学校の行事である林間学校。林の中に火を熾こすべく薪を集める男女五人の班。幼なじみの五人は、それぞれ分かれて手分けして集めていた。ある程度集めた薪をキャンプ場に持っていこうとした時、彼らはそれぞれの場所で突如現れた足下の穴に落ちた。
何が起きたのか分からないまま、気がついた場所は見たこともない景色だった。
バラバラになったはずなのに同じ場所に来ていた。
「あれ?あいつは?」
一人いないことに気づいて周りを見回したが、どこにもいない。
四人は携帯を取りだして連絡してみたが、繋がらない。
きっと彼だけは穴に落ちなかったのだろうと判断し、四人は自分たちが今いる場所の確認のために動き出した。
この時の四人には、これから起きる悲しい現実と結末など知る由もなかった。