Palette/Gruppen 2019-05-18 22:33:41 ID:c8a35cf3c |
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[江戸パロ/Theme:髪結い]
(お世辞にも気品があるとは言い難い扉の開閉音にまた来た、と大袈裟に眉間に眉を寄せた。艶やかに仕立て上げられた真っ黒の軍服を着た大柄な男がズカズカと無遠慮にも店内へ足を踏み入れ、その後ろを戎衣に身に包んだ数名の幹部らしき人間が壁のように立ち塞いだ。失礼にも程がある。そう文句をつけては無礼だと制裁を与えられかけてから数ヶ月。飽きもせずこんな薄汚れた場所に出向いてくる。そんなに気になるなら勝手に調べればいいものを直接話がしたいだとかなんとか言い訳をつけて押し寄せてくるのだからなんとも迷惑な話だ。髪を梳かしていた手前の客に一言言葉を挟めば、手に持っていたブラシとゴム、組紐や髪留めを台の上に置いて彼らを睨み上げ歩み寄った。)何度来たら気が済むんだ。……私はただの髪結いだと言ってるだろう。執拗いぞ。(先陣を切って胸を張り仁王立ちしている男に部屋に響かぬ程度の声量でそう威嚇すると、一層鋭い目付きで睨み返された。ああ、その生意気なまでの瞳、コイツより地位があれば今直ぐにでもハサミで。脳裏をグルグルと循環する物騒な思考を打ち消して、なんとか彼等の踵を返させなければ、仕事に支障が出る。チラリと背後を一瞥しては雇った一人の店員が慌ただしく客の相手をしていた。頼もしい、出来れば彼らの相手も押し付けたいのだがそればかりは到底叶わず、仕方が無いと溜息を吐き出しては再び低い声を響かせた。)昼間からこんな所に足を運ぶなんて、お偉いさんも随分と暇してるんだな?(嘲笑うかのように口角を上げては彼等を煽るように片手でヒラリと宙を仰ぐ。表情も変えず此方を見つめるのに今回は手強そうだと肩竦めては丁度よく誰か通りかからねえかなぁ、なんて彼等の背後に見える町道を遠い目で眺め。)
(/この場での髪結いは行為ではなく職業として見てください。Gruppenさんの容姿は金髪碧眼ではなく黒髪黒目の日本人らしい色合いであることを把握お願い致します。)
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