*.+゚ 2019-06-02 00:01:43 |
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( で、結局寝てしまっている / む… / 幸せ、だけれど、もらってばかりな気がして / あと普通に寝顔見て癒されたい / 厄介なのは、この身体に休息が必要だと頭が理解してしまっていること / いつか絶対彼に合わせて休みをもぎ取って一日だらっといちゃついてやる、絶対にだ / 固く決意すればちょっと頑張れる気がしてきた / 「ただいま」 / いるかな / きょろ )
( デジャヴ / 引き寄せられるように転がったことだけ覚えているベッドの上で、薄ら開いた瞳をぱちりぱちり / …ああもう、 / 口がへの字を描く / 会って話さないと駄目だ / 視界に尻尾髪の先端を捉えるべく、静かに立ち上がり )
( くあ / 鏡の前で髪梳かしながら / 早く終わらせて抱き着いて寝てるとこ観察しよ / 心做しかこなし作業気味に / 無心ともいう / …よし / 振り返っては / 「……起きちゃったかあ」 / しょ / お風呂入る前に少し見られたから構わないといえばそうだけれど / ぎゅ / おはようのちゅう )
( いた / 見つけた後ろ姿は作業中 / 声を掛けるべきか、終わるまで待つべきか、悩んでいる間に顔が向いて / 「……ん。ごめん、連絡できなくて」 / いざとなったらそんなことしか言えなかった / 結ばれた唇にキスが降る / しょん / 眉毛がもう少しだけ下がった )
( 目に見えてしょんぼりしている / ああそうか / 「連絡できなかったから、今日は俺のこと嫌でも気にしちゃう一日だったでしょう。だからいいの、俺はきみの心を占拠できて大満足」 / ふふん / 得意気なねこ口でぎゅーっと / 俺のー / 自信満々に言い放ってみせるのは此方も何度か経験がある故か / 悪質な不法占拠の自覚はある / 動きがないようであれば目の前のふわふわ髪で気まぐれに遊び初めて )
( … / 腕の中に収まる黒色を眺めながら暫くの間考えごと / 固まっていた頭が解けた時、吸い込まれたのは肩口だった / ぐりぐりぐり / 擦りつけて、ちゅっと口を付けて、軽く食んで / 本当に君は、 / 「…上手いことを言うなあ。でもひとつ訂正ね、君のこと気にしてるのはいつもだから」 / 得意そうな言動が可愛くて、胸の内へ安堵を運んできた / きっとこの人が大好きだ / 数えるのをやめたその感情が胸の内へとじんわり広がって )
( 咎められないのをいいことにわふわふと / 楽しい / お、動いた / よく分からないが可愛いなあと呑気に / 「そうかな、狡いだけだと思うけど……ふふ。それは失敬」 / 彼からのキスは少し慣れてきたところだけれど、啄まれるのは珍しい / 彼がするととてつもなく愛くるしいということが分かった / 謝罪というよりはご機嫌取りみたいな額へのキス / で誤魔化したけれど、念を押すようなそれが嬉しかったのはきっとばれてしまっているのだろう / さてベッドへ戻ろう / 眠くなってきた )
( 軽く伸びをすると身体の何処かがぱきりぱきり、音を立てるのが分かった / 治したいなあ / こきり、首を倒しつつそんなことを / 蝶々はどこだろう / 抱き締めて、早めに布団へ転がりたい気分 )
( ぎゅむ… / 飛びついてはひしっと / 「おかえり」 / すり / 欠乏症らしく / 心臓の音聞いたり深呼吸して匂いを吸い込んだりで暫く充電したあと / ふう / 瞳に生気 / 「……凝ってそう。マッサージする?」 / 見ていた / 後ろに回した手の片方で首筋から肩までそっとなぞり )
( 吸い寄せられるように / 花の蜜にでもなった気分だ / 「ただいま。…ううん、また今度お願いしていい?今は君を抱えて横になりたくて。ありがとうね」 / ぽふ、ぽふ / 背に触れる手は優しく、感謝を込めて / 有り難い申し出なのは確かなのだ / 目蓋に乗る重石さえなければすぐに頷いていたのだけど / ちゅ / 額へ )
( んむ… / ほんの少しだけ、息苦しいような、気のせいと片付けてしまえるような / 確実な解決策を一つだけ知っている / きょろ、 / いるなら寝室だろうか )
( 月明かりの照らす部屋に人工の光が差し込んだ / うつら、としていた瞳をはっきり開いて / いる / 「おかえり、…こっち、」 / 片手をひらり / 存在を示せば両腕を広げて待ち構え )
( いた / ほっ、と息つくのも束の間 / ぱちりと電気を消して / 目が慣れるのなんて待っていられないから、先程確認した距離と体勢の情報を頼りに / ぎゅ、 / 「ただいま。……待っててくれてありがと」 / きみの身体に顔をうずめて温もりを貰って / 夜目が効くようになってふと顔を上げたすぐそこにあった、月光に照らされたきみの表情がほんとうに美しく見えた )
( 数歩で正確に辿り着くのは流石だと言える / 腕の中、飛び込む蝶を痛くない程度にぎゅうっと固く / 「ふふ。此方こそ、帰ってきてくれてありがとう。よく頑張ったね」 / 最近気付いたことなのだが、柔らかく笑む時の口角がこれほど緩くなるのは君の前だけらしい / 形のいい後頭部をなあでなあで / どうかこのまま癒やされてくれればいい / 自身からすれば少し下がった体温が、なんだかとても温かく感じた )
( ……あ / 気がついたら家の前だった / 考えている間に身体は自然にノブを回していて / 「__ただいま」 / 少し遅れて / 先か後か )
( きっかけはなんだっただろうか / たしかそう、テレビ画面に映る飼い主を待つ大型犬の動画が妙に記憶に残ったのだ / 毛布とホットミルクを準備して、玄関の壁に寄り掛かって / そうしてぽかぽかしながら待っていたのは / 「__あ。おかえり、」 / 包まった隙間から片手を出してひらひらり / 思わず顔が緩んでしまっただろうか )
……え( ぽかん / 呆然を絵に描いたような / 置いてけぼりにされた思考が戻ってきたとき、衝動に駆られたのが分かる動きで / 靴が片方飛んでった / ぎゅうう / 「なんでこんな寒いとこで待ってるの。好きになるじゃん」 / 思ったまま口にしたら支離滅裂になった / 心配から咎めたい気持ちと溢れた愛しさと )
( 踏み込んだ衝撃に地面が揺れる、気がした / マグの中身を飲み干していてよかったなあなんて / 目の前に反し呑気なことを考えている最中、感情が入り乱れた様子に思わず笑ってしまい / 「ふふ、…なんだかね、君の帰りが待ちきれなくて。寒さに関しては大丈夫。ほら、全然冷えてないでしょ?」 / ぎゅっと抱き締め返せば温かな体温が伝わるだろう / 浮かべた笑みは少し得意気に / そのまま背中をぽふぽふと )
__あ、もしもし! ふふ、周の声。うん、撮影お疲れ様、今大丈夫? ありがと、あのね。来月か再来月、もし分かってるお休みの日……っていうか、俺にくれてやってもいいよっていう日があったら、教えてほしいなって。ここ最近ずっと帰ってから言うぞ、って思ってたんだけど、俺帰ったらきみの腕の中でおやすみ3秒だから……。うん、ホールハンズじゃないのは単に声聞きたかっただけ、忙しいのにごめんね。お陰で午後からも頑張れるよ。返事はいつでも大丈夫、うん、うん、それじゃあまた夜にね。
__もしもし。っと、…ふふ、そんなに大きな声出さなくても聞こえるって。収録お疲れ様。すぐに伝えたかったから俺も電話しちゃった。時間の方は……わかった、手短に伝えるね。まず来月の休みについてだけど、土日なら13日か21日、それから27日あたりだったら合わせられると思う。都合が悪かったら再来月ぶんを伝えるから一度確認してみて。それから、平日でも合わせられそうな日がいくつかあるから、君さえ良ければ聞いてくれても大丈夫。ひとまずこれだけ、俺はもう帰ってるから、先に後片付けしとくよ。夜道には気を付けて。帰ったら……はいはい、もちろん、抱き心地よくしておくね。それじゃああと少し、頑張って。応援してる。
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