退屈なんて。／〆

早くしないと、俺の頭は他の本でいっぱいになンぞ。 … 別に、いつもより寒く感じただけ。 （ けらけらと高らかに笑い。 相手の風呂上がりの匂いに顔を埋め、寂しいなんて正直に言えずいつもの温もりが欲しかったとだけ告げ ）

困ったな…俺は読むのが遅いから少し待ってくれ。(　先を行く相手に眉尻下げ頼み　)…俺は何故だかお前を抱いていると落ち着く。そう言うなら今夜は風邪を引かないように抱き締めてないとな。(　少し腕に力を込め抱き寄せ髪に頬付け温まり　)

ンま、話ぐらいは聞いてやってもいい。 （ 余裕があるのかふふんと鼻を鳴らし得意げ ） …未だ、俺を抱きしめてると落ち着く理由、はっきりしねェのな。 お前の暑苦しい筋肉があるお陰で、こちとら風邪とは無縁だよ。 （ 落ち着く理由がはっきりしない相手に肩を竦め。 相手の凛々しい体に抱きしめられて寝て以来は風邪という風邪は引いておらず。 ）

お前は言葉は荒いのに優しい。(　笑う相手を見詰め数回頷き　)…理由…肌触りか？俺はお前の防寒具か。俺が体調崩したら今度はお前が温めろよ。(　一度、思案し相手の白くて柔らかな肌が理由かと思い確かめるように直接背中や腰のラインを触り、思わず突っ込むと命令口調で　)

やさ、…しいとか、言うな。 俺は別に優しくない。 （ 優しいなんて縁のない言葉に言葉を詰まらせ ） ン、…ッくは、まァ、商売道具だからな。 ンー…熱じゃなかったらな。 うつされたくねェし。看病はしてやるよ。 （ 背中に感じる熱にぴくりと体を揺らし。予想外の理由に目を丸くして、そして吹き出して笑い。少し考え込むと肩を竦め ）

昨晩は寝てしまってすまない。来るか分からないが待っている。(　寝る準備を終えベッドに寝転び本の続きを読み　)

＿＿酷い雨だな…。(　外から帰り濡れた髪や服を拭くとシャワー浴び長袖のシャツと短パンに身を包みベッドに寝転び　)眠いが待ってみるか。

＿＿今夜も待ってみるか。(　寝る準備を終わらせベッドに寝転び窓の外を眺め　)

暫く時間あけちまって悪いな。 …待たせても居るみたいだな、悪ィ。時間あいたら来るから、…ッはは、俺もなんだか寂しがりになっちまったな。 （ 肩揺らしつつ風呂上がりの綺麗な身体でベッドに入るとシーツに包まり寝息を立て ）

…来ていたのか。寂しいと言うのなら構ってやるまでた…早く来い。(　寝間着姿でベッドに寝転ぶと微かに残る相手の匂いがし会いたい気持ちが増すとそのまま踞り　)

…さむい、 （ 寝る支度を済ませ、シーツに身体を包ませて膝を丸めてうずくまり呟き ）

(　シャワーを浴び終え暑いのかタンクトップに短パンとラフな服装で現れるとベッドに踞る相手を見つけ声を掛け　)＿＿寝たか？

…寝てない。 （ うずくまったままぼそりと呟いて、一層身を縮め ）

久しぶりに会ったと言うのに素っ気ないな。何かあったのか？顔見せないとコレ取るぞ。(　ベッドに腰を下ろし未だに踞る相手に言うと軽くシーツを引っ張り　)

…ん、 （ ごろりと相手の方へ顔を向け、顔を出してシーツを引っ張る手を握ると頬をすり寄せ甘え ）

もういい…俺がシーツの変わりになってやる。(　甘える仕草を見てはシーツを剥ぎ取り相手を包むように抱きしめ　)

フィル、 （ 急に肌寒くなりふるりと身を震えさせるもすぐにやってきた人肌にすり寄って、ぽつり名前を呼び ）

今、名前を言うのは反則だ…離したくなくなる。(　か細い声色で名を呼ばれると腕の力を強め額に唇を触れさせ　)

…離すんじゃねェよ、 （ こちらからも相手の背中に腕を回しぎゅっと抱きついて ）

＿＿ふッ、俺までその気にさせるのか。(　僅かに口角上げ鼻先を髪に近付け、くしゃくしゃっと撫で回し　)