ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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う、ううん、別に……その、ちょっと、びっくりしただけ。…大丈夫、だから
(後でと言いながらもアルバムからは目を逸らして、それでもそれを乗せた膝上にはその存在の重さを感じ、視界の奥は暗く染まって。だが、その身体や髪を撫でる手に、一瞬忘れていた呼吸を思い出し、目の前の光景も、遠ざかった音もまた感知出来て。幾らかの落ち着きを取り戻したその口で、謝る彼女へやんわりと言葉を返した後、団欒での食事を再開して)
…じゃあ、開くよ
(障りの無い会話で食事を終え、片付けられていく皿達を見送った後、渡されたそれらを手にソファーへと移動し。通帳は一先ず置いて、再び持ち上げたアルバムの表紙を一度の深呼吸と共に見詰めてから、自らに聞かせるように宣言し。それから一頁目をそっと慎重に捲れば、ベビーベッドに寝かされた赤ん坊の自分の写真と、初めて我が家に帰った日、と日付と共に隣に添えられたメモが最初に目に入り。次いで掴まり立ちが出来た、好きな玩具はこれ、幼稚園の帽子がお気に入り…一つ一つの写真に丁寧に書かれた一言に、徐々に記憶も蘇り始め。そんな暖かな写真達の中、時折小さな自分と共に映る、己とよく似た面立ちの栗毛色の髪の女性や、黒い髪をした真面目そうな眼鏡の男性が自身の両親である事も改めて認識して、同時に跳ねた心臓に息を飲み込んで)
…………懐かしい、ね
(ぽつりと告げた言葉に嘘は無く、それらに確かな懐古を感じていて、しかし何処か他人事のような奇妙な剥離感も覚え、表情には困り顔に似た複雑な色が浮かび。それでも重い指先で想い出を捲っていく度、少しずつ、けれども確実に近付き見え始めたあの事件の記憶に、徐々に速度を上げていく鼓動が耳許にも響いて。…ずっと目を逸らしたままじゃ、駄目だ。向き合え、と鼓舞する頭とは裏腹に、頁を掴んだ手は冷えて微かに震え、顔も身体も強張ってしまうのが自覚出来て。思わず俯いて隠したその唇から細く息を吐き出した後、弱く小さな声で詫びを紡いで)
っ……ごめん。ちょっと、待って
(/普段は年下わんこですけど、抱く時は雄の顔になるのがビティスですからね。そう言ってくれるのが堪らなくて、顔弛みっぱなしで引っ付いてそうですね、ビティス(笑)そうして部隊に染まっていくのでしょうね…そんなのもう、誰も使ってない、滅多に人の寄り付かない部屋に連れ込むに決まってるじゃないですか。「此処なら良いだろ?」って…(笑)それで段々に罪悪感と遠慮が無くなっていくのでしょうね。最終的に「これはダメ、ってなったら直ぐ言ってね」ってビティスから条件出して終わりになりそうです(笑)一先ず周りに内緒、って感じで付き合ってるだけですものね…(笑)何なら了承を得た瞬間ばっちり撮ってそうですしね…ふふ、共通の話題さえあれば何とかなりそうですものね(笑))
…大丈夫、ゆっくりでいい。あの時とは違う、俺たちがいる(相手との距離感を誤魔化しつつ相手と団らんし食事を終え、ソファーへと移動する相手の傍をやはり離れることなくソファーの相手の隣に陣取り、もう片方に弟が座り。自分達の座る3人掛けソファーと直角を形成するような位置にある2人掛けソファーに父が、母は此方が見えるキッチンで洗い物をしており、そんな中で執り行われたアルバム鑑賞。元々家が近くにあり、同じ頃に出産予定の母に連れられ相手の実母と知り合ったのが初めての邂逅であり、その時から弟が二人一気に出来るような感覚で接していて。そして相手と弟が産まれ、家に戻ってきた時も積極的に相手の家と自分の家を往き来し、たまに相手のだっこもさせてもらったり…二家族合同で様々な催しや食事を楽しんだり、どちらかの母が体調を崩せば自分が抱っこしてもう片方の家で面倒見たり。アルバムを見る度に懐かしい記憶も次々と頭の中に映像として流れてきて頬を緩め、懐かしむ相手の言葉に無言の頷きで同意し。しかし、ページを捲る指が震えて顔が強ばる相手の様子に気付き、詫びを紡ぐ様子にすっと再び相手の肩を優しく抱き寄せ、あの時は出来なかったが今は自分達が傍にいるんだからゆっくりでいいと優しい声色で告げつつ、小さい頃に相手にしていたように髪に軽く口付けを落として)
(/ふふ、ノアを抱く時とそれ以外がホントにギャップ強いので背後も大好きです。引っ付かれて悪い気はしないでしょうからノアも照れデレしてるでしょう(笑)ですねぇ。心が優しすぎる新人が来ない限りは新人は必ず比較的早めに染まっていきそうです……エロエロなの身に付けてる時点でノアから誘ってますからねぇ。連れ込まれれば答えるように求めるような抱き付きながらDキスしてる事でしょう(笑)ですです。それにノアが応じるんでしょうけど、ダメって言うこともなく抱かれ、仮に舌足らずに快楽に飲まれたまま言ったとしても「ダメじゃないだろ」的な感じでビティス君に抱き潰されてそうですがね(笑)ですです(笑)有りそうですねぇ、行為中の写真撮るくらいですもの、認めたシーン動画に撮るとかもしてそうです。見せられたら恥ずかしさで顔真っ赤にしながら「わかっ…分かった、からっ…」とノアも降参してそうです……ですね、流石に生活費は各家庭で問題はないでしょうから気にすることもないでしょう(笑))
(心臓の音が激しくなって、周りの音もそれに塞がれ、開きっ放しの瞳の中にはあの夜の記憶が広がり。…激しい物音に起きて、寝惚け眼で向かったリビングの、そのドアを開いた直後に響いた銃声。眩しい月明かりの所為ではっきりと見えた、身近な人間が、暴力的な最期を迎える光景。それはたった数瞬で、けれどもその時の匂いまで今感じてしまう程の強烈なフラッシュバックに息が出来ず、冷たい汗が背を伝って。…今は、血にも硝煙にも、慣れてる筈、なのに。治まらない震えを押さえ込もうと身体に力を籠め、だが不意に温かなものに肩が包まれた事で、気はそちらに逸れて)
…………うん
(鼓動の隙間に入り込んだ声がするりと頭の奥へと滑り落ち、それがあの日の自分に相手が寄り添ってくれたような錯覚を与えて、その安堵が身の震えを内側から鎮めていって。髪に落とされた口付けを切っ掛けに、吸い込んだまま止まっていた息をゆっくりと吐き出した後、落ち着いていく心臓と同じ緩やかな動きで小さな返事を紡ぎ。続いて顔を上げ、掴んだままだった頁を捲り、また想い出を一つ一つ巡っていき)
……これ、は…
(想い出の最後の頁、そこに挟まれていたのは真っ白な洋封筒。子供っぽい、小さな飛行機のシールで封をされたそれを慎重に両手の指先で持ち、そっと表に返してみれば、二十歳のビティスへ、と書かれた文字が目に付いて。それが自分宛の手紙である事を確信し、同時に送り主の予想もついて、詰まった息を飲み込んで。また緊張してか唇を結びながら、シールを破かないよう繊細に指先を使って封を解き、その中身を取り出して。…そこには二つ折りの便箋が一枚、それと、今まで見てきたものより一回り小さな写真も一枚。折られた便箋を開き、裏向きの写真を引っくり返して、その内容を確かめた瞬間、何れともつかない大きな感情が全身を一気に潰し。それに思考が追い付けず表情も半端に固まって数秒、ぼた、と手に落ちた雫で自身が泣いた事を漸く自覚して、手紙と写真を離した手の甲で慌てて目尻を擦り。しかし止まる所か次々に溢れ、両手の五指を濡らしていくそれに自らも戸惑って、助けを求め縋る思いで相手を見上げて名を呼び)
……っ…ノア、兄…っ
(/ふふ、ノアさんこそ普段と抱かれる時のギャップが凄くて当方大変萌えております。何だか真夏でも構わず引っ付いてそうですね、この二人は(笑)哀れというか何というか…そこからはもう暗転確定ですし、その後の仕事にはノアさん出られないでしょうねぇ(笑)まあ、仕事終わりの興奮状態(しかも暗転真っ最中)のビティスが話を聞ける訳無いですからね…まして、ノアさんとの暗転で興奮鎮める方法覚えちゃいましたし…(笑)自分が快楽感じてる姿見せられたら、そりゃ真っ赤にもなりますよね…なんなら時々お互いの作った料理やお菓子をお裾分けし合ってそうですね(笑))
…ビティス、たくさん泣いて良いんだ。誰も咎める事は絶対にしないから…(相手と見直しているアルバムのラスト、そこに挟まっていた封筒の中にあったものを見た直後、おそらくアルバムを見ていたことで実家族への気持ちが溜まりに溜まっていて、それが爆発してしまったのだろう。ボロボロと涙を溢す相手からのSOSに、思わず相手の顔を自分の胸元に隠すように抱き寄せれば自らも相手を当時助けれなかった事への後悔の念から目に涙を薄く溜めながら何も不安がることなく泣いて良いのだと。むしろ今まで無かったであろう機会なのだから、どれだけ泣いても良いんだと相手に言い聞かせるように伝えながら優しく、それでいて誰にも相手の泣き顔を見せまいと力強く抱き締め)
(/あぁ、ありそうですね。クーラーしっかりかけながらとかアイス食べるときもノアがビティス君の後ろから抱き抱えるように一緒にソファーに座ってノアが半分食べたアイスをビティス君に食べさせたりしてそうです(笑)ノリが良くも悪くも良いですからねぇ。お人好しな新人が来たらまず報告係を押し付けられてそうな気がしますね……えぇ、間違いなく。その部屋にノア残してビティス君だけ仕事に戻って、仕事終わりにまた暗転挟んでからビティス君がノアをお持ち帰りする流れでしょう(笑)ですです。ふふ、それもそうですね(笑)しかも最中の写真専用アルバムとかもありますからねぇ。まぁ、ノアが逃げようとしても取っ捕まって真っ赤なノアに可愛いって言いながらノアの身体を愛でてそうです……ですねぇ、3家庭が敷地内で暮らしてますからお裾分けとかホームパーティもよくしてそうです(笑))
っふ、う、ぇ……っ、あ、あぁ…っ!!
(私達の家族になってくれてありがとう、と母の丸い字。君は僕達以上に幸せになりなさい、と父の角張った字。それから少し離して揃えられた、二人分の愛してるの言葉。手紙に綴られていたのはたったそれだけで、なのに破裂するように広がった両親の記憶は、次々に涙を押し上げて頬を濡らし。助けて、と名を縋り呼んだ次には、己を強く抱いた相手の胸に頬が付いて。その体勢のまま、早く泣き止まなければと息を飲み込んだ矢先、届いた言葉が身体の奥の箍を壊して。そこから溢れた感情は再び目を通して零れ、だがまだそれを確かな形には出来ず、喉からは只純粋な声だけが目一杯の音量で落ち)
俺、お父さんと、お母さんと、っ…もっと、いっしょに、居たかった、家族でいたかった…!おれ、俺が、俺の家族、守りたかった…!
(喉が嗄れんばかりの勢いで泣きながら、最初に漸く形に成ったのは、寂しさ。心の何処かにずっと巣食っていて、けれども見ない振りをしていたそれを声にする事で、やっと二人がもう何処にも居ない事を受け止め、それを悼む事が出来た気がして。それからまた辿々しく紡いだのは、後悔。幼心に夢見たヒーローみたいになりたくて、だが小さな子供の手では叶わなくて、だからこそここまで努力を続けた今の己を作る程の、強烈な想いの一部。そうやって何もかもを吐露する合間にまた、激しい情動の渦に巻かれ)
ノア、に…っ、ノア、兄ぃ…っ!
(思考を滅茶苦茶に掻き混ぜられる程の止め処ない感情の奔流に飲まれ、中々出て来ない言葉の代わりに何度も名を紡いで、相手の服に両手で力一杯にしがみつき。暫しそうする内、止め方を忘れ、流れ続ける自分の涙に溺れるあまりに呼吸さえ怪しくなり、苦しさと激情に真っ赤になった顔を無理矢理に上げ。相手を見上げる形で声も息も絶え絶えな口を大きく開き、言葉と雫が沈んで詰まった喉を懸命に上下させて酸素を求め)
(/多分ビティスが「俺もアイス」ってノアさんの方に顔向けて、無防備に開けた口に食べさせてもらってるのでしょうねぇ…何回かに一回はアイスじゃなくてDキスされてそうですけど(笑)報告係イコール目の前でいちゃつかれる係ですからね…お持ち帰りでまた散々抱いた翌朝、「ノア兄ちゃんって結構大胆だよね」って仕事場にえっちな下着履いてきた事を揶揄われてそうです(笑)専用アルバムの写真と見比べながら、「此処触られるの好きだよね?」って撮った写真と同じ所触って愛でてるでしょうねぇ…各イベントでのパーティーもしてそうですね。何ならレイフさんが主催で…(笑))
あぁ、俺も…オジさんオバさんにまだ返せてない恩があったんだ…だから、助けれなくて、悔しかった…(泣きながらの悲しみと後悔の独白にただ自分は相手の背を擦ってあげるしかできず、呼吸も苦しげで真っ赤な相手の顔が此方へ助けてと言わんばかりに見上げてくる様子に、今すぐにでも口付けで呼気を送りたい衝動に駆られ。しかし、急にそんなことをして万が一にもバレては困るからこそ、優しく落ち着くよう促すように背を擦りながら自らの悔しさを声に滲ませながら相手へ向ける瞳に涙を浮かべつつ自分の相手の両親に返せなかった恩がある事を告白して。その上で涙滲む瞳を少しでも真剣なものにしつつ素直な気持ちを、相手の両親の事だから相手の幸せを願ってる筈だと自分の勝手な考えながら伝えて)
…でも、ビティスは生きてるんだから、俺は、ビティスを護ることで恩を返していくし…オジさんオバさんも、ビティスが幸せになること、絶対願ってる。だから、ビティス…オジさんオバさんの分まで、幸せになろうな?
(/ですねぇ、後はフランクフルトとかホットドッグとかもそう言ったことしてそうです……えぇ、多分主導権握ろうと不意打ちDキスもするでしょうね、まぁ結局Dキス中に首触られて主導権握られるでしょうが(笑)ですね、その人が惚気多めな恋人持ちであればビティス君やノアと惚気合戦して事なきを得そうではありますが、まぁそんな確率は低そうです……そして揶揄われれば恥ずかしげに「俺だって、ビティスとするの、好きなんだから、仕方ないだろ…」と呟いて無意識煽りするのでしょうねぇ(笑)そして恥ずかしさと快楽に喘ぎながら写真から目を逸らしてそうですね……あぁ、分かります。ハロウィンとかクリスマスとかもそれ用にデリバリーなんかでちゃんと料理頼んだり、クリスマスには全員宛にプレゼント用意したりしてそうです(笑))
(浸かってしまった涙の海で、意識が遠ざかりかける程の苦しさに必死に呼吸をしようと喘ぐ中、ふと背へ受ける感触に気付き。その優しく緩やかな感覚が溺れた己を少しずつ引き上げ、ぜいぜいと過呼吸を起こしかけて荒かった息も、ほんの僅か落ち着きを取り戻し。そこで漸く、ぼやけた視界に相手の表情が映って、確かに視線が合ったその直後、告げられる言葉にまた込み上げる雫に顔がくしゃりと歪んで)
っ…ん、うん…っ俺、しあわせに、なる…めいっぱい、幸せになる、からぁ…っ!
(頷きと同時、そのまま顔を相手の胸に埋め戻して、今すぐにでも思い切り叫びたくなる衝動を堪え、ぐしゃぐしゃに濡れた声で懸命に返事を紡ぎ。だがその後に堪えた反動の分、道理も知らない子供のように、溢れる涙のままに泣き喚き。そうする事でようやっと、幼い頃置き去りにした寂しさも悲しみも、大事なものを守れなかった悔しさも嘆きも、両親に確かに愛されていた嬉しささえ、全て心の深くまで受け入れられて)
……ごめん。ノア兄ちゃんの服、汚したかも
(どのくらい経ったか、己にとっては長い長い時間をかけたその後。感情の嵐も下火となり、相手の服を力一杯掴んでいた手が弛み、鼻を軽く啜る程度まで鎮まって。そうして現在に戻ってきた意識がまず気付いたのは、相手や相手の家族の事で。幼児の如くわんわんと号泣した姿を、相手には元より、友にまで見られた事に今更羞恥が追い付いて、今度は激情や苦しさとは違う理由で耳の端まで顔に朱を注ぎ。次いで、俯いて上げられないその熱い面を相手へ押し付けたまま、泣き過ぎて些か嗄れた弱々しい声で、今の己の状態を誤魔化し逸らす為の詫びを落として)
(/片手で食べられるものなら大体やってそうですね。多分散々ソファーでDキスしながら首弄んだ後で、力の入らなくなったノアさんをビティスが食べちゃうのがパターンでしょうね(笑)そもそも恋人居る可能性自体低そうですしね…それにきゅんとしちゃったビティスが「そんなに好きなら、今からもう一回しよ」ってノアさんの腹や腰周りを撫でてキスし始めちゃいそうです(笑)そしたら快楽感じてるの解ってるのに、「…気持ち良くないの?」って手を退こうとして余計に揶揄いにかかるかもしれませんね…レイフさんの事なので、多分お高いお店の料理を用意するかもしれませんし、プレゼントも一つ一つの規模と金額が大きそうな気がしますね(笑))
構わねぇよ(幸せになる、相手のその懸命な叫びとその反動らしき泣き叫びをただ静かに受け入れ優しくその背を撫で。感情が大きく露になってから暫くして、ある程度落ち着いてきたのか、力一杯服を掴んでいたその手は緩まり、弱々しげな声色でげ告られた謝罪の言葉にフフッと微笑みながらその詫びは不要だと言わんばかりの声色で服くらいどうってことはないと返しながら片手で優しく相手の頭を撫でてあげ。そんな相手の様子に弟が顔を見んとしながら「小さい頃と変わんない泣きっぷりだったね?」とニヤニヤしていたので少し強めにゲンコツをしては昔の弟の隠し事をサラリと告げれば慌てる弟をクックッと笑いつつ横目に完全に落ち着くまで傍にいると言わんばかりに相手の頭を優しく撫で続け)
なーにいってんだ、小さい頃にオネショが治らなくてビービー泣いてたのはどこの誰だよ
(/ですねぇ、食べさせ合いとか分け合いっこも平気でしてそうですし……えぇ、それから物足りなければベッドまでお持ち帰りしてのおかわりがあるでしょうね(笑)ですよねぇ、仮にも彼らマフィアですし多少訳アリであることは間違いないですよね……そして愛でられ陥落して暗転、でしょうね(笑)そんな揶揄いされれば「っ…ビ、ティス、のいじ、わる、ぅ…」と切なげに呟くのでしょう……えぇ、それは違いなさそうです。カーライル家からはノア母が手料理を準備するんでしょうけど、プレゼントはどう頑張っても勝てなさそうです(笑))
(己を宥めるように髪へ添えられた手にほんの少し力が抜けて、だが友の声が聞こえ、更に近付く気配に気付いた瞬間、ぶり返す羞恥に顔を余計に隠して。しかし友を阻止した相手が暴露した秘密と、笑う声や慌てる声に、顔を上げずともやり取りの光景が浮かんで、それに弛んだ気から生まれた余裕に、表情を隠したまま小さく肩を震わせて笑い)
……うん、もう大丈夫。通帳の方も、確認しないとね
(羞恥も笑いも治まった頃、漸く相手に縋りついていた身を起こし、まだ赤い目元に僅かに残った雫を袖で拭って。次いで随分すっきりと晴れた顔付きで、相手や友、相手の両親に向き合った後、アルバムの隣に置いていた通帳に手を伸ばし。両手で持ったそれを開いてみれば、こつこつと積み上げられたのであろう形跡のある学費用の貯金と、一息に纏められたらしい保険や遺産が数字として其処に刻まれ、その終わりに記された金額は、少なくとも己が今持つ貯金の桁が増えるであろう程で。その多さに思わず瞬きを繰り返す目を白黒させながら、終わりの後もぱらぱらと頁を捲っていくと、最後のメモ欄に何か書かれているのを見付けて)
…ふ、ははっ。お母さんらしいなぁ
(このお金は、ビティスの欲しいものの為に使いなさい。私はいつだってビティスを応援してます。そんな、柔らかそうで、優しい母の字。ハートマークの添えられたメッセージに思わず噴き出したのは、懐古の伴う可笑しさの所為で。…おおらかで、朗らかで、思い立ったら即行動で。そんな奔放な母に純朴で篤実な父はいつも振り回されていて、でも父も母も、自分もいつも笑顔で。明確に取り出せた、事件以前の想い出にまた目の奥が熱くなって、けれども滲んだそれが雫になる前に、緩やかな瞬きで隠し。それから困ったように眉を下げ、しかし目元は嬉しそうに細めながら、冗談めかした穏やかな色で、誰にともなく言葉を落として)
欲しいもの、って……何かあったかな。…すぐには、思い付かないなぁ
(/何なら手に垂れたアイスの水滴とかも「勿体無い」って舐め取ってそうですね…お互いがお腹いっぱい(意味深)になるまでずっとおかわりコースでしょうね…(笑)大事な人をおいそれとは作れないでしょうからね…それでまた暫く暗転した後で、「こういうの、俺に履いて欲しかったりはしないの?」って脱がせた下着を片手で弄んで、にやにやしながら反応窺ってそうです(笑)「なら、ちゃんと見て」って今度は甘えるようにキスしてノアさんを翻弄していく事でしょうね…まあでも、レイフさん何だかんだ表社会の常識は弁えてる所あるので、料理は兎も角プレゼントの規模は抑えてくれる、かも…金額の保証は出来ませんが…(笑))
ま、今すぐに決めなくても後々決めれば良いさ(大丈夫、その言葉と共に相手を抱き締める力を緩めてはまだ泣き続けたからであろう目元ながらもスッキリした様子の相手が次いで通帳を確認する様子を見ていて。勿論、その中身を見ることは無かったが、恐らく天然な母の事だが真面目ながらも明るい性格な父から言われたのであろうからこそ、相手に手渡すまでこの口座が凍結しないような作業をしていたのだろうな、なんて考えつつ穏やかな言葉を溢す相手に優しく使い道はすぐに決めずとも良いと声をかけて。そうしてれば父から「そう言えば墓参りは今年はビティス君を連れていくのか?」と毎年行っている相手の両親の墓参りについて問われればそれにはコクリと頷き二人で行くことを伝えて)
あぁ、ビティスと最初に再会したのは俺だし、俺とビティス二人きりで行くことにするよ
(/ですねぇ、何でも手に垂れれば勿体ないと舐めてそうです。そんな舐めとりにノアは快楽覚えてしまいそうですが……えぇ、ビティス君が満足してノアがお腹いっぱい(意味深)になるまでですね(笑)まぁ、ノア&ビティス君カップルに加えてドルフ&テッドさんカップル誕生発覚で組織内でワンチャン同性カップル増えそうではありますが……そんなことされたら顔真っ赤にしながら「そ、りゃ履いて、欲しい、けどさ…」なんて恥じらいながら呟くでしょうな(笑)そうやって翻弄されてズブズブと快楽に呑み込まれてくのですよねぇ……まぁ、タイミング良く少し前に車の調子が悪くなってたら車のプレゼントだったり、タイミング良く電化製品の調子が悪くなってたら最新電化製品のプレゼントとかはあり得そうです(笑))
そうだね、伝えなきゃいけない事いっぱいあるし。良い人に拾ってもらった事とか、ノア兄ちゃんに会えた事とか…それに、恋人が……っ
(掛けられた声に宿る暖かさが、ほんの少し残った目頭の熱さも冷まして。ん、と小さな声と共に頷きながら、そっと通帳を閉じ、手紙と同じくアルバムの上に緩やかに添えて。両親の想いの籠ったそれらから指を離した後、ふと問う言葉を聞いて顔を声の方向へ向け。それから相手の返答に同意を乗せ、続けて思い付く墓前への報せを、上げた片手で指折り数え。その最後、一通り泣き騒いだ後の気の弛みから、うっかりと約束していた禁句が零れて。直ぐ様それに気が付き、完全に言葉が滑りきる前に口をもう一方の手で勢いよく塞いで、泳ぎだす視線を顔ごと伏せ。…やらかした。決定的とまではいかずとも、相当に際どい失敗をした緊張に心臓が跳ね、反して頬からは血の気が引いて。その余韻にどくどくと早まった鼓動を何処か余所に感じつつ、今の失言を取り繕う為の台詞に迷って、手の下に隠した唇から幾つも音を洩らし)
……あ、いや、今のは、その…
(/何なら腕から手首に向けて舐め上げるのと、呼ばれてビティスが上目遣いになったのが相俟って、暗転中にしてもらった事をノアさんが思い出して、うっかり興奮しちゃってほしいですね…ええ、「もうお腹いっぱいだから無理」ってノアさんに言わせるまでですね(笑)ふふ、職場内恋愛が多発しそうですね…そしたら「じゃあ、今度履いてほしい時言って」って真っ赤な頬すりすりするし、後日ちゃんと履く(尚、抱かれるとは言ってない)くらいはしてそうですね(笑)ビティスは「ノア兄ちゃんはこうしたら悦ぶ」っていうのを日々学習してるので、ノアさんには今後もしっかりばっちり翻弄されまくっててほしいですねぇ…ああ、やりそうですね…アフターケアまで万全にしてプレゼントしてそうです(笑))
…あー、もう何でまだ言わないでおこうと思ったのにいつビティスにバレてたんだよ…そーだよ。俺、恋人出来たんだ(恐らく気が緩んでいたのだろう、事前に隠すよう伝えていた事柄を完全に言い切ってはないものの、恋人が、その言葉だけで当然家族の興味はその言葉に向けられるものでその矛先が完全に相手に向いてしまえば恐らく隠し通すのも難しくなる、そう瞬時に考えが纏まったからこそ、ワシワシと自分の髪を掻き乱し、相手の身体から完全に手を離しつつ溜め息混じりに興味の矛先を自分に向けさせるよう相手にいつバレてたんだ、なんて呟いてはそれが相手の話ではなく自分の話であること、相手は偶然自分の恋人について話しそうになって止めた事等の偽の予想を立てさせるに十分な言葉で相手を庇い、家族の視線を自分へ向けさせ。当然どんな人物なのか、何故言わなかったのか、いつ連れてくるのか、そんな質問を家族から受け、適度に正体が相手であることを暈しつつ答えてれば顔も赤くなってくるもので、ひとまず話を逸らさんとこれから相手とお墓への報告に行くと伝え、自然な流れで相手の手をとり行こうと促して)
あー、すげぇ何事にも熱心な良いヤツでさ、言わなかったのは仕事人間な人だからまだ周りにも言わないようにしてたんだよ…一応、その、結婚したいと思ってる付き合いだからさ、結婚式についてもある程度決まってからにしようって決めてんだよ…あー、もう良いだろ?これからビティスとビティスの両親の墓行ってくるんだから!行こうぜ!
(/それはもう素っ裸の状態で色々されてるでしょうし、間違いなく興奮しちゃいそうですね……良いですねぇ、個人的には無理だと分かってても「これだけいっぱいなんだから、子ども産んでよね?ノア」とか囁いてそうだなって思っちゃいました(笑)ほぼBLでしょうけどね……ふふ、ちゃんと(ビティス君に合うサイズをノアが購入した)履いてくれた(ただしノアを抱く)時にも当然ノアにも履かせるのでしょう?(笑)それはもうあらゆる手段を用いられ抱かれまくる事でしょう……ですです、それでレオには野球用品の新しいものとか、スポーツトレーナーの数日の無料お試し券(当然事前支払い済み)とかのプレゼントですかね?(笑))
(友と友の両親、その三人分の視線を身に感じ、余計に顔を上げられず縮こまって完全に沈黙した数秒後、不意に相手の声が間を割って。三人の視線と興味がそちらに向き、あれやこれやと問い質し始めた頃にやっと、その言葉が己を守ってくれたのだと気付いて、強張った身体からすとんと力が抜け。次いで口を塞いだ手を離し、己も相手の方へと目を向けて、家族に返されていく答えに耳を傾け)
…へっ?あ、うん!
(近過ぎず遠過ぎず、絶妙な辺りで答えて人物像のピントをずらしていても、あれは自分の事を言っているのだと一度意識してしまえば、家族相手に公然と惚気られているような錯覚に陥り。それは言葉が進む程じわりじわりと気恥ずかしさが湧いて、鼓動や頬の色にもそれが現れだした直後、握られた手に裏返った声が転がり。だが、直ぐ様状況を理解して承諾を返し、共に立ち上がってリビングを後にして)
……ごめん、ノア兄ちゃん。俺、ヘマしちゃって…
(それから少し間を置き、相手と二人きりになれた頃。次第に落ち着きを取り戻した頭に浮かんだのは、罪悪感と後悔で。…言わないって、約束だったのに。しょんぼりと萎れていく感情に合わせて眉は情けなく下がり、目も相手の顔を窺えずに伏せられ、謝る声に覇気は無く、すっかりと悄気ていて)
(/ふふ、それで密着してた所為で興奮しちゃった事に気付いたビティスが「何でそんな顔してるの?」ってわざと聞きながら、そのまま指先まで舐めたり甘噛みしたりしてそうです…良いですねぇ。個人的には、あんまりにもお腹がいっぱいで膨れてるような感覚がして、「子供が出来たみたいだ」って恍惚とお腹撫でるノアさん(その後、その発言に興奮したビティスに更に抱き潰される)も良いな、と(笑)まあリーダー格達を参考にしたら、そうなりますよね…そりゃ勿論、「お揃いだね」って同じえっちな下着履いた腰を擦り合わせながら、キスやら首噛みやらでノアさんを愛でていきますとも(笑)なんなら「ここ好きだよね?」とか「こうされるの良いだろ?」とか、あれこれ訊きながら抱きますね…凄い良い所の野球用品もそうですし、ファンの選手がいれば、その試合が一番良く見える特等席のチケットとかもプレゼントしそうです(笑))
…大丈夫、気にしないでも良いさ。俺の方こそ、すぐに婚約者として紹介できなくてゴメンな?今度ここに来る時には、ちゃんとビティスの事を婚約者として家族に紹介するから…(リビングを後にし、互いに靴を履いて自分の運転する車に乗り込み一安心した頃、つい溢してしまったことですっかり悄気ている相手からの謝罪に優しく頭を撫でながら気にしないで良いから謝らなくて良い、と伝えつつ自身も互いの関係をすぐに家族に伝えれず申し訳ないと謝罪を返した後で次の機会に実家に帰る時には今度こそ本来の関係を伝えるつもりだと自身の決意を伝え、その頬に軽く口付けを落として。そしてこれから行く相手両親の墓は前に住んでいた場所である事やその他にも前に住んでいた自分たちの家は残してるからそこにも寄るつもりであると話して)
オジさんたちのお墓は前に住んでたとこの近くなんだ。それと、久しぶりに前に住んでた家にも寄るつもりだ
(/良いですねぇ、甘噛みや舐められとかで身体 ピクピク震わせつつ「分かってる、クセにぃ…」となってそうです……あぁ、それも有り得ますね。それでハマったビティス君が時々再現的な感じでノアを襲ってそうです(笑)まぁ、リアムはどうなるかは置いておくとして、低確率でしょうけどビティス君組&ノア部隊同士カップルは誕生してそうですよねぇ……ふふっ、そんな愛で方されたらノアもお揃いえっちにハマってしまいそうですね(笑)あぁ、もう快楽に溺れてたらどれも快楽で答えれなくて「良いってことだよね?」とか言われてそうです……あぁ、どれも有り得そうですね。何ならファン球団のイベント参加権とかもあげたりしてそうです(笑))
……うん、よろしくね
(へたりと垂れた頭にいつもの優しい手が乗り、髪に添って緩やかに撫でられる度、単純な己の感情は徐々に持ち直し。次いで届く声にまた嬉しいような、胸がむず痒いような感覚に襲われて、ほんの少し身体を揺らし。…婚約者、か。恋人と言うには段々と慣れてきて、誓いの指輪も持っていて、それでも音に出されると未だ湧く違和と仄かな羞恥で頬が熱を帯び。その頬に柔らかな感触がした事で、些かぼんやりと浮いていた意識は目の前に戻り、ようやっと顔を上げて、だが先とは違う理由ながら、結局ちらと見る程度にしか相手に視線はやれず。それでも何とか頷き返事を返したその後、続けられた話に耳を傾けて)
…そっ、か。なら、また懐かしいの、見付けられるかな
(墓参りまではすんなりと耳に入り、しかし家に寄る事を聞いた瞬間、心臓が一瞬絞られたように苦しくなって。それが不安なのか喜びなのか、懐古なのか好奇なのか、自分自身でも見当はつかず。ただ思わず結んでしまった唇から、途切れ途切れにぎこちなく返事を紡いで、眉の下がった困り顔は何となく、窓の方へと向けて隠し)
(/そしたら「ノアの口から聞かせてよ」って、攻める標的を首元にチェンジしてそうです…それで今度はビティスから「子供が出来たみたいだね」っていっぱいになった腹を撫でられてそうです(笑)リアム君はまあ…ビティス隊のスナイパー(愉快犯)辺りが面倒見てくれるでしょう。ペア組んでたらその内に、って事はあるでしょうねぇ…ふふ、お揃いの下着が増えたり、夜に「今日はお揃い、する?」ってビティスから提案が出たりもしそうですねぇ(笑)もう快楽で名前呼ぶだけが精一杯の状態になってくれたら、ビティス的には尚良しですね…ですねぇ。いやもう自分の立場ばっちり利用して、ノアさん一家にサービスしてくれる事でしょう(笑))
…大丈夫、ツラかったら無理せず泣いて良い。俺が全て受けとめてやるから(自分の元実家は相手にとって苦しく辛い記憶のある実家跡地が近いことは重々知っているのだが、それでも墓場の場所も互いの元住んでた家から近いからこそ避けては通れない場所であり、それならば事前に教えておく必要もあるし出来るなら昔話も改めて前に住んでた地域でしたい、そういった考えがあってこそで。ぎこちない返答と共にフイと背けられた顔を無理に見ることはせず、相手の頭を撫でていた手はスッと相手の手に重ねてツラい時は頼って欲しい、と願いを告げてから運転のため相手から手を離して車を走らせ始め)
…ついたよ、前の俺の家(少しの間走らせていれば、所々新しく出来た店やコンビニ等もあるものの、所々に未だ残る飲食店やゲームセンター、玩具屋等も残っており。そして少し住宅街の方向へ車を走らせれば近所の子ども達なら必ず最初のお使いとしていく商店街やお菓子屋、相手と遊んだこともある公園等を横に見つつようやく到着したそこは昔自分たち一家が住んでいた現在の実家よりも一回り小さな家。自分が所属していた所を逃げ出す時にはバレない為にと残す決断をしたものの、今では単純に解体をするつもりにはなれずハウスクリーニングに頼んで維持だけしてもらっていて。相手の実家の場所に行くのは相手から頼まれた時、と決めているため自宅で回顧に耽った後は墓参りをして帰ろう、そう考えていて)
(/そんなことされたらノアも快楽に堕ちながら気持ちいいから、好きだからって溢しちゃいそうですねぇ……そういうことし続けた結果、血が繋がってなくても良いから子どもが欲しい、ってなるんでしょうね(笑)ですねぇ、まぁリアムは良くも悪くも一途ですから、好意の対象が移ったらその人への執着心が強くなりますからね……良いですねぇ、ノアもノアで即答で頷くんでしょうし、ビティス君とのお揃いでのえっちぃ下着姿になったら何だかんだ恥ずかしがりながらも「たまには、お揃いのままで俺が抱きたい…」とねだるんでしょうねぇ。結果抱かれるのですが(笑)それはなりますね。嬌声挙げつつビティス君な名前必死に呼ぼうとしてそうです……ふふ、ノアが多少ソワソワしながらレイフさんの家族へのプレゼントを確認してる姿が思い浮かびます(笑))
……ありがと
(楽しみでもあるのに、先の涙で殆ど悲哀も流したのに、ぐらぐらと傾く感情は据わりが悪く、窓に薄く映る顔も何やら情けなくて。窓硝子からも目を伏せて逸らした直後、膝に置いていた手の一方が柔らかに包まれた事で、顔は背けたままながらも気は相手に向いて。言葉の後に体温は直ぐに離れて、まだ残るその温もりを逃がさぬように緩く手を丸め、車が発進するのとほぼ同時に小さな礼を告げて。そこからは暫し無言で、走る静かな車の中、ふっと目線を上げて外を見れば、昔にも見た看板が視界を通って。それから家族皆で行った喫茶店、母に渡された財布と友の手を握ってお使いをした果物屋、友と相手と三人で駆け回った公園…それらが目に映る度、蘇る想い出で溢れて苦しくなる胸を無意識と片手で押さえ)
…変わらないね。全部、昔のまんまで……あ。この傷、残ってるんだ
(やがて到着したその家は、記憶よりも幾分小さく感じて、しかし確かに同じものであると認識出来て。湧く懐古の情のままに言葉を口にするのと共に、家へゆっくりと近付いて、直ぐ傍まで寄った所で気付いたそれに声を上げ。次いで上体を屈め、伸ばした指先で触れたのは、目に付いたその外壁の古い傷跡。友と行ったヒーローごっこに白熱し過ぎて、振り回した玩具の剣をぶつけた際に出来たもの。付けた頃は頭上だったそれを、改めてそっと慎重になぞり、印象深く残ったその出来事を思い返して。…ああ、物凄く怒られたっけな。最初に掘り起こされたお叱りの表情に苦笑混じりで微かに噴き出した後、今は自身の胸元より少し下にある想い出の傷跡を見下ろし、染々と過ぎた年月をまた実感して)
……こんなに低い位置だったんだね
(/そしたらもう堪らなくて「これも好き?」「これも?」って沢山訊きながら愛でて食べちゃうでしょうねぇ、ビティス…「そしたら(子供が居たら)、自分が居ない時も寂しくないかな」って考えちゃうのもあるでしょうね(笑)リアム君凄まじいですからね。まあ…ビティス隊の誰かなら、恐らく執着されても大丈夫でしょう、きっと…恥じらわれた時点でもう抱く気満々でしょうからね。「たまになら良いよ」って言いながら押し倒してるかと(笑)それで、お名前呼ばれるほど「自分がこんなに乱してるんだ」って興奮してくビティスが余計に快楽漬けにしていきそうです…ビティスも気が気じゃないでしょうね、レイフさんのプレゼント(笑))
…それは確か小学校上がるちょっと前、とかだったかな。家の傷は修復しないでそのままだったからなぁ…(相手の隣をゆっくりと歩きながら懐かしの元自宅の玄関を開けようとした時に相手の動きに気付きそちらへ歩み寄れば懐かしんでいる相手の染々とした相手や弟が幼い頃の記憶が蘇ってきて。小学校入学少し前に弟たちが怒られてるのを帰宅時に見て何事かと駆け寄ってればその日の少し前に自分がお小遣いで買い与えたオモチャの剣で家の外壁に傷を付けたらしく、それで怒られてる相手と弟の頭に手を置きながら優しく諭して、相手と自分の母親に甘すぎるんじゃないか、と指摘されたのを思い出してはフフッ、と軽く笑みが溢れ落ちつつ同じく懐かしみながらそう呟いて)
(/もうそんなことされれば、好きだから、と言うかビティス君の名前を呼ぶ位しか出来ずに喘ぎ食べられてそうです……まぁ、それもあるんでしょうねぇ……結局寂しさ拭いきれずに電話しちゃうノアが想像付きますが(笑)まぁ、執着心と独占したい欲が高過ぎますからねぇ、リアムは。現在もノアを諦めようとしながらもまだちょっと諦めきれてない(和解すれば諦めれる予定)ですし……そしてそのたまにが滅多に来ないんですよね、分かります(笑)それなら、名前呼ぶのを聞きたいが為にノアの喘ぎしか無くなった時に敢えて攻め手を緩めて呼ばせようとしたりもありそうですね……ですよねぇ、まともそうなプレゼントならノアと一緒にホッとしてそうです(笑))
…うん。こういうの、昔はあんまり見たくなかったけど…今は、そのまま残っててくれてるのが、なんとなく嬉しいなって俺は思う
(叱られて凹んだ己の頭に乗せられた、相手の優しい手の感触をその記憶の締めにして、呟きに一つ相槌を返し。それに続けて、当時は失態の印で、今は思い出に変わったその傷跡を細めた目で見詰めつつ、柔らかな吐息の混じった声で思ったままの言葉を紡いで。そうして僅かな間傷跡に視線を注いだ後、屈めた身を正し、相手と共にまた家へと向き合って)
そういえば…昔、ノア兄ちゃん家に飾ってた花を食べようとした事もあったっけなぁ
(玄関のドアが開いて、屋内の空気が流れたその瞬間、懐かしい匂いが鼻を擽った気がして。思わず意識的に細かく息を吸い込み嗅ぎながら、視界をゆっくりと巡らせ、その光景を己の記憶と重ね合わせて。やはりその頃よりも視点は違って、しかし紛れも無く覚えのある間取りの懐かしさに、自然と表情は和んで。それからまた一つ、掘り起こされた追憶は、何度目かのお泊まりに際したもので。当時は美味しそうだったから、なんて歯切れ悪く言い訳したそれを、鼻の良さを知られた今だからこそ補足しては、苦みを含めた笑いを落として)
……あの時は、花瓶の花から凄く甘い匂いがしててさ。あれ、もしかしてお菓子なんじゃないか、って思っちゃったんだよね
(/何ならソファーで散々ノアさんに言わせた後、寝室に行って「もっと言って」って丸一日ベッドでまた言わされる羽目になりそうですね…電話して、お互いの声を聞いた後に子供の声も聞こえて、「パパの事頼んだぞー」って和気あいあいとお話してそうです(笑)うーん、こればっかりは仕方ないと言いますか…これ、新しく執着した相手が浮気者だった時が大変ですねぇ…ええ。滅多に来ないからこそ、自分が上になれた日は舞い上がっちゃいそうですねぇ、ノアさん(笑)あるでしょうねぇ。ちょっと快感を弱めて「名前呼んで」って耳元で囁いておねだりするかと…多分、ビティスからレイフさんに「普通のあげて」って釘刺されてるでしょうね(笑))
あぁ、あったな。それで花瓶倒しそうになって危ないって注意したっけな(相手と共に入った元自宅は一年と間を空けてない筈なのにとても懐かしく、相手から紡がれる昔の記憶、まだ相手と弟が幼稚園の頃に遊びに来ていた相手が背伸びをして台の上に置いてあった花瓶の花を触ろうとするも手が届かず花瓶に触れる様子にどうしたのかと思っていたことやその瞬間に花瓶がグラリと揺れたのを見て慌てて相手を片腕で抱き抱えつつもう片方の手で落ちそうな花瓶を支えた記憶、珍しく相手にしっかり怒った記憶が蘇ればあったあった、と頷き懐かしむように呟いて。とても甘い匂いでお菓子みたいだった、あの時は分からなかった仔細の理由に昔からの疑問が解決できた気がしては納得の声が漏れ。そして懐かしむように元自宅を探索し2階へと上がりある一室へ到着しそのドアを開けて入り)
前はそうでもなかったが、今だと小さく感じるな(そこはもう物などは何もないがらんどうな部屋だが元子ども部屋であり、よく相手が泊まりに来る時に必ず相手と弟と3人で遊んだりベッドで眠ったりしていた部屋で、懐かしむようにポツリと呟いて)
(/ですねぇ、それで掠れ声になりながら呼び続けた結果翌朝にはガラガラ声になるんですよね……そこだけ見ると幸せな家族ですけど実際は同性夫婦でマフィアなんですものね(笑)えぇ、まぁ浮気癖があってもリアムの執着心や独占欲で次第に矯正されていきそうではありますが……えぇ、舞い上がりつつもちゃんとしっかり愛情注ぎながら何ラウンドもするのでしょうね。あまり出来ないからこそ(笑)良いですねぇ、それでノアがビティス君の名前呼べば褒められながらビティス君にしっかり抱かれるのでしょうねぇ……ノアからも「俺の家族はただの一般人ですから普通のもので構わないので」と釘刺されるでしょう(笑))
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