおい、ちょーっと待て。撫でんのは――…その、まぁ構わねぇけど?ただその誤解を生みかねない書付は没収させろ。突然で驚いただけで別段弱くはない…にゃ。( 撫でられるのは満更でもない御様子 )
っは、御不満かぁ?態度が子供すぎんだよ、お前は。オレからしたら反抗期の子供が悪態吐いてんのと何ら変わりねぇってわけ。( 相手の反応に喜色表れ上がる口許をわざとらしく隠し )
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