Palette/Gruppen 2019-05-18 22:33:41 ID:c8a35cf3c |
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ああ、勿論。(抑えていたつもりでは居たが、彼には伝わってしまったか。きっと今の己と同じ様な瞳をしているだろう彼を歪んだ笑みとともに見詰めれば、後ろ手に指された奥のフィールドに目を向けて。喉を鳴らすような笑い声に随分と昔の己の姿を思い出す。嫌な笑い方だなあ、なんて思ってもいないことを内心に呟けば、フィールドへ向かっていく彼の背中を遅れて追い。__久しく足を着けたフィールドに酷く荒く心臓が脈打つ。相手が幹部の中でも戦闘狂と呼ばれる彼だからか、怖いのか。否、これまでにないほどの強い緊迫と興奮。気持ちが高揚していることはもう隠すことも無く。息を細く吐きながら既に満悦に浸った様な瞳で獲物を捉えた。準備運動も兼ねてその場で数度跳ねては、忙しなく思考が回り出す。武器は所持していないがいけるだろうか。護身用として腰部に控えてある愛銃を思い浮かべては、使うことも無いだろうなと想像を打ち消して。最高戦力とも謳われる彼と道具をなしに互角に戦うのは厳しいかと思うが寧ろそれが興奮する。生死の瀬戸際を渡るような争いこそが、古い記憶に蘇る己の求めていたもの。身体も本能も鈍った己と最高戦力である彼。)……殺すつもりで来いよ。最悪足や腕の一本くれてやる。
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