三久 2019-04-16 03:33:45 |
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⇒秋くん
うっ、……別に気にしなくて良いんだよ、此処は僕の道楽でやっているようなものだし……。
(向けられた言葉が正に図星だったのか思わず情けない呻き声を上げては言い訳にもなっていない言葉をぼそぼそと呟きながら子猫の前足を持って無意味に肉球を揉み。動揺を隠そうと逸らした視線まで捕らわれては酷く困惑したように眉尻を垂らして相手の瞳を見つめ返すも、久方ぶりの他者の体温の心地好さには抗えぬのか頬へ触れている手のひらのぬくもりへ無意識に頬を擦り寄せていて。衝動のままに己も相手へ手を伸ばしかけた瞬間、静かな室内へ不意に鳴り響いた電子音には古いパイプ椅子がガタンと音を立てる程に肩を大きく跳ねさせて驚愕し。その揺れに驚き己の膝から飛び出して行った子猫を抱き留めようと咄嗟に手を伸ばしたものの老いた身体が意思に追い付かずバランスを崩してそのまま椅子からずり落ちては床に尻餅をついた体勢のまま呆然と相手を見上げて少しばかり放心し)
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