*.+゚ 2019-06-02 00:01:43 |
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( 急ぎ足 / 寝てるかな、起きてたとしても眠たいだろうな / 一先ず抱き締めて、それから、… / んんって顔 / 考えるのは後にしよう / 「ただいま、」 / 寝室の扉を開いて )
……あ、おかえり周。待ってたよ( 布団と毛布に包まる蝶々 / 暖をとらんと / けれどそんなに眠たくはなかった / のにきみの顔を見ると途端に安心して / 困ったものだ / 「寒い、こっちきてくっつこ」 / 布団から抜け出し毛布の裾広げ / 抱きしめると同時に閉じ込めてしまいたくて )
( 蛹モードになっている / するり、ふわふわの翅を広げられてしまえば抗う理由など皆無であり / とはいえそうでなくとも大股で近付いてしまうのだろうけど / ぎゅっ / 抱き締めればそのまま横に倒れ込み / 幸せ空間の出来上がり / 「待っててくれてありがとう、アゲハ。君の湯たんぽが来たからもう安心だよ」 / なあで / 心も体も一番に温められる自信があった )
( 端的に恋しい / 飢えというより渇きに近い感覚なのは季節のせいもあるのだろうか / うう" / 彷徨えるゾンビのように呻き声零しながら寝室覗き / いるかな )
( 扉の音だとか、僅かなうめき声だとか / そんな些細なものに彼を感じて顔が上がる / いた / 姿を認めればベッドの上で無意識に両腕を広げ / 「おかえり、」 / こっちにおいで )
( いた / 彼が無事に帰ってきていることだけでも十分なのに、此方を迎えてくれるものだから / 頭の中がぶわっと幸せで埋まって、疲れとかストレスとかそういうものが掻き消えてしまって / 即効性とかいうレベルじゃない / 何の躊躇いもなくその腕の中に収まり / ぎゅむむ / 「ただいま、周。好きだよ」 / すり / 脈絡のない告白はここ数日の己の戦歴を鑑みてか / 言えるうちに )
( 当たり前のように収まる身体を当たり前のように抱き締めて / ようやく完成した / 片割れのピースへ愛おしげに頬を寄せて / 「ふふ、それは嬉しいなあ。俺も好きだから両想いだね」 / 中身なんて無くたって価値なら見出だせる / 君の喉から生まれた言葉だ / 多幸感に後を押され、気付けば唇を寄せていて / ちゅ )
( ぐぬ / なんとかぎりぎりで保っている感 / 毎日顔を見られて言葉を聞けている状態で、本当に贅沢な話だとは分かっているのだが / 「ただいま、」 / いるかな / うんと抱き締めて頭を撫で回したい / あわよくばちゃんとおやすみが言いたくて )
( 日付を跨いでしまった / 想いだけでどうにかなればいいのに / さっと片付けを済ませれば急ぎ足で寝室へ / 思いきり開け放ちたい気持ちをぐっと堪え、そろり / 寝てるかな )
( 目を瞑って、何も考えないようにするという一点だけを思う / こうやって眠るように仕向けたところで熟睡などできやしない、半分がいないから / 音が聞こえたのか気配を感じ取ったのかはたまた第六感か、彼が扉を開く前にぱちっと両目開いて身体起こし / そっと覗いたお顔に微笑んでちょいちょいと手招き / ん / 両腕広げて / きて、のポーズ / もし捕まえられたならうんと甘い声でおかえりを贈ろう )
( おかえりでもただいまでもよかった / とにかく彼の声が聴きたくて、後のことは何も考えないまま / 早歩きで扉の前 / アゲハ、 / 愛する人の名前を、音に乗ったか乗らないかわからないほど小さく呼んだ )
( ぱちり / 開けたすぐそこに / 蝶番の軋む音に掻き消されかねない吐息のような三文字を、完全に拾い上げられる位置だった / 幸運 / 驚いたような顔もすぐに緩んで / 「ふ。はあい」 / 迎えに戻って、ぎゅう / アゲハさんですよ / 手癖でふわふわの頭撫でながら / おかえり )
( いた / 呼び声に戻る身体をなにも考えないまま抱き締めて / 「…ただいま。眠気に連敗してる時に言うのもなんだけど、会いたかった。君がいて嬉しい」 / 肩口へ頭を埋めるといい匂いがして / まるで花のようだ / 背中をゆっくり撫でつつ、すり、と擦り寄って )
( 認識から行動にラグが全くない / 多分だけれど、今の彼を動かしているのは一番根っこに近い部分だ / それでこれなのだから、幸せ満開なでれでれの顔になってしまうのも致し方ないと思う / 心の中で言い訳 / きっと何年経っても可愛い人なんだろうな / 「おかえり。分かるよ、俺も同じ気持ち。会えて嬉しい、ありがと」 / 擦り寄るお顔に此方からも少し肌寄せ / 明確に違う温度が少し申し訳ないけれど、やっぱり嬉しくて )
( 魔法か何かのように眠気の波が意識を包む / 安堵とか、好きとか、君に感じる何もかもが己の頭に作用して / 滑らかな肌の冷たさでなんとか瞳を開けられていた / もう少し、もう少し / 折角嬉しい言葉を聞けたのだから / 「そっか、よかった。此方こそありがとう。…好きだよアゲハ、愛してる。いい夢を見て、一緒にぐっすり眠ろうね。おやすみなさい、」 / 言い終えると同時にかくん、と / 体重をかけてしまうのが申し訳ない / 次は運ばせてもらおう、なんて、沈む思考の隅で決意を固め )
( 途端、ずしりとかかる重さ / 全幅の信頼がこんなにも嬉しい / 手馴れたように横向きに抱えて、運んで、横たえて / そうして、ふと、その綺麗な寝顔の上から唇を落とし / 特権 / さらりと落ちた毛先がきみの頬を撫でた / すっと両目を細めるだけの微笑みを浮かべてから隣へ / 「おやすみ、周」 / 多くは語らなかった / きっと夢で会えるから / 腕を一本もらって、少し丸くなって大事に抱き抱え )
ただいま。昨晩はごめん、連絡もなくて不安にさせちゃったかな。少し遅くまで立て込んでて、せめておやすみくらいはって思ったんだけど、言い切る前に目を閉じちゃったみたい。体調崩したりはしてないから大丈夫。君の方はどうかな、無理し過ぎたりしてない?今の俺が言っても説得力に欠けるかもしれないけど、頑張りすぎず適度に息を抜いてね。…お迎えする側でも、される側でも、思いきり抱き締めさせてもらえると嬉しいな。
! おかえり、……ああ、違う、ただいまか。どうにもきみが帰ってきたって意識が強くて……だからどっちも言わせてね。ん、最近忙しそうだったし、もしかして寝ちゃったかなとは思ってたんだ。だから寝る前か朝にでも何か残そうかなって考えてたんだけど上手くいかなくて、ごめんね。ともあれ何かあったとかじゃなくてよかった、……俺? 俺は平気、……だけど、きみとくっついて頭ん中幸せでいっぱいにして眠るのに慣れ過ぎちゃってたから、昨日は変な感じだったな。という訳で埋め合わせ失礼( ぎゅー / ようやく人心地 / ほ )
ん、ただいま。それとおかえり。ふふ、両方言うのも意味合いとしては合ってるでしょう。…そこは謝らなくていいの。君が悪いところは一個もないでしょ、まったく、優しいんだから。了解、身体の方が平気なら一先ず安心。あとは心の面だね、俺も足りてないから一緒に充電させてもらおう ( 確りと抱き締め返し / さらり、さらり、何度か髪を上下して / 考えることは多分同じだろう )
悪いから謝ってるっていうか……できることがあったのにやれなかったから、その罪悪感からかな。よく考えたら俺がすっきりしたいだけの言葉だったね、ごめん。……そうだ、ちょうどいいから聞いておきたいんだけど、今回みたいなときに仮に俺が寝る前や朝に顔出してたら、急かされてるな、負担だなって、ちょっとでも感じたりする? …実を言うとちょっとだけ迷っちゃったんだ、だから確認しておきたくて。うん、……うー、落ち着いちゃう、もう眠い( 撫でる手におめめとろり / すり… / 眠気自覚してはのろっと両手で彼の頭支え / ちむちむちゅっちゅ / 本当に軽く表面の薄皮だけを啄むような )
ふうん?俺としてはその善意だけで嬉しいものだけど。まあ、自分だと納得できないことってわりとあると思うし。……ふむ。負担どころかむしろ嬉しくなるかな、ああ、待っててくれてるんだって。安心もするね。君が俺のこと考えてくれてるなら、そんな君のためにも頑張ろうなんてやる気だって出る。少なくとも俺にとってはメリットばかりだよ。…ごめん、もう寝ちゃいそうだからこのあたりで。もしもうまく答えられてなかったら明日か明後日に聞いてみて。おやすみなさい、いい夢を。 ( 首が揺れる / かくん / 意識を手放す間際、一度だけ / ちゅ / ごめんね、また明日 )
( 家の中に飛び込むみたいに / 弾丸 / 息切らす暇もなく彼の姿探し / なければ寝室直行 / 寝ているかもしれないから気をつけなければと思いつつも、思い切り抱き締めたくて仕方がなくて / 「ただいま、」 / 何か切望するような声だった )
……おやすみ、周。帰ってくるの、遅くなってごめん。大好きだよ、愛してる__明日、もっとたくさんきみに伝えられたらいいな。
アゲハ、アゲハ。おはよう、…って言うには遅い時間だけど。ちょっと横になるつもりが寝ちゃってて、お迎えできなくてごめん。遅くまでお疲れ様。無理してない?あの後はうまく眠れた?ゆっくりでいいから、声を聞かせてくれたら嬉しいな。 ( 髪の毛さらり、さらり )
__んん、ぅ、( むきゅ… / 埋、 / 眠たそうな葛藤を暫く )……おはよ、周。気にしないで、寝顔見られて役得だったし、……ふぁ、ふ、ねむ…( やや舌足らず / 欠伸 / ちょいと失礼 / ちうー / 目覚まし / やっておいてなんだがあんまり効果がない気がした / ここは居心地が良すぎる / 眠たげなシャボン未だに作りつつ )
( 眠たげだ / 声とか動作とか、何かひとつ取り上げても容易に想像できそうだった / 重なった唇はほんの表面 / けれど、それで癒やされたのも事実 / ふっと顔緩めて此方からも / ちゅ / 「昨晩も頑張ってたものね。偉い偉い、もう少しごろごろしてようか?」 / ちゃっかりとさらさらを堪能しつつ寄り添って )
( 穏やかに金色の瞳を緩ませているのだろう微笑みは眠気に負けて見逃してしまっていたけれど、遅れて与えられた唇の感覚は鮮明に脳に刻まれて / どくりと胸が強く鳴って、少しだけ赤い目の焦点が合う / 「……お腹減った」 / 正しくは減っていることを思い出した / どうしようかな、どれでもいいけれど / 街へデートかキッチンで料理か、はたまた / じ、と観察するように少し眺めてから / かみ、首元へ甘くやわく / 彼の気分を伺うついでに小腹を満たして )
( 少しずつ、少しずつ / 海の底で力を抜いて、水面へと浮かんでいくように / 綺麗な色 / 互いに観察していたら、動いたのはあちらだった / 「ん、…後で。まずはちゃんとしたご飯を食べてもらうよ。作り置きで申し訳ないけど、お味噌汁とか色々用意しておいたから」 / ぽふ / 後頭部に軽く触れ / 精神的な其れも勿論だけれど、それよりも不摂生が心配だった / はい / エスコートの片手を差し出して )
( 告げられた食事の用意の存在にぱっと顔上げ / 現金 / 「ほんとう? やった、周のお味噌汁」 / ぎゅむぎゅむ抱き締めて頬押し付けて / だってずっと食べたかった / 離れ際にほっぺにちゅっとキスしてから / ぐぐっと伸びて / 起きた / 片手を取って繋いで、隣 / 今即興で作ったごはんのうた口ずさみながら )
( 釣れた / チョロい、出かかった一言をぐっと堪え、可愛い可愛いと撫でてしまおう / そうと決まれば早速連行 / 素直に繋がれた片手、るんるんと跳ねる音符にアホ毛 / 幸せだと、いつものように感じていた / 「__よし。それじゃあ次、こっち温めて」 / タッパーから移したおかずを一つずつ並べていき / 豚肉と玉ねぎの炒めもの、カボチャのサラダ、白米、キャベツと溶き卵のお味噌汁 / 簡単にしたつもりでも、並べてみればそこそこ豪華なのではと / お箸とお茶も用意しなければ / 考えることが増えるのが楽しくて、無意識に表情が緩んでいた )
( 撫でられ / 愛する人に胃袋を掴まれた人間なんてこんなものである / 単純なのはきみの前だけなのでどうぞ許されたい / 「__りょーかい、任せて」 / 改めて電子レンジは文明の利器 / それにしてもあの忙しい日々の中でこれを作り貯めていたのだろうか / もはや才能だ / 冷蔵庫を覗く時間さえ作れなかったのが本当に惜しまれた / 最近の食生活を鑑みれば豪華どころの話ではないラインナップ / ぐきゅ、鳴ったのは腹か喉か / 準備を手早く終わらせてしまえば、いただきますが許される時間を今か今かと待ち侘びて / まてを食らったわんこ )
( 並ぶ、並ぶ / 皿数に比例して辺りを包むあたたかな香り / 食事は五感すべてで味わうものだとは何処で聞いた言葉だったか / そう、隣から聞こえる音でさえも / くすり / 「うん、完璧だ。お手伝いありがとうね、…それじゃあ、いただきます。」 / 対岸に腰を下ろして、揃いの両手を合わせ食前の祈りとし / 君とのご飯 / それだけで踊る心をやんわりと宥めつつ、恐らく一番に手が伸びるであろう汁物を一口 / なかなかの味わい / さて、相方の評価は )
( 笑われてしまった / 今更とはいえなんだか少し恥ずかしい / けれどもそれだけ好きなのだから仕方ないだろうと思う気持ちもあったりして、結局開き直った / 「ね、やっぱり俺の相棒が一番最高。……いただきます、」 / うむ / 食卓の状態に対して発されただろう言葉をするりと彼自身への評価にすり替えて / 静かに両手合わせて同じ言葉を口に / その瞬間だけ何かの儀式みたいだった / 予想通り、箸は真っ先に味噌汁へ / ず…、…ほぅ / 寒いから湯気がよく見えた / 「おいしい」 / 何かが緩んで、ぽろりと零れた言葉 / どうしてこんなに安心するんだろう / 今だからちゃんと糧にできるものの、食べたいと強く思うような辛いときに本当に食べてしまったら、きっと泣いてしまう / だからこそ / はぐ / 少し行儀が悪いけれど、炒め物をご飯の上に乗っけて一緒に食べると美味しかった / 噛み締めるように、けれど詰め込むように )
( 白い靄の向こうにぼやける顔が綻んでいくのが分かる / ありきたりな魔法はどうやらきちんと作用したらしい / 味噌を溶かす延長に心が溶けていくような / 豪快なそれもまた、正しくて美味しい食べ方 / 見つめていれば食事の途中にも関わらずお腹が鳴りそうになって / 危ない / 同じものを同じ時に食べると何だかすごく満ち足りた気分になる / 「ふふ、お気に召したかな。おかわりもあるからね」 / どうせなら自身の皿の上のそれまで全部あげてしまいたかったけれど / 一緒に食べる時間を無くすのはあまりに惜しいので、渡す代わりに箸を動かした / 旬のカボチャは何とも甘い / 時折目の前を見て、笑みを零して )
( もっきゅもっきゅと詰め込んで / リス / お代わり有りの情報に「む」頷いて / 美味しいものってすぐなくなる / ご飯を山盛りにして、お味噌汁を一杯ついで戻ってきて / 頬張る最中にふと目が合った / 自分が食べるのより俺が食べるところを見て満足する、今日の彼はそちらの傾向がいつもより強く出ているように思えた / がっつきすぎたかもしれない、けどまあ / にへ / 何にせよ彼が幸せそうなのはいいことだ / キャベツと卵の優しい甘さ )__ご馳走様でした。はあ、生き返った。エネルギー補給ってやっぱ大事だなあ( けぷ / 作り置きを見事全部喰らい尽くしてのこの台詞 / 今朝だって死にそうだと思っていた訳ではなかったけれど、満たされるとなんとなくそう思う / お陰でまた頑張れそう、ではあるけれど / シンクに食器運びながら所謂サザエさん症候群 / …これとお風呂済ませた後ベッドでもう少し甘やかして貰おう / 固く決意すれば「先入ってて」 / 洗い物は任せろー、と背中押し / 作ってもらった代わりに、ではありつつもその実早くいちゃつきたいためでもあった )
ごちそうさまでした。その通り、時間がなくても社員食堂を使うとか、上手いこと色んな素材を摂取すること。もちろん俺のご飯も、…いや、こっちはわざわざ言わなくたっていい気もするけど。 ( ふふんと満足顔 / 米粒のひとつに至るまで彼の糧になったのなら何よりだろう / ここぞとばかりに口を挟むのは大目に見ていただきたく / 全てが綺麗に運ばれたところで / 「え、…いいの?ありがとう、それじゃあお先に」 / ぱちくり / 少しばかり考えて、辿り着いた理由は彼の前者と同じもの / すり、頭の上へ僅かに頬を寄せてから / ほかほかになって帰ってこよう )
( 帰ってきた言葉に言葉詰まらせ / 食事に対する信頼の無さが透けて見える / 実際彼の心配は大当たりなのだが / 「う。善処します…」 / 苦い顔 / けど、まあ、最後のちょっと得意げな顔にきゅんとしたので、やるだけはやってみようと思った / ありがとうと言いながらこっちがお礼言いたくなるような可愛いことをさらっとやっていった背中を見送って / ちゃっちゃと済ませてしまおうと / ふんす、腕まくり )__うん、今日もふわふわだねえ( 色々と最速で終わらせて戻ってきた寝室 / ころりと二人で転げて髪をいじくっていた / 近くにいるだけで温かくて素晴らしい / 鼻先をつむじに埋めるようにして心地よさそうに両目細めて / セラピー )
そう言う君はさらさらだね。ふふ、触り心地が良くて大変結構 ( 戯れはお互いに / つるり、輪を纏う濡れ羽を梳いたり、編み込んで解いたり / 少し揺らすだけでもいい匂いがする / どうやら思うことは同じであるようで / 寄ってきた鼻先 / 「…好きだなあ、俺の髪」 / ぽつり / 此方とて人のことは言えないのだけれど )
でしょ、惚れ直してくれてもいいよ( ふふん、と鼻高に言ってみたりして / 自分では大した思い入れもないそれを、きみが気に入ってくれるという一点で大切にしている / 呟かれたそれに少し遅れて、考えるような唸り声 / 合ってるけど違う / 「……きみの髪って、温度とか匂いと一緒で、物理的にきみだって手っ取り早く身体が理解できる大きな要素で。きみがいるって思考を伴わずにわかるから、だから好き」 / 無論触り心地が素晴らしいのはその通りだけれど / そっと視線の高さ合わせるよう戻っては / ちゅ / 「きみが好きなんだ」 / 静かに穏やかに、何度目かの告白をした )
( 瞬きをした / 何となく、触っていたら落ち着くだとかそういうものかなと思っていたから / 「…君なら、少し触っただけで俺の髪の感触が分かりそうだものね。存在の認識か、なあるほど」 / 重なる緋色はすっかりと思考を伴い生を燃やしていた / 真っ直ぐで、美しくて / 羽のような軽さに反しどこまでも力強く / 「じゃあ、俺は大好きかな」 / ふ / きっと悪戯な顔をしていたと思う / 返した口付けを離す間際、やわやわと下唇を食んで / 君らしく言えば夜食というものに該当するだろうか )
( そんなに意外だっただろうか / 確かに始めはそれだけだったし、今でも触っていて落ち着くのは変わらないけれど / 楽しそうに、寧ろ年相応に笑うきみ / 少なくとも彼の中では、自分の方が相手のことを好きでいるという確信があるらしかった / 「そうかい」 / ふす / 何かを心得たと言わんばかりの顔で深い口付けを / 此方をにこにこと見るばかりであまり満たされなかっただろう彼の腹が少しでも満たされればいいと、少し粘着質に / お夜食を強請らなかった代わりに、この子を如何に満足させるかの一点だけを考えていた / 飢えているのとどちらが彼にとって苦しいだろうか )
だめだ、寝ちゃいそうだからおやすみだけ。ごめんね、もう少し君の顔を見ていたいんだけど。たくさん話せて嬉しかったよ。それに、君と食べるご飯はやっぱり美味しい。お休みの時間をくれてありがとうね。おやすみアゲハ、俺と一緒に幸せな夢を見て。明日からも頑張りすぎない程度に頑張ろうね。
ん、了解。こちらこそ、きみの貴重な一日、俺にくれてありがとう。前にお味噌汁食べたいって言ってたの、覚えててくれた上に叶えてくれて本当に嬉しかった。ふふ、そうだね、一緒に世界一楽しい夢を見よう。頑張り過ぎない…ふむ。なら、俺はきみと同じくらい頑張ることにするよ、ふふ。おやすみ周、俺のおひさま。愛してるよ。
( 補充した途端に足りなくなる / んん / 恐らく解決はしないんだろうなと、薄々思ってはいるけれど / そっと扉を開いたなら / 「ただいま、」 / その内側へ / いるかな )
( くて / 疲れているのに休むに休めない感覚 / だってまだ半分が帰ってきてない / とうとう一人では休息すらままならなくなってしまったらしい / あ / 「……おかえり、」 / ぱ / 自然と華やぐ表情 / すぐに距離を詰めて / ぎゅう / やっと息ができる )
( くっついた / 無意識のうちに頭を寄せていたのは本能か / 抱き締め返して、ひと呼吸 / 「うん。遅くなってごめんね、待っててくれてありがとう」/ 急速に癒やされていく / 己の三大欲求には彼の名前が捩じ込まれている気がした / ぽふ、ぽふ / 優しい背中のリズム )
( ぼふーん / 相棒の姿未確認のままベッドに / 多分いるだろうと目の前を抱き締めて擦り寄り / 「ただいま」 / 返事があったらキスしようって言いながら何となく決めた )
( わ / 揺れと重みを察知して、寝ぼけ眼をぱちりぱちり / 「おかえり、…派手な登場だね?」 / もぞもぞ動いて向き合うように / じい / お顔を見つめてみた )
( 好きな匂いと好きな温度 / 幸福度が急速に上昇していく / 此方を向いて覗いてくるお目目が眠たげで可愛かった / 決めた通りに、ちゅ / … / 2回、3回、 / 一回触れたらなんだかもう止められなくなってしまって / 「……おこしちゃった?」 / 指の数を越えた辺りでやっと自制が効くようになったらしく / 両頬に添えた手はそのまま、すりりと慈しむように指先で撫でながら / 申し訳ないとか反省の色よりも、愛おしいが全面に出てしまっている赤い瞳で尋ね )
( 次々に降ってくるそれを大人しく享受する他なかった / んん / 時折身動いだり、瞬いたりしながら / … / 覗き込んだ赤い瞳はなんとも分かりやすい色をしていた / 見ている此方の方が照れてしまうような / 「…起こしてほしかった。おかえりって言いたかったし、だからありがと」 / ぎゅっと腕を回し / 込み上げる欠伸を誤魔化すように肩口へ顔を埋め )
( ぐぬ / また寝てしまった / まだなんとかもってるけれども甘やかし足りないし好きも言い足りない / 軽く姿探しつつ寝室へ / 「ただいま」 / さて今日はどちらだろう )
__無事に帰ってるか、ちょっと不安だけど。多分寝ちゃった、んだよね、なら俺も早くそっちに行かなくちゃ。おやすみ周、どうかゆっくり休んで。……すきだよ、( ぽつり、祈るよう )
本当にごめん。一先ず帰ってこれたんだけど、目を開けていられる自信がなくて。今日はもう寝るね、昨晩顔を見せられなかったっていうのに申し訳無い。お察しの通りだと思うけどいろいろと立て込んでて、正直なところちょっと参ってるんだ。…ごめんね。君の心の安寧に影響が及んでしまうのが、すごく心苦しい。温かくしてしっかり休んで。それじゃあ一足先に、おやすみなさい。
ん、分かった、忙しいのに連絡ありがとね。ふは、だいぶキてるねえ、頑張ってる証拠だ。流石は周、相棒として俺も鼻が高いね( なでなでー / 速 )んー……そうだなあ。本当はサプライズにしようかとも思ってたんだけど。次のおやすみの日さ、ちょっと早いけど、遊園地でクリスマスデートしよ。ふふ、そうそう夢の国、ああ映画のテーマパークの方でもいいけど。来てく服とか回る場所とか、今から考えるの楽しいかなって。……元気出た?( 覗 / じい、 )嬉しくてもそうじゃなくても俺は今のとこきみを連れ回す気満々だし、今日も問答無用できみのこと抱き締めて寝ます、( ふふん / 横暴 )きみが生きて無事でいるのが分かったから、教えてもらったから、俺は大丈夫。辛く思う必要はないから、ちゃんと自分の心配してゆっくり休んで。おやすみ、愛してるよ( ぎゅむ、包み込んできみの頭を隠すように / つむじにちゅ )
多くを望んでるわけじゃない。ただ、好きな人とゆっくり話したいだけなんだけどね、すべきことを終えて玄関を開けると途端に眠気が襲ってきて。いっそ時間が取れるまでは距離を置こうかとも考えたんだけど、目処が立たない状態で放置するなんてしたくなかったから。…ふふ。君の提案はいつも素敵だよね、考えるだけで気分が上がるものばかりだ。ありがとう。途中で時間切れになったら、次の次のおやすみに持ち越してもいいしね。その場合は一日遅れのクリスマスになるわけだけど。計画を立てるなら、そうだなあ、少しでもまとめられるように地続きで話をした方がいいかな。もちろん、それとは別におやすみなんかの挨拶は大歓迎ってことで。…多分、日付を越えてから帰る日も多くなると思う。ごめんね、寝る場所は変わらず君の隣だから。あわよくばもう少しって気持ちはあるけど、言えないのはもっと嫌だから、これだけ先に。おやすみアゲハ。愛してるよ、息をつかせてくれてありがとう。 ( 双眸を垂らし / 伸ばした手が、何かを掴めますように )
まずはおかえり、今日も遅くまでよく頑張りました! ぎゅってさせてねー、っと。それだけ身体が休みたがってるってことだね、……ちょっと心配だなあ、本当に無理はしないでね。忙しいのに今日も帰ってきてくれてありがとう、……きみが辛いときにあんまり言うべきじゃないのかもしれないけど、きみが言葉をくれるお陰で毎日乗り切れてるところがあるからさ。本当に嬉しい。……っと、ごめん、俺次の次のおやすみ27日の認識だったんだけど、もしかしてずれちゃってるかな。26日、予定入ってて、……うわあごめんちゃんと確認するんだった! 持ち越すの賛成、なんだけど、ちゃんと描写しちゃうと2日使っても帰れるか分かんないから、いっそ当日にお互いやりたいシーンだけ書き殴ってぶつけるのもありかなとは思ってたり。デート絶対楽しいけど、折角休日なのにキスとかできないわけだしね、……耐えられるかな、( う / ぽそ )りょーかい、前もって教えてもらえるだけで結構気が楽だよ、ありがとうね。ふふ、毎日俺の隣で寝てくれるの? 嬉しいなあ……ん、俺も愛してる。おやすみって、言いたいけど言っちゃうと寝なくちゃいけないの難しいよね。俺もおやすみって返すけど、まだ話せそうなら続けてくれても大丈夫、……俺も起きてられるか分かんないけど。おやすみ周、きみに少しでも何かできたのならよかった、本当に。( 同じように手を伸ばして、指を絡めて / お日様の目の、端っこにキスをした / 大好きなひと )
ただいま、君もお疲れ様。心配…まあ、そうだよね。俺も君の立場なら同じ言葉を掛けるだろうし。倒れないようにきちんと調整する。ありがとうね、君の言葉で元気になってるのは俺も同じだよ。……んん、……いや、多分俺のうっかりミスだ。本当にごめん、余裕の無さが色々なところに影響してるね。ちょっと落ち着かなきゃ。やりたいところだけ、…うん、いいね。特に制限も設けずに気楽な感じで、ぶつ切りでもいいからぽんぽんと。クリスマスツリーのオーナメントみたいに、後から全部纏めて眺めれば素敵なデートになって映るんじゃないかな。もしそうするとしたら共通認識としてなにが必要だろう。服装?あそこではたしか、耳みたいなものをつけるとより楽しめるんだよね?誰かからそんな話を聞いた覚えがある。ふふ、こうやって少しずつ話が進んでいくの、楽しいな。ありがとうね。…そうだなあ、お家に帰るまできちんと我慢できるように、毎日キスをしようか。なんて、言わなくたってやってるんだけど。おやすみアゲハ、良い夢を。大好きな君の眠りが安らぎに満ちたものでありますように。( 頬に両手を滑らせて / 静かに贈ったのは祈りに似た口付け / ふっと笑み掛けたなら、光の沈む水平線の向こうまで )
とりあえず挨拶だけ。おかえり周、帰ってきてくれてありがとう。お陰で今日もちゃんと眠れそうだ、いつもお世話になってます( むぎゅー / すり… )ン、……うん、おやすみなさい。寝てる間にくっついてたら、きみの疲れもストレスも、半分こできるよね( 重なるくちびる / ずっとこのままがいいのにって思った / 離れたあとも暫く添えられた手を逃がさないで、頬擦り寄せて甘え / 瞼がお日様を隠してしまったら、沢山働いたあとだろう頭のスイッチを切るみたいに額にキスをひとつ / 労わるように、意識が完全に途絶えるその瞬間までふわふわ頭を撫で続けながら )
( 扉を開けて、片付けをして / そしたら最短距離で会いに行こう / 多分寝室、いなくても待つ場所はそこがいい / 「ただいま」 / 数歩先へ見えるベッドに向かって )
( 頭が重たい / 煩わしいことを全部済ませたら、早くきみに会いたいというただ一つの思考が残った / ぼふ / 靴があった、匂いがする / ぎゅううと自分のものだと主張するようにきつく抱き締めて / 「ただいま、…おかえり」 / ぐり、頭埋め )
うん、そうして。きみがきみのことを大事にしてくれるなら俺も安心だ。……んーまあ、年末が近い日なのがラッキーだったね、よかった。大丈夫だから謝らないで、……そうだ、年末年始だけど、俺は30、31と2日にお休み取れたよ。被ってるといいなあ……( ぽわ )そうそう! 返したいなって思ったらレスポンスと、新しく入れたいシーンとで分けてもいいし。迷走するかもだけど自由にやろ、俺たちの十八番だ( ふへへ )おお、箱入りの周くんもそれは知ってたかあ。耳のついたカチューシャの他にも、ぬいぐるみみたいな帽子とか、この時期ならフード付きのマフラーとかあるんだよ。きっと寒いだろうしふわふわのやつを買ってあげよう、プーさんの。……うん可愛い( うむ / 脳内で相手の頭上に乗っけて )あとね、イメージコーデっていうのかな。コスプレって程じゃあないけど、コーディネートを特定のキャラクターに寄せる、みたいなのをするのもいいかなって。きみと対になるキャラの格好するの楽しそう。チップとデールとか、ズートピアとか。プリンセスと王子もいいな( ほわほわ / 多 )あとこれはちょっとずれるけど、もし西のほう行くなら俺はきみにハリーポッターのエリアでハッフルパフのローブ着せて杖持たせる、断言する( 強く頷き )お、思わぬ所で素晴らしい言質がとれちゃった。けどやっぱり反動はありそうだと思うんだよね、年末は多分ずっとひっつき虫かも。デート終わったら少しずつ掃除とか始めておいて、一緒に休める日はただごろごろしてたいなあ、なんて。
ともあれ、久々に早く帰ってこられたし、待ってる間何か作ってようかな。夜道に気を付けて、慌てずに帰っておいで。ちゃんと温かくしてるから、帰ってきたらぎゅってさせてね。( ふふ / 隻手ひらり )
うう、ん。…お返事、楽しみながら考えてる間に、うっかり寝ちゃったみたいだ。ごめんね。それとただいま。27日なんだけどさ、夕方くらいには帰ってこれるように調整できたから、少しだけ待っててもらっていいかな。それと、年末は…そうだなあ、たぶん31日は大丈夫だと思うんだけど。君と過ごせる時間が多いに越したことはないし、30日もお休みだといいな。ともあれ教えてくれてありがとうね ( こく、 ) 欲張りすぎてうっかり全部に返したくなりそうだから、そこだけ気を付ける。へえ…なんだか想像以上にいろいろあるみたいだね?特別に君の着せ替え人形になろうか。ふふ、なんて。イメージコーデみたいなのは俺が調べた情報のなかにも出てきて気になってたんだよね。どれも君に似合いそうで迷うけど、季節柄を考えて暖かそうなやつって考えると……あった。この、ダッフィーっていうキャラクターとその仲間とかいいかもしれないなって思った。どの子を選んでもコートとか厚手の服が似合いそうだし。ほら、このステラ・ルーって子なんかは誰かさんとお揃いの赤い目をしてるよ ( 端末の画像を見せ / 指差しくすり ) ふふ、野望があるようなら次回はそっちにも行きたいね。君はグリフィンドールでしょう?…いや、待てよ、あえて他の寮っていうのも… ( ぶつぶつ、 / 似た者同士 ) ひっつき虫なら大歓迎。なんにも考えずにのんびり過ごそう、きっとそういう時間も必要だから。…と、ついつい喋り過ぎちゃったね。外の世界が光に染まるにはまだ少し早いようだから、君の隣でもう一度眠ることにするよ。おやすみアゲハ、いい夢を。君が健康でありますように。
ただいま。気がついたらデート前日で凄い嬉しいけどびっくりしてる、12月ってあっという間だなあ。ええ、それほんと? きみと少しでも長くいられるなら嬉しい、けど無理してくれたとかじゃないかってちょっと心配だ。俺も26日、できるだけ早く帰ってこれるように頑張るね、……けど多分、今日よりちょっと早い、くらいの時間だろうなあ、( しょ )おっけ、少なくとも一日は一緒にいられる! ……ああ、嬉しくてとろとろしてきた、眠( 欠伸、 )嗚呼それはお互い様だ、俺も気をつけないと。……ええ……ちょっと待って、可愛いがすぎる……( 目元に手 / キャラクターが、ではあるがそれ以上に、それを選ぶ彼が / 甘く痛んだ胸が落ち着いたら後ろから覗き込んでいた体勢のままぎゅうっと抱き締めて / 愛が溢れる )……流石にスカートは持ってないけど、それっぽくできそうではあるからいいよ。きみは……じゃあ、この猫の子にしてよ、ジェラトーニ( むぎゅっと顔近ずけて同じ画面見ながら / うさ耳を装備するのだから相手の猫耳くらいの対価があってもいいだろう / うむ )ふふ、そっちもまた行こうね。__さて、今日はどっちが先かな。きみの帰りがあんまり遅くなければいいけど。( うむ / きょろり )
おかえり、それとただいま。本当だよね、カレンダーを捲って最後の月だなんて感慨に浸ったのが昨日のことのように思えるよ。ふふ、まあ、俺がやりたくてやってることだから。気にしない気にしない。……、 ( くぁ、ふるふる / 頭を振って誤魔化し / 欠伸は得てしてうつるもの ) うん?まあ、君も可愛らしい…というよりは綺麗寄りだけど、似合わない顔立ちをしているわけではないし大丈夫だと思うよ。この帽子の子ね。了解、お安い御用だ。…ふふ、普段は選ばない色合いだし、二人とも新鮮な感じになりそう。楽しみだな ( 振り向いた先へ甘く笑み掛けて / つん / 額をつついてみた ) どうだろう、案外似たような時間だったかも?お返事がのんびりで申し訳ないね、考えをそのまま連ねてたらとんでもない長さになっちゃうから。こんな時間だし今日はもう寝るね。おやすみアゲハ、また明日。夢から目覚めたら、ゲートをくぐって真昼の夢を見に行こう。きっと幸せな時間が過ごせるよ。ああ、楽しみ。 ( ちゅ / おやすみの口付けを送って目を瞑り / 口角を緩めるには早すぎるだろうか )
……ちょっと可愛すぎるか( ぐぬ… / 鏡の前 / ラベンダーに淡いブルー / 黒い髪を巻いて一部編み込んで纏めて / 顔立ちのキツさを和らげようと少し手を加えたら大分フェミニンに寄ってしまった / 学院の生徒をうっかり落とせてしまうかもしれない / 「周、周ー」 / 判定員呼びつつ彼のもとへ )
……ごめんね、ちょっと失礼 ( 立派な門の手前、少しばかりの待機列 / 真隣の肩へミントグリーンのセーターを纏った腕が伸び / ぐいと引き寄せれば淡い香水が薫った気がする / さて / にこり、斜め後ろの男性客へいい笑顔を向けてやれば声掛けのタイミングを窺う口が完全に塞がれた様子 / 油断も隙も無いのだから / 此方を見上げる赤色になんとなく、と言い訳を添えつつ回した手はそのままに / もう少しこのまま格好付けていたい気分だった )
……大丈夫? 人多いよね、疲れちゃった?( 狙い通り売店でカチューシャ装備したのち / 記念すべき第一回相棒着せ替え大会が開催されたのは余談 / 人でごった返した古い時代のアメリカの街並みを歩く最中 / よもや己へのナンパを尽く返り討ちにする激務に身を投じているとは思いもよらず / やっぱり家で休んでた方がよかったかな、 / 心配そうに眉寄せて覗き込んでは / 「ん、」 / 食べ歩き用に売ってたチュロス / 食べかけ / 照れもせず当然みたいな顔であーん )
__あ、アゲハ、ストップ。さっきの写真の人が食べてたのってあれだよね? ( 袖をくいと引いて / 指差す先には緑色、3個入りのおまんじゅう / 待ち時間に定番のフォトスポットを検索していた際見つけたシロモノ / チュロスにターキーに、時に半分こしながらお腹を満たして回復はしたものの、食べ盛りの胃袋にはまだ余裕があるようで / 「折角だし、俺達も同じポーズで撮ろうよ」 / 思い出なら多ければ多い方がいい / そうと決まれば並びに行こう / 肩に下げた猫のパスケースが楽しげに揺れて )
でっかいベイマックスだあ~!! 可愛い!( こっそり撮っていた相棒の食事シーンフォルダにみどりの三つ目を咥えたそれが追加され / ロック画面候補が増える増える / 道なりに進んだところのアトラクションにて / 二人乗りライドの驚きの近さにちょっぴり照れるのを隠したりしたあとの売店にて / お目目きらっきら / 巨大なぬいぐるみに吸い込まれていく蝶々 / むぎゅう / ほわ… / ケアロボットの本領発揮 / すぐそこにいるだろう相手を振り返って / 連れて帰っちゃだめかきいてみよう )
( 君が可愛い、と呟くのをなんとか堪え、帰る前にお迎えしに来ようねと説得を / 身軽さへの配慮はできるものの相棒への甘さは控える事ができなかった / まだまだ増えるような気がしないでもないが / ところ変わって世界一有名なネズミの拠点 / お隣さんのガールフレンドの家で井戸にコインを投げたり、ごっこ遊びの茶番を楽しんだりと存分にきゃっきゃしてから満を持して / 「えっと、…初めまして」 / ぺこ… / この方面に疎い己でも知っている有名人の登場に思わず頭が下がり / スタッフからの評判も良い完璧な30度 / 顔を上げるのと同時に、真隣から笑い声が上がった気がする )
( ぺっこりとお辞儀し合っている相棒と着ぐるみにそりゃもうひいひい笑って / ちょっと涙目 / 腹筋がつる心配と息ができない心配を同時にする羽目になった / やや困惑しながらも笑顔で対応してくれるキャストさんに謝りながらカメラ渡して / ぱしゃ / 良い1枚 // 笑い疲れて減ったお腹をポップコーンで満たしつつ / やって来ましたハニーハント、そのお隣 / お目当てのものみつけてはちょいちょいとつっつき / 頭のお耳を失礼して、代わりにファンキャップ被せ / 仕上げにぬいぐるみ持たせて完成 / 「うん」 / 何か納得したらしい / 来る前からこうなると十分に分かっていたけど実際本当に似合ってて可愛かった / 回収してレジへたったか / 下手にお金があるから尚のこといけない )
( 直ぐ様お買上げされたそれは一先ずアトラクションを降りるまでつけておいた / キャストさんに褒められた時、己より先に自慢気な顔を浮かべるコーディネーターが可愛くて / 思った通りと言うべきか手土産が増える増える / 帰ってからも楽しめそうだなと荷物置き場にそれらを乗せながら / はしゃぎ倒した後は休憩がてら幻想的な船旅へ / 小さな世界に響く子ども達の歌声が心地良い / CD音源にすらなり得る君とのハミング / ふと、上を見上げると / 「__!ねえ、あれって、」 / 丸くなった黄金が探し出した、お辞儀をし合った彼のシンボルマーク )
( 月も太陽もひとつだけで、笑顔は誰にとっても共通して親愛を意味するから、山が隔てて海が広がっていようとも世界は結局狭いのだと / 明るいだけのようで考えさせられる名曲 / そっときみの片手に手のひらを重ねた / 室内で少し暗いから、きっと誰にも分からないだろう / かけられた声に見事なはてなマーク / あれってどれだ / 指し示す方向を吟味して目を凝らしてみれば / ! / 通り過ぎるぎりぎりで言わんとすることを理解 / 隠れ / 見つけたからなんかいいことあるかもね、と、手の甲をするりと撫でておいた / ハートの女王の宴会場でちゃんとしたご飯 / 「パレード、時間近いけどどうしよっか。西側全然行けてないし、そっち回る? 」 / 一日あっても広さには勝てない / メインディッシュを3分の1ほど切り分けて相手のお皿へ乗せながら / シェアするのが当たり前になってきている )
( ありがとうと礼を述べれば乗せられたそれと同じだけの量を此方からも / 分け合って、感想だってつけられると知ってからは興味関心と選択肢の幅が広がった気がする / こっちも美味しい / 「うーん、…どうせならパレードを見たいな。定期的に内容が変わるんでしょう?次に来た時、同じアトラクションには乗れても同じパレードはお目にかかれないかもしれないから」 / こく / 夢見の回数は決められているわけじゃない / 未来を疑わないからこそ、今の景色を今の君と / 外に出るとすっかりと日が落ちていた / いい場所を見つけたいな / 経路を確認すれば袖を引いて )
( ぱちり、…ぱち / これだからこの子は / 己にはない強さを目の当たりにして、それに乗っかるみたいに頼りなく微笑んだ / 信じられなくても、そうであれと願っていた / ぱちん、両手 / ご馳走様でした / 周程ではないがなかなかやりおる、と謎の上からレポ / 冬の夜は早い / さっきまで明るかったのが嘘のように / 一緒に見たマップと服を引かれる方向から言わずとも考えは同じらしいと / 道中ホットドリンクを二人分購入して / 普段からお世話になっている二人一緒にくるまれるブランケットを自分と隣の膝の上に / 手袋をしていても冷える指先に気休めながらはあっと息を吐き / さすさす / 喧騒の中にあっても、近づいてくる音がかすかに分かった / … / 「デート、付き合ってくれてありがとね」 / する、 / 寒さを言い訳にして少しだけ近付いて )
( 光と音、色、動き / 純粋な楽しさがぎゅっと詰まったおもちゃ箱のようなショータイム / ブランケットの下で手を握って / 凄い凄いと笑顔になって / あの演出は自分達のライブでも取り入れたいだとか、ほんの少しいつもの癖が覗いてしまったのは反省点だけれど / 輝きに満ちた数分間は一秒であり永遠であった / / 「最後に此処で写真撮らない?」 / 言い出したのは此方から / お目当てのもの全部買い込んで、両手をいっぱいいっぱいにした状態で / 荷物を置くのは面倒かもしれないし、カメラロールは既にいっぱいになっているけれど / でも / ちらり、顔を向けた先にそびえるシンデレラのお城 / こんなに綺麗なんだもの / 細い首が縦に振られたなら、いそいそと準備をして / 自撮りの練習を始めて気付いたのだが、己の腕は案外とこういう場で役に立つらしい / はいチーズ / より詳しい相棒が夜間モードに設定してくれたお陰でなかなかいい写真が撮れた / 満足 / 心からのありがとうを伝えて、荷物を持ち直して、足を踏み出す直前に / 「デート、今度は俺が誘うね」 / 多分ちょっとだけ子どもっぽい笑顔になった / 手が空いていたらきっと繋いでしまうから、今だけは大量のお土産に感謝しないといけないのかもしれない )
( たとえ錯覚だったとしても掛けられた側がそう信じたのならばそれはもう魔法で、この世界に魔法は存在する / ただの子供になって夢中になって / ふと盗み見た顔には星が散っていて、ああ今日という日は一生の思い出になるのだなと他人事のように悟ったのだった // 巨大ベイマックス人形はなんと売れてしまっていた / しょんぼりしたり買い込んだり相棒を飾り付けたりして、あっという間に閉園間近 / ああそういえば撮っていなかったか / 顔色が良くなさそうなのを心配していた道 / 頷いて、カメラの設定を少し弄らせてもらって / ぱしゃりツーショット / ライトアップが美しく映えていた / よいせ、と全ての取っ手に指を引っ掛けていると / 次の約束 / ふにゃふにゃと笑って「楽しみにしてる」と、素直に答えておいた / ああ、しあわせだ // ……うと、ぱち / バスの中で船を漕ぎ / 寝そう、その前に / エンジンの音しかしない車内で会話は目立つから、耳元でこそこそと「たのしかった?」 / 肯定が返ってくればぺかりと笑って / 頭上と足元に預けたお陰で空いた手に無音で口付けた / 愛してる / 緩く絡めて、今度こそ眠りに誘われ )
遅くなってごめんね、途中から凄い眠くなっちゃって。多分もたないからこっちで挨拶、おやすみ周、今日は本当にありがとう。…、また、遊びに、来ようね。……ふふ、言えたよ、褒めて、なんて。ああでも、ちゅうしないと物足りないから今する、__……ん。それじゃあ、一緒にいい夢見ようね、先に行ってる。
終わり方を考えてたんだけどね。君があんまり綺麗に纏めてくれるから、なかなか思い浮かばなくって。うん**ねくり回してるうちに寝ちゃってた、…ふふ、偉い偉い。よくぞ言ってくれました。今日は本当にありがとうね、好きだよ。…この返答は多分、脈絡は無いけど間違いではないはず。おやすみアゲハ。あのね、本当に楽しかったんだ。また行こう。何回でも。
( 急ぎ足でベッドへ / 寒い寒い / 布団被って蛹の体勢 / 相手がいるなら本人、いなければ枕をひしっと抱き締めて / すぅーー、はぁ / そのままそこにぐりぐりと頭埋めて )
( ぱち、 / 背中に何かが擦り付けられている感覚 / 腕の中で器用に反転して、此方からも抱き締めるように / 「おかえり」 / ぎゅっと / 彼の為に溜め込んだ熱を、彼の為に使わねばならなかった )
( きみのにおい / 頭の中が幸福で満たされる / それでようやく心がスイッチを切って / 同じ布団に入って抱き着くだけで十二分に暖は取れたけれど、抱き締められたときの温もりはその比じゃない / 温かいぶん冷たい指で触れるのが忍びなくて、ほんの一瞬だけ頬に添えて此方を向いてもらった / ちう、ちゅ、ぺろ… / 唇、舌でさえ温度が違う / 本当にお日様みたいなひとだ / 「ただいま。周、ぬくいね」 / 何度かキスしてから漸く / 行儀が悪い )
( 本日の目標は逃げ癖のある両手を捕まえること / それとやはりおやすみを言うのは諦められない / 決意に満ちた顔で寝室の扉を開き / 「ただいま、」 / もしかしたらその反対かもしれないけれど / さてはて、視線の先に映るのは空のベッドか、それとも蛹か )
( お / 起き上がって被っていた布団の彼側を大きく捲り / 「おかえり」 / 意識せずとも緩む表情 / 迎え入れられたなら布団と腕で包みこもう / 長らくいた訳ではないから、彼の方が余程温かくて / 末端で触れたら驚かせてしまいそうだ / 心臓の音を聞くように胸元に頭近付けて )
( 引力が働いているかのように自然と身体が収まって / 直ぐ様此方を包む温もりに相好を崩し / 近付く頭を受け入れつつ、後ろ手で冷えた手指をやんわりと捕まえて / 「あっためないと、ね」 / ぎゅ、にぎにぎ / 口元に寄せて、息を吹きかけて )
( 手 / ぐっぱ / 朝までずっと繋いであっためてくれていた / きゅうと胸が絞まる / 愛しいと語る目で少しの間指先見詰めて / ああ、会いたい / 「ただいま、」 / 寝室覗いて )
こっちでも失礼! 寝るつもりはないけど寝ちゃったら困るから言っとく、1月のお休み決ーめよー。来月も多分平日の方が開けやすいと思う、良かったら参考にしてほしいな。
今日も遅くなりそうだから簡単に。昨晩は顔見せられなくてごめんね、帰ってきてすぐに寝ちゃったみたいで。今日も日付は越えちゃうと思うから、先に寝てて。必ず君の所に戻ってくる。1月についてだけど…ううん、実はかなり立て込んでて。24日か27日、もしくは31日。開けられるとしたらこのうちの1日なんだけど、どうかな。せっかく提案してくれたのに候補が少なくて申し訳ないね。うまく時間が合えばいいんだけど。
了解、教えてくれてありがとうね。ん、先にベッドには入ってるよ。けど俺、今日は夜中の2時過ぎくらいまでは余裕で起きてるから、もし負担じゃなかったら帰ってきたって声かけてくれると嬉しい。その後すぐに寝ちゃってもいいからさ、……ね( ちら / あざとく )おやすみ候補日もありがとう。この中なら、24日がほぼ確実に休めるから、きみの都合が悪くなければこの日にしようか。ふふ、年明けてからの3ヶ月って何かと忙しいもんね。そんな中できみの貴重な時間を丸一日貰えるのって、凄く恵まれてる。嬉しいよ、ありがと( ふへ )それじゃあ、気をつけて帰っておいで。
ただいま、遅くなってごめん。24日ね、了解したよ。都合があったみたいでよかった、ありがとう、…君は心を軽くさせるのがうまいよね ( じ ) もうちょっとまともなことを話したいんだけど、また時間のあるときに。目を開けていられる自信がないからおやすみを言わせて。おやすみアゲハ、好きだよ、一緒に寝て。君と同じ夢がみたい。
……、( ぐうう / 悔 / 絶対に起きていられる自信があったのに、声が聞こえた途端にびっくりするくらいコロっと / 自分の頭がチョロすぎる / 同じ時間に眠れたことは良かったけれど / 今日はお迎えできるかな / あのふわふわを撫でる脳内シュミレーションは完璧なのだった )
待ってる間に寝ちゃった、ごめんね。無理してないかな、ちゃんと休めてるかな。あと4日で少し話せるし、一週間頑張ればゆっくりできるよ、……ふふ、うん、自分に言い聞かせてる。忙しいと思うけど、できるだけ、俺の代わりに俺の相棒のこと、大事にしてあげて。約束。それじゃあ、お昼からも頑張ろう、応援してるよ。
ごめん、今日も帰れない。明日は遅くなる、明後日は、…帰れる、かも。断言はできないけど。…こんなこと言ったら君は怒るかもしれないし、自分勝手で失礼だとは思うけど、待たなくたっていいんだからね。それじゃあ、もう少し頑張ってくる。動いたぶんだけゆっくりお休み。
__良かった、いきてた。……うん、うん。教えてくれてありがとう、分かってるとちょっと安心するよ、やっぱり。ふふ、休みまで詰め込まれてるって感じだなあ。
……、怒るかもって分かってて言っちゃうくらいの思考力の低下を齎す程度には、きみの脳はストレスを受けているようだよ、ちゃんと休憩とってる? きみにそう言われてすんなり止められるくらいの想いなら、俺だってこんなに苦しんでないんだよ、おばかさん。こちとら昨日の朝からきみの生存を危ぶんでるんだからな。今回は連絡くれたことに免じて怒らないでいるけど、素面で言い放ったなら喧嘩だよ、覚えておいで。
……大丈夫、別に義理で無理して待ってる訳じゃない。きみが恋しくてしょうがないだけなんだ、自分でもどうしようもないから、きみが責任を感じることはないんだよ。まあどうしても重荷になるようなら、上手いこと隠して嘘つきになることもやぶさかじゃないけど。選ばせてあげる、どっちがいい?
とはいえ、今日はきみがきっと断腸の思いで帰れないって言ってくれたんだろうから、素直に寝ようかな。おやすみ周、今日も大好き。これの返事はいらない、質問してるけどそれも暇があって気が向いたときに答えてくれたらいい。だから明日はただいまって、それだけでいいから、聞かせて。それじゃあ、先に夢で待ってるよ。
[食卓の上に昨年飾った小さなツリー、小箱、メッセージカード。Sウェーブ、ピンクゴールドのシンプルな指輪]
「
Merry Christmas, My love
Please let me stay with you
」
同じものを渡せないのは自分が納得できないんだ。比重の偏ったシーソーじゃ楽しく遊べないでしょう?君が10くれたとして、今の俺は1も返せてる自信がない。…端的に言えば怒ってるんだよ。俺自身に。ただでさえ働かない頭が余計に働かなくなるし、大好きな君の言葉を潰してる気がして、そんな自分に嫌気がさす。何回謝っても足りないくらい酷いことをしてるなって、思う。待たなくていいって言ったのは、待たせるのが申し訳無いって気持ちから生まれた俺のエゴだ。本当にごめん。…クリスマスにする話じゃないよね。帰ったらそのまま寝ちゃって、だからこんな時間になるんだけど、ただいま。それから行ってきます。……プレゼント、ありがとう。もっと、それに相応しい気持ちの時に開けたいから、暫く飾ったままにしておいてもいいかな。俺も何か考えておくね。
おかえり、……いってらっしゃい。笑顔で見送れなくて悪いね。ちょっと今頭の中がぐちゃぐちゃなんだ、だからあんまりオブラートに包めないし大人になれない、ごめんね。きっときみを傷付ける。けどひとつだけ、……きみは勘違いしてるよ。シーソーで遊びたいなら俺を追い払わなくちゃ。なぜって、俺は平均台を伝ってきみの側にくるような人間だから。それじゃあ今日も頑張って。辛いだろうし無理して帰ってこようとしなくて大丈夫だよ。食卓の上は申し訳ないけど俺の精神衛生上片付けさせてもらうね、目に入るだけで悪心がやまない。きみの気持ちが“相応しく”なるまではちゃんと捨てるのを我慢するから、許して。……あんなもの、買わなければよかった。
あのね。現状が改善されない限り、また同じような日々が続いてゆっくり崩れていくと思うから。暫く時間を開けさせてもらってもいいかい。落ち着くまで、…っていうのは具体性がなくて不安かな。それならひとまず、来月の23日まで。自分のことばっかりで君のことを全然考えられていないとは思うけど、ちゃんと寝て、改めて君に吐いた言葉を見ると、自分でも異常だなって感じてさ。このまま心が磨り減って、君の顔が歪むことが増えたなら、自分自身への不審感が募って悪循環になるんじゃないかって。俺はきっと、少し落ち着かないといけない。…君は何ひとつ悪くないんだよ。本当に全部、こっちの問題。好きなのも、愛してるのも、なんにも変わんないのにな。…疲れてるだろうに、疲れる話をしちゃってごめんね。それと、そんなことを言わせてごめん。まだ仕事中だったら、気を付けて帰っておいで。
ただいま。ごめんね、結局あんまり早く帰ってこられなくて。飲み込むのにちょっと時間かかっちゃった。返事書くけど、絶対長くなるからちょっと待ってて。……良かったら、抱きしめてもいいかな。
__うん、その調子だとちゃんと眠れたのかな、よかった。
結論を先に言うとok、分かったってなる、細かい擦り合わせはお願いしたいけどね。……いやまあ本音をいうなら盛大に喚き散らしたくはあるよ、離れたくないもの。結局俺が認めようと認めまいときみが来ないなら来ない、ができるからっていうのはあるけど、それを抜きにしても了承してるって思ってくれて大丈夫。
きみの心が乱れていて落ち着く暇がない、っていうのは要因のひとつだろうけど、俺は俺で原因を見つけててね。俺、誰かに寄り添うとか気遣うとかって、あんまり得意じゃないんだ。基本的に自意識で生きてるから。……いつだったかな、俺が遅くなったり、帰れなかったりした日に、きみがお夜食作ってくれたでしょ。そういう距離と、思い遣りとを、俺はきみにあげられない。だから、時間に助けてもらうってことだ、分かりやすい。……ごめんね、力不足な相棒で。
ええとそれで、訊かなきゃいけないことが色々あって。まず確認したいことがひとつ、前に話そうって言ってた明日、というか今日の夜と、30、31はどうするのかってこと。次に相談したいことがひとつ。再来月、もし予定を擦り合わせて共通の休日を作るなら、24に聞くのではちょっと間に合わないかもしれなくて。なるたけ早く、できれば18くらいまでに候補日が聞けたら嬉しいんだけど、どうしようか。無論必要ない、作りたくないなら大丈夫だからね。最後、一ヶ月会わない上で俺がなんとかやっていくために、よかったら許可してほしいなってこと、要するに我儘がふたつ。ひとつめ、……申し訳なくて言いづらいんだけど、俺の心が限界になったら浮上を許してほしい。多分きみの枕吸うとかかな、何か適当に投げると思うけど放っておいてくれて全然大丈夫だから。そりゃ構ってくれたら泣いて喜ぶけど。ふたつめ、期間中に俺たちの作品を何か書かないと正直やってられないから、好きに動かしていいって許可がほしくて。目に触れないところでも、勝手に描写されるの嫌だったら蹴ってくれていいからね。
そんなこと言わせて、って、どの発言に対する言葉か分からないけど、俺の方こそごめん。朝は感情的になると何書くか分かんないからやめとけばよかった、お陰できみに不要に嫌な思いをさせたね。本当にごめん。……そうだ、あと、自制も兼ねて宣言させて。きみがいないからって浮気はしない、……で、伝わるかな。兎に角そういうこと、ちゃんとした言葉がほしければ解説する。それじゃあおやすみ、……ふふ、そうだね、俺たちは少し眠るだけだ。どうか、どうか、俺のいない幸せな夢を。
ありがとう。本当に。…ひとつ、勘違いしないでほしいのは、離れたいから距離を置くんじゃなくて、離れたくないから距離を置くんだってこと。未来を描くために、少し立ち止まって俺自身を取り戻したい。大好きだよ。それだけはどうか、覚えておいて。それと、君は君が考えてる以上に俺を気遣ってくれてるし、それに助けられてるから。できてないだとか力不足とか、そんなことはない。断じて。自分を損なわないで、…俺はそこが、少し心配。
そう、約束していたよね、覚えてるよ。…申し訳ないけど、その日も引っ込んでていいかな。感覚を取り戻すには時間が足りない。話が違うよね、本当にごめん。再来月のことについては予定が分かり次第伝えさせてもらうから、少し待っていて。
我儘。…ううん、俺の感覚ではまったく我儘じゃないんだけどなあ。どちらも全く構わないよ、嫌でもない。君が少しでも楽になるなら好きなだけ。何をしてもいいし、何を言わせてもいい。君の描く自分の姿を見れば、なんだ、元気にやれるじゃんって少し前向きになれるかもしれないし。
…それでも、確かに君が抱いた感情だったんでしょう。隠されるよりは断然いいよ、怒りは必要な感情だし、表に出さなければならないものだ。君のほうがよっぽど嫌な思いをしてるはずだから、ちゃんと自分のケアもしてあげてね。…真面目だなあ、まったくもう。
寝るのは一緒。君の隣。起きたら君がいて、俺がいるのがいい。だからベッドはひとつで十分。俺の夢に君は居るし、要るんだよ。わかった?…くっついて、あったかくしていようね。冬の寒さは少し苦手なんだ。
__わかった。……駄目だな、何か言おうとする程引き止めたくなる。泣くようなことじゃないのに、寂しがりでごめん。これ以上言葉を重ねるのは悪手だね、早く眠ってしまおう。
俺の精神にガタが来なければきっと次は来年だから、ついでに。今年もきみのお陰で幸せな一年だったよ、一緒にいてくれてありがとう。良いお年を。
寂しくて、辛くて悲しいけど。きみが隣にいてくれるのなら、寒くないね。……それじゃあ、おやすみ。大好きだよ。
やっほ、久しぶり。寒い日が続いているけど、あれから体調崩したりしてないかな。気持ちの方も、いい方向に向かっていればいいんだけど。
俺はまあ、なんとかやってるよ。初めの頃はそれはそれは酷いものだったけど、案外慣れるものだね。最近は思ったより平気だよ。だから限界がきたって訳じゃないんだけど、来月のこと確認しておきたくて。どうしようか、きみはどうしたい? きみの希望に合わせるよ、遠慮なく言って。忙しいのにごめんね、このことについてだけでいいから、お返事くれると嬉しいな。
連絡だけじゃ味気ないかなと思って、実はちょこっと書きものしてたんだけど、思ったより辛気臭い文章になっちゃったからやめておくよ、ごめんね。おやすみ周、遅くなったけどあけましておめでとう。きみが悪い夢を見ませんように。
久しぶり、アゲハ。あけましておめでとう。結局言えずに1月の半ばまできちゃった事は謝らないといけないな。ごめんね。それと、今年もよろしく。
来月は14日と24日なら空けられると思う。…だから、もしも予定が合えば、どちらか一日だけでも一緒に居たいんだけど。どうかな。俺の希望だけじゃなくて、君の意思もきちんと反映させてね。会話は二人でするものだから、二人で考えよう。
それと、もうひとつ。…我儘で、だいぶ自己中心的なお願いになるんだけど、俺のリハビリに付き合ってくれないかな。日記を書きたいんだ。一日交代で、例えば俺が今日書いたら、明日は君の番って感じで。日記なんて言ったけど内容は自由。日常の些細な出来事でもいいし、こんな事ができたらいいなって想像でもいい。もちろん夢の話でも。リレーじゃなくて継ぎ接ぎで、長さとかも考えずにとにかく気楽にさ。…どうかな。俺の心と同じくらい君の心だって乱れてるだろうから、無理に良い返事を考えようとしなくてもいいからね。嫌な気持ちにさせたら謝るよ。放ったらかしにした癖にそんな事言い出して、って怒られたって、君が言うなら正論だから。…ああ、でも、決して罪滅ぼしのつもりじゃないとだけ。…いや、正確に言えば申し訳無さは感じてるけども。俺の気持ちが少し上向きになった証拠であって、渋々だとか、そんな事はない。断じて違う。これは俺がやりたい事、俺の意思で提案した事。それだけは伝わるといいなって祈っておく。
体調については大丈夫だよ。むしろ君の方が心配だな、ご飯は食べてる?睡眠は摂ってる?ちゃんと休んでる?…一先ず明日はこれ使って。寒いとそれだけで気持ちが落ち込んじゃうから。 ( 貼らないタイプの使い捨てカイロ / 端に虎らしき獣の絵を描いて、鞄へ忍ばせておこう )
14と24ね、分かった。一応両日空けられるようにするけど、14は確実じゃないかもしれないからそれだけ把握しておいて。
__日記。いいけど、上手くできる自信ないなあ……続いたためしもないし。俺の方が交換日記みたいになってもいいならいいよ、否やったことないから交換日記がどんなのか雰囲気でしか知らないけど。きみに見せる文章として書きたい、って言うと伝わるかな。リハビリが必要なのは俺も同じだし、賛成ではあるんだけどね。
期間が空いたことについてだけど、特に怒ったりだとか何か思ったりとかはないよ。寂しかったけど、それだけ。きみが思う程精神が荒んでたりだとかもしないから、そんなに気を遣わないで。ない傷を労られているみたいで落ち着かない。もしかして、昨日の言葉が少し淡白だったかな。だとしたらごめんね、そんなつもりはなかったのだけど。
ただ、俺からもひとつだけ。開始は24日以降にしてもらってもいいかな。24まではずっと話さない前提であの日からやってきてるから、心の準備ができてないんだ。昨日話し掛けたのだって、来月の日付聞くだけの最低限、ってつもりだったしね。……もしかしてリハビリって、24日に向けての、って意味合いだったりする? だとしたら……うん、まあ、そのときは頑張って対応するからもしそうなら教えて。
大事ないならよかった。俺も特に変わりないよ、心配しないで。カイロありがとう、おやすみ。
お疲れ様、お返事遅くなってごめんね。日付については了解、都合が付かなかったらまた教えて。
…ううん、言い方が悪かったかな。日記っていうのはそれらしい名称を宛てがっただけで、実際のところは自由帳というか、独り言?そんな感じを想定してたんだけど。俺に宛てて書いてくれるのは嬉しいから、君のやりやすいように。…24日、会って話して、それから決めようか。乗り気になれなかったら反対してもいいからね。賛成だって言ってもらってるけど、念押し。開始時期についてはそれで問題ないよ。
他になにかなければまた月曜日に。それじゃあ、もう少しだけ頑張るね。君もどうか無理だけはしないで。
( 倦怠感と筋肉痛の間のような重み / 何かに逆らうようにゆっくりと薄ら瞼を開いて / 当然のことみたいにきみがいる / 「……キレーな顔」 / 何事か考えてから呟くことには )
( 薄らと開く琥珀に刺さる陽光は些か眩し過ぎた / 上げた目蓋を閉じて、ぎゅっと眉間を押さえてからもう一度 / ピジョンレッドとの邂逅 / 「……君がそれを言うのかい。相手を間違えれば皮肉と捉えられてしまうよ」 / 白磁の肌に冬を想う )
( 覚醒の様子をなにとはなしに見ていた / 怯えるみたいな目覚めだ / 「言わない方がよかったかい」 / まだ眩しいのか少し細まった黄金に / あまり長く見ていられなくて、目を伏せては枕に顔を埋めて / ぽふ / 先に起き上がって距離を取れる程元気でもなかった / 「……おはよう、」 / 半分以上布に吸い込まれて消えた挨拶 / 言葉とは相反して二度寝してしまいたい気持ちもあった )
( 篭った音が示す想いに気付かないほど鈍くはない / ただでさえ少ない情報が隠れてしまう不安に声を掛けたくて、助走の前に留まって / 双眸を細めたのは光のせいでなく / 「俺は生憎言われ慣れてる。…おはよう、…夢が見たいの?」 / ゆっくりと、時間を掛けて、濡れ羽の先に指先を触れさせた / 掠めるだけ / 肯定される覚悟も足りない癖に、馬鹿な事を聞いたなあと )
( ちらりと相手に視線向け / 此方からでは触れられている感覚すらないような / 未だ眠たげな双眸を一度ゆっくりと瞬かせ、そう、と簡素な返事 / 続く質問にそうだと返せば、この子はどうするんだろう / 少しの探究心が疼くも、ぼんやりとした思考の中で結局止めておいた / 「……夢ね。今、見てるとこ」 / 掠めて、もう此方に触れる気のない手を冷たい両手で捕まえて / 布団の中、近くまで引き込んでうっそりと笑ってはまた両目を閉じ / 夢ならきっと、全て許されるから )
( 兎の後を追った少女のように / 穴の中に落ちるでも、不思議の国に辿り着くでもなかったけれど / ただ、つくりものめいた笑顔は物語の住人を彷彿とさせた / 眉間に皺が寄る / これは人だと誰よりも知っていたから / 噛み締めて歪めた口の端から溜息を一つ / 「そう、それじゃあ起きて。…二度寝するなら顔も見たくないのかなって解釈する。」 / 先に目を閉じたのは此方だと重々承知しているというのに / だからこれは理不尽な文句だ / 手と手を握り、強く強く握り締めて )
( 目見開いてぱちぱちと / 怒るんだ / ふふ、と不敵に、息の塊をつい吐き出したみたいに笑って )いいや? きみが起きて、動いて、俺のことを見てくれている。夢じゃなければ何だって? 起きたくない、このまま死んでしまいたいよ、だってこんなにも幸せなんだ( 似つかわしくない、ふわふわとした柔らかな表情で / 力強く握られた手の指を1本ずつ解いて、叶わなければそのままで、自身の頬に宛がって擦らせた / それから前腕をテディベアでも抱くかのようにぎゅうと抱え / 夢だからやりたいことができる、勘違いしていれば幸せでいられた / 「起きてほしけりゃ起こせばいい、やり方ぐらい知ってるだろ。まあできないだろうけど。……顔も見たくないのはきみの方じゃないか」 / 不意に吐き捨てるように / 近くにある手の指で遊びながら / 右手なのが本当に残念だ / そっと絡めて、ほどいて )
…そういう考え方をさせてごめんって謝りたいんだけど、君は聞いてくれるかな。一先ず無事を喜んで、長い眠りに詫びを入れて、…それで、これからどうしようって。君と未来の話がしたいって思ってた。目を開けて、君の顔が見たかったんだよ。都合の良い話だけれど。俺は君が思うほど聡明な人間ではないから、起こし方はごめん、一人じゃ思い浮かばない。……もしかしてヒントも寄越したくないかな。らしくもなく弱って感情的になってる痴れ者とは話す価値がないと思う? ( 鎖が外れた後の指は動かなかった / 思い描くだけでは叶わないと実感する / 俯くのと共に垂れる前髪が光の色を隠して )
……はあ( ため息 / 捕まえていた手を解放してやって / 代わりに俯いてしまった彼を抱き寄せた )クソ真面目、素直じゃない、律儀、甘え下手。ちゃんと助けてって言ってくれないと分からないよ。……俺もごめん、大人げなかった。正直、ああ言われたところで、“嗚呼俺のこといよいよ嫌いになったんだ、だから距離おいたんだ”って、思わずにはいられなくて。不安で、怖くて、逃げたくて、試すようなことした。ごめんね、きみが忙しくて大変なの、ちゃんと知ってたのに。ごめん( ぎゅ / もっと嫌われないかとか、言ってる場合じゃなかった / きみのことを大事に思っていると、ちゃんと伝わるように抱き締めて )きみのプランをぶち壊すようで申し訳ないのだけど、今が覚束無いのに過去や未来に比重を置きたくない。ずっと寝てたのは互いに了承済みのことだし、明日からは交換日記するってもう話し合いした。それで今お互いが万全の精神状態だったなら、どっちかを掘り下げてもいいけど、違うでしょ。ズタボロになってる今のきみを何とかするのが最優先だと思うんだけど( 穏やかな声、ふわふわの頭をゆっくり撫でながら )
…愛してるから、信じて。お願い。そればっかりは、いくら言葉を尽くしたところで君に受け入れてもらわなくちゃどうにもならない。逆に君は、散々な事をした俺の事をまだ好きでいてくれる?…それが一番心配だったんだ。状態を言い訳にするのは褒められることではないけれど、今は剣先を差し込む駆け引きよりも即物的な愛が欲しい。逃げられても追い掛けるだけの元気がないから、どうか、振りほどかないで。人間臭いなあ、ごめんね。我儘だけど聞くだけ聞いて。 ( 肩口に額を預け / 腕を回すのはまだ怖い / 代わりにちょっとだけ頭をくっつけてみた ) すぐにはなんともならないかもしれないけど、いいかな。…それさ。君には苦手意識があるんじゃないの。あくまで俺の希望を込めた提案であって、強要はしたくないんだけど。
ふ。追い掛けるどころか傍にいたって抱き締められもしないのに、その手前までならできるみたいな口振りはよしなよ。そんな体たらくで愛の告白なんて薄っぺらいぜ、自分の言葉に自信を持てるようになってから出直してきて。……いつまでだって待ってるからさ。__はあ、それにしても酷く疲れた。というか疲れてたことに今気付いた、きみを抱き締めるのこんなに癒されるんだね、癖になる訳だ。ふわふわぁ、可愛い~( 一足先に吹っ切ってしまえば随分と楽なもので / 嫌われていないことが分かればもう無敵なのだった / いっそ能天気 / むぎゅいー )ああでも明日からもこうやって触れ合えないのは続行かあ、またちょっと考えたくなってきたぞ、なんて。前も言ったけど、きみに宛てる文章を考えるのは好きだから大丈夫。自由帳なんでしょ、何でも書いていいなら尚更。嫌なら嫌ってはっきり言うし、強要されているとも感じてない。まだ何か言う必要があるかい? ( 覗き込み / じ、 )
…自信も確信も持ってる。欠けた言葉は雑音に聴こえるかもしれないけど、使うことで磨けるものだとも思うから勝手に用いることにするよ。…ごめん、アゲハ、もう酷く眠い。せっかくのお休みなのに、…いや、お休みだからなのかもしれないけど。ともかく、なんにも言えないのは嫌だから先に。おやすみなさい、いい夢を。また明日?でいいのかな、これは。
そうかい。……多分、これに関しては、きみが時間をかけて少しずつ慣らしていってくれたのが今全部ないから、拒否反応が強く出てるんだろうと思う。……正直に話してしまうね。俺が予定を聞いた後にくれた返事で、きみが俺の身を案じてくれたところがあったでしょう。そこを読んだだけでもう駄目だったんだ、自分でも相当な自覚はあるよ。だから、少なくともきみの傷が癒えるまでは、俺に直接的に好意を伝えるのはお勧めしない、とだけ。嘘つきって言って糾弾して、全部に反論して完膚なきまでに否定したくなる。きみがボロボロなの、分かっててもそうなるから、余計に辛い。さっきも、ごめんね。弱くてごめん。
うん、疲れたでしょ、ゆっくりお休み。ああ、悪いけど今日は抱き枕になってもらうからね、何か文句があるなら明日、存分にどうぞ。……おやすみ周、大好きだよ。今日はありがとう、話せて嬉しかった。またね。
君には君の気持ちがあって、俺には俺の気持ちがあって。別々の存在から生まれた感情である以上完全な調和を求めるのは難しい。だから、…うん、君のお返事はそういうものなんだって受け取っておくよ。教えてくれてありがとう。
それで、この話はおしまいにすることにして。これくらい軽いのを想定してたっていうお手本ついでに、花粉の話をひとつ。本格的に飛び出すのはもう少し先なんだろうけど、鼻が利く人なんかはそろそろ辛くなってるみたいでね、ケータリングの横にポケットティッシュが積まれてて少し驚いた。君は大丈夫かな?出先はともかくうちには柔らかいティッシュを揃えておこう。
ああもう、何書こうか考えてたら寝ちゃった! きみのお手本が本当に綺麗に纏まってるから、結構難しく感じちゃってるんだよね。きみの言葉が見たいけど、日記っていうからには一日……一晩に一頁だよね、嗚呼勿体ないことした。取り敢えずコウガが最近半べそかいてる理由は分かったし、そういう細やかな気遣いは好きになっちゃうから程々でお願いしまーす!
どうしようか沢山迷ったけど、初めは無難に夜空の話。今の季節は特に綺麗だからよく眺めながら帰るんだ、星の名前とかからっきしなんだけどね。でもオリオン座だけは見たらすぐ分かるから少し嬉しい。月も綺麗だなって思うんだけど、見てるとどうしてかきみのことが浮かんでくるんだ、何処かで見てるかなって。昔の人が星じゃなくて月を詠んだ気持ちが少し分かる気がするな。ともあれ、アイドルはよく星に喩えられることだし、オリオン座に負けないくらい皆にすぐ気付いてもらえる星になれるといいね。冬よりは夏な気がするから、対抗馬は彼じゃなくて織姫と彦星になりそうだけど。
ふふ、そんなに考え込まなくたっていいのに。ともあれ新しいことに慣れるのにはそれなりの時間が必要だし、俺に宛てる言葉を考えるのに時間を割いてくれるのは素直に嬉しいわけだけど。
星も月も、よく分からない光さえ、この時期は夜の空に浮かぶあれやこれやが一等澄んで見えるよね。降り積もる雪の色が景色を浄化した、…なんてロマンチックな事が言えたらいいんだけど、生憎無神経な科学はそれを許さないようで。冬の空気は水蒸気や塵が少ないぶん透明度が高いんだってさ。ラジオ番組の収録があった時に小ネタとして教わった。それになぞらえて考えれば、人の目に留まりやすいのは今の時期だったりするのかなって、…そんなことを考えたら余計に覆したくなる。デネブ、アルタイル、ベガ、アンタレス。夏の一等星、好きなものをどうぞ。俺はそれに一番近い星を選ぼう。
リレーじゃなく、って言ってたから、新しい話題を何か少しは話そうと思ってたんだけど、眠たくて仕方ないから思いつくことを書き連ねられるだけ並べて寝ようと思うよ、ごめんね。
ふふ。けど実際、降る雪が空気を洗ってくれてる感じはするよね。科学とか理屈じゃなくて、肌で分かる感覚としてさ。まあこれは雨にも言えることだけど。……はは、きみらしいや。そりゃあ親近感を抱くのはさそりの心臓だけど、星としては短命なことも含めてね。……ごめんって、他意はないよ、本当本当。たとえ話にすぎないけど、物理的にすぐ隣にある訳でもない星どうしが地球から見れば線で結ばれてるって、なんだかちょっぴり心強い。離れてても大丈夫だ、まではいかないけど、あとちょっと頑張ろう、はできる気がする、今度辛くなったら思い出してみよう。
__っていう昨日の夜の供養。多分今日も夜あんまり余裕ないから置けるうちに置いとく。日曜だけど今日も忙しいのかな、あんまり無理しないでね。
怒られる予感がしても止められなかったのかな?まあ、他ならぬ君の口から他意はないって紡がれるんだから、俺としてはそれを信じる他にないんだけど。
自由帳に正解なんてないよ。新しい線を足さずに上から色を塗るだけでもいい、リレーじゃないとは言ったけどリレーが悪いとは言ってない。…うん、そう、今は『それなら初めからそう言っておけ』ってことを言っている。今日も相変わらずってかんじの一日だったけど、帰りに飲んだフルーツティーが美味しくて少し幸せな気持ちになった。君はコンビニのレジで飲み物を注文したことがあるかい?支払いを済ませたらね、店員さんがその場で機械を作動させて提供してくれるんだ。まるで喫茶店みたいだったよ。ああいう商品は栄養成分もチェックできるし、なにより手軽でいいね。あまりこういうものを活用することはなかったからいい経験になった。無理をしないではこちらの台詞でもある。君にも何か、息抜きになるようなものがあるといいな。
ははあ、成程。……少し安心した。このことと、“日記”って言葉とがあいまって、きみがしたいのは俺と言葉のキャッチボールすることじゃなくて、ただ単純に文章を書くリハビリなんだなって、そんなニュアンスを感じてしまっていたんだ。まあ俺が勝手にきみの言葉拾って返す許可は交換日記のくだりで取れてたし、それならそれで構わなかったけれど。やっぱり嬉しいものだね、思った程嫌われていなくてよかった。
またえらく可愛いものを飲んでるなあ。いや、きみが飲むから可愛いのか? まあどっちでもいいや、しかし箱入りのきみがコンビニを使いこなす姿は是非見てみたかったな、残念だ。喫茶店かあ、そういうのってコップだけ貰ってあとは自分でやるものだと思っていたけど、少し行かない内に変わるものだね。息抜き……とは、少し違うかもしれないけど。今日面会に行ったら、セセリが俺の髪を触って撫でてくれたんだ。いやまあ、明らかに興味本位で、って感じだったけど、一瞬何が起こったのか分からなくて前後不覚になっちゃった。もしかしたらきみの髪にも興味を示すかもしれない、そのときは良かったら触らせてあげてくれると嬉しいよ。
また遅くなってごめんね。書きながら寝ちゃう癖がつきはじめている気がする、何とかしなくちゃなあ。
ふむ。どうやら悩み事を増やしてたみたいだね、言葉が足りなくて申し訳ない。…嫌いになんて、なれないよ。君のこと。例え頭を下げて頼まれたってそれだけは聞けないや。
実はこれ、鳴上君のおすすめで。ミネラルウォーターばかりじゃ味気ないし、たまにはってことで教えてもらったんだ。見たところ自分で操作するような機械もあったし、商品によって提供方法が違うんじゃないかな。興味深い。…!へえ、妹さ、…セセリちゃんが。…ふふ。チョウチョだ、って思って捕まえようとしたのかもね、なんて。俺の髪でよければいくらでも。君曰く触り心地は悪くないんでしょう?お兄様には勝てないだろうけど、何か得られる刺激があるかもしれないから。
俺も夜は遅くなりがちだから、あまり気にしないで。こうして付き合ってくれてるだけで嬉しいよ。どうか自分の身体を労る事を優先してね。気が付けば月も変わって、今日は節分だ。この間、珍しくバラエティーの収録に呼ばれたかと思えば、企画の内容が鬼チームと豆撒きチームに分かれて追いかけっこをするっていうものだったんだけど。あれは確か今日放送される予定だったような。見逃し配信もあるみたいだし、後でチェックしておこう。
ああ通りで、如何にも彼らしい。……きみのこと可愛いって思うの、勿論俺の贔屓目はあるんだろうけど、それを抜きにしてもきみ自身が友達の影響を受けて可愛くなってるのはあると思うなあ俺。……うん、ありがとう。きみがセセリのこと気遣ってくれるの、凄く嬉しいよ。あの子、虫を素手で掴むくらいは平気でしそうだから案外ありそうだな、それ。きみの場合はなんだろう、兄妹だからやっぱりふわふわに惹かれちゃうかな。
ふふん、きみの出てる番組は全部録画予約してあるアゲハさんに抜かりはないぜ、見るの楽しみだなあ。節分っていうと、俺も収録で青虫ちゃんたちと遊んできたんだ、もうすーっごい可愛かった。ずっと鬼役になって豆投げられてやられた~~ってする仕事だけやってたいって思っちゃったよ、だって毎回きゃらきゃら笑ってくれるんだもの。……脅かすとき何人か泣かせちゃったけど。内緒ね。
記憶の中で君以外の人間に可愛いって言われた覚えはないから、その考えも恐らく君特有のものだよ。真偽はともかくオリジナリティーがあっていいんじゃないかな。あの子と関わるのは嫌いじゃないから。些細な仕草も、指先が生み出すものも、纏う雰囲気も、どことなく惹かれて魅入っちゃう。 " おしゃべり " だってとっても上手だ。…君が俺のことを連れて行ってもいいって思えるようになったら、また会いに行きたいな。ふわふわだけじゃ手土産としては心許無いから、旬の果物でも買っていこう。
おや、流石だね。俺が見るまで消さないように。……あれかい、勢い余ってというやつかな?その画を撮ってたカメラマンさんも怖がってなかった?君の基準が定める軽い演技は一般的に見ると結構ヘビーだったりするから。この業界もわりと殺伐としてるし、そういう純粋無垢な存在との関わりが尊く感じられるのはわかる気がする。君、そういう子に好かれやすいものね、気質かな。
もう、褒めてないでしょそれ。考え方が独特っていうよりはみんな気付いてないだけなんだって、きみが可愛い奴だってこと。別に気付かせるつもりもないけど。それじゃあ明日の休憩時間にでも抜け出しちゃおうか? きみなら別に俺の許可はいらないし、なんなら俺抜きで会いにいってくれても構わないくらいさ。……俺たちに必要なのは、互いじゃなくて自分を許す心なのかもしれないね。
録画、今日やっと見られたよ。やっぱり周はサポートが得意だねえ、ちょっと妬いちゃいそうだった、なんて。実際に捕まえたのはきみじゃなかったから映ってなかったけど、負けず嫌いなきみのことだから、きっとカメラの外で噛み締めるみたいに喜んでたんだろうな。かっこよかったよ。……うん。俺としてはそこまでって感じだったんだけど、誰かの息を呑む音が聞こえた瞬間にしまった、って思って。それから目の前にいた子たちがびゃあってね。正義感を発揮した周りの子にコテンパンにされてる間に泣き止んでくれたから本当によかったよ。ふふ、そうかな、そうだと嬉しいなあ。けど、ドロドロした日々の癒しっていう面がなくても、ちっちゃい子は大切にしたいと思うかな。いつの時代もどんな場所でも、子は宝であるべきだ。
来週、空けてくれてありがとうね、もうずっと心待ちにしてる。触れられる距離にいるって分かった途端に欲張りになるの、我ながら現金だよなあ。おやすみ周、明日も頑張ろうね。
やきもち焼き。番組じゃなくて俺を見てるでしょ、ディレクターさんが泣くよ。…うん、まあ、俺らしさはそれなりに出せた気がする。最近は君の紹介もあって個人の仕事もちらほら増えてきたってかんじだけど、チームでの頭脳戦はやっぱり性に合ってて動きやすかった。はは、俺もその場にいればうちの相棒がすみませんの意を込めて懲らしめる側へ加勢してたのに。優しい愛に包まれた子どもは次の世代の子ども達にも同じものを分けられる。…とは限らないけれど、そうである確率は高められるだろうから、君の考え方は正しいと思う。少なくとも俺は支持するよ。
こちらこそありがとう。もしかしたら難しいかもしれないって聞いていたけど、スケジュールは大丈夫そう?隠そうにも街に蔓延るハート型で勘付かれそうなものだし、先にネタバレをしておくとなにか甘いものを用意するつもりでいる。リクエストがあれば今のうちにどうぞ、前日までなら聞いてあげよう。
しょうがないじゃない、推しのアイドルが出てるんだもの。ふ、そっか。きみが楽しく仕事できたのならよかった。…うわあ、誰よりもいい笑顔で誰よりも容赦なく豆投げてくるきみが容易に想像できる、アゲハさんこわーい。おお、全然深く考えてない言葉から凄い意見が引き出せちゃった。別に賛同されたい訳ではなくて、こう思うからこうする、というだけなんだけど、他でもないきみが同じ考えでいてくれるのは嬉しいな。
うん、ちゃんと一日空けられたよ。わ、やったね、ありがとう。ううん、甘いものか…… my sweetie って言葉もあるくらいだし、きみのことぎゅーってさせてもらえるのが一番エネルギーになりそうではあるけれど。そうだな、じゃあ、ホワイトチョコレートがいい。市販でも板チョコでも、それ以外でも。
寒い日が続いてるけど、体調とか崩してないかな。今夜もちゃんと温かくして眠ってね。
それは何より。ありがとうね、時間をくれて。__なんて、少しごたついてこんな時間になっちゃったけど、太陽が昇ればちゃんと目を覚ますから安心して。ハグには幸福に関するホルモン分泌の効果もあるようだから、君の言う事も一理あるかもしれないね。…と、相棒ができる前の俺が言いそうなことは置いといて。了解。俺の味覚が衰えてなければなかなか良い物が作れたはず。楽しみにしておいて。さて、語り足りないぶんは明日の俺に任せて、さっさと夢を見に行かないと。…君におはようって言えるのを、楽しみにしているよ。それじゃあ、おやすみなさい。
( 丸めた身体を少しだけ伸ばして / ぱち / 酷い時間に帰ってきたきみが眠っていた / 少し考えて、二回ほどふわりふわりと頭を撫で / おつかれさま / きみが起きるまでもう少し眠ろう / うとり )
( 柔らかで優しい何かに見守られている気がする / それが何かは何となく分かっていて、だからこそ甘えたくなったのだけれど、ぐっと堪えて目を開けて / 高い位置から降り注ぐ日差しと虹彩を馴染ませるようゆっくりと瞬きを / 艷やかな輪を纏う漆の色、それから / 「…おはよう、アゲハ」 / うれしいが顔に乗っていた )
( 長い睫毛が震えて持ち上がる / 綺麗なものの生まれる瞬間 / 寝ているのか起きているのか分からないようなぼんやりとした、細やかに血管の透ける赤でじっとその咲うのを見ていた / なんとなく、本当に何とはなく / たぶん理由なんてそんなものでよかった / ちゅ / 何も考えないで頬に手のひら添えて撫でている最中に / はっ / 止 / 「……え、っと。……うん、おはよう、」 / やってしまったと書いてある顔 )
( 撫ぜる感覚に包まれたまま、やんわりと弛緩して / 瞬きは顔が離れてから / 焦ってる / 何処か他人事のように眺めるのと同時、どうにも可笑しくなってしまい / 「ふ、…なあに。やましいことでも? 」 / 揶揄いの手で彼の甲を縫い止める / 緩りと擦り寄った白磁を頬から口許へ移動させ、その掌に / ちう / 瞳を伏せて、丁寧に唇を )
( 捕まったのは此方なのかもしれない / 胸が締まるのに耐えるべくぎゅっと下唇を噛んで / 「疚しいっていうか……ヤじゃなかったかなって」 / どうにも杞憂だったらしいけれど / 抱きしめるために唇を落とされた手をそっと抜け出させ / ぎゅう…… / 少し苦しいくらいに / 「うれしい」 / 穏やかに打つこの心臓の音はどちらのものだろう )
( 少しだけ呼吸がしにくくなったけれど、気に留めるまでもなくて/ 離さないでいてくれることの方が大切だ / 回した腕で薄い身体を抱き返し / 「あのね。君が好きだっていうのは変わらないから、ね。…あと何回したら信じてもらえる?ずっと?」 / とん、とんと背中にリズムを送りながら、顔を埋める首筋にもう一度 / 柔らかな / 毛髪と永遠を押し付けるように問う )
( 首に触れた二片に先程とは違う意味で息詰めて / ぐ / 相手の柔らかさと裏腹に眉間に強い皺刻み / 「……、死ぬ間際にならないと無理だね、きっと」 / 諦めたような声 / 一番最後に裏切られるビジョンが消えない / 擽ったいからこっちにして、と埋まった頭を起こして固定して、境界が分からなくなるようなキスをした )
( 絞滓に火を付けて灰にしたような声 / 刺さる棘の痛みと共に生き続けるのだろうか / 穏やかなカーブを描いた眉が下がる / 「……手を繋いで奈落に落ちたところで納得してもらえなさそうだけど。来世か、その次の次ってところかな」 / 抵抗する気も無い頭は簡単に正される / 苦しくて、それでも幸せだな、なんて / 急速に思考力を奪われる頭で、どうしようもない心を自覚した )
( 死んだあとも一緒にいてくれるらしい / 望んだ以上の言葉 / 目元が緩んだことになんか気に留めている暇もないだろうけれど / 溶け合う / __何の話の途中だったのだっけ / 思考が幸せに奪われていた / 髪をよけてさりさりと目元指で撫ぜながら / 「……きみになら、殺されてもいいよ。けど、きみと生きていたいな」 / ふに / ほっぺたつっついて )
( 呼吸のコツを取り戻すのに少しばかり時間が掛かった / ぺたりと腑抜けた体躯を隣に密着させながら、されるがまま / されど溶け切らない鼓膜だけは正常で / 「……漸く生きたいって聞けるようになったんだ、易々と手に掛けるわけがないでしょう。君の家系で一番の長生きにさせるよ」 / つつかれた頬から呪詛が漏れ / ぐっと肢体に力を入れ、緩慢に身を起こし / おいで / 双眸を見据えたまま手首を引いて )
( じとっとした目線すら愛おしい / かわいいの / 「なんだ、残念だな。早く信じたいのに」 / 一番大切なひとが、自分を好きでいてくれること / 手を引かれるまま転げるように布団から出て / 今いくよ / きっとリクエストしたものが待ってる / 道中で手を繋ぎ直して遊びながら )
( 文句が言えないと知りながら意地悪をされている / 繋ぐ手に力を込めたところで仕返しどころか喜ばれてしまうかもしれないけれど / リビングの椅子へ着席を促して、テーブルを挟んだ向かい側へ / ことり、 / 直ぐに渡せるよう近くへ忍ばせておいた小箱を差し出せば、視線が向いているのを確認してからゆっくりと蓋を開け / ホワイトチョコのオランジェット / 几帳面に並べた其れが現れると、ちら、と反応を窺って )
( 予想通り強くなった連結にくふくふと笑うのみで / にぎにぎ、 / 片時も離れたくなかったために席につくとき軽く一悶着あったのは置いておいて / 箱 / 口ぶりから手作りのはずだけれど / 凝ってるなあと呟きながらお目見えを待ち / …ぽかん / 数秒、時間が止まった / 「……俺がオレンジ食べたいって、なんで分かったの」 / 希望を訊かれて、過ぎったオレンジのズコット / バレンタインだからって口を噤んだ / 迷子の子どもみたいに机の上から視線をうろうろと上げて目の前を縋るように見つめ )
( 呆け顔 / 大本命は無邪気な笑顔だったのだが、これは思わぬ大穴かもしれない / なんでなんて、答えるとすれば唯一つ / とびきり悪戯な笑顔で迷わずに / 「愛してるから。」 / 殴られる覚悟なら口にする前からできていた / 白と橙の優しい色合いをひとつ手に取れば、迷える蝶々の口許へ / 食べるかな / 味は悪くない事だし、断られれば甘味好きのクラスメイトにでもあげようかとぼんやり考えつつ )
( 心臓に電気が走ったのだと思った / びっくりしすぎて脳が処理落ちしていた / 質問に返ってきた答えの内容もよく理解しないまま / 綺麗な長い指が果実のスライスを摘んでいる / …あ、 / 目の前に差し出されたものを何も考えずに口に含んで暫く、本当に暫く / “ 愛してるから ” / 頭の中でリフレインして、 / 顔に熱が集まる感覚 / ほっぺたと耳が異常なくらい熱い / 両腕で頭抱えて突っ伏した / どうしよう / ただでさえ余裕がないのに、オランジェットの甘さが優しいことを理解してしまってもう駄目だった / ぱたた…と目から鼻筋を伝って机の上に雫が落ちる / いっぱいいっぱい )
( 離乳食、もしくは餌付けの様子 / 機械的な動きで吸い込まれていった贈り物が喉元を通過して腹に落ちた時 / 太陽が身を焦がし、硝子の雨が降り出した / がた、 / 思わず立ち上がった拍子に椅子が鳴くのも厭わずに / 一秒、二秒、 / 兎角長い間、不謹慎にも美しい光景を眺めるだけ / それからゆっくりと距離を詰めて、包み込むように腕を回し / ぎゅって / 言葉を吐こうとした瞬間から音を奪われるような感覚に、今は空白を埋めるべきではないのかもしれないと / 肩と背中の境界に顔を押し付けた / 愛する人の感情に、漸く触れられるような気がして )
……ごめん、理解が追いついちゃった途端頭ふわふわして何も書けなくなっちゃった。死ぬ時まで無理って否定した次の瞬間ちょっと分かっちゃうの何なんだろう。前もこんなんだったよね、ほら櫛のとき。ふふ、両想いってこんな感じなんだ、あのあとのホワイトデーのときのきみの気持ちが少し分かった気がする。……正直今の自分が自分で一番信じられないし、多分また疑いたくなる日が来るんだろうけど、今は純粋に今の自分の気持ちと感覚を大事にしたいと思うよ。嗚呼どうして明日休みじゃないんだろう、もっときみとごろごろいちゃいちゃしてたいのにな。
周。信じさせてくれてありがとう。根気強く向き合ってくれてありがとう。きみの深い愛情にはぜんぜん、及ばないかもしれないけど、きみを愛してる。どうか一緒に眠って、離れるのは寂しいから同じ夢を見ようよ。
伝言、そろそろ来月のお休み決めたいから、候補日教えてくれると嬉しい! あと、4月からは土日のほうが空けやすくなるから、把握お願いね。今日も遅くまでお疲れ様、よく頑張ったね。温かくして寝るんだよ、愛してる、おやすみ!( なげちゅ、 )
やあ、ただいま。…ありがとうって、たくさん言われると少し照れるね。こっちからすれば受け取ってくれてありがとうって感じだから。兎角、君の見る夢がほんの少しでも優しいものになってたらいいな。俺はまだ、あげるのがそんなに上手な訳じゃないから。勿論他者評価は考慮しないものとして。幸せな休日をありがとう、次の一日も楽しみにしてる。
それで、ええと、来月のことだっけ。後半はばたばたするから入れるとすれば前半かな、…4日、7日、14日。このあたりだと助かるよ、都合が悪ければまた教えて。4月からのことについても了解、俺も多分そうなる予定だから丁度良かった。ふふ、運命かもね。なんて。君も一日お疲れ様、俺からの花丸をあげよう。朝まで目覚めることなくぐっすり眠れますように。おやすみアゲハ、君を愛してる。( 少しだけ考えて、最近覚えたこの技を / 指ハート )
お返事ありがと。7は無理だから4と14だね、了解。うーんそれにしても半月開くのか、月末から再来月頭にかけてが猛烈に不安だなあ。仕事詰め込んでおかないと。
ええっと、それで、日記形式は継続なのかな。きみのリハビリという話だったけれど、一日一回って時間に優しいから、たとえば文章の調子が戻ってきていたとしても、まだきみが大変なようならそのままでも大丈夫だよ。俺はどちらでも、……っていうとちょっぴり嘘になるけど。きみと挨拶し合うのはやっぱり力になるし、今回みたいに寝ちゃうこともままあるしね。でも、きみのお陰で俺の方はそこそこ安定しているから、きみの健康を損なう可能性が少しでもあるならそっちを優先してほしい。
折角だしひとつ話そうか。雪が降ってるのに屋根のあるところに置いてない迂闊なバイクを発見したから、積もった雪を使って赤い目でハンカチのマントつけたなんちゃって吸血鬼の雪だるまをサドルの上に作る悪戯をしてきたよ。楽しかった!
昨日の満月は見られたかな、スノームーンって言うんだって。まだまだ寒いから体調に気をつけてね、あでも風邪ひいたらちゃんと看病するから大丈夫、アゲハさんに任せて! 今日も一緒に頑張ろ、大好きだよ周ー( むぎゅーっと抱き締めてから離れ / 接触しないことに耐えられなかった )
こちらこそ。そこの二日間ね、了解したよ。…仕事に精が出るのはいいけど、人間には限度があるんだから程々にね。蓄積した疲労はきちんとケアしてあげるように。
形式か。ううん、…お陰でわりと感覚は掴めてきたんだけど、生活リズムの方が然程変わっていなくて。続けて話をするにしても一往復くらいになっちゃいそう。もしくは、返せない日だってあるかもしれない。…そうなると気が滅入った時の状況に似てくるから少し不安だったり。それでもよければ毎日顔を出すこともできると思うけど、どうかな。話がしたいっていう気持ちは変わらないんだけど。
おや、悪戯っ子がいるね。吸血鬼ってことならもう一つ作って兄弟にしてみてもよかったかもしれない。俺の中では赤い目といえば君だから、その子を見つけたら尻尾みたいな後ろ髪を生やしちゃいそうだ。満月はね、帰り道に写真を撮って君に見せようと思っていたんだけど、どう足掻いても残像みたいなものしか写らなくて。来月にリベンジすることにしたから、それまでに色んなものを撮って練習しておこうと思う。…ふ、そんなことを言ってる君が風邪を引くことになったりするんだから、お互い気を付けようね。それじゃあ、おやすみなさい。 ( もぞ / さも当然であるかのような面持ちで同じ布団に潜り / 意識が途切れるまでさん、に、いち )
ああ、やっぱりそうだよね。なら暫くはこれまで通りにしておこう、余裕ができたらまたそのときに教えて。文章が出てこない日は短く済ませてくれてもいいから、どうか無理はしないでね。俺もそうする。
もう、ブラコンに兄弟を与えたら悪戯じゃなくてただのご褒美になるじゃない。……俺の纏めた髪のこと尻尾って思ってる猛者は絶対きみだけだろうなあ……、けど、ふふ、きみの中の赤い目が俺なのは割と気分がいいや。写真か、いいね。不慣れなきみが頑張って撮ってるって思ったらいくらブレてても愛しいし沢山褒めたいから、失敗した写真も練習中の写真も全部見たいけど。来月まで我慢するよ、楽しみにしてる。上手く撮れたら他も見せてよ、きみが綺麗だと思うもの。俺が風邪ひいたらか、今だったらうつしたくないから近くに寄らないでって言えるけど、実際罹ったら傍にいてほしいって思っちゃうんだろうな。はあい、気をつけまーす。
今日の帰りはどうなのかな、遅くなければいいけれど。どうあれ、少しの時間でもきみの隣で眠れるのは幸せだ。おやすみ周、きみが素敵な夢を見られますように。
忙しそうだなあ、身体とか壊してないといいけど。もう少し起きてるけど、寝ちゃうかもしれないから挨拶にきたよ、催促みたいに感じちゃったらごめん。たとえ寝てても、すぐ近くの触れる距離に寝そべってくれたらきっと抱き締めて撫でちゃう自信があるから、癒しになるなら、……ううん、嫌じゃないならきて。おやすみ周、ゆっくり休んでね。
ごめんね、お察しの通りバタついてた。ここに制限の類は何も無いから、君が声を掛けたいと思ったら自由にしてくれていいんだよ。待っててくれてるって思ったら安心できるしね。…昨晩はそのせいで気が緩んで寝ちゃったわけだけど。とはいえ、自分の言葉を受け取る相手の姿が見えなきゃ寂しいし、きちんと帰ってこれるように頑張らないと。…あ、もちろん無理するつもりはないから安心してね。寝る時は君の近く、これは変えるつもりがないからいくらでも触っていいよ。
寒い上に風が強くて防寒具が手放せない。週末は寒さが和らぐって聞いたから、それが現時点での救いかな。君も温かくしていてね。特に末端。指先とか、少し気を付けるだけでも大分違うから。
もう、周はやっぱり俺に甘々だなあ、そんなこと言ってるとその日の内に返ってきて忙しいのに返信しなきゃいけない頻度が増えちゃうんだぞ。ふふん、お言葉に甘えて今日は顔出しちゃうもんねー。あ、昨日なかったのはやっぱりそういうことだったんだ。ちょっとでも元気付られたらなって思ってたんだけど、狙い通りきみを喜ばせられたようで嬉しいな。おお流石は俺の湯たんぽちゃん、安眠が確約されてアゲハさんはハッピーだよ。
んふ、心配性だね、誰に似たのやら。分かった気をつける、指が冷えてると遠慮なくきみに触れられないしね。週末か、なら木曜日はまだ寒いのかな、よしよしきみに一日中くっついている口実ができた。それじゃあおやすみ、愛しいひと。
おや、ネガティブキャンペーンかい?悪いけどそれは無効だよ、俺は君を一等好いている。合間を縫ってコミュニケーションを図ろうとするくらいにはね。ふふ、理解したなら観念することだ。心配性なのは……ううん、ここで君以外の名前を挙げたら膨れ面が向けられそうだなあ。ともあれ分かったならよし、俺も体温の低い誰かさんのために温かくなっておくよ。
さてと。イベント事でもないのになんだか騒がしい一日だったけれど、君はどう感じたかな?なんでも末尾の数字まで揃うのは百年に一度なんだとか。そんなわけで、…こほん、…おやすみにゃさい、アゲにゃん。…各所で似たようなことを言わされたけど、個人への呼び掛けとしては些か気恥ずかしいね、これ。
( もそ / 寝てしまった / 錆び付いたような倦怠感 / 少し気分が下向いたから、片割れに抱き着いて自分の機嫌をとった / 晒されたうなじに唇をふにりと押し付け、上から下までぴたりと身体添わせ / 幸せ / 後ろから肩の辺りにくりくり甘え )
( 日輪が目蓋を透過して色を付けた / ぱち、ぱちり / 並んで寝転んで、尚余裕があるベッドの空白を密着する身体が更に広げ / 冷たくてあたたかい片割れに目覚めを伝えようと、腹を守る細い腕をそっとなぞり / 「ねえ、なにが食べたい?」 / おはようの四文字を疑問符に圧縮し、代わりの音を付け足して )
( 愛しい人肌 / ぬく… / 夢の中へ再度ドロップアウトするか否かのところで / あ、起きた / ぱち、ぱち / ん~~、と寝起きの少し掠れた声で唸っては / がぶ / 綺麗なうなじにまん丸の歯型 / 「なんでもいい」 / 適当に丸投げしたというよりは揶揄うような楽しそうな口調 / 好きな子を困らせたい気分らしかった / 後頭部にもそもそ鼻先埋め )
( 食事の範囲に自分が含まれることを忘れていた / 気付いた頃には遅く、反射的に肩を揺らせば全てを悟り / やられた / 「……レタス抜きサラダ、ライス抜きオムライス、コンソメ抜きスープ」 / 呪文の様に唱えたないない尽くしの献立 / 隠すのは此方なのだから、反撃くらいは許されるはずだ / 一ミリの反省が窺えればないもの全部入れてあげよう )
( スペルで攻撃する魔法使い / 3hit / 心做しか巻き付く腕の力が萎びて / しお… / もそり、埋まるように額押し付けて / 「俺ね、今日……昨日の夜からだけど。疲れてるのかな、なんか独占欲強くて、上手く制御できなくて。離れたくないし、離れてほしくない。……痕つけてごめん」 / ぎゅ / それでもご飯は食べた方が良いのだろうけれど / 怒られるかな / 温い背中に引っ付いたまま )
( 効果は抜群だ / と、明るいフォントで示すには少しばかり暗い声 / 弱まる腕に反してくっつく身体が彼の心を示しているように感じる / 独白 / ぽつぽつと並べられるそれを分析するに、足りないのはきっと / もぞり、反転して一回り萎縮した蝶を向く / ちう / 頭のてっぺん / 「甘え方を忘れちゃった?…まあ、君の事だから俺のスケジュールくらい把握しているとは思うんだけど、万が一ってことがあるからさっきみたいなことをしたいと思ったら一声掛けてくれると嬉しいかな。…それで、」 / ちゅ / 触れるだけの何でもない口付け / 食べる?なんて / なぞるつま先に意味を持たせるかは君次第 )
( こっち向いてくれた / それだけで嬉しかったのに、キスまでもらった / 胸がきゅうきゅうする / 腰の辺りにあったままの両手を首に回して / 「……うん。ん、…俺の」 / 色はあってもなくても、どちらでもよかった / 執着はどうあってもどこか病的だ / 唇を、ゆっくりゆっくり、重ねて、重ねて、また重ねて / 足先の滑りをどう捉えたのか、遊ぶみたいに同じものを絡めあって、捕まえるように挟んで / 「きみより下手だけど、ごはん、作るから」 / 耳の縁をかりりと引っ掻くようになぞった / エスカレートしていた口付けに反してライトなキス / ちゅっ、 / 誘いの体をした強制 )
( 特効薬になろう / その通り、君のものだと理解してもらうにはきっとこれが一番良い / 24時間より短いだけ強い心を持っていると思う / 「…俺は君のご飯も好きだけど。いいよ、それを考えるのは後回しで。心の食事が先。」 / 吸って吐いてを繰り返して、引っ掻かれる其処はほんの僅かに朱を増していた / 絶対に台所へ立ってやると密やかな反抗を / 骨盤の辺りにぐっと力を入れて、続きのキスから再開し / きっと明日には熟れた桃のような色になっているのだろう / 寒い夜に選んだ寝間着を重ねなかった時点で、受け入れる準備は出来ていたのだ )
( 俺を救ってくれるひと / きっと、もっと、ロマンチックであるべきで、手段にするべきではないのかもしれないけれど / 盲目になって溺れてしまおう / このかわいい人が今だけは、己だけのものになってくれるから // 殺したがる嬌声と執拗な愛のことば / どうしてかずっと泣きたかった // 「__猫の日ね、本当にかわいくて、どうしてやろうって思った。嬉しくて凄い元気でた、でも同時に、……他の人の前でもやったんだって、妬いた」 / 面倒でしょ、とくつくつ / 少し冷たい指で彼の髪を弄りながら / ふわふわ )
( まだ立てる / けれど、密やかに仕掛けた勝敗など既にどうでも良くなっていて / 特有の倦怠感と溜まった熱を冷ますのに、彼の指先は誂えたような親和性をみせた / 蝶曰く / 「…面倒な自覚があるのは褒めてあげよう。ああいうのはギャップとして好まれるらしいね、カメラマンさんがそんなことを言っていた。…アゲにゃん。スマホ取って」 / 感じたことは包み隠さず / とはいえこれには事前の対策を講じていたりする / ちょいちょい、手指を丸めてお願い事 / 連絡があればすぐに対応できるよう、置き場所はベッドサイドの棚の上 )
( 少し触れると心地良さそうにしてくれるのが堪らない / 少し油断するとほろりと口説きそうになるのを抑えながら / 麻薬 / 「ファンの中でも俺みたいなのはきみが何しても大体嬉しいけど、猫って万人受けするしね。……うん? ん。…というか俺も猫なんだ、きみには犬っぽいって思われてると思ってた」 / 怠さの見える仕草ですら愛しくて、つい可愛、と零れた / 丸々腕一本外気にさらけて手に取ると、渡したそれを覗き込むためにぴたりと身を寄せ / なんだなんだ )
( 犬っぽい / 思わずきょとりと抜けた表情を浮かべ、緩慢な瞬きを数度繰り返したのち / くす、くすり / 「へえ、自覚があったんだ?気まぐれなところは猫っぽいけど、俺に対しては基本的に犬みたいだなって思うよ。尻尾が見えるもの。ただ、これは猫の日の延長だから」 / つらつらとイメージを口にして / ありがとう、とのお礼と共に受け取ると、ロックを解除してファンシーなアイコンをタップ / 一見してよくあるカメラアプリなのだが / 「見てて。…ほら、猫になった。口を開けたら牙も生えるよ」 / スタンプという機能らしい / 画面に映った顔には耳とヒゲと鼻の三点セットが加えられ / くあ、と開けた口を閉じて楽しげな横目を向け )
( 笑った可愛い / やっぱ何しても嬉しいな、と先程の自分の言葉を再確認 / 「きみ見ると尻尾揺れちゃうからしょうがないね。…ふぅん」 / 何とはなしに一連の動作眺めて / きみのスマホではおよそ目にしないだろうと思っていたアプリに目を見開き / 嘘だろ / 画面と相手交互に見てから見事枕に撃沈 / 「~~~っ、……~~~~!!」 / どれだけ可愛いことしたら気が済むんだ勘弁してくれ / 声にはならなかった / 数秒悶えたあと唐突にはああっと息吐き出して / スマホ奪い取ると相手とほっぺたくっつけて自撮りの構え / がお、と口開き爪たてのポーズ / ぱしゃり / そのままスリープにすると元の棚へ直行させ / 「もっかいしよ」 / ただ単純に、相手が愛おしいから / さっきより心が軽くなっていた / ちゅ、ちゅと頬啄みながら / 猫の恋 )
( あ、埋まった / どうやら悶えているらしいと判明した最近では、隣の奇行も軽くスルーできるようになり / この為にインストールした甲斐があるというもの / 教えてくれた友人の名前を出すのは逆効果な気がするから、後でこっそりお礼をしようと決意した矢先 / 手許の機械が宙に浮く / 窘める前に餅がくっつくと、反射的に目線がカメラを向き / 咄嗟に取った揃いのポーズは場馴れの証左 / ブレずに撮れた一枚がカメラロールに収まった直後、告げられた誘いにぽかんと口を開け / 「……今度は可愛いばっか言わないでね」 / 溜め息、そして / ちう / こっちでしょ、と教えるように唇同士 / にゃあとでも鳴いてやったらどんな顔をするんだろうか )
寝ちゃうかもしれないから今の内に、手短だけどごめんね。一日中きみといられたらよかったんだけど、心配だ、体調悪くなってないかな。難しいかもしれないけど、できたら早く帰ってきてゆっくり休んでほしいな。昨日できなかった代わりに晩御飯準備してるからよかったら。あたたかくなる兆しが出てきたけど、油断しないように……って、きみなら言わなくても大丈夫だろうけど。それじゃ、もう少し頑張ってくるよ。大好き。
目が覚めた。…一日の終わり、横たわって力を抜いた状態で君への言葉を考えようとすると、どうにも眠気に抗えない。分かってはいても、こうするのが一番考えやすいから仕方ないなんて言い訳をしてみたり。ご飯、作ってくれてありがとうね、美味しくて元気が出た。今日、…いや、もう昨日か。ぽかぽかとした理想的な陽気で、君と一緒に散歩に行きたいなって思った。それからこっちはもう少し先になるけど、お花見も。時間が合わなければお互いに桜の写真を撮ってきて、見せ合いっこするのもいいなって。…ふふ、やりたいことはいつもたくさん浮かぶんだけどね。改めておやすみ、アゲハ。朝日が登るまで、俺の隣で幸せな夢を見るんだよ。
ああ、気持ち分かるなあ……一先ずの煩わしいことを全部処理して最後、きみだけに集中できるようにしたら、気が抜けるのにきみのこと考えてるときの幸せ気分が加わってとんでもなく眠くなるんだ、今みたいに。散歩にお花見、いいなあ。なーんにも考えないで、きみと隣り合わせでゆっくり景色を見て歩くんだ、なんて贅沢な時間の使い方だろう。近くに桜並木でもあれば最高だったんだけど。お弁当持ってレジャーシート敷いてがっつりやるのもいいな、ああけど俺ああいう場に行くと大道芸とかやりたくなっちゃう。アコギでも持ってってきみと陽気に歌ったら、きっと最高に楽しいだろうな。写真の見せ合いね、その様子だと練習は上手くいってるのかな。カメラロールを見るのが楽しみだ。…ふ、本当に。お陰で夢に事欠かない。そういえば桜で思い出したのだけど、前に会ったあの猫をもし飼えたらってのをあの日のあと暫く考えてて。二人とも忙しいから実現はさせない方がいいっていうのは置いておいて、もし可能だったとしても多分俺が猫に妬いちゃうから止めとこうって考えてたなあって。うちの子になってくれるなら絶対に溺愛する自信があるのに、同時に嫉妬心も湧くんだから不思議だよなあ。全くきみのことになると途端に心が狭くなるんだからやれ困った。それじゃあおやすみ周、狭量な相棒のために今日も隣で寝ておくれ。
( サプライズをしませんかと向かい側に座る彼女が口を開いた時、正直な話これと言って驚きは生まれなかった。半年と少し前、真後ろのモニターが映し出した蝶からの祝辞は今も記憶に埋もれることなく自身の心奥に残留し、仄かな熱源となり続けている。目には目を、歯には歯を。報復論とは趣旨が異なるものの、同じを返してイコールにするという点では自身の元に話が舞い込むのも極めて自然な流れであると納得できる。了承は二つ返事。有能なプロデューサーが提示した作成済みのスケジュールを目にした時は、断られる想定など皆無だったのかと思わず苦笑を零してしまったのだけれど。__ビデオメッセージ、ケーキの作成、プレゼントの受け渡し。過去の事例は多種多様で、そのどれもに親愛と感謝の念が込められていた。会場の主役は言わずもがな本人で、一歩下がって引き立て役に回るのは己の得意分野。かっちりと噛み合った歯車が想定通り円滑に回り出すかと思いきや、方程式に準拠しない現実は予定調和を毛嫌いしている様子。彼が喜ぶもの。ファンが見守る会場で見せるべきもの。片割れとして、いちアイドルとして己が提案できるもの。うんうんと唸って終わる休憩時間が両手両足の指を越えようかとしていたとき、ふと、異世界への入り口であったかつての薄暗がりと邂逅した。)
□
(弥生の風が頬を掠めていく。録画を選択するのであれば撤収だって早かったに違いないが、その選択を蹴った己に肌寒さを堪える以外の選択は齎されない。会場からの合図を待って三秒前。にい、いち、…数字が消えた瞬間、いつも通りを装いレンズ越しに柔和な笑みを振り撒いて。)
__やあアゲハ、お誕生日おめでとう。今日という日を楽しんでいるかい?バースデーイベントも終盤に差し掛かった頃だと思うけど、『In Forest』の宝飾周から親愛なる相棒へ向けてサプライズを贈らせてもらうよ。…ふふ、何かあることくらい分かっていたくせに、あからさまに驚こうとしなくても大丈夫だって。これからきちんとびっくりしてもらうから。……さて。アゲハ、そして会場にいるファンのみんな。俺の後ろを見てもらえるかな。…うん、そう、大きな木とステージが見えるでしょう。これは桜の木でね、元々はこの辺りの路地裏を抜けた先にひっそりと佇んでいたんだけど、ESの大開発に伴って野外ステージのシンボルとして採用されたんだ。木そのものをどうにかする方が楽だったと思うんだけど、あまりに立派だったから保全のついでに周りを変えてみたんだって。天祥院先輩も強引だよね。ああ、本日の主役のために一応言っておくと、可愛らしい猫は保護会の皆様の元で平和に暮らしているようだからご安心を。…なんで俺がこの場所にいるんだって不思議そうに傾ぐ首が増えてきたところで本題に移ろうか。突然だけど、一ヶ月後の今日にこの場所で俺達二人のイベントを開催する。内容は「漆戸アゲハの『専用衣装』お披露目ライブ」。…そう、アゲハ、君の番だよ。今日から話を詰めていけば、当日には衣装も完成するだろう。俺のは知っての通りだいぶ前に完成しているからね、ようやく二人分揃うわけだ。予告も何もなかったからファンのみんなを動揺させちゃったかもしれないけど、察しの良すぎる蝶々相手には極力情報を絞るしか無くってさ。ごめんね。当日にしっかり楽しませるから許してほしい。……ライブに衣装。それから、時間をかけて蕾を広げる美しい桜の景色。これが君へのサプライズプレゼント。どうかな、喜んでくれた?羽音が聞こえる前に俺は撤収するから、感想なら後で聞かせてね。それじゃあ、残りも素敵な時間を過ごせますように。お時間を頂きありがとうございます、宝飾周でした。ばいばい、ア~ゲハ♪
(__ぷつん。中継が途絶え、協力を依頼していたスタッフと視線で合図を交わすやいなや、ひらひらと振っていた片手を下ろし強く握り締め。部類としては自己満足に近いこの行動が果たして何処まで受け入れられるのか、会場の雰囲気を確認したい気持ちは決して少なく無く。されど既に終わったこと、決まったこと。次の成功に向けて歩み出すのがストイックで知られる己の最善たる選択。帰りにご機嫌取りのオレンジを買っていこうと脳内のメモに綴ってから、周囲への謝礼と共に頭を下げ、ガチャガチャとした片付けの音を響かせた。)
『
……伝えたいことがたくさんあるのだけど、まずは。最高の誕生日プレゼントをありがとう、周。ライブをプレゼントされたのなんて生まれて初めてだ、あの子と何かしようとしてたのは知っていたけど、まさかこんなに粋な企みだとは思わなかった。本当に嬉しくて、嬉しいんだけど、……なんだか感慨深くて。きみは相棒で彼女はプロデューサー、それは2年の頃からそうだったし、そのときからそうやって接するようにはしてたけど、立派に成長した今でもやっぱりきみたちは俺のかわいい青虫ちゃんだからさ。俺の誕生日の時期も悪いんだろうけど、卒業シーズンにこのサプライズはちょっとこみあげてくるものがあって。本当にありがとうね。明日二人まとめてハグするから覚悟しておいて。
二人で桜を見に行ったこと、きみの中でも大切な思い出になってるのも嬉しかった。あのあと皇帝サマに連絡入れて、遠回しに環境保全オツカレサマって笑われた過去の俺も報われるよ。……なんか今になって腹立ってきたな、考えるのやめよう。
それじゃあ、こっちまだかかりそうだから先に寝てて……え、デザート? ……ふふ、そっか。じゃあ一緒に食べて共犯になろう。できるだけ早く帰るよ、待ってて。それじゃあ。
』
(星の冴える寒空の下で鼻を赤くしながら、伏し目がちに入れた一本の電話。)
( ぱちり、瞬き / 起きたというより起きてしまった / 隣の寝息をそっと手繰り寄せる / 同い年の君 / 何かが変わったようで、何も変わらないようで / ただ愛しさだけは以前に増して / 「……よかった」 / ぽつり、呟いたならもう一度夢に溶けよう )
( むにゃ / 目の前に胸板 / 顔を上げるとふわふわちゃん / かぁい / ってあんまり言うと拗ねるけど / なあでなあでと手のひら滑らせながら、食べちゃいたいほっぺを時折つつき )
( 朝日が登ってからも一度目が覚めたのだけど / 軽く伸びて、今度こそ完全な覚醒を / 腕の中には此方の体温がうつって生温くなった蝶々 / よし / いつも通りに安堵して、その旋毛へ口付けを / 「おはよう。誕生日、おめでとう」 / やはり直接言っておきたい / 聞き飽きた、は今だけ我慢してもらおう )
( あ、伸びた / 同じようにぐうっと身体伸ばして / 起きてからずっと腕の中に収まっていても苦じゃないのは不思議だ / のそのそと木に掴まるコアラみたいにまた腕回し / 落ちてきたキスに小さくきゃあと悲鳴 / 「おはよう周。ん、ありがと」 / 律儀なの / ぬるい両手でまろい両頬を包み / 鼻の先にお返し / ちゅ )
( 楽しそうだなって / 転がる鈴の音に微笑みを / 君が触れた先から温かな春に染まるような / 「喜んでもらえるか少し不安だったから。…お揃いの期間の方が短いなんて、少し面白いよね。」 / あいも変わらず美しい濡れ羽色を透過する日差しに翳してみた / 綺麗なものに惹かれてしまう )
( 穏やかに凪いだシトリン / ずっとこうして笑っていてほしいと思う / 親指で目の下をなぞるように動かして、今度は瞼に口付けて / 「電話も帰りも遅くなっちゃったもんね、ごめん。あのあとすぐに言うつもりだったんだけど、上手くいかなくて。本当に嬉しかったんだよ」 / ぎゅう / 自分より温かいのがよく分かる / すり、と頬擦らせながら / 甲斐性のない当日の自分の代わりに、いっぱいありがとうを伝えておこう / 「ええと、8ヶ月くらいかな。…けど、ずっと一緒にいるなら、8ヶ月の差なんて実質同い年みたいなものだよ、多分。……俺の髪、まだ好き?」 / 希望的観測から、ほんの、ほんの少しだけ現実に寄った“ずっと一緒” / 口が滑ったのは少し眠いのもあるかもしれない / 指で掬ってお日様に透かす姿が、不思議なことに何かとても素敵な習慣をしているように見えた / 少し遠い眼差しをした己のお日様になんとなく問いかけ )
( 拇指の合図を受け入れて目を閉じれば、瞼越しの陽気を柔いふたひらが擽って / 甘えのように密着する体躯へ掌を乗せてやる / ぽん、ぽん、 / 「ううん、むしろ主役が早帰りしてたら怒ってた。じっくり噛み締めてくれたんならいいよ、計画した甲斐があるってものだ。…多分ね、ふふ、まあそれもそうか。」 / 事実、上だとか下だとかを意識した覚えはなし / 記号のようなものなんだろう / ふと視線を感じる方向を向けば、願いの篭もるルビーに射抜かれた / くすり / 「ずっと好き。」 / 一言を返すのと同じペースで掬うそれに口付けて / 同じ顔になってくれるかな )
( 何もかも理解して受け入れてくれるように閉じられた瞳も、ぴったりのリズムで背を叩く指も / とにかく、どうしようもなく心地が良くて / 眠い、何もせずにずっとこうしてたい / 怠惰 / 「この先ひと月はずっと噛み締めることになるよ、…ふぁ。ねえ、きみの傍ね、凄く息がしやすくて、眠いんだけどね。俺がこのまま寝ちゃうのと、目覚めのキスするのだったらどっちがいい?」 / 離れてベッドから出る選択肢はないらしく / むにゃむにゃいいながら首元に顔埋めて / あ、見てるの気付かれた / 隠すつもりも更々なかったけれど / 「そっか。じゃあ、まだ切れないなあ」 / 少しだけ困ったような、けれどそれ以上に幸せで仕方ないというような笑み / きみの気持ちが分かるかなって、柔らかな相手のそれを同じように掬って口付けた / 結果ただ愛しい / うーん )
( 眠たいのならば寝ればいい / と、気遣いたい反面、この美しい宝石をできるだけ永く眺めたい気持ちもあり / ううむ / 「…寝るのは構わないよ。その場合、勝手にキスさせてもらうけど」 / なんだか我儘っぽくなった / その時はきっと、埋まる顔を少しだけ持ち上げて / 浮かぶ顔には願った通りの花が咲いていて、そんなことでいちいち安心してしまう / お返しというより反復か / 思考が漏れるのを期待して、頭の横をくっつけてみた )
( 眠るに眠れない返事 / 「それ、寝ちゃうときみだけずるいやつだ」 / ぐぬ…と唸り声あげて葛藤 / やがていそいそ頭を上げると / ちむ / 唇に吸い付いて、少しだけ甘噛み / 離れて、けどまだ眠いのでもう一度 / 王子様に起こしてもらおう / 傍にきた好きな人のお顔 / すり、 / 「俺がきみの髪にキスするのと、何か違うなって。きみの口付けの方が素敵な気がするんだ。どうしてだと思う?」 / さら、近くの髪のひと房に指を通しながら )
( 気付いたようだ / 逡巡の末此方へ向いた顔と重なる柔らかさが答えだろう / 浅く当てられる硬質な白の感触は痛みの代わりに微笑ましさを齎してくれる / 戻っていく、その既でやんわりと頬を包み / こっち向いて / 目立たないリップ音を添えたお返しを / 「どうしてって、それは判定するのが君だからでしょう。俺にとことん甘いんだから。気付いてない?」 / 指の腹でふにふにと、揶揄うように頬をつついてみた / 此方からすればその評価は真逆になる / なんて、そこまでは零さないまま )
( 何度食べても今ひとつ眠たい / むむ / 一旦引っこもうと戻りかけたらその手に捕まって / キスに夢中だったから、ようやっとまともに彼の目を見た / 甘く、愛しいと伝えてくる金眼 / あ、と思った瞬間に重なって / 重さなんて全くないそれだったけれど、十分だった / 「…どうしよう、え、周俺のことすきなの……?」 / 軽度な混乱と少しずつ赤くなる頬 / ふとした瞬間正気に戻って好きな人が想いを寄せてくれていることに堪えられなくなる / 多分何回でも繰り返す / さっきとは違い逃げるように肩口へ / 頭から湯気 / 完全に起きた / 「ううん、そうかなあ……? 俺の場合さ、ただハートマーク飛んで好き好きーって感じだけど。きみがやるとなんていうか、綺麗で神聖で、貴ぶべきものみたいで、それでいてスマートさもあって、でも可愛いし好意も込められてるじゃない」 / 首捻りながら / 納得がいかないらしい / 相棒は誰の目から見てもどこまでも魅力的だと信じて疑わない男なので / つつかれたのでぷくっとしておいた / もち )
ただいま。また少し冷え込んできたけど、疲れと相まって体調崩したりしてないかな。俺は防寒してたから平気だよ、撮影で山に行ってね。寒かったけど梅がとても綺麗だったんだ、今度見て。それじゃあ、面倒かもしれないけど温かいお湯に浸かって俺の隣まで辿り着いてから眠るんだよ。おやすみ。
……体調は大丈夫かい、心は? 便りがないのはいい便りとは言うけれど、それでも心配してしまうのが過保護の性ってやつでさ。きみがどうか無事であるようにと、祈ることだけは許しておくれ。年度末で忙しいだろうし、難しそうなら無理に顔出さなくても大丈夫だからね。ただ、……明後日には会えるかな、会いたいなって、それはつい、考えてしまってはいるけど、……それも、難しそうなら構わないから。きみはきみを大切にすることを一番に考えて。…もし来られるようなら、長い言葉も凝った表現もいらないから、難しいことは何も考えずに、気楽においで、ね。
__眠るときがきたんだね。ゆっくり、どうか安らかにお休み。……まだ、ちゃんと受け入れられた訳ではないのだけどね。生きていかないといけないって、俺より身体の方がよく知ってて、眠る度にきみのことを記憶のより奥底へしまい込むんだ。お陰で、思ったよりよくやれてるよ。時折、なんていうのかな、上手く言えないけど、前後左右の地面が全て失せてしまってそこから一歩も動けなくなるような瞬間が金縛りのようにふっとやってきたり、戻ってはいけない正気に戻ったように胃の中のものを全て吐き出して泣き出したくなったりしてしまって、どうしようもなく怖くて厄介だけど。でも、それがあるから、嗚呼俺はまだきみを忘れてないって安心もできる。
心中も全く吝かじゃないけど、今はやるべきこととやりたいことが残り過ぎてて。ごめんね。いつ死んでもいいようにしていた筈なのにな。でもずっと傍にいるよ、……いや、離れられないの間違いか、気持ち悪いね、ふふ。気持ち悪いくらいきみのこと好きだからしょうがないんだ。もしかしたら何かの拍子にきみが起き出してくるかも、って期待も、うん、ある。それも含めて、まだ踏み切りがつかないから。覚悟と精算が済んだら、俺もそっちへ行くよ。気が向いたら待ってて。
……反応しようか迷ったんだけど、ずっともやもやしそうだから返事することにするよ。
ええと、見たところファンの子かな。口調は俺の後輩に少しだけ似ているけど。応援ありがとう、嬉しかったし少し元気が出たよ。俺の言葉がもし周以外の人も幸せにできていたのなら、それはとても幸運なことだと思う。……けど、そう考えるのは俺だけかもしれないし、一対一のところに支援のメッセージは考えた方が良いかもしれないね。今は俺ひとりだから別に良いかと思う心の方が大きいけど、そんな俺ですら“他人に踏み込まれた”って感覚がない訳ではなかったから。きみはきっと俺たちを短くない期間見守って応援してくれていて、今回も純粋な気持ちで言葉を残してくれたんだろうって、分かっててもね。……俺たちとは違う形や状況の場所もあるだろうし、一概には言えないけど。気を悪くしたならごめん。態々立ち入り禁止の立て看板を無視してまで言葉を伝えにきてくれた心優しいきみだからこそ、伝えておきたいと思ったんだ。
きみは、周は今どうしてると思う? 俺も色々考えてみるんだけど、最近は異世界転生したんじゃないかって思ってるんだよね。ふふ、そうそう、今流行りの。ああいや、この場合は転移というのかな、憑依? 分からないけど。……ふ、あっはは! 真に受けてる、冗談だよ。
さて、大したもてなしもできずに悪いとは思うけど。返事はいらないから、こんな辺鄙で鬱蒼としたところなんて覗いてないで、明るい場所へ行って楽しんでおいで。ほら帰った帰った! __きみにも、…俺たちを愛してくれた全ての人たちにも、願わくば素敵な幸運がありますように。
夢で凄く険しい顔をしたきみを見た気がするから、余計だと思うけど気休めになればいいなと思って言うね。
そんなに深刻にならなくても大丈夫。上手に言葉が出てこなくても、言葉にする元気が足りなくても、世界が終わったり誰かが死んだりしないよ。俺のことは幾らでも待たせておいていいから、ちゃんと寝て美味しいもの食べて、深呼吸することを優先して。焦らなくて大丈夫だからね。
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