とある世界に、書いたことが現実になる本があった
その世界の女が、とある事を書いた
何を書いたのかは、分からないが女が書いた願いは別世界で現実になった
本は可能性に過ぎない、願いを可能性とし、その可能性を作る無限の本
三人以上が、女の願いによって世界が作られたと知られれば壊れてしまう
それを知った女は、その本を誰にも見つけられない所に隠した
そして随分と長い時を過ごした末亡くなった
女が亡くなったあとも平和な世界が続いたが、女が亡くなって100年立った頃、事件は起きた
何でも書いたことが現実になる本と何でも願いを叶える聖杯と言う願望器が同じ世界に現れた
その二つが混じり合い争いが起きる
これは、それを綴った物語
誰かに憎しみを抱き、愛に溺れ、悲しみに浸り、恋という感情に身を包み、血を流す争いに魂を捧げる...物語である
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