恋は時々、痛いけど。/ 一対一

恋は時々、痛いけど。/ 一対一

匿名さん  2019-05-04 12:37:46 
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「サボテンの花言葉、知ってるか?」




>1 募集



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  • No.81 by 穂波 要  2019-05-28 17:42:08 



ふーん…、じゃあこれからも存分に慕ってやるよ。
(相手の心に自分との思い出が詰まっていることを喜ばしく思う反面、物心が付いていない頃のことを回顧されるのは何やら気恥ずかしく、複雑な気持ちになりながら素っ気ない相槌を打ち。声真似の源が自分の兄だと察するなり盛大に顔を顰めて見せるも、告げられた言葉を胸の内で反芻しては真剣な眼差しで相手の横顔を見据え「……俺に惚れられたら困る?」と問い掛けて。バクバクと鳴る左胸の苦しさ、心の底から知りたいと焦がれつつも、その答えは聞きたくないという相反する気持ちの間で揺れながら、一拍置いたのち口元に微かな笑みを浮かべれば「__なんてな。まぁ、お前の運転さばきは信頼してっから馬鹿言ってねぇで前に集中しとけ」と告げて、フイと顔を逸らし。流れゆく風景をぼんやり眺めながら思い馳せるのはやはり相手のことばかりで、のほほんとした雰囲気を纏いながらも肝心なところは抜かりない性分を備え、普段は掛けない眼鏡がよく似合っていておまけにこんな間近で相手の整った横顔を見つめられる位置に居たら大抵の女はイチコロだろうな、等と様々な想いを抱きつつ溜息を吐いて)


  • No.82 by 宮司 敬人  2019-05-29 07:33:32 



うん、よろしくね。俺も要くんがそうしてくれることで頑張れる事、一杯あるからさ。
(彼の気持ちとは裏腹にカラッとした笑顔を浮かべ、いい姿を見せようと頑張れる力になっている事は事実で、自身の弟はと言うと思春期真っ只中。彼だってそのはずだがこうして自分の事をしたってくれているのだから頑張りがいがあると言ったところ。そんな事をもんもんと一人考えて居ては隣から聞こえた言葉に思わず目を見開きちらりと横目で見つめる。成程、彼にも彼なりの事情があって、もしかすると同性に対して恋愛感情を抱いたのだろうかと一人納得し、その後に冗談と書き換えられふふっと笑っては見るものの力になりたいとポツリ心の中で呟く。その後も彼から漏れる溜息に冗談ではないことを悟りつつ「 もし要くんが俺に惚れたら、透也に挨拶しに行かなくちゃね? きっと毎日寝れないぞ 」 此方も和やかな雰囲気を繕い冗談を交え目的地へと到着。そこは一見廃墟のように蔦が屋根へと走るように伸びている木製の建物で、中へ入ってみるとその雰囲気とは一変しレトロな雰囲気の喫茶店で。店の客も少なく自身の顔見知りばかりで、軽く挨拶をしつつ案内をされることも無く「 要くん何処の席がいい? 」と尋ね )








  • No.83 by 穂波 要  2019-05-29 17:38:01 



はぁ?なんで兄貴に挨拶しなきゃなんねぇんだよ。両想いならまだしも、俺が一方的に敬人に惚れたからって………いや、こんな話やめようぜ。不毛すぎて頭が痛くなってくる。
(逸らしていた視線を再び相手の方へ戻せば不思議そうな表情で疑問を呈するも、途中でまるっと本音を語ってしまっていることに気付いては忽ち頬を赤らめ口を噤み。これは飽くまで仮定の話で冗談の延長線のようなものなのだと心の中で言い聞かせつつ小さく息を吐き出せば、頭を抱える振りをして熱を持つ顔を両手で隠し。そうこうしているうちに目的地に到着したようで、車から降りては独特な雰囲気を醸し出す外装を眺め、森の中にぽつんと佇んでそうな店だな、と物珍しげに思いながら相手の後に続き。店内に入れば何処となく懐かしいような落ち着きのある空間を楽しみつつ、投げ掛けられた問いには「お前の特等席があるんだろ?もし空いてるならそこが良い」と相手がこの店の常連であることを汲んで、瞳に興味の色を覗かせながらそう答え)


  • No.84 by 宮司 敬人  2019-05-30 08:58:31 




そうだね… じゃあ奥の席にしようかな。奥に本棚があるんだけど凄く懐かしい本ばかりなんだよ、要くんに幾つか読み聞かせた本があってねー
( 特等席か、と暫く考えるとふと本棚があった店の奥にある席を思い出しそこには小説から絵本まで様々な種類の本が並べられており興味本位で1列目から読み進めて行った所昔読み聞かせたことのある本が出てきた事を懐かしげに話し、億の方へとエスコートする。席に座った所でカウンターの方から白髪混じりの何処と無く優しい雰囲気を醸し出すマスターが表れ「 マスター、おはようございます。今日は2人で来ましたよ前教えた子ですよ 」ここの常連になり始めて2週間ほどたった頃ふと彼の話をマスターにした事があり、1度会ってみたいと言っていたので是非、と言うことで連れてきた事もありサービスをしてくれるらしい。軽くお礼をすると、この店の自慢の自家製のパンと海外から取り寄せた高価なハム等を盛り付けしたメニューには無いマスターオリジナルの朝食が食べられるという事で目をキラリと輝かせ思わず彼の手を取り 「 此処のマスターのパン、すっごく美味しいから味覚えておいてね! 」と釘を打ち無意識に鼻歌を歌って )




  • No.85 by 穂波 要  2019-05-30 17:05:40 



あぁ、懐かしいな。お前んちに泊まりに行った時とかよく枕元で読み聞かせしてくれて…、そういや読んでるうちにお前の方が先に寝ちまったこともあったよなぁ。
(奥の席へと歩みを進める毎に本棚に並べられた書籍の姿が鮮明になる。目を細めて幼き日に思いを馳せては、傍に寄り添い相手の心地良い声を聴いていたい一心で頻りに読み聞かせをねだっていたことを思い出し、ふ、と吐息混じりの笑みを零して。エスコートされた席に腰を下ろし、マスターに自身のことを紹介されると居住まいを正して軽く会釈をする。カウンターの奥へ戻って行く後ろ姿を眺めつつ、敬人も年を食ったらあんな感じになりそうだ、なんて想像を巡らせ。マスターに自分のことを話したときどんな風に伝えたのだろうかと何となく気になっていた折、相手に手を取られればどきりと鼓動が高鳴るも、鼻歌を歌う相手の姿を見れば微笑ましさが勝り、ご機嫌な様子を眺めながら「へぇ…じゃあ期待しとく。此処のパンにハマって他のが食えなくなったら敬人みたいに通っちまうかもな」なんてゆるりと口端を上げては視線を伏せ、指先で相手の掌の窪みをなぞり、悪戯に指を絡めてみて)


  • No.86 by 宮司 敬人  2019-05-30 21:35:22 




えぇ?そうだったっけ… ああでも確かに要くんは読み終わるまでずっと起きてたね。俺の弟なんかすぐ寝ちゃうのに
( 笑みを零す彼に、自身の記憶違いかと首を傾げ暫く唸ってみるも結果は出てこず唯彼はほかの子供と少し違って物語を読みおえないと寝てくれない癖があった事を思い出し。あの時はそう思っていなかったが今となるとどうして自分の兄ではなく自身に読み聞かせを強請って来たのかと不思議に思いつつ掌に擽ったい感触が走るとビクリ、と肩を揺らし目を真ん丸にして顔を見つめる。するりとそのまま絡められた指に何処となく艶めかしさを感じると自然とほんのり頬が赤くなり口を尖らせて、1度気持ちを切り替えるべく本棚に目を移し一呼吸置く。暫くして向き直ると「 もちろん、毎日この味を食べたくなって仕方なくなっちゃうかも。でも高校生には少し高いかもね? 」ゆるりと首をかしげ遠回しにこれからも来る時はなるべく自身と来るように、と伝えてから絡まれた指を人差し指で丁寧になぞるように動かし、静かに微笑む。)




  • No.87 by 穂波 要  2019-05-31 00:53:01 



まぁ、ほんの一度きりだったけどな。ずっとお前の声を聴いてたくて粘ってた。…でも、そんとき以外は丸っきしダメだったわ。お前の読み方が上手いせいかすぐ眠たくなる。
(相手の読み聞かせは情感豊かながらも抑揚の柔らかな語り口で、物語が中盤に差し掛かる頃には既に眠気に襲われて瞼が重くなっていたのが殆どだったことを思い出す。"一度きり"のあのときは恐らく相手は学業か外遊びで疲れていたのだろう。相手に対して抱いているのが恋慕なのか親愛なのかまだ判別が付かなかった頃、本を開いたまま瞳を閉ざした相手の寝顔を覗き見て子供ながらに心がざわざわと騒ついてしょうがなかったことを思い出しては、好きだという気持ちがこんなに加速して行くとは思ってなかった、なんて一つ吐息を零して。ふと本棚に視線を移しては人魚姫の絵本が目に付き、相手へ視線を戻せば『ガキの頃、敬人はセイレーンの子孫か何かなんじゃないかと思ってた』と子供特有のファンタジーな空想を回顧するも、言葉にすることなく胸の中に仕舞っておき。此方からのアプローチにより真ん丸に見開かれた瞳と視線が重なれば逸らすことなく無言でジッと相手の反応を窺う。僅かながらも頬が赤く染まる様子を目にすればもしかしてワンチャンあるんじゃないか?と勝手に都合の良い方に捉えて。暫しの間が置かれたのち紡がれた相手の言葉を聞いては「ゲッ、此処そんなに値が張るとこなのかよ。…なら学力テストで学年トップになったときにでも、ご褒美にまた連れて来てくれよ」と年相応の人懐っこい笑みを浮かべて見せ。しかし指をするすると撫でられれば自分から仕掛けたにも拘らず落ち着かない心地になり、その指を緩く握り捕まえては「会社の飲み会とか、酔った勢いで触らせたりとかあったりすんの?…こんなことされたら多分、勘違いすると思うぞ」と内心独占欲を燃やしながらも淡々とした声音で問い掛けて)


  • No.88 by 宮司 敬人  2019-05-31 20:52:33 




早々、特にこういうお姫様が出てくる絵本の時は寝るのが早かったなぁ。あ、覚えてる?要くんに白雪姫を読み聞かせた時に俺になんて言ったか。
( 一時期、放送部に所属していた事もあり発声等はしっかりしていた記憶はあるがこうも話し方を褒められてしまうと腹の底がむず痒くなり思わず頬が緩みつつもそんなそんな、と首を振り。それでも確かに彼は話し始めてものの数十分で寝てしまう傾向にあったなと思い返し、ほんだなに目を向けると目に止まったのは白雪姫。すっとそれを取り出しペラペラと懐かしそうに読み進めていくと、例の毒林檎を食してしまった白雪姫2白馬の王子様が口付けを落とし白雪姫を眠から覚まさせるシーンにて、昔彼がこのシーンを見て発した言葉を思い出し思わず笑いが込み上げてくると尋ねて。自分の記憶によると、『自分はまずりんごを食べちゃダメで、もし食べたら彼に報告してキスをして貰わないとダメ。透也に絶対報告しない事。』を釘を刺された思い出がある。あの頃から幼いながらに自身の兄のモテ具合いと、女子を取っかえ引っ変えする様子を見てきたのであろうか、全くと言っていい程実の兄に対して冷めた態度だった事をも思い出しそういう兄の性格故に自分が兄に取られるとでも思ったのだろうかなんて、今更気付き余計に笑いが込み上げて来るのと同時に目の前逃れが愛おしく見え理由を述べずに唯静かに頬を撫でて。彼の提案には数回瞬きをすればこくり、と頷き了承し。「 1位の報告待ってるからね。その時はまたウチに泊まりにおいで? 」+αとして自身の家に泊まりに来れる権利も授けようと提案しゆるりと首を傾げ、問い掛けに対してはてなマークを浮かべながらも「 たまぁに、指が綺麗って言ってくれる人が居るくらい。飲み会はどっちかと言うと凭れかかって寝てくる人の方が多いからさ __で、それがどうかしたの?」特に打ち上げなんて最後には自身の上で気を失ってしまう同僚なんかもチラホラと居り困っているんだよとらしくない愚痴をポツリと零すも聞かれた理由が分からず尋ね )





  • No.89 by 穂波 要  2019-06-01 13:17:28 



お姫様の話は似たり寄ったりだからな。……白雪姫?それ読んでくれたのかなり昔だろ、何言ったかなんて覚えてねぇよ。
(どちらかと言えばお姫様の物語よりもジャックと豆の木や十五少年漂流記などの冒険譚が好きだった覚えがあり、軽く肩を竦めて見せる。あまり興味が湧かないながらもお姫様の絵本の読み聞かせを強請ったのは相手の声で語られる姫君の台詞が魅力的に思えたからだった。自分の中では今も昔も変わらず理想のお姫様は相手であることを再認識していたところ、白雪姫の話題を振られては内心どきりとしながらぶっきらぼうな口草で記憶に無いことを伝えて。「でも、まぁ、あれだな。とりあえず知らねぇ奴から貰ったりんごは食うな。胡散臭いツラした王子がキスしようとしたら全力で拒否しろ。それから__深い眠りに落ちたら、夢の中で俺の名前を呼べ。敬人を目覚めさせてやるのは俺の役目だ」思い出せないと言いつつも絵本に視線を向けながら紡ぐ言葉は幼い頃に語ったものと同じような内容で。一番最後の懇願は相手の瞳を見つめながら。頬を撫でる手に自分の手を重ね、擦り寄るようにして手の平に軽く唇の端を触れさせては、ゆっくりと落ち着いた声音で訴えかけて。それから名残惜しげに手を離すと、相手の提案に表情を輝かせて「ん、分かった。超頑張る」と頷き返し、パンよりも次回のお泊まりを楽しみにしながら苦手科目の対策を練ろうと腹に決め。飲み会での様子を聞けば微かに眉を顰めて「敬人の指が綺麗だって褒めたくなる気持ちは分かるし、寄っ掛かりたくなるのも分かる。お前はしっかりしてるから周りも安心感が湧くんだろうけどな、酒が入ると色気…じゃなくて危なっかしさが出るから、持ち帰りされねぇように注意しとけよ。…ってそれだけ。幼馴染として心配なだけだ」と一頻り喋り終えれば口を噤んでフイと視線を逸らし)


  • No.90 by 宮司 敬人  2019-06-01 21:13:02 




___…ッふふ、あははッ やっぱ昔から変わってないね、要くんは。昔も同じ事言ってたよ。強いていえば、昔より説得力があって、かっこよくなってて大人びて、何より俺を安心させてくれる所だね。
( 昔と変わらぬ言葉に目を見開き、然しながら成長も見られる声色やその行動に感動したと共に、心の何処かで胸が高鳴る音を感じるとみるみる内にじんわりと顔を赤く染めて、それは彼から滲み出る兄とそっくりの色気や雰囲気から来るものだと誤認し心を落ち着かせる途中で思わず吹き出し離れる手を捕まえ握り返す。彼の瞳は迷いが無く澄み渡っていて思わず呑み込まれそうになる。そのまま呑み込まれてしまったら、どうなってしまうのだろうか好奇心にも不安感にも似た感情が酸素と一緒に体内を巡り握り返す力を強めて 「 他の人に先越されちゃ知らないからね。呼んだら駆けつけてよ? 俺の王子様 」と悪戯に笑ってみるとこちらも満足したという事で手を離しやっと運ばれてきた暖かな出来たてのトーストが机に運ばれてくる。提案に目を輝かせる様子にまだ食べ始めても居ないのにここ迄この店を気に入ってくれると思っていなかったのか此方も気持ちが高ぶるばかりに自身のトーストを半分に千切り、彼の唇に当てると 「 とりあえず食べてみて? きっとハマっちゃうから! 」と念を押して俗にうアーン、と食べさせてやりたく。自身の飲み会の様子にそうも言われてしまっては仕方ない、と肩を竦めるもその様子は何処か男の集まる場に彼女を行かせる前の彼氏のようで、注意されてる内容を一つ一つ頷きながら真剣な彼とは真反対にくすくすと笑いを零しながら「 幼馴染と言うよりかは彼氏からの注意を受けてる気分かも… うん、でもそこまで要くんを心配にさせちゃったのは悪いし、気を付けるね。お酒は…まぁ、飲まずには居られないけどなるべく、そうだなぁ…危なっかしくなくなるように努力はするしお持ち帰りはされないと思うけど 」 果たしてそんな目で己を見ている人なんて居るのか、と疑問に思うばかりだが注意するに越したことはないと思う反面寄ってしまうと対処の仕様がない為に出来るだけアルコールの低い物を頂くようにするよと断言すると、冷めないうちにと彼の唇に当てたパンを持っている方とは逆の空いた方の手で小さく1口口に入れ幸せそうに頬張り )





  • No.91 by 穂波 要  2019-06-02 23:16:55 



当たり前だろ。__ガキの頃、初めてお前の涙を見たとき決めたんだよ。いつかきっと絶対に、お前を守れるほどの男になるってな。…だから、何かあったら兄貴じゃなくて俺を頼れ。
(心の底から渇望していた褒め言葉が相手の口から紡がれれば内心歓喜に沸きながらも表面上は堂々たる様で、口端を上げて不敵な笑みを作り。赤く染まる頬を愛おしげに眺めつつ昔の思い出を滔々と語り、その傍ら、時折兄から送られて来る『敬人の様子を見てやってくれないか』といった旨のメッセージを思い返しては真摯な眼差しを向け"頷いてくれ"という思いを込めて、また一つ懇願を。手を握られたことにより相手の体温が伝わると僅かながらピクリと肩を跳ねさせ、次いで告げられた言葉__特に"俺の王子様"というワードを頭の中で反芻しては、これは現実か?本当は夢なんじゃないか、なんて思いながら胸を高鳴らせて。数秒ほど黙り込んだのち"これは単なる言葉遊びだ"という結論に行き着けばゆるゆると息を吐き出し「…我が姫君が望むなら。まぁ、来年になりゃあ大型二輪の免許も取れるしな。1200ccで駆け付けてやるよ」と見栄を切って。トーストが運ばれて来れば食欲を唆る匂いに誘われ視線が釘付けになるも、唇にトーストを当てられては気恥ずかしげな様子で相手を見据えたのち躊躇いがちに口を開き。サクサクと齧り付くたび芳醇な味わいが広がり、やがて食べ進めることに夢中になるあまり半ば無意識のうち相手の指まで食めば、ちゅ、とリップ音を立てて唇を離し「コレすっっげぇ旨いな!お前が通いたくなる気持ち分かった。食べさせてくれてサンキュ」と感動に瞳を輝かせ、満面の笑みを浮かべながら礼を述べては自分の皿に載せられたトーストを頬張り始め。もっと食べたいが食べ終わるのが惜しいという感情で揺れ動きつつ夢中で食べ進めるも、彼氏という言葉が飛び出した途端、盛大に噎せて胸の辺りを何度か拳で叩き、お冷が入ったコップを煽って。頬に熱が集まるのを感じつつ微かに俯いては「今は逆持ち帰りする女子も居るみてぇだし、お前は自分で思ってるよりモテるんだよ、自覚しろ。__てか、かッ…彼氏に言われてる気分とか、どんな気分だよ。お前に彼氏なんて居たことねぇだろ」と溜息を吐いた後、もう一口水を含んで鼓動を鎮めてから「もしかして候補みたいな奴、居たりすんの?」と静かな視線を向けて)



(/本編が長くなってる中、本体の登場失礼します…( おずおず ) 展開のご相談と言いますか、過去の裏話の提案なのですが…、敬人さんと透也について「高2の夏の短い期間、お互い彼女が居ない状態。お遊びのような感覚で、休み時間に人目を忍んで友達以上恋人未満のじゃれ合いをしたり、二人きりで海や天体観測に出掛けるようなブロマンス的な関係を築いていた時期があった。」というのは如何でしょうか。ちなみに透也は過ぎ去った恋は忘れるドライな一面があるのですっかり忘れてる可能性大です。敬人さんの口からふとした思い出として語られるor要がなんとなく察することで独占欲が強まるという私得でしかない設定です( ← )
ただの思い付きですので清い友情関係を築いていたパターンでも全然支障ありません!却下の場合は惜しげなく蹴ってやってくださいませ。)


  • No.92 by 宮司 敬人  2019-06-03 07:55:43 





俺の、涙…か。でも約束してね?無理はしないで。君は俺の為にって背伸びしてくれる事が多いから、焦んなくていいから、あまり上だけを見ないで欲しいんだ。
(真っ直ぐに捕えられた瞳から逃れる事は出来ないと、直感的に思えば返ってそれが安心感に変わり受け入れないといけないような気がしてゆっくりと、そしてまた力強く頷く。自分の涙の理由何てものは今まで忘れてしまったと思い込んでいたのだけれど、彼の口からそのワードが飛び出してくるとは思ってもみず思わず苦笑を零すが彼は未だ高校生で社会人の自分を守るというのはとても無理があると落ち着いた声色で話す。好意なのかはたまた何かしら使命感が働いているのか大きくなろうと努力しすぎる節がある彼に注意して、そっと頭を撫でて小さな溜息を零し。「 ちゃんと安全運転で来るんだよ?怪我したら許さないからね 」早く駆けつけようとする余りカーブで転倒、なんて事になってしまったらどうしようか、その不安が過ぎるばかり。然し彼もここまで大きくなったのかと実感すると何となくほっと胸を撫で下ろす自分がいて。美味しいものに目が無い事は承知の上だったが、果たしてここ迄だっただろうか?リップ音が自身の中で木霊すると共に何時だかの彼の兄について思い出す。若気の至りだったことは事実、また自身が一時期彼の兄に惹かれていた事も事実でリップ音で思い出すにはどうも虚しい。こんな所、兄に似なくても彼は十分に魅力的で、思いやりのある子なのにその行動一つで忘れたい過去を呼び起こされてしまうのは複雑だ。そんな事を考えてしまっては口に何か柔らかい感触が感じられ、ふと意識をそとにもどすと彼が口に含んだであろう指をトン、と自身の唇に当てている。慌てて離せば落ち着かせる意味合いを込めてパンを頬張りトーストに目を輝かせている彼に相槌を打ち笑顔を繕う。「 …まぁ、居なくて当然なんだけど。彼女にしては男勝りすぎるかなって思っただけだよ 」 くすくすと彼の反応に静かに笑うとトーストの食べかすを親指の腹で撫で落とし、候補が居るのかと聞かれると此方も思わず噎せかえり 「ッそ、それは彼氏候補って事?それとも彼女?__何れにせよ候補なんて居ないけど…なれたらどんな暮らしだったんだろうって思った人は居るよ。あと、小さな王子様もいるしね 」天井を見上げつつ何処か寂しそうな様子で初めは話すものの最後の方になると彼に向き直り目を伏せながら嬉しそうに話し)





(/ 主様……あんたって人は天才ですか!?是非ともその裏設定に賛同させてもらうべく敬人さんをノスタルジックにしてしまいました( ← )敬人さんは多分透也さんに惚れてたふしがあるだろうと色々話を盛らせて頂きましたがどうでしょうか!!透也さんは多分その事を忘れてる風に振舞ってくれているのかなと話の流れ的に思ったり思わなかったり、でも要くんの前では今迄と何ら変わりない関係で居たからこそ今も繋がりがあるのかななんて考えつつ…(( それに繋げて敬人さんが泣いた理由が透也さんだったらめっちゃ良くないですか?自分だけですかね(( そんなこんなで長文をまた返してしまうことお許しください。そこら辺の流れは主様の視点と折り合わせて作っていけたら楽しいかなと思いますので!! )




  • No.93 by 穂波 要  2019-06-03 21:50:40 



(/今回本体のみで失礼します。今月から来月まで仕事が繁忙期に入るためレス頻度が遅くなることが多くなるかもしれません…;; でも3日に1度は返信できると思いますのでまったりとお付き合い頂ければ幸いです( 深礼 )

それと思い付きの裏設定お気に召して頂けたようで大歓喜です!!ふふふ…透也との蜜月に想いを馳せる敬人さん良いですね、何処となく切なげなご様子にグッと来ました!リップ音でどんな思い出が呼び起こされたのか…、下校途中コンビニで買ったアイスを二人で食べてたら暑さで溶けて敬人さんの手に零れ落ちたのを透也が舐め取った時のかな?なんて勝手に妄想してしまいました( ← )
なるほど!大切な幼馴染である敬人さんとの思い出なら心の奥にちゃんと仕舞っていそうですね。それにしても敬人さんを泣かせるなんて、要が知ったら激怒で1ヶ月は既読スルー&着信無視することでしょう( 笑 ) 泣かせてしまった理由はやはり透也の女絡みでしょうか?敬人さんが惚れてしまう程のあれやこれを仕掛けておきながら惚れたタイミングであっさり「彼女できたから」と言い放つ姿が目に浮かぶよう…( ← )
考えて頂いた設定すべてが美味しいのでどんどん盛っちゃってください!明日には本編の方お返し出来ると思いますので暫しお待ち頂ければと…。)


  • No.94 by 宮司 敬人  2019-06-04 06:51:05 



(/ いえいえ、お構いなく!此方も今月はテストがチラホラあります故レス返速度落ちますのでお互い荒波を超えてい行きましょうという事で!; ;

私めもリップ音はやはり食べ物系かと思っていたので…いいですね、アイス (( 要くんも要くんで急にノスタルジックになる敬人さん見て何となく何かがあったことだけは察しがついていたら恐ろしいですね( ← ) 嗚呼、確かに!!此方は別れ際は何も無くなただいつも通り友達と別れの挨拶をするような感覚で別れたものの要くんの温もりに触れた時にポロリと涙していたらそりゃ要くんも守りたくなりますわぁみたいな感じも想像していました ( ← ) キスまでとは行かないものの何か特別な感じでじゃれ合ってた2人ですが意識していたのは自分だけという感じがまた敬人さんらしいのかなァと思ったりしております。真面目男なので(( また、結構柔軟性が高い人物とも考えております故、今でも会えば繰り出される過多なスキンシップにも慣れたように対応するし平然としているのかなぁ、その間自身はと言えばめっちゃノスタルジーになってそうとか考えてます(笑)明日にはとは言わず、主様のペースで返信していただければ此方としては幸いです。)



  • No.95 by 穂波 要  2019-06-04 18:49:43 



あぁ、分かった。要するに「ありのままの俺が好き」ってことだろ?
(自分の願望が伝わったようで力強く頷く相手の仕草を目にしては満悦げに口元を綻ばせ。相手は社会人で、自分はまだ未熟な高校生の身で。経済力も社会的地位も及ばない現実をまざまざと突き付けられては落胆するかと思いきや、開き直って現在(いま)を謳歌しようと意を新たにする。背伸びすることに気を取られるあまり相手の一喜一憂を見逃しては元も子もない、と考え直して此方も深く頷きを。頭を撫でられれば心地良さげに目を細め、いつもの調子で冗談めかして。「怪我なんてしねぇから安心しとけ。血まみれの王子じゃムードもへったくれもねぇしな。お姫様のご機嫌を損ねないように上手くやるさ」トーストの食べかすを払い落としては不安を拭い去るように相手の頬へ片手を伸ばして、むに、と軽く摘み、兄が口にしそうなキザったらしい台詞を交えつつ穏やかな声音で応えて。自分の行動により相手の中に秘められた複雑な想いを呼び覚ましていることに気付かぬまま、ふと視線を上げた先で唇に指を当てる仕草を目の当たりにすれば、その艶めかしさにどきりと心臓が高鳴る。しかしそれも刹那のこと。何処となく心ここに在らずといった印象から一転して相手の表情に笑みが戻れば胸の騒めきは消え行き、再びトーストを手に取っては大満悦な様子でみるみる内に平らげて、そわそわしながら次の料理を楽しみに待ち。彼氏というワードに至った理由を聞けば"なるほどな"と納得して。そして恋人候補について尋ねるなり噎せる相手の姿を見ては、もしや図星かと勘繰りジト目を向けるも否定の言葉が返ってくれば「男も女もどっちも。まぁ、居ねぇなら良いんだ」と安堵の息を吐き出し。話の流れから"小さな王子様"とは自分を指しているのだろうと見当を付けてじんわりとした喜びに包まれるも、語られた想いに寂しさが宿っていることを感じ取っては「今でも思い出すってことは、よっぽどその人が好きだったんだな。……はぁ、兄貴も敬人を見習ってくれって感じ。あの節操無し、辺り構わず食い散らしやがって。今朝も新しい彼女できたとか言って写真送られてきてたぞ」と未だ相手の心に揺蕩う面影があることを知り嫉妬心に駆られつつ、それを紛らわすかのようにぶつくさ言いながら兄と彼女のツーショット写真が映ったスマホを相手に見せて)




(/了解です!お互いにご武運を、ですね!( ← )

夏と言えばアイスかな~と。全く察せてないのにピンポイントで透也の話を振る要…( 笑 ) 敬人さんの反応次第で「ん?」ってなる可能性はありますね。透也と別れたあと公園か何処かでばったり要に会って、お話してる途中で心のダムが崩壊してしまったんでしょうか…。事情が分からずあたふたしながらも小さい手で敬人さんを撫で撫でしてそうです。その時に決意が芽生えたんでしょうね。敬人さんの片恋が尊い…素晴らしい萌えをありがとうございます!!( ← ) 透也の方はもう幼馴染兼親友として敬人さんに幸せになって貰いたいと思ってて、だからこそ外国人美女を送り込んで紹介したりしてるんだと思います。メールや電話のやりとりの中で「愛してるぜ」って軽い気持ちで言ってそうですが、それを受け取る度に敬人さんの中で揺れ動くものがあったら大変美味しいですね!

あ、それと本編のロルで「次の料理を待ち」と書いたのですが、もしワンプレートでしたらさらっとスルーしてやってくださいませ~ / 蹴り可です!)


  • No.96 by 宮司 敬人  2019-06-05 08:05:18 




そういう事、よく分かってるじゃん。俺の事はそんなに気にかけてくれる事無いからさ、今は目の前だけ頑張ってね。
(冗談めかし言われた言葉にあっさりと頷く。心地良さげに細められた目を見つめながら、その目の先に自分では無く彼の人生の別れ道がそこにある事を示す。これから先彼は自分も通ってきた道、仕事に就くのか大学に進学するのかという岐路に立たされる故、慎重に選んでもらいたく自身の存在よりも勉学に励んでもらいたいと。血まみれの王子様、B級ホラー映画にでもありそうな名前だな、なんて彼の兄との思い出を思い起こさせないように必死に其方に視点を向けて笑を零し「 俺もやだよ、そんな人が迎えに来るの…居てくれるだけで良いんだから。」上手く笑えているだろうか、脳のどの神経を通ってもキザな言葉、落ち着いた声色はアイツに似ていてきっと考えないでおこうという方が間違っているのかもしれない。発した言葉に哀愁の息が掛かっている事にふと気付くと肩を竦めつつも「要くんが居てくるだけで心強いからさ! 」雑に取り繕った言葉を並べつつ微妙な空気を取り除こうとするように大きな口を開けてパンを頬張る。よっぽど好きだったのか_…改めて思い起こすとそうなのかもしれない。唯昔の自分に分かっていたのはこの気持ちがずっと、きっとこれから先も一方通行である事直ぐにあの関係が破綻してしまう事だった。そしてその気持ちを引き摺って仕舞うことも言ってしまえば目に見えた結果だった。彼の言葉にスマホ画面を覗き込むなり幸せそうに並ぶ2人を、寂しそうに微笑みながら 「 いいんじゃない?幸せそうなら_美男美女だし。問題起こさなかったらアイツの中ではアリなんだよ、多分」自分が隣の彼女のように女顔ならチャンスは合ったのだろうか_嫌、過ぎたことは水に流そう。自問自答の末導き出した逃げ道に乗っ取りそう言ってのけるとふぅ、と深呼吸し半ば縋るように彼の手を自身の手と絡めそっと頬に触れさせ「 要くんはそうならないように俺が責任もってみてるから大丈夫だからね 」と冗談めかし目を細めて笑う 。時計を見るなり長く居座ってしまったな、と呟くと立ち上がり会計を済ませてしまうと自然と手を握り車へと歩みをすすめ。)







  • No.97 by 穂波 要  2019-06-06 18:20:08 



おう。さっきのご褒美の約束、忘れんなよ。
(相手を愛おしむあまり自分の身を削ってもきっと相手は喜びはしない、それどころか悲しみの表情を浮かべることだろう。相手の言う通り先ずは目の前の課題に全力で取り組むのが優先すべき課題だ。再び学年トップの座を手にすることを目論んでは、泊まり+パンのご褒美の話を持ち出して、自らの左胸を拳でトントンと軽く叩いて見せる。自分が傍に居るだけで相手の支えになるのなら嬉しいことこの上ないが、何故その言葉を二度言ったのかと不思議そうに首を傾げ。先程からなんとなく相手の様子が妙に思えて、注意深く瞳を向ける。兄の写真を見せれば"透夜は相変わらずだなぁ"なんて呆れ混じりの笑顔が返って来るかと思いきや、何処か物憂げな雰囲気を纏う相手の姿に違和感が募る。束の間もやりとしたものが胸中を占めるも、手を絡め取られそのまま頬へと導かれては靄も一気に吹き飛んだようでやや照れ混じりながら嬉しそうに口元を緩ませ、相手の存在がある限り決して兄のようにはならないだろうと確信を抱きつつ「…あぁ、お前は俺だけ見てれば良い」と独占欲剥き出しの台詞をぽつり呟き。会計の際マスターへ軽く会釈をして、触れた手を緩く握り返し相手と共に店を出る。

車に戻れば助手席のシートベルトを閉めようと手を伸ばすも、ふと動きを止めては相手の方をジッと見つめ「__なあ、敬人。俺の勘違いかもしんねぇけど、兄貴と何かあったんじゃないのか?」と問い掛けて。いつもは兄のことを透也と呼ぶ相手が先程口にした"アイツ"という呼び方が気に掛かり、確か相手が学生だった頃にそんな呼び方をしていたことがあったような気がする、と記憶の断片を辿りながら)



(/場面転換ということでロルの上部は蹴ってくださって大丈夫です!)


  • No.98 by 宮司 敬人  2019-06-08 08:55:11 




___ … 過ぎた事だよ、俺と透也が…今よりもちょっとだけ仲良かったってだけ。本当にそれだけ
( 彼の勘の鋭さには困ってしまう、自身の表情に出ているのか、言葉に出ているのかこういう事に関して彼は敏感な所がある。ありのままに打ち明けられたら、アイツへの気持ちは諦められるのだろうか、忘れられるなら忘れたい という感情が脳へと発信される前に声になって彼との少し仲がよかった頃の話をポツリポツリと言葉を紡ぐ。段々気持ちが軽くなっていくようで、返って罪悪感が重くなり何だか気持ちが悪い、胸の奥を掻きむしりたくなる気持ちになって其れがアイツへの気持ちである事に溜息を付きたくなった。「__ 馬鹿だよね、俺。透也がそういう人だって知ってるのに 、期待しちゃったみたいでさ。俺が付いてないといけないって思ってたのが逆んなってて 、 笑っちゃうよね 」笑って欲しい、と思いながらその言葉で語りを中断する。理由はこれ以上話すときっとアイツとの関係がそこで終わる様な気がして、せめて親友で居たいが故でここまで執着している事に呆れてしまう。前よりは心が軽くなったことに対し彼には感謝してもしきれないが、謝らなければならないだろう。兄と友人が拗れた関係だった事へのダメージは大きいはず。車を発進させる前に彼の手を握り自身の方へ引き寄せるなりやんわり体を包み込み 「 ごめんねこんな寂しい男の話して。気を取り直してモフリーランド、行けそう?」声が震えていることをここで初めて気が付き、意味もなく抱き寄せたのもきっと彼のためだと思ってした行動だと感じていたものの自分のためにしかなっていない事に溜息をこぼし。こんな気持ちで楽しめるのだろうか彼の顔を覗き込みながら首を傾げて。 )


  • No.99 by 穂波 要  2019-06-08 13:00:11 



…は、ははッ、そうだったのか。お前、兄貴のこと__。
(訊かなければ良かった、と後悔の念に蝕まれる。しかし相手が話してくれなければ相手の中で燻る想いは熾火のように熱を持ち続けたことだろう。自分の兄に対して親友という枠を超えた特別な感情を持っている相手の一面を知り沸々と滾るのは怒りにも似た激しい嫉妬と独占願望で、その情動を抑え込むかのように空笑いを零しては口元を歪め、嘲るような声音で呟きを吐く。胸中に渦巻く遣り場のない激昂に駆られ眼光を烱々とさせ相手の胸倉を掴むも、此処で相手にぶつけるのは違う、と冷静な思考が頭を掠めれば大きな溜息を吐き出したのち掴んでいた衣服をゆるゆると手放して。静かに視線を伏せては、もしや自分に兄の面影を重ねていた瞬間が何度もあったんだろうか、と虚しい想像が心に浮かぶ。相手の口から紡がれた"小さな王子様"という言葉や時折赤く染まる頬を見て、弟のような存在から恋の対象へ進展できたと思っていたのは勘違いだったのか。そんなことを考えていた折、ふわりと抱き寄せられれば忽ち切なさで満たされる。そして震える声で語られる言葉が鼓膜に響いては、相手の好意を信じて良いのだと、なんとなくそう思えてきて。相手からの問い掛けにフッと笑みを零せば「__ホントにな。これから楽しいデートだっつーのに辛気臭い顔しやがって」と茶化すような口振りで文句を垂れつつ暗に乗り気であることを告げ、相手の後頭部に手を回し軽く引き寄せては耳の縁に唇が触れるくらい顔を近づけ「兄貴のことなんて一日で忘れさせてやるよ」と低く甘ったるい声で囁いたのちパッと身体を離して、まるで何事も無かったかのように平然としながらシートベルトを締めて出発を促し)


  • No.100 by 宮司 敬人  2019-06-08 19:22:35 





…ッふふ、分かった。期待してるからさ、何されても思い出せないくらい夢中にさせてね?
( 彼の笑みを瞳に入れればすっかり安心し心を撫で下ろそうかという所、顔を寄せ耳元で聞こえた声に背中をゾクゾクとさせる。然しもうそこにアイツの面影は無く、変わりに脳には鮮やかな花が花弁を大きく開かす様に彼を意識させるように声が染み渡るのを感じ、顔だけでなく心迄じんわりと赤く染まる。彼にならきっと直ぐに忘れさせてくれる、嫌もう既に彼からは1ミリもアイツを感じないから確実に忘れさせてくれる確信があり照れ笑いを浮かべながらコクリと頷くと頬をするりと一撫でしてから車を発進させ。


_彼此1時間程車を走らせれば目的地に到着し、眼鏡を外すとグゥっと伸びをする。相変わらず長距離の運転は慣れず肩を凝るばかり、すっかり老体化してきた身体に負担を感じつつも心は今から入る夢の国に彼と出かける楽しさに踊り始めたようで「 着いたよ、要くん。 ちゃんとチケット持ってきた?忘れ物ない? 」此方は行く前に何度か持ち物チェックをした為忘れ物は無いとして、彼はしっかり持ってきただろうか自身の中ではまだ彼は子供のままで心配で仕方ないと言った様子、彼の分まで用意したハンカチをポケットの上から撫でるとゆるりと首を傾げ )




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