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No.21
by クロン 2019-06-22 07:49:19
『……あの、僕…何をすれば…いいですか?』
《トルコキキョウ》は怯えたように喋る。
真っ白な手にはいくつも痣や傷が刻まれ、
前の家で暴力を受けた事は明らかだった。
刺激しないように、怒らせないように喋る術。
それを彼は会得しているようだった。
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No.22
by ナイラ 2019-06-22 08:08:56
…何も考えていなかったな。どうするか…。
(相手の言葉にそう答えるとソファに座り、無表情のままその隣を指差して)
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No.23
by クロン 2019-06-22 08:33:26
『は、はい…』
びくびくとしながら、《トルコキキョウ》は
ソファへと腰掛ける。
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No.24
by ナイラ 2019-06-22 08:37:13
別に取って食おうだなんて思ってはいない。
(隣の相手を落ち着かせる為に相手の頭に手を乗せ)
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No.25
by クロン 2019-06-22 09:13:21
『…僕…前の家で、怖くて、だから…!』
《トルコキキョウ》はぐすぐすと泣き始める。
大きな瞳からポロポロと大粒の滴を溢して。
陶器のような頬を涙で濡らして。
『…だから、みんな、怖くて…』
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No.26
by ナイラ 2019-06-22 09:23:43
そうか。
(相手の言葉に素っ気なく答えるも頭に乗せた手はゆっくり相手を撫でていて)
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No.27
by クロン 2019-06-22 10:42:06
『……ご主人、様は……痛いことも、
怖いことも…しない…?』
撫でられて少しは落ち着いたのか、
時々しゃくり上げながらも
《トルコキキョウ》は相手に問い掛ける。
捨てられた子犬のような瞳で、相手を見る。
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No.28
by ナイラ 2019-06-22 19:11:55
痛い事はしない。それと、お前が間違った事をしなければ怖い事もしない。
(相変わらず無表情だが頭から手を離しゆっくりと答え)
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No.29
by クロン 2019-06-22 19:14:48
『……分かり、ました…』
先程より少しは落ち着いた様子で、
《トルコキキョウ》はふにゃりと笑う。
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No.30
by ナイラ 2019-06-22 19:40:21
それで、お前は此処で何がしたい?
(相手を見下ろすとそう尋ね、そのままじっと無表情で見つめ)
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No.31
by クロン 2019-06-22 20:13:18
『お手伝い、なら…何でも出来ます…。
靴磨きでも、お皿洗いでも…料理でも…』
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No.32
by ナイラ 2019-06-22 20:24:41
そうか。なら家事をしろ。
(相手の返答にしばらく考え込むとそう言い。
その声は先程より少し柔らかいようで「付いて来い。」と声を掛けるとクローゼットへと向かって行き)
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No.33
by クロン 2019-06-22 20:31:28
『…分かり、ました』
《トルコキキョウ》は相手について行く。
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No.34
by ナイラ 2019-06-22 21:13:16
…この服で良いな。着替えろ。
(しばらくクローゼットの中を漁っていたが目的のものを見つけたようで振り返り、相手が着ているシャツと似ている新品のシャツを取り出しそう言うとクローゼットを出て行き「着替え終わったら先程の場所へ来い。」と伝えるとソファに座り)
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No.35
by クロン 2019-06-22 21:18:41
『…あ、ありがとうございます…』
《トルコキキョウ》は服を受け取り、
ぺこりとお辞儀をする。
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No.36
by ナイラ 2019-06-22 22:18:29
別に良い。
(お礼を言う相手を手で制しながらソファへと向かい)
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No.37
by クロン 2019-06-22 22:50:14
『……あのー、着替え、終わりました…』
服を着替えた《トルコキキョウ》が
顔を覗かせる。
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No.38
by ナイラ 2019-06-23 00:05:39
着替えたか。…良いだろう。
(ソファから立ち上がり相手へ近付くと頷き、相手の頭の上に手を置き軽く撫で)
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No.39
by クロン 2019-06-23 07:46:50
『…ぼ、僕…何をしたら?』
《トルコキキョウ》はどこか心配そうに問う。
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No.40
by ナイラ 2019-06-23 09:12:08
家事をしろと言っただろう。だが、その前に傷を見せろ。
(手を相手の頭から手に移動させ半ば強引に相手の手を握って固定し、怪我の状態を確認して)