駄菓子屋 -寝猫堂- [無登録]

>80

ふーん？ でも気になるから顔出せるとき顔出してサービスしすぎてないか見張りに来てやるよ。
（相手の情けない声に続くボソボソした呟き、その波を受けて肉球を押されて気持ちよさそうにしている子猫のワンシーンは実に穏やかで思わずふっと笑いたくなるのを抑えて代わりに上から目線の言葉を。「…って、おい!!…何やってんだよ。」突然の電子音、こんな時に一体誰だと舌打ちする前に相手の体が大きく揺れてあれよと言う間に子猫が飛び出し派手な音を立てて椅子が倒れ相手が尻餅をつく、始め焦って大きな声が出るも静まり返った店内に呆然と座り込む相手を見ては漫画みたいだと呑気な思考になり呆れ顔で相手を見下ろして「…ほら、手ぇ貸してやるから、立てるか？おっさん」と何とも可愛くない言動で手を差し伸べて）

>81
⇒秋くん


…は……っ、あ、ありがとう……はあ、いてて、吃驚した…。
(少しばかりひねくれていながらも優しさの滲む相手の言葉に返答する暇もなく、ひっくり返った時のままの体勢で暫し固まっていればぶっきらぼうながらも己を助けるべく差し出された手に思わず先刻のやり取りを思い出してしまい、困惑も露に相手の顔を見上げて細い吐息を漏らし。しかし先刻の大人びた表情からまた一変し出会った当初の年頃の少年らしい雰囲気に戻っている相手を見ては漸く安堵したようにその手を借りてのたのたと立ち上がり、余程驚いたのか未だに鳴り止まぬ心臓を服の上から押さえて深呼吸をしながら「そのままあの世へ行っちゃうかと思ったよ」とあまり笑えぬ冗談を口にして口元に笑みを浮かべ)

>78
あぁ、大丈夫ですよ、こっそり来たんで、マスクとってもバレないはずです
（そういうとにっと微笑んで見せると、
「そっかぁ、やっぱり芸能人なのか、」とつぶやき、
今いる状況を思い出せば、久しぶりに駄菓子を買って食べようかな、と呟く。
「他の奴らにも買って」というと自然と笑みがこぼれ、
そして、店主であろう三久に、自分の好きな、ぱちぱちキャンディーはあるか聞いてみる

>83
⇒凛くん

そうかい？それなら良かった。…それにしても、きみみたいなアイドルでもこういう所に来るものなんだねえ。
(愛らしく微笑む相手の返答にほっと安堵の吐息を漏らしては普段テレビの中でしか見たことのない相手が実際に目の前にいるという不思議な感覚に思わず呟き。次いで問われた言葉に柔らかく笑みつつキャンディーのコーナーへと案内しては「いくつ必要かな？」と首を傾げて問いかけ)

>82

…いや、おっさん言うとしゃれになんねえ。ちゃんと普段から運動してるのか？怠けてるとこんなことでも骨駄目になるぞ。…まあおどかしたのこっちだけどさ。
（相手を軽々と引き上げて立たせると笑みを浮かべ言われた冗談に眉を潜めて失礼な物言いをつらつらと。それでも此方に非があるためか最後は悪かったと謝罪を述べ倒れたパイプ椅子を直してから相手の頭や肩、腰、最後におしりにペトペト触れていき「痛むところは？冷やすなら早いほうがいいよな。」と先刻の通知音を頭の片隅で気にかけながら相手の体が最優先とばかりに真剣な声色で悪意なく再び腰に触れて）

>85
⇒秋くん

わあ、…ありがとう、秋くん。……ううん、耳が痛い……運動は苦手だけどカルシウムは摂っているつもりだよ、ヨーグルトとか魚とか。
(存外に力の強い相手に感心したような小さな声を漏らしつつ礼を述べては鋭い相手の指摘に苦笑を浮かべて頬を掻きつつ言い訳じみた言葉を重ね。そうしているうちに手際よく椅子を直した相手から謝罪を受けては「僕も大袈裟な反応をしてしまってごめんね」と謝罪を返すも相手からあちこち触れられては慣れぬ他人の体温と心配されているという感覚に心がこそばゆいような感じを覚えて落ち着かなさげにもぞもぞと身動ぎし、事の発端となった電子音が気にかかり相手へ問おうとするも油断していたところへ腰に触れられては擽ったさにも似た感覚に思わず声を漏らしてから照れたようにはにかみ)
ありがとう、そんなに痛くなかったから大丈夫だよ。それより電話か何かあったんじゃ、っわあ、…ふふふ、吃驚した。

>86

ヨーグルトと魚……、どっちも苦手。…カルシウム摂取で言ったら俺も人のこと言えねえかも。
（好き嫌い多々に加え食わず嫌いのため偏食。それはお前何食うんだと友人にドン引きされるほどで。どちらも苦手な食べ物に眉間に皺を寄せて目を逸し答えるも、相手からの謝罪には気にしてないと小さく首を横に振り。体への負担は大したことなかった様子に安堵すれば少しからかい混じりの言葉を零し、相手の言葉に促されるまま軽く断りをいれてからスマホ画面を見ると表情を険しくして）
良かった。つって数日後に痛みだしたりしてな。……あー、悪い。おっさんともう少し遊んでたかったけど呼び出し食らったわ（そう言ってバイト先から来た急遽ヘルプに入ってほしい旨のメール画面を見せ相手の腰に触れていた手をポンと叩いてから離して）

>87
⇒秋くん

おや、そうなのかい？でもそれにしては身長が高いよね、他のもので補っているのかな。
(嫌いな食材の話題に視線を逸らした相手に年相応の愛らしさを覚えて柔らかく笑んでは己よりも随分と高い位置にある相手の頭頂部を羨ましげに見上げつつぽつりと呟き。揶揄めかして向けられた言葉には思わず眉尻を垂らして「それは困るなあ」とぼやき。相手からスマホに綴られた文面を見せられてはレジ横から取った老眼鏡をかけて目を凝らすように細めつつそれを読み、酷く寂しげに頷いては腰から離れていった手をそっと掴んで引き留め、その手のひらの上へ飴玉や小さなラムネ菓子をいくつか乗せては戻ってきた子猫を再び抱き上げてあやしながら柔らかく笑んでみせ)
ふむ……そっか、残念だけど、お仕事なら仕方ないね。ああ、秋くん、よかったらこれを貰っていって。甘いものが好きじゃなかったら申し訳ないんだけれど……その時はお友達にでもあげてくれれば良いから。

>88

あー…ガキん時から良く寝てたからかも。
いや…上げない。バイト終わりに食う。ありがとな。
（食べない分やたら寝て授業中までも寝ていることは伏せて言えば、老眼鏡を掛ける相手に本当に歳なんだなとしみじみ思うもその様は何故か色っぽく綺麗に見えて。手のひらに乗せられた菓子に小さく目を見開きどこか寂しげな相手を見てはきゅっとそれを軽く握り込んで仏頂面ながら礼を言って大切そうにポケットにしまって。学生鞄を肩に掛けて雨の上がった外を見て店の扉へ向かおうとして振り返り「おっさんに会えて良かった。また近いうち来るわ。…雨に会いに」と相手の髪をくしゃりと撫でて小さく笑むと踵を返して「じゃあな」と手をひらつかせて去っていき）

勝手に場面区切ったけど…すぐ会いに行く、と思う。おっさんがいいならだけど。

>89
⇒秋くん

ああ、寝る子は育つ、というやつだね。……ん、ふふふ…それなら良かった。
(告げられた言葉に何やら納得しつつ、ふと何の脈絡も無く 彼の寝顔はとても愛らしいのだろうな、と確信にも似た心地でぼんやり思い、食べ盛りの男子高校生にとっては腹の足しにもならないであろう飴玉をそれでも食べてくれるという相手の優しさに微笑んでは雨が上がり雲間に光の差し始めた空を見上げて眩しげに目を細め。帰り支度をする相手の言葉に己も心からの思いを紡ぎ返しつつ子猫を持ち上げ振り返った相手の顔辺りまで近付ければぷらんと垂れ下がった子猫が小さく一鳴きして相手の鼻先をちろりと舐め。穏やかなその光景にくすりと喉を鳴らして笑っている間に頭を撫でられては何十年と受けていなかったその感覚に酷くこそばゆい感覚を覚えるも何処か幸福そうにはにかんでは去っていく背中へ己ものんびりと手を振って見送り)
僕もきみに会えて良かったよ、この子もきっとそう思ってる。……うん、またおいで、何時でも待ってるから。


ふふ、もちろん大歓迎だよ。きみの好きな時に遊びにおいで。

（日もすっかり暮れたころ本日も雨、髪から足先までずぶ濡れで制服は色を変えてしまっていてまさに溝鼠。顔には擦り傷や青アザ、制服は所々汚れているも本人は気にしておらず癒やしを求め寝猫堂に訪れていて。しかし時間帯も遅くこの姿、自分から中に入るのは憚られては初めて来たときと同じ様に軒下に立ち、意味もなく猫の看板にデコピンしていて）

>91
⇒秋くん

？………はあい…っ、わああ！？あ、秋くん！？その怪我っ…ああもう、とにかく中へおいで！
(夜の帳が降りた頃。遠くに響く微かな雨音と弱めに付けた古い石油ストーブの燃える音に耳を傾けながらレジ横のパイプ椅子に腰掛け、同じ名を冠した子猫へ鶏のささみを湯がいて小さく裂いたものを餌皿へ乗せて与えながらそろそろ店仕舞いの頃合いだろうかと古い振り子時計を見上げるも、ふと何やら硬質な音が響けば不思議そうに首を傾げて外を見やり。生憎と店内の光は音の発生源までは届かず、しかし何度も響くそれを聞けば誰かがノックでもしているのかと思い当たり「よっこいしょ」と重い腰を上げて緩慢に移動しては間延びした声をかけながら扉からひょいと顔を出し。其処に居たのは先日印象的な出会いをしたばかりの少年、しかしその時とはあまりにもかけ離れた姿に仰天し普段は出さない大声を上げて飛び上がっては相手の頭から爪先まで彼方此方へ視線を飛ばして状態を確認するも見れば見る程痛々しいその姿にぐっと表情を歪めて眉根を寄せ。こんな店先にいても埒があかないと判断したのか相手の手首をむんずと掴み強引に店内へ引きずり込んでは未だにのんびりと優雅な食事を続けている子猫の隣へ相手を配置してすぐそばのストーブの火を強くし、何時になく強い口調で言い置いてからわたわたと店奥の居住スペースへと引っ込んでいき)
何があったのかは後で聞くけど……とりあえずタオルを持ってくるからそこに座っていなさい。いいね？

>92

（猫の看板に無意味に八つ当たりし続けていると開かれる扉、大きな声にピクリと肩を揺らしジトと相手を見てその優しい表情が驚きと焦燥、そしてぐっと歪むのを見て罪悪感に駆られながら導かれるまま店内へと足を踏み入れ。暖かな店内と少し古びた木の匂いがまだここに訪れたのが２回目だと言うのに懐かしさを感じて心を落ち着かせ慌てる相手には悪いがホッとしてしまい。何も返答できぬまま奥へ引っ込む相手を目で追った後、相手の作ったであろうご飯を一心不乱に食べる子猫を見て、その場にしゃがむと子猫のほっぺを指先で突いてみる。子猫は指先が濡れているのと至福の食事時を邪魔されたのがお気に召さなかったのかブルッと顔を震わせミャアと一鳴き。その額にデコピン…は流石にせずに人差し指で軽くグリグリして撫でて遊んでは「雨…」と名前を読んでみたりして）

>93
⇒秋くん

わあ…………秋くん、ほらこれ、タオル。それと…僕のだと小さいかもしれないけど、制服が乾くまでの間だけ我慢して着ておいて。
(タオルに着替え、救急箱に風呂の準備と、年齢による衰退でどうにも重い身体に鞭打ちながら慌ただしく駆け回り、両の腕一杯に諸々の荷物を抱えながら店先へと戻れば呑気に子猫と戯れる相手の姿を見て思わず脱力し。しかし硬く強張っていた肩の力がその光景で程好く抜けたのか先刻よりは穏やかな声音で相手へ声をかけ、大判のバスタオルを数枚と己には少しばかり大きかった為に着ていなかったワイシャツとスラックス、厚手のカーディガンを相手へ手渡しては「お風呂ももうすぐ沸くからね」と普段よりは控えめな笑みと共に言葉を連ね、店と居住スペースを区切る引き戸の向こうを手で示して着替えるよう促し)

>94

ああ…え、いや…そんな悪いし…、少し休ませて貰えればそれで良い
（店奥からバタバタと聞こえてくる物音に申し訳無さが募り、相手が戻って来たところで立ち上がって。そして次々と相手から施される厚意、相手なら自分を拒絶せず受け入れてくれると優しさに付け込んだ部分も正直あるが、まさかここまでしてくれるとは思っていなくて手渡されたタオルや衣服に視線を落とし次に相手を戸惑い気味に見て。それでもこの店から離れるつもりがないあたり結局相手に甘えている負い目から目を逸しボソボソ続けて）

>95
⇒秋くん

子どもが遠慮するものではないよ、秋くん。……それに、これは僕からきみへの御恩返しみたいなものだから、むしろ受け取ってくれないと困ってしまうよ。
(己に向けられる眼差しに遠慮や戸惑いの色が滲んでいるのを見てとれば肩を竦めて苦笑しながら相手へ一歩近付き、少しばかり背伸びをして互いの身長差を埋めつつ相手の濡れそぼった頭へ手を伸ばしてはその髪を後ろへ掻き上げるように整えながら甘やかすような声音で相手の名前を囁いて。相手の手元からタオルを一枚取って広げその頭から被せては髪や顔周りをわしゃわしゃと柔らかく擦って水気を取っていきながら更に言葉を続け、穏やかな笑みと共にその背中をぽんと叩いて着替えを促し)

>96

…その言い方、ズリぃよ…
（相手の大人の対応とその仕草にぐうの音も出ないどころか、タオルの合間から見える相手の優しい表情に濡れた髪と一緒に心までも包まれた気持ちになりスッと視線を横に流し照れを抑えたぶっきらぼうな物言いをして。「…恩とか知らねぇけど…甘えさせて貰う」ボソッと言うと背中を押されるまま足を進め靴と靴下を脱いで軽く足を拭いてから奥へ進み、慣れない他人の家に落ち着かないながら身体を拭き時折関節や傷が痛んだがさっさと着替え。シャツやスラックスの丈はギリギリながら体型は細身の部類のため違和感なく着れて、濡れた制服はタオルにくるんで抱えると相手の元へ顔を覗かせるも今更気恥ずかしくなってきて顔を上げられずに「…着替えたけど」と小声で言って）

>97
⇒秋くん

ふふふ、歳をとると狡賢くなるものなんだよ。
(逸らされた視線には思わずくすくすと密やかな笑みを零してから悪戯っぽくにんまりとしてみせ、部屋へ入っていった相手の背中を確認してからそっと引き戸を閉めてはもう遅い時間だからと店仕舞いにするつもりなのか店側の出入口を施錠して外の明かりを消してしまい。漸く落ち着いたのかパイプ椅子へ深く腰を落ち着けて小さな吐息を漏らしては食事を終えた子猫が我が物顔で己の膝の上へ丸まってくありと欠伸を零し、その背中をのんびりと撫でつつ手当てと風呂のどちらを先にすべきかと暫し悩んで。着替えを終えたらしい相手の声にはっと意識を戻してそちらを見やれば安堵したように表情を和らげ、タオルに包まれているらしい制服へと手を伸ばして問いかけ)
ああ、良かった、サイズも一応は大丈夫そうだね。それじゃあ制服も乾かしちゃおうか、先に脱水してくるから少しだけ借りてもいいかい？

>98

いいけどさ、して貰ってばかりだとわりぃし…手伝えることあんなら何かやるよ。普段手が届かないところとか俺なら届くと思うし力ならおっさんよりはあるから
（こんな明らかに訳ありな自分でもすぐに訳を聞かずに受け入れてくれる相手の優しさにまだ戸惑いながらも濡れた制服を渡し、チラッとだけ相手を見てすぐに視線をよそへやってボソボソ答えて、行き場のない視線は相手の上でのんびり寛ぐ子猫にいきついて）

>99
⇒秋くん

おや、いいのかい？ふふ、何をして貰おうかなあ……ああ、それじゃあ雨のお相手をしてもらってもいいかな？子猫だからすごく元気なんだけど、僕はすぐに疲れちゃうから遊び相手には不向きみたいなんだ。ついでに雨が此処に来てからの話も聞いて貰えたら嬉しいんだけど……どうかな？
(タオルごと制服を受け取りつつまた逸らされた視線に 今日はあんまり視線が合わないなあ、等と少しばかり寂しげに眉尻を垂らすもその唇から語られた提案にきょとりと瞬きしては嬉しげに目を細めながら悩み始め、彷徨っていた相手の視線が己の膝上で丸まる子猫へと注がれたのを見てとれば彼も矢張り子猫を構いたいのだろうかと思い立ち、ついでに立派な猫馬鹿となった己の話も聞いて貰おうと浮き足だった調子で言葉を返して期待の眼差しで相手を見やりつつ相手の返答も聞かぬままレジ下の大きな段ボール箱からいそいそと子猫の玩具を取り出してみせ)