とある優秀な生徒 2019-04-13 23:46:26 |
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…どうやって探そう
(念のため保健室に自身の変わり身をベッドに寝かせて置き、意識を集中させ魔法で犬を召喚して「他の皆に気付かれずに明飛君の場所まで案内して」駆け出す犬の後を追い、来たことのない校舎の一廓に到着し。ただここまで来た途端に犬は匂いも気配も判らなくなり、一歩も動けなくなったみたいで「近くにはいるのかな」)
…可愛いかわいい
(コチコチと一定のリズムを刻む時計を見つめ、ふと思いついたように猫を召喚してはそれが幻だとわかっていても嬉しそうに撫でていて)
ありがとう、もういいよ
(撫でてから犬の召喚を解き、順番に教室を覗いても誰もいないようにしか見えず「探したら迷惑かな」最後の教室の扉を開いても見つけることが出来ず)
あー…もう始まっちゃうな
(ここからでも聞こえるチャイムの音を聞きながら、このまま2限目も休んでしまおうと思いつくが、出雲にまた心配をかけてしまうかと思い直せば多重結界の魔法を解いて教室を出、)
……あ
(1限目が終わるチャイムに顔を上げて、自分の教室に戻ろうと廊下に出ると「明飛君」先程見たときは誰もいなかったはずの教室から相手が出てきたところで、結界魔法があったことに漸く気付き)
ああ、…出雲…
(なぜここにいるだろうと気にするも、先程までぼんやりとした思考回路のままではどうにもきりっとすることができず、それ以上何も返さずに教室に戻り、)
…ふあ
(授業を聞く姿勢はどこか上の空。しかし当てられれば完璧の答えを言い、難しい問題であったためかクラスメイトから感嘆の声が上がって)
…ありがとうございます
(先生から「流石だな」と褒められ、軽く頭を下げながら礼を述べ、切り替えようと手の甲を少しだけつねって軽く目を閉じ、次に目を開けたときはもういつもの冷静な表情で、)
…
(普段の冷静さとは違う、ただ冷たい目をしていて。何故こんなにも虚無感に襲われているのだろうかと不思議に思うも、けして表には出さずに)
明飛君、明日よかったら付き合ってくれる?
(休み時間になり、席を立つと相手の席へと向かい。明日は学校が休みなので時間があれば、と声をかけながら)
…別に、いいけど
(休みの日に予定が入るなんていつぶりだろう、魔法の練習だろうかと何をするか、なんの為に自分が誘われたのかはっきり検討がつかないまま「何時に何処、行けばいい?」)
駅前広場に…午後一時で大丈夫?
(普段休日はどう過ごしてるのかな、と考えながら相手に訊ねて。落ち着ける場所は無いかと、ふと思いつき「プラネタリウムとか、好き?」)
プラネタリウム?
(自分が予想していたこととは全く違う返事に、思わず聞き返したところではっとして「好きだ」と一言返し、忘れないようメモを取り)
…よかった
(嬉しくなり微笑んで、少しでも休めるといいなと思いながら「じゃあ明日、楽しみにしてるね」次の授業のチャイムがなる前に席に戻り)
…どうしようか
(学校を終え、自宅で明日のことを考えていて。いつもの服でいいかと思っているものの、せっかく誘ってくれた相手に迷惑をかけない程度に洒落た方が良いだろうかと悩んでいて)
はぁ…
(よく考えたら女子の友達とでさえ買い物の付き添いくらいしか出掛けたことがなく、明日はどうしようかと夜になってから悩んでしまい。なるべくいつも通りがいいかなと自分自身を納得させると、すぐ布団に入り)
おまえはどう思う?
(ペットの猫と触れ合いながら、いつも通りでいいかと決めれば猫を離し、もしもの時に氷魔法が使えるよう、制服のポケットから明日着る服のポケットに入れればすぐに眠りにつき)
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