*.+゚ 2019-06-02 00:01:43 |
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( もそ… / 熱いくらい温かった / きっとこのとききみが起きるなら、驚く程不自然に下がった温度のせいだろう / なんだか少し申し訳ない気持ちながら、けれどそうせずにはいられないから / ぎゅう / 「ただいま」 )
( 自らと一緒に仕込んだ湯たんぽの効果は発揮されただろうか / どうやら無事に帰ってこれたみたいだけれど / 寒い日が続いているから、せめて身体だけでも温めないと / 「ただいま、」 / 休めたかな、眠れたかな / 浮かぶのは君のことばかりだ )
( 急いで帰ってきたら僅差ではあるも迎える側に回れた / よし / 心配そうな表情のきみに思い切り抱きついて / 「おかえり!寒かったでしょ」 / ぎゅむ、わしゃしゃ / 少しでも温もればいいと )
( ! / 思わずびっくり顔 / ぎゅっと飛び付く勢いでつっこむ彼の体が少しばかり冷たくて、ああ、そんなに時間差はなかったのかなとか / 「…寒かったけど、今温かくなったよ。ふふ、魔法に掛かったみたい。いい気分」 / 抱き締め返して擦り寄って / 表面温度は低いまま、内側だけが春のようだった / 好き / 口元が緩む緩む )
( 一先ず憂いたような表情ではなくなった / 良かった、と心の中で / 「へへ、俺も一緒。家の中だったけど、寒いのに変わりなくて。今すっごくあったかい」 / この寒い日に、ぽかぽか、なんて表現がぴったり当て嵌るのは自分たちだけじゃないだろうか / ちゅっと軽く口付けて愛しさ少し発散 / とはいえ物理的には冷たいまんまなので / 彼の腕の中でくるりと反転 / お腹に相手の両腕設置し / れっつご )
( 電車になった / 子どもの戯れのような交流が愛しくて、歩きにくいのを承知でぎゅっと抱き締めてしまい / ぺたぺたと、それでも足がもつれて転ばないのは経験のお陰だろうか / 気が付けば終点、何時ものベッド / 揃って寝転べばこんもりとした蛹の完成 / 「昨晩毛布を足してみたんだけど、正解だったかな」 / ふうむ / これなら自信の熱と合わせて早めの解凍が望めそうだ / 寄せて寄せて、鼻先に口付けを / なんだかとても優しい気持ちになった )
( わっと / 「ふふ、甘えんぼさんだ、可愛い」 / 後ろにくっつき虫 / いつもは位置が逆だから少し新鮮、というか / 愛おしすぎて溶けそうなので普段くっつく側でよかったと / 後ろ手に擽るように頬撫でて / 二人くるまって / 温かい身体に張り付いて離れないまま頷いて / ぬく… / あ / 「そう、昨日、っていうか今日の朝だけど。身に覚えのない湯たんぽ抱いてて、寝ぼけてたからさ、周がほんとに湯たんぽになっちゃったーって凄いびっくりした。ありがとね」 / きみが家を出たあとの話 / 割と本気で焦ってしまった / 鼻先のキスに心地良さそうに両目細めて )
( 温められたらしいと聞けば当然喜びの感情が湧く / よかった / それでも、彼にとっての一番の温もりは物ではなく自分であってほしいと、なんとなしに願ってしまうのも独占欲の一種だったりするのだろうか / 「ただいま、アゲハ」 / 愛しい名前を呼んでみた / いるかな、お迎えする方かな )
( んお / 丁度お風呂上がりに / 流石に髪がしとしとでは冷えたあの子に抱きつけない / んぐう / 「おかえりー! あと5分待ってて、」 / 慌ててドライヤーのプラグ刺し / ぶろろろ )
( お / 突然届いた焦り声に振り向いて、思わず笑ってしまった / ゆっくりだっていいのにきっと急いでくれるんだろう / 「はあい。乾かせてるかチェックするから、念入りにね」 / 声を返してから、自身は一先ずソファで待機 / 合格ならば一緒に寝室へ向かおう )
( そこまで心血を注がずとも少しの手入れで髪通りが維持される体質が今ばかりは有難かった / 無論己よりも厳しいチェックの目があってのことではあるけれど / よし / 文字通り飛んでって / ぼふん、ぎゅ! / 「お待たせ。ふふーん、ぬくぬくさらさらだぞー」 / 得意げに / 癒されて、あわよくば夢中になってしまえと / おまけにほっぺたまで押し付けながら )
( ひらひら、飛び込む蝶々は普段よりほかほかとしていた / 言うまでもなくお風呂上がりだとわかるこの体温が心地良く / 「ああ、早かったね。…うん、上手にできてる、偉い偉い」 / 抱き締め返して髪を梳き / 完璧な指通り / 花丸満点の代わりにわしゃりと撫で付けて )
__ごめん、眠たいや。おやすみ周、今日も帰ってきてくれてありがとう。大好き( ベッドにて身を寄せ合い / ちゅー… / 必要な栄養を摂るように / 十数秒、満足はしたけれど / 「……、」 / …ちゅ / 首筋に一輪 / つけたという認識がなければ明日を乗り越えられない気がして / ん / もそもそと肩口に埋まって瞳閉じ / きみのにおいだった / ♪ / すり )
( 着る予定のなかったタートルネックを脱いで、軽い部屋着を身に纏う / 蝶々の悪戯に対する冬の対応策 / いつの間にか慣れていた / 「アゲハ、」 / 呼び掛けながらきょろと周囲を見回し / 今日の目標はおやすみの一言を伝えること )
( ソファに座った状態からそのまま横に倒れた体勢で / 何をするでもなくぼんやりと / あ / 呼ばれた、愛しい人に / 重そうに身体起こしてぽてぽてときみのもとまで / ぎゅ / 「ん、周。おかえり、ただいま」 / 少し息がしやすくなった )
ああ、いた。ただいま、おかえり、… ( 何時もの如く顔が綻びそうに、なったのだが / 全身から伝わる今の君の状態 / … / 抱き留めて、暫し黙り込んだかと思えば / ひょい / 「行くよ。落とすつもりはないけど暴れないでね、お姫様。」 / 有無を言わさぬ横抱き / そのまま顔を寄せ、耳の近くで囁いたのち / 踏み出した足の行き先は勿論寝室 )
( あれ、笑顔じゃない / 不思議そうに顔覗き込んで周?と / おっと、 / 慌てて首に腕回し姿勢整え / 耳が擽ったくなるような距離の言葉にも驚きが先行して、うん、とただ頷くだけになって / 「……格好良いね」 / ぽつり、どこか他人事みたいに / 過ぎった快くない考えを飲み込んで / すり、 / 彼の首の動脈に顔を近付けて、拍動するのを聴きながら )……心配させちゃったみたいだね、ごめん。きみに会えたから、今はもう平気なんだよ( 横たえられて、傍にきみがきたら頬に手を添えて / ふ / なで )
…本当に?無理はしてない?なにか、思う所とか、( 隣に並んで伸びる指先が冷たくて、考える前に握っていた / 穏やかに見える目の前にずいと顔を近付けて / あ、 / 「…ごめん、矢継ぎ早に。ただ、どうしても気になって」 / ぽつりぽつり / 今日の声はどうにも小さくなる / ちらりと向けた黄金の光が少しばかり揺れてしまった )
( ふふ / 心配性までうつっちゃったなあ / 額にちゅ / 愛おしさと温もりに満ちた表情で )うん、本当。思う所……ああ。気にしないで、って言っても気になるか。疲れてて、考えても仕方ないしょうもないこと思い浮かんじゃっただけなんだ、……本当は、格好良い王子さまにぴったりの可愛いお姫様がちゃんといて、その子がこうやって大事に抱えられるのが正しいんだろうな、みたいなこと。ね、つまんないでしょ、気にしないで( きみに心配かけて、あまつさえ不安にさせるなんて相棒失格だ / 安心してほしくて、のろりと持ち上げた腕で彼の頭抱え込み / 「ごめん、今日駄目だね俺。もう眠ってしまうことにするよ、おやすみ周。今日もありがとね、大好きだよ」 / きっと眠っても暫く撫で続けよう / 明日は笑顔が見られるといいなあ )
……なかなか一緒にいれなかったり、言葉を交わせなかったり。不安の種を巻いてる自覚はあるから強くは言えないし、そもそも安易にこういう言葉を使いたくはないんだけど、それでも言わせてね。馬鹿。…今定義付けた正しいの基準って、なに。君自身?世間一般?…少なくとも、俺の中での正しいは、君と二人で並んでること。相手は君がいいし、君じゃなきゃ意味がない。以上も、イコールも居ないんだよ。君だってそうなんじゃないかって、思うんだけど。…俺がおんなじこと呟いたら気にするでしょ。それと同じ。アゲハ、君を愛してる、夢から覚めても忘れないで。 ( 起きてさえいればでこぴんの一つくらいはお見舞いしていたかもしれない / ぐり、ぐり、肩口に埋めた額を強く擦り / 背と頭に回す腕に無意識のうち力がこもっていた / 離してなんかやるもんか / がじ、痕にならない程度に鎖骨を噛んでみた / ぎゅっと祈るように瞳を閉じ )
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