例えるならば人 2019-05-03 22:33:35 |
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『こんな噂話を聞いたことはある?』
_それは、何処かの路地裏だとか、錆びれた扉だとか。普段なら意識しない、否、無意識の内に忌避しているものの向こう側に存在するのだという。昼夜を問わず空はどんより鈍色で、空気には中毒性のある麻薬成分が溶け込んでいるのだとか。嘘ばっかり、だって?そうかもしれない。だって、所詮は都市伝説だもの。けれど其れを証明するかのように存在する住人達のことは無視できない。彼らは皆一様に頭の可笑しい常識外れ、最早人でもないかもしれない。その理由なんて分からない。大切なのは、彼等が話もまともに通じない危ない輩だという事。
ここ迄が噂話の一端、さてここからは現実のお話。これが只の都市伝説で終わるのならば良かったけれど、近頃現実世界に干渉するかのようにとある事件が多発しているらしい。事件といっても至って単純、行方不明や失踪なんだけれどもそれが数十人に及ぶのであれば警察も動かない訳にはいかないみたい。とはいえ警察といえど一枚岩では無いもので、可能性があるならば早い所捜索するべきだという一派と、国家機関が噂話などに踊らされてたまるものかという一派に分かれてしまった。そこで、内部抗争に遅れをとってこれ以上被害者を増やすべきではないと立ち上がったのが一人の勇敢で無謀なる警察官。これは、彼女を取り巻く住人達の終わらない狂宴の物語。
▽登場人物、および募集キャラクター
*擦れた天使 : 男性
背中から翼の生えた元人間。皮膚を突き破っている為その様相はグロテスク。荒んだ言動と投槍な死生観を持つが、6区では珍しくまともな人材でそれ故"天使"。
*螺子外れの兎 : 女性
兎の被り物を被った何か。脳内お花畑、頓珍漢な言動のジャンキー。暴力性や加虐性を持つ公害だが、6区内の勢力均衡に一役買っている。
*色呆け鬼神 : 男性
額に角を持つ異形。何時から居たのか誰も知らぬ6区の古参。男も女も喰う年中発情期のバイ。彼の言葉は6区において鶴の一声の意味を持つ。
*迷い込んだ警察官 : 女性
諸事情により迷い込んだ人間。正義感の強い生真面目さんで身持ちも硬い。関わりの深い住人3人に時に邪険にされ、時に救われ、真実へと歩みを進める。真実を知った時、さてどう狂うのか。
*餌を前に飛び付くのは駄犬のみ、暫し静粛に
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