ちよ 2019-04-23 11:32:36 |
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夜狐)おや、君も寿司を食べに来たのかい。俺は夜狐だ。この子たちと遊んでる途中に腹が減ってね。君たち、席を詰めてくれ、お客さんがきたよ。
子供たち)はーい。
夜狐)良かったら、あとで、一緒に遊ばない?名前は?
>ちよ
凛「あっ……こら!」
キッと目付きを鋭くすると、大きくはないものの低くドスの効いた声で一喝する。どうもこの子は年齢にしては常識を知らないらしい。彼女が指さしたキーホルダーが気にはなったが、目を逸らさないように意識し、しゃがんで目線を合わせた。
いつだったか、誰かにもこうして姉貴面をしたことがあった気がする。
凛「人のものを勝手に取ったり、壊したりするのはいけないことなんだよ。悲しい気持ちにさせちゃうだろ?」
風早)金は要らないよ。子供たちも言ってたろう。せっかくだ。お嬢さんも食べるといい。
翁のお面を被った風早(ふうさ)は、6本のりんごあめをラナに渡した。
ちよは涼香の両頬に触れた。
ちよ)誰が悲しい思いをするの?忘れてしまったなら、思い出す程のものでも人でもないでしょ?涼香は、その袖に大切にしているキーホルダーを大切にすればいい。涼香のイニシャルなんだもん。
ちよは、そう言うと涼香から離れ、どこかに行ってしまった。
>ちよ
凛「……はぁ」
初めて会った時のように素直に受け入れてもらえると思っていたが、そう甘くはなかったらしい。彼女は叱ってくれる存在に恵まれなかったのかもしれない、たとえば――母親とか。
凛「……?」
一瞬頭に浮かんだ言葉の意味は分からない。そんなもの初めからないのかもしれない。
胸に何かわだかまりを抱えながら、仕方なく足の向くままに歩き始めた。
(/凛の弟くん出しますー)
(味噌煮さん、お帰りなさい。再びこちらの世界で楽しみましょう)
七瀬)わーい、ハンバーグ。
虎徹)鮭だ。
修也)稲荷、稲荷!
子供たちは、お面を少し上にあげて、寿司を頬張った。
夜狐)お、うまそうなマグロ。ほら、一個やるよ。蒼。
夜狐も、寿司を頬張る。
夜狐)うまい。うまいよ、おじさん。
七瀬)この肉が最高。
虎徹)鮭うまい。
修也)稲荷、油揚げの味が染みてて最高。おじさん、いくらときゅうりの軍艦。
七瀬)わさびなしの大トロ
虎徹)ウニ軍艦
夜狐)じゃあ俺は、わさびありの大トロ
ちよ)はい、かき氷。シロップはレモンにしたんだけど、ダメなら他のにするよ。
ちよは涼香に言った。
味噌煮:オーケー任せろ!
そう言って包丁を取り出し、手際よくきゅうりやマグロを捌く。
味噌煮:はいお待ち。大トロのワサビ有りと無し、イクラとウニの軍艦だよ!
>ちよ
凛「お、ありがと」
とりあえず、先程のことは忘れることにする。しつこくして避けられては本末転倒だ。
受け取ったかき氷のシロップ味は甘ったるい作り物だが、柑橘系の涼し気な匂いが心地いい。今は猫の面をずらしているので幸せそうに緩んだ表情がよく見える。
凛「へへ、おいし……ちよは食べないのか?」
名前:大河 清(おおかわ しん)
性別:男
年齢:13歳
性格:生意気、というか反抗的。口が悪い。気分屋で面倒臭がり。根は優しくはないけど臆病。
容姿:薄桃色のベリーショート。身長低め。赤いパーカーにジーンズ、白のスニーカー。
備考:凛の弟。シスコン。なんだかんだ姉の言うことはちゃんと聞く。姉とお揃いを好む。中学を卒業したらバリバリ働いて姉と母に楽させたい。が、めちゃくちゃ止められている。
ちよ)ちよは苺が好き。だから、苺を買ったの。(苺のかき氷を見せる)でも、レモンも嫌いじゃないよ。さっぱりするから。
ちよはお面を上にずらして、食べた。
夜狐)美味しいよな。蒼も頼んだらどうだ?好きな寿司。美味しいなら、楽しそうな声出しなよ。
夜狐の声はとても楽しそうだった。
(落ちます。リアルであちらの世界に帰るね。また戻ってくるから)
鬼霧)わーい。
千里)甘ーい。通すよ。
鬼霧たちは、道を開けた。
愛梨)お姉ちゃん、ありがとう。
絵美)また、欲しいときは、とおりゃんせだよ。
梨花)今度は遊ぼう。
子供たちは、ラナに礼を言った。
寿司屋
七瀬)大トロ最高。
修也)いくらも美味しい。
虎徹)高級のウニ、おじさん最高だ。
夜狐)大トロ、一番好きなんだよね。
ちよ)もう涼香はここにいるんだから。ここの人たちが、あなたの家族のようなもので、友達になってくれるのよ。あっちの世界の人なんて忘れちゃえばいいのよ。
ちよは、苺のかき氷を食べながら言う。
?)ちよ姉ちゃんの言う通りだよ。
下を見ると、青い着物に紫の帯、カエルの面を被った、子供がいた。
ちよ)あれ、暁?どうしたの。
暁)見ないお姉さんがいるから誰かなぁって。
ちよ)涼香だよ。
暁)ぼく、暁。よろしく、涼香姉ちゃん。
暁は、自己紹介した。
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