愛って何？

…っ…
純平…ごめん、なさい
本当は、好きだよ…どうか、幸せになって
こんな、汚い俺を好きになってくれてありがとう
幸せ、でした…。純平のお陰で笑えたんだ。
純平がいるから学校にも行けた。全部純平のお陰。
ありがとう……さようなら。
(携帯に録音し、屋上のフェンスを超え、下を見つめ)

いや！！
俺には祐介が必要だ、、
(祐介に電話をかける)プルル


祐介！！
俺、祐介が居なきゃダメだ！！
今、どこにいる！
もう一度会って欲しい！！

純、平…？
駄目だよ。一緒居れない…
ね、純平は幸せになれよ？
(携帯を持ったまま、飛び降りようとし)

祐介！！
お前まさか！！
なあ
死なないでくれ、、

俺、
どうしたらいいんだよ、、
祐介は汚れてない、、ゴミなんかでもない、、

祐介、、助けてくれ、、
(純平は誰かに襲われてる、、)
うっ、、やめろ、、
(電話が切れる)プープー

純平…？
純平、どうした!?

っ…
(必死に探しに行き)

祐介、、？
ここだよ、、
(精一杯の声を出し)

純平…？
―ｯ!?純平ｯ!!(駆け寄り)
純平、しっかりしろよ！すぐ病院に運ぶからなっ!!
(救急車を呼び運んで貰い)

祐介、、
来てくれたんだ、、
あり、、がとう。
(救急車の中で意識を失い)

純平…？
ね、ねぇ…!!
(治療中)

俺のせいだ、俺のせいだ…
俺のせいで、俺が…ｯ
(頭を抱え、呟き)

(治療が終わり)
(目を覚まし)

…んっ、、ここは？

純平…
起きた…？(憔悴した様子で)
怪我、大丈夫…？

祐介！！
(起き上がり)
祐介、、俺、、
お前がいないとダメなんだよ、、

純平…無理に起きちゃ駄目だ
(触れようと手を伸ばすが自分が汚れてると思い、手を止め)

…純平、ごめんなさい。
俺のせいで…やっぱり俺は…
(俯いた状態で“死ぬ”と伝えようとし)

いい加減にしろ！！
(祐介の事をビンタし)バシ

まだ、そんな事言うのかよ！！
もうやめてくれよ！！！
じゃあ祐介は俺が死んだら
一人で生きていけるのかよ！！

お前は汚くない！！！！
そんなに死にたいっていうなら
俺が死ぬよ！！
(刃物を自分の首に向け)

…純平…
だめ、それちょうだい…？
(刃物の刃の部分を握り)

純平、あのさ…
事情聴取の時に言われたんだ
“嫌じゃなかったんだろ”“何故もっと早く警察を呼ぼないの”
挙句の果てには“君から誘ったんだろ”って…
もうさ、それ聞いてたらどんどん俺自身が汚くてゴミにしか思えなくて…
(警察によるセカンドレイプがあり、心身共に正常ではなく)

だから、もう…

祐介、、
なあ、、
俺と一緒に乗り越えていこう、、
なっ、、？
(刃物を祐介から奪い)
(優しく抱きしめ)ギュ、、
(顎をあげて唇にキスし)チュ、、
祐介、、愛してる。

っ…ん、

純平…本当は、怖かった…
屋上から飛び降りようとした時、死にたいはずなのに死にたく無くなって…っ！でも、警察は俺が悪いって言うし…
汚いのは間違いないから余計に…っ
(腕の中でポロポロ泣き)

そうか
そうだったんだな、、
(頭を優しく撫で)
祐介、、俺が祐介をキレイにするから。
もう、、死ぬとか言うなよ?なっ。
(もう一度唇にキスをし)チュ

んぅ、ふ…(とろんとし)
う、ん…もう言わない…
(甘える様に凭れ)

純平…ありがとう…
(初めて自分から唇にキスし)

祐介、、
んっ、、
嬉しい、、もう一回して欲しいな、、


祐介、、
俺たち恋人だよな、、？