手塚 紡 2019-06-17 23:39:34 |
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…意味分かんない…(しゅん)
…まあ、乱は可愛いしカッコいいから…(ごろん、と転がってソファから降り)
どうしよ…「別れて」とかいわれたら…(涙目になり)
ちょっと考えさせてもらっていいかなー?
(その言葉を聞いた【ナオちゃん】は電話の
向こうでため息を吐く。
《……お前さ、本当悪魔だな》と。)
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【ナオちゃん】side
《……お前さ、本当悪魔だな》
(ため息が出て、ついこう返してしまった。)
…我慢できない…!(ぱっと駆け出し乱にしがみ付く)
誰と話してるの…好きってどういうこと…返事ってなに…!!
(真っ直ぐに乱を見つめ、普段は出ない大きな声でまくしたてる)
んー?この子?【ナオちゃん】。
幼馴染みだよー。昔から僕によく
懐いてたんだー。
黒髪ロングの美少女ちゃんだよー。
(一向に反省の色がない、ヘラヘラとした
笑顔で紡に返す。)
……待って。はい。
(その華奢な体からは想像のつかない怪力で
肩を掴むと、スマホを通話状態で渡す。)
《……あー、もしもし?アンタが
乱ちゃんの彼氏さん?俺は【ナオちゃん】こと、
篠原直也です。すみませんね。乱ちゃんに
頼まれたんで》
(電話からは気だるげな男の声が聞こえてくる。)
《仲を深めたいから、一回掻き乱してくれって
頼まれたんです。…ちゃんと断ったはず
なんですけどね》
(直也は申し訳なさそうな声を出している。)
ごめんね、紡のこと傷付けちゃって。
(先程までの表情ではなく、瞳を伏せた
悲しげな表情になっている。)
……(無言で乱に抱きつき)…じゃあ、僕の前からいなくならないんだね?一緒にいられるんだね?(ぎゅう)
…篠原さん、ごめん…(手を伸ばして通話を切り)
もちろん、居なくならないよー♪
(紡の背中に手を回し、抱き締め返す)
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【ナオちゃん】side
《……………》
(切られた通話に何を言うでもなく、スマホを
ポケットに仕舞う。)
《…お幸せに》
(たった一言、呟いた。)
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