◆ 2019-06-29 22:59:36 |
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( 以前のような温かさと幸せに満ちた空気とは一変した冷え冷えとした空気の古城の中で独り孤独と寂しさで苛まれていた。かつて自分には生まれ持った魔力で人々を手助けし皆から愛されていた時代があった。しかしいつからだろうか、こんなにも寂しさと悲しさが入り交じった感情を抱くようになったのは…多分否、きっとあの頃からだろう。あんなにも慕われ続けてきた物が一気に崩れ落ちていく感覚を味わえば、もうあの頃に戻ることなど出来るはずもない。ただ人々の役に立ちたい…皆に幸せに暮らしてほしい…そう言った己の思いとは裏腹にいつしか常日頃向けられる軽蔑した目、非難の声…もう何もかもどうでもいい。この国は私を必要としてくれていない…「──どうして…」ただただ一言ぽつりと呟きその場にただただ立ち尽くし白いきめ細やかな肌を一筋の雫が伝い。ふと己の前に片膝を跪き、まるで紳士のような立ち居振る舞いで己に声をかける1人の男の姿に今までにない胸の高鳴りを覚えた。“俺と共に来い”彼の言葉に嘘をついているようには見えず小さく首を縦に振れば不意に力強く抱き締められ唇を奪われ暫くこちらもそれに応え「……っ、レム──。貴方の誓いに…嘘は感じられない。貴方だけを信じると誓うわ…貴方の毒牙に溺れさせて…」耳元で囁かれた言葉に思わず彼の背中に腕を回しぎゅっと力を入れ強く抱き締めながら小さく頷き。これから始まる二人だけの新しい世界に期待を抱きながら窓から差し込む月の光をただ見つめて。)
( / 拙い文章では御座いますがロルのお返事を書かせていただきました!ご検討の程宜しくお願い致します!)
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