BPM143　／　〆　　

ただいま、この時間はまだ帰ってきてないか(鍵を開け、仕事から帰宅しては靴を揃えて中へと入り。静かな部屋を見渡しては、職場から持ってきたカラー材などの荷物を下ろし、ソファーへと腰掛けて。)夜になったら帰ってくるだろうし…待ってようかな(と1人呟けばテレビをつけ、静かな空間で1人ゆったりしとし。)

ただいまァ、（　解錠しドアノブ回すなり見慣れた彼の靴を眼下に映し乍ら一言発し。一週間の疲弊溜まった足取りでのろのろとリビングまで向かい　）

あ、おかえり…って…大丈夫？(相手の声へと顔を向けては足早に相手の方へと近づき。)凄い疲れてるように見えるけど…(眉下げては相手を支えるように寄り添い。)

おー、起きてたンだ。（　相手の姿双眸で捉えれば瞳幾度か瞬かせ　）んや、今週も頑張ったなァ…って。あんたの顔みたら更に気ィ抜けた。（　手首引きソファーへ座らせば自身も隣へ深く腰掛け　）

ん、職場で使うカラー材の整理とかしてたらこんな時間に…(時計へと目をやり。)お疲れ様…明日は休みなの？(首を傾げ。)あ、なんか飲む？取ってくるよ？(相手の顔を覗き。)

持ち帰り？仕事熱心。（　傍らの荷物にちらり視線遣り　）おう、今週は明日休み。あんたは？（　予定思い起こし乍らふと尋ね　）…温かいの飲みたい。（　何ともアバウトな注文を　）

俺は午前中少しだけあるかな…ごめんね、俺の荷物で散らかってるでしょ…(苦笑いし。)今さっき、珈琲豆から珈琲沸かしたんだけど…飲む？(首を傾げては立ち上がり。)

ン、そっか。全然大丈夫。こンなん、散らかったうちに入らねェし…。美容師ッて大変だなァ。（　荷物の量に沁々呟き　）飲む。豆からとか贅沢した気分。（　表情和らげ頷き　）

仕事分と…自分で染めようとしてたんだけど今日は無理だった…珈琲入れたら片付ける(頬を掻き。)今日ね、早く仕事終わったから行きつけの珈琲ショップで美味しい珈琲豆買ったから沸かしてたんだ、飲めるならよかった(ふふっと微笑んではキッチンへと移動し、棚からマグカップを2つ取り出しては注いでいき。)あ、ミルクとかいる？(顔だけ相手の方へと向けては問いかけて。)

へえ、何色にすンの？…ん。別にそのままでも良いよ。踏まないし、多分。（　暫し物珍しそうに荷物観察しては彼へ視線遣り　）洒落てンなァ。…実は最近飲めるようになった。この年齢で恥ずいンだけどさ。（　頬掻き　）じゃあひとつ。あ、火傷しねェようにな。（　少し慌てた口調で付け加え　）

シルバー…かな、夏だし(自分の髪を触ってはクスリと微笑んで。)いやいや…そこにそんな散らばってたら俺がコケそうで…(苦笑いし。)え、大丈夫？苦手なら全然無理して飲まなくていいからね？大丈夫、火傷しないよ(クスリと微笑んではマグカップ2つを持ち、リビングへと戻ればテーブルへと置き、パタパタと珈琲用のミルクを何個か持ち戻ってきて。)

お洒落だし爽やかで良いじゃん、似合いそう。（　瞳細めて見詰め　）ふは、なら片さねェとな。手伝う？（　控えめに問いつつ首傾げ　）あんたのお勧めなら飲んでみたいし、挑戦も偶には良いかなッて。（　テーブルで湯気をたてるマグカップに視線落とし　）

ほんと？嬉しい…(素直に受け取れば微笑んで。)去年の秋くらいからずっと茶色だったから偶にはと思って(こくりと頷き。)あ、じゃあ手伝ってもらおうかな…って繭疲れてるんじゃないの…？(眉下げては相手を見つめ。)ここの珈琲は癖なくて凄く飲みやすいんだ、女性に人気だったりするみたいだし…俺は好き(相手の隣へと腰掛けて。)

今のも似合ってるけど、シルバーのあんたも見てみたい。少し想像つかねェけど。（　くくッ　）あんたが片付けてる隣でだらけてンのも嫌だし。（　染料をひとつ手に取り眺め乍ら　）へえ…、ンじゃいけるかも。（　マグカップ手にすれば息で冷まし　）

実は俺も初めてシルバーにしようとしてる…１回ブリーチしないとかなぁ…また髪の毛が痛むね(自分の髪を軽く触って。)なら…少し手伝ってもらおうかな…繭が大丈夫なら(首を傾げ。)多分、飲みやすいと思うけど…(じっと相手を見つめて。)

一回で足りンの？…俺も大分傷んでる。そろそろ色入れンの辞めよっかな。（　自身の毛先摘み　）おうよ、何から手伝えば良い？（　口端上げ　）ン、…あ。今までで一番飲みやすいかも。（　一口飲めば瞳輝かせ　）

俺、猫っ毛だから色落ちやすくて入りやすいんだよね…だから多分１回で入ると思う(こくりと頷き。)そのままだったらだいぶ明るくない？(相手の髪へと触れて。)ここにあるカラー材を暖色と寒色に分けて、ここに入れて欲しい…(2つ大きめの箱を持ってきては置いて。)それならよかった…(相手の感想を聞いてはほっとし、自分も1口喉へと流し込んで。)

…あ、それ俺もだ。猫っ毛じゃなくて癖毛だけど。最近黒髪も良いかなとは思ってる。似合うかは別として。（　やんわり苦笑し　）了解。作業系は得意。（　一つずつ手に取り確認しつつ箱に取り分けていき　）チョコレートにも合いそう。（　ぽつり吐息と共に感想吐き出し　）

俺はいいと思うなぁ、黒、見てみたいし似合うと思う(そのまま相手の髪を撫でては微笑んで。)疲れてるのにごめんね…ありがとう(礼を述べては、箱の中を軽く整えるように整理していき。)あ、美味しいかもね？チョコレートあったかなぁ…

マジ？…じゃあ考えてみようかな。（　擽ったそうに微笑み　）特別疲れてるッてワケじゃねーし、そんな気にすんなよ。こういうのはお互い様だろ。（　手を止めれば相手見遣り ／ ふは　）多分戸棚に貰いもんが…、取ってくる。（　席を立つなりキッチンへ向かい　）