駄菓子屋 -寝猫堂- [無登録]

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⇒秋くん

嬉しい事を言ってくれるねえ。…でも秋くんも、子猫を見捨てられなかったりだとか、寂しいおじさんとこうしてお話ししてくれたりだとか、優しくて良い子だなって思ったよ。
(己の言葉を肯定しながらもきちんとフォローを忘れない相手の気遣いに柔らかく目元を緩ませて喜びを露にしつつ、先刻照れさせられた仕返しとばかりに相手に対して好感を持った部分をつらつらと挙げていき。そうしている内に相手の方から指を絡められては相手からの思わぬ接触に何処か嬉しげな色を瞳に乗せて口元を綻ばせ、絡み合った指先を無意味にゆらゆらと揺らしながら相手の様子を微笑ましげに眺めて「損とか得とかではないよ。秋くんはうちの看板ねこを連れてきてくれた特別なお客さんだもの」等と言葉を連ねているも、触れあっていた微かな熱が不意に離れかけては咄嗟に後を追いかけてその手を掴んでしまい。己でも無意識の行動だったのか驚いたように大きく目を見開いては存外に強く掴んでいた相手の手をぱっと離して申し訳なさそうに眉尻を垂らし、僅かな間とはいえ触れあっていた相手の体温を失って少し冷たく感じるその手で誤魔化すように子猫を撫でながらしどろもどろと謝罪を紡いで)
っ、！……あ、ご、ごめんね。その、誰かと肌を触れあわせるのなんて久しぶりだったから、嬉しくて、……ええと……、