ロンドンで。(黒執事なりきり)

こちらこそよろしくお願いします。
シャーロット=クロムウェル嬢！

ところで...貴方は今宵行われるファントムハイヴ家のパーティーにはもちろん招待を？

メイ)はい。招待を頂いております。マルガレーテ家はいつも、ファントムハイヴ家のお世話になっておりますから。

私もですの。シエル・ファントムハイヴ伯爵は弟同然ですから。

そうだったんですね！シャーロット嬢とシエル坊ちゃんは、仲良しなのですね！

元々私のクロムウェル家とファントムハイヴ家が仲良しなんですわ。

そうなのですね。
あの、伯爵に挨拶しにいきませんか？

そうね。

(コンコン)

シエル)誰だ。

シエル、私。シャーロット。

シエル)シ、シャーロット姉さん！？どうぞ！

(先に部屋に入り、メイを手招き)

失礼します。このような姿で誠に申し訳ありません。シエル・ファントムハイヴ伯爵。(手招きをされ、部屋に入ると目隠しをした状態で対面することになり、申し訳ないと言う。)

シエル)ああ、たしかメイ・マルガレーテ嬢でしたか。ようこそ、ファントムハイヴ家へ。セバスチャン、シャーロット姉さんとマルガレーテ嬢に丁重なおもてなしをしておけ。特にシャーロット姉さんには絶対に無礼を働くな。


よろしく、セバスチャン・ミカエリス？

はい。覚えていただけているようで嬉しいです。
シエル・ファントムハイヴ伯爵。目隠しを外せず、申し訳ありません。忌々しい赤目を魅せることはならないと言われておりまして。
セバスチャン)イエス・マイロード。
こちらこそよろしくお願いします。シャーロット嬢。

(客間へ)

ふふっ、相変わらずシエルはカワイイわ...

メイ)シャーロット嬢、上機嫌ですね。
セバスチャン)シャーロット嬢、紅茶とお菓子は、なにがよろしいですか？マルガレーテ嬢様は、この前の物ですよね。
メイ)はい。お願いします。

>セバスチャン
そうね、それじゃあシエルのお気に入りを貰おうかしら。

>メイ
ふふっ、だって私だとわかった時のシエルの慌てよう...ついからかいたくなるわ♪

そうなのですね。私には慌てようが見えてはおりませんが。それも仲がよいからでしょうか。
セバスチャン)分かりました。
>>シャーロット

そうね、仲がいいというかもう弟同然だから。

そうなのですね。いいですね。姉弟のような関係とは。是非、目隠しを外してみてみたいものです。仕来りにより、叶うことなど無さそうですが。

シエル)シャーロット姉さん、マルガレーテ嬢。お待たせしました。

あら、シエル。公務は終わったの？

シエル)ええ、一先ずは。

いえ、大丈夫ですよ。ファントムハイヴ伯爵。
公務お疲れ様です。
セバスチャン)お待たせ致しました。マルガレーテ嬢には、この前気に入ってくださいました。ローズヒップティーとチョコチップクッキーです。
坊っちゃまとシャーロット嬢には、ダージリンをご用意いたしました。因みにお菓子は、マフィンにしております。
ありがとうございます。セバスチャンさん。
セバスチャン)いえ、喜ばれているようで幸いです。では、ごゆっくりと。

シエル)ああ。もういい、下がれ。

ありがとう、セバスチャン。...うん、やっぱり美味しい。

セバスチャン)御意。どういたしまして。シャーロット嬢。(下がる。)

すごく美味しいです。紅茶も最高品質を選ばれているような……。菓子の味も最高です。

ああ、そうだわシエル。あとでチェスでもどう？

シエル)もちろんですが...姉さんには敵いませんよ。

まあ現に勝った試しがないものね。

お二人は姉弟のようですね。あ、そうでした…父から伯爵に最高級の紅茶を。いつも我社がお世話になっているお礼だそうです。そして今後とも我社をおねがいしますと父からの言伝を預かってまいりました。

シエル)そうですか。ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いしますと伝えてください。

どういたしまして。
はい。そう伝えておきます。

シエル)...そろそろパーティーの時間ですね。

...リジーに会えるわね。

メイ)もうそんな時間だったのですね。

シエル)では参りましょうか。

ええ。

そうですね。参りましょう。

(会場)

シャーロット)(セバスチャンに飲み物を貰う)

シエル)シャーロット姉さん、マルガレーテ嬢。楽しまれてますか？

はい。すごく楽しいですよ。ファントムハイヴ伯爵。招待して下さたったこと、誠に感謝しております。ただ、我が家のしきたりがなければ…目隠しを外し、一目見たいものです。

...それより、リジーはいいの？婚約者でしょう？

シエル)ああ、さっきまで一緒にいた。だから少し放っておいても大丈夫だろう。

エリザベス嬢もいらっしゃるのですね。

シエル)ええ、婚約者ですから。

シエル、私は少し酔いを醒ましてくるわね。

そうでしたね。少し話した程度ですが、すごく可愛らしい婚約者様でしたよ。
セバスチャン)シャーロット嬢、大丈夫ですか？

シエル)そうですね。セバスチャン、シャーロット姉さんに水を。

ええ。ありがとうセバスチャン。

セバスチャン)御意。どういたしまして。シャーロット嬢、御水をどうぞ。

そうですね。そういえば、蛇の従者さんは、良い人ですね。

ありがとう、セバスチャン。

シエル)スネーク...ですか？

はい。恥ずかしながら、目隠しをしながら歩いてるので度々転びかけて目隠しが取れそうになってしまいまして…今日もお会いする前にそうなってしまって、その時に助けていただいたのです。

シエル)そうでしたか。

はい。おかげで転ばずにすみ、目隠しもなおしたていただいたので…きちんとこられました。

シエル)そうですか。それは良かった。

シエル、今日は泊まってもいいでしょう？

シエル)ええ、もちろんです。セバスチャン、シャーロット姉さんを空いている部屋へ案内しろ。

メイ)はい。
セバスチャン)御意。シャーロット嬢、お部屋に案内させていただきます。

ありがとう。

シエル)姉さん、後で部屋へ伺います。

ええ。待ってるわ。

セバスチャン)どういたしまして。

...いつ来ても、ファントムハイヴ家は賑やかでいいわね。

セバスチャン)そうですね。いつもここは賑わっていますよ。

でも大変じゃない？セバスチャンも。いつもメイリン達の尻拭いをさせられてるわけだし。

セバスチャン)まぁ、確かに大変ですが…坊ちゃんと選び抜いた優秀な方々ですから。

...セバスチャンは優秀よね。

セバスチャン)おほめに与り、光栄です。