Now saving... 2019-04-17 23:32:24 |
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「そうだな…」
少し考えた後に、考えても分からない部分を尋ねる。
「ひとつ聞かせてくれ、何故俺なんだ?」
別に自分である必要はないと思ったのだ。直接ハンターに声を掛けずとも、ネコバァに頼めばハンターに取り繕って貰えるだろう。それにユクモ村に滞在しているトゥークは、色々なアイルーとも狩猟に出かけると聞く。そっちの方がまだまだ駆け出しの自分について来るよりもよっぽど良いと思ったのだ。
答えを待っていると、アイルーが渋い顔をして口を開いた。
「…じ、実はオレ、人見知りなのニャ。それで、あんまり人に話し掛けられないのニャ。でも、オマエにはその場の流れで話しかける事が出来たのニャ。だからお願いニャ!オレをオトモアイルーにして欲しいのニャ!」
到底人見知りとは思えないような饒舌だった事はさて置き。このアイルーが自分を選んだ理由はわかった。すると今度は別の疑問が浮かんだ。
「じゃあもうひとつ質問だ。何故そんなにオトモアイルーになりたいんだ?」
先程の口ぶりからしてかなり必死のようだった。オトモアイルーになりたいと言うアイルーは多いらしいが、こんなに必死な様子で頼んでくるアイルーはそう多く無いのではないか。
今度は聞くと同時に答えてくれた。
「オレは前に一度この渓流でとあるモンスターを見たのニャ。そしてその美しさに心を奪われたのニャ。だからそのモンスターを探すためにオトモアイルーになりたかったのニャ。因みに一人で探し回るのはもうやったニャ。けどなんの手がかりも掴めなかったのニャ…」
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