*.+゚ 2019-06-02 00:01:43 |
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ははあ、成程。……少し安心した。このことと、“日記”って言葉とがあいまって、きみがしたいのは俺と言葉のキャッチボールすることじゃなくて、ただ単純に文章を書くリハビリなんだなって、そんなニュアンスを感じてしまっていたんだ。まあ俺が勝手にきみの言葉拾って返す許可は交換日記のくだりで取れてたし、それならそれで構わなかったけれど。やっぱり嬉しいものだね、思った程嫌われていなくてよかった。
またえらく可愛いものを飲んでるなあ。いや、きみが飲むから可愛いのか? まあどっちでもいいや、しかし箱入りのきみがコンビニを使いこなす姿は是非見てみたかったな、残念だ。喫茶店かあ、そういうのってコップだけ貰ってあとは自分でやるものだと思っていたけど、少し行かない内に変わるものだね。息抜き……とは、少し違うかもしれないけど。今日面会に行ったら、セセリが俺の髪を触って撫でてくれたんだ。いやまあ、明らかに興味本位で、って感じだったけど、一瞬何が起こったのか分からなくて前後不覚になっちゃった。もしかしたらきみの髪にも興味を示すかもしれない、そのときは良かったら触らせてあげてくれると嬉しいよ。
また遅くなってごめんね。書きながら寝ちゃう癖がつきはじめている気がする、何とかしなくちゃなあ。
ふむ。どうやら悩み事を増やしてたみたいだね、言葉が足りなくて申し訳ない。…嫌いになんて、なれないよ。君のこと。例え頭を下げて頼まれたってそれだけは聞けないや。
実はこれ、鳴上君のおすすめで。ミネラルウォーターばかりじゃ味気ないし、たまにはってことで教えてもらったんだ。見たところ自分で操作するような機械もあったし、商品によって提供方法が違うんじゃないかな。興味深い。…!へえ、妹さ、…セセリちゃんが。…ふふ。チョウチョだ、って思って捕まえようとしたのかもね、なんて。俺の髪でよければいくらでも。君曰く触り心地は悪くないんでしょう?お兄様には勝てないだろうけど、何か得られる刺激があるかもしれないから。
俺も夜は遅くなりがちだから、あまり気にしないで。こうして付き合ってくれてるだけで嬉しいよ。どうか自分の身体を労る事を優先してね。気が付けば月も変わって、今日は節分だ。この間、珍しくバラエティーの収録に呼ばれたかと思えば、企画の内容が鬼チームと豆撒きチームに分かれて追いかけっこをするっていうものだったんだけど。あれは確か今日放送される予定だったような。見逃し配信もあるみたいだし、後でチェックしておこう。
ああ通りで、如何にも彼らしい。……きみのこと可愛いって思うの、勿論俺の贔屓目はあるんだろうけど、それを抜きにしてもきみ自身が友達の影響を受けて可愛くなってるのはあると思うなあ俺。……うん、ありがとう。きみがセセリのこと気遣ってくれるの、凄く嬉しいよ。あの子、虫を素手で掴むくらいは平気でしそうだから案外ありそうだな、それ。きみの場合はなんだろう、兄妹だからやっぱりふわふわに惹かれちゃうかな。
ふふん、きみの出てる番組は全部録画予約してあるアゲハさんに抜かりはないぜ、見るの楽しみだなあ。節分っていうと、俺も収録で青虫ちゃんたちと遊んできたんだ、もうすーっごい可愛かった。ずっと鬼役になって豆投げられてやられた~~ってする仕事だけやってたいって思っちゃったよ、だって毎回きゃらきゃら笑ってくれるんだもの。……脅かすとき何人か泣かせちゃったけど。内緒ね。
記憶の中で君以外の人間に可愛いって言われた覚えはないから、その考えも恐らく君特有のものだよ。真偽はともかくオリジナリティーがあっていいんじゃないかな。あの子と関わるのは嫌いじゃないから。些細な仕草も、指先が生み出すものも、纏う雰囲気も、どことなく惹かれて魅入っちゃう。 " おしゃべり " だってとっても上手だ。…君が俺のことを連れて行ってもいいって思えるようになったら、また会いに行きたいな。ふわふわだけじゃ手土産としては心許無いから、旬の果物でも買っていこう。
おや、流石だね。俺が見るまで消さないように。……あれかい、勢い余ってというやつかな?その画を撮ってたカメラマンさんも怖がってなかった?君の基準が定める軽い演技は一般的に見ると結構ヘビーだったりするから。この業界もわりと殺伐としてるし、そういう純粋無垢な存在との関わりが尊く感じられるのはわかる気がする。君、そういう子に好かれやすいものね、気質かな。
もう、褒めてないでしょそれ。考え方が独特っていうよりはみんな気付いてないだけなんだって、きみが可愛い奴だってこと。別に気付かせるつもりもないけど。それじゃあ明日の休憩時間にでも抜け出しちゃおうか? きみなら別に俺の許可はいらないし、なんなら俺抜きで会いにいってくれても構わないくらいさ。……俺たちに必要なのは、互いじゃなくて自分を許す心なのかもしれないね。
録画、今日やっと見られたよ。やっぱり周はサポートが得意だねえ、ちょっと妬いちゃいそうだった、なんて。実際に捕まえたのはきみじゃなかったから映ってなかったけど、負けず嫌いなきみのことだから、きっとカメラの外で噛み締めるみたいに喜んでたんだろうな。かっこよかったよ。……うん。俺としてはそこまでって感じだったんだけど、誰かの息を呑む音が聞こえた瞬間にしまった、って思って。それから目の前にいた子たちがびゃあってね。正義感を発揮した周りの子にコテンパンにされてる間に泣き止んでくれたから本当によかったよ。ふふ、そうかな、そうだと嬉しいなあ。けど、ドロドロした日々の癒しっていう面がなくても、ちっちゃい子は大切にしたいと思うかな。いつの時代もどんな場所でも、子は宝であるべきだ。
来週、空けてくれてありがとうね、もうずっと心待ちにしてる。触れられる距離にいるって分かった途端に欲張りになるの、我ながら現金だよなあ。おやすみ周、明日も頑張ろうね。
やきもち焼き。番組じゃなくて俺を見てるでしょ、ディレクターさんが泣くよ。…うん、まあ、俺らしさはそれなりに出せた気がする。最近は君の紹介もあって個人の仕事もちらほら増えてきたってかんじだけど、チームでの頭脳戦はやっぱり性に合ってて動きやすかった。はは、俺もその場にいればうちの相棒がすみませんの意を込めて懲らしめる側へ加勢してたのに。優しい愛に包まれた子どもは次の世代の子ども達にも同じものを分けられる。…とは限らないけれど、そうである確率は高められるだろうから、君の考え方は正しいと思う。少なくとも俺は支持するよ。
こちらこそありがとう。もしかしたら難しいかもしれないって聞いていたけど、スケジュールは大丈夫そう?隠そうにも街に蔓延るハート型で勘付かれそうなものだし、先にネタバレをしておくとなにか甘いものを用意するつもりでいる。リクエストがあれば今のうちにどうぞ、前日までなら聞いてあげよう。
しょうがないじゃない、推しのアイドルが出てるんだもの。ふ、そっか。きみが楽しく仕事できたのならよかった。…うわあ、誰よりもいい笑顔で誰よりも容赦なく豆投げてくるきみが容易に想像できる、アゲハさんこわーい。おお、全然深く考えてない言葉から凄い意見が引き出せちゃった。別に賛同されたい訳ではなくて、こう思うからこうする、というだけなんだけど、他でもないきみが同じ考えでいてくれるのは嬉しいな。
うん、ちゃんと一日空けられたよ。わ、やったね、ありがとう。ううん、甘いものか…… my sweetie って言葉もあるくらいだし、きみのことぎゅーってさせてもらえるのが一番エネルギーになりそうではあるけれど。そうだな、じゃあ、ホワイトチョコレートがいい。市販でも板チョコでも、それ以外でも。
寒い日が続いてるけど、体調とか崩してないかな。今夜もちゃんと温かくして眠ってね。
それは何より。ありがとうね、時間をくれて。__なんて、少しごたついてこんな時間になっちゃったけど、太陽が昇ればちゃんと目を覚ますから安心して。ハグには幸福に関するホルモン分泌の効果もあるようだから、君の言う事も一理あるかもしれないね。…と、相棒ができる前の俺が言いそうなことは置いといて。了解。俺の味覚が衰えてなければなかなか良い物が作れたはず。楽しみにしておいて。さて、語り足りないぶんは明日の俺に任せて、さっさと夢を見に行かないと。…君におはようって言えるのを、楽しみにしているよ。それじゃあ、おやすみなさい。
( 丸めた身体を少しだけ伸ばして / ぱち / 酷い時間に帰ってきたきみが眠っていた / 少し考えて、二回ほどふわりふわりと頭を撫で / おつかれさま / きみが起きるまでもう少し眠ろう / うとり )
( 柔らかで優しい何かに見守られている気がする / それが何かは何となく分かっていて、だからこそ甘えたくなったのだけれど、ぐっと堪えて目を開けて / 高い位置から降り注ぐ日差しと虹彩を馴染ませるようゆっくりと瞬きを / 艷やかな輪を纏う漆の色、それから / 「…おはよう、アゲハ」 / うれしいが顔に乗っていた )
( 長い睫毛が震えて持ち上がる / 綺麗なものの生まれる瞬間 / 寝ているのか起きているのか分からないようなぼんやりとした、細やかに血管の透ける赤でじっとその咲うのを見ていた / なんとなく、本当に何とはなく / たぶん理由なんてそんなものでよかった / ちゅ / 何も考えないで頬に手のひら添えて撫でている最中に / はっ / 止 / 「……え、っと。……うん、おはよう、」 / やってしまったと書いてある顔 )
( 撫ぜる感覚に包まれたまま、やんわりと弛緩して / 瞬きは顔が離れてから / 焦ってる / 何処か他人事のように眺めるのと同時、どうにも可笑しくなってしまい / 「ふ、…なあに。やましいことでも? 」 / 揶揄いの手で彼の甲を縫い止める / 緩りと擦り寄った白磁を頬から口許へ移動させ、その掌に / ちう / 瞳を伏せて、丁寧に唇を )
( 捕まったのは此方なのかもしれない / 胸が締まるのに耐えるべくぎゅっと下唇を噛んで / 「疚しいっていうか……ヤじゃなかったかなって」 / どうにも杞憂だったらしいけれど / 抱きしめるために唇を落とされた手をそっと抜け出させ / ぎゅう…… / 少し苦しいくらいに / 「うれしい」 / 穏やかに打つこの心臓の音はどちらのものだろう )
( 少しだけ呼吸がしにくくなったけれど、気に留めるまでもなくて/ 離さないでいてくれることの方が大切だ / 回した腕で薄い身体を抱き返し / 「あのね。君が好きだっていうのは変わらないから、ね。…あと何回したら信じてもらえる?ずっと?」 / とん、とんと背中にリズムを送りながら、顔を埋める首筋にもう一度 / 柔らかな / 毛髪と永遠を押し付けるように問う )
( 首に触れた二片に先程とは違う意味で息詰めて / ぐ / 相手の柔らかさと裏腹に眉間に強い皺刻み / 「……、死ぬ間際にならないと無理だね、きっと」 / 諦めたような声 / 一番最後に裏切られるビジョンが消えない / 擽ったいからこっちにして、と埋まった頭を起こして固定して、境界が分からなくなるようなキスをした )
( 絞滓に火を付けて灰にしたような声 / 刺さる棘の痛みと共に生き続けるのだろうか / 穏やかなカーブを描いた眉が下がる / 「……手を繋いで奈落に落ちたところで納得してもらえなさそうだけど。来世か、その次の次ってところかな」 / 抵抗する気も無い頭は簡単に正される / 苦しくて、それでも幸せだな、なんて / 急速に思考力を奪われる頭で、どうしようもない心を自覚した )
( 死んだあとも一緒にいてくれるらしい / 望んだ以上の言葉 / 目元が緩んだことになんか気に留めている暇もないだろうけれど / 溶け合う / __何の話の途中だったのだっけ / 思考が幸せに奪われていた / 髪をよけてさりさりと目元指で撫ぜながら / 「……きみになら、殺されてもいいよ。けど、きみと生きていたいな」 / ふに / ほっぺたつっついて )
( 呼吸のコツを取り戻すのに少しばかり時間が掛かった / ぺたりと腑抜けた体躯を隣に密着させながら、されるがまま / されど溶け切らない鼓膜だけは正常で / 「……漸く生きたいって聞けるようになったんだ、易々と手に掛けるわけがないでしょう。君の家系で一番の長生きにさせるよ」 / つつかれた頬から呪詛が漏れ / ぐっと肢体に力を入れ、緩慢に身を起こし / おいで / 双眸を見据えたまま手首を引いて )
( じとっとした目線すら愛おしい / かわいいの / 「なんだ、残念だな。早く信じたいのに」 / 一番大切なひとが、自分を好きでいてくれること / 手を引かれるまま転げるように布団から出て / 今いくよ / きっとリクエストしたものが待ってる / 道中で手を繋ぎ直して遊びながら )
( 文句が言えないと知りながら意地悪をされている / 繋ぐ手に力を込めたところで仕返しどころか喜ばれてしまうかもしれないけれど / リビングの椅子へ着席を促して、テーブルを挟んだ向かい側へ / ことり、 / 直ぐに渡せるよう近くへ忍ばせておいた小箱を差し出せば、視線が向いているのを確認してからゆっくりと蓋を開け / ホワイトチョコのオランジェット / 几帳面に並べた其れが現れると、ちら、と反応を窺って )
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