妖怪匿名 2019-04-07 18:21:40 |
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( / 大変長らくお待たせ致しました。まだいらっしゃるならこれからどうぞよろしくお願いします。 絡み分落としておきますね )
___…香澄よ、起きよ香澄。もう朝だ。
( まだ陽も昇らず、小鳥や虫さえ寝静まっている頃。1人ゆっくりと起き上がり顔を洗ってから朝が始まる。寝ぼけ眼でもぞもぞと着替え陽が昇り始めると同時に先程寝ていた寝室へ行き隣で眠っている香澄の隣へ座り、頭を自身の膝へ乗せれば顔を優しく撫でながら起こす。)
おはよう。さ、顔を洗って着替えて来い。君は飯を食わねばならんだろう?
( 神故に飯を食わずとも息絶えぬ身体である為に、御供え物が来た日以外は食事をとることは無く目を醒ました香澄を覗き込みふわり、と微笑む。神は祭り事以外は暇に暮らしている。その為、急かすようにする事もなくただ彼のペースに合わせて。)
僕はね、君が美味そうに飯を食う姿がとても好きなんだ。
ふふ、有り難う。
僕は幸せ者だね。
(にこり、と微笑んでのそりと身体を起こし、
欠伸を噛み殺しながら水場へと歩を進める。
顔を洗い終わり、着替えが入った
葛籠へと手を伸ばす)
僕といる以上、幸せでないわけが無いだろう?お互いに思い合い、こうして今、触れられるのだから。
( そう、昔と違って今は両想い同士。幸せでないわけが無い、当たり前の事だと言うように葛籠に伸ばす手を上から手を覆うように掴み首元に顔を埋める。首筋に口付け1つ落とすと愛おしそうに微笑みながら見つめる )
…ははは。そうだったね。
(少しだけ、彼にしては乾いた温和な
笑い声を上げてから着替えを取り出し、
柔らかな視線で相手を見つめ返す)
君は…僕を恨むことはあるかい?社に閉じこめられ、都合よく僕の物にされて。
( ふと、脳裏に過った質問を投げ掛ける。恨んでいると言われてもこの状況をこの先変えること等ありもしない話。昨晩、彼の妻が身篭ったという知らせが社に届いた為その知らせを言い出すタイミングを伺うように )
……いいや。そんな事、思わないさ。
寧ろ、幸せだよ。
(その問いかけに、少しだけ虚空を見上げ
考えるような素振りを見せた後、
首をやんわりと横に振って笑って見せる)
ふっ…そうか。幸せ真っ只中の君に1つ良い知らせが届いた。先日、君の妻が身篭ったそうだ。
( その仕草に安堵の笑みを浮かべ淡々と妻の話を始める。何処の何方の子かは分からないけれど念願の夢が叶ったということで報告をする。)めでたい話だが奴らは健康の祈祷をこの社では行わんようだ。君を奪ったのだから致し方のない話だがね。
…そうか、妻が…。
…妻には、幸せになって欲しいからね。
(その知らせを聞くと少し哀しげに微笑み、
暫く無言で居たが、
思い出したように相手を真っ直ぐ見つめる)
君の頼みは叶った、それだけの事だろう?そう悲しむような顔をしないでくれ。
( その目の先に自分は居るのだろうか、そう思わせるような瞳に眉を顰め腕組をする。すっくと立ち上がるときせるを吸い暫く外の景色を眺め考え事をし目だけを彼に向けると優しそうに笑い)
気になるのであれば1度村に降りても良い。誰が親なのか君も気になるのだろう?
…いいや、良いんだ。
…妻は妻で幸せに生きているんだろうから…
その幸せを壊したくは無いんだ。
(問い掛けに、
「その誘いは…魅力的ではあるけどね」と返し、
首を横に振る)
それもそうか。然し君には今日、村に降りて貰わねば行けない用事があるんだよ。神楽鈴を新調して欲しいんだ、頼めるかい?
( 首を横に振る姿にこくり、と頷けばまた顔は外に向き煙をふぅ、とゆっくり吐く。次の日は村の祭り事の為、その下準備に彼を村へ1度帰すという。きせるを吸い終わればぐっと伸びをして腕を捲る )
ここに来てから初めての祭りだろう?君の服を用意しておくよ
嗚呼、済まない。着替えてくれて構わないよ、村に降りたら、1泊して来るといいよ。
( どうぞ、とことわると珍しく着崩した着物を整えれば目を細めて空を仰ぐ。彼を手に入れてからというもの何処かしら穴の空いた心は埋まること無く、隙間風が寒く感じて時折相手を激しく求めてしまう感情にため息を付く、)
気を付けるんだよ、村の山とはいえ、山賊が出るかもしれないから。
ふふ、心配してくれて有り難う。
でも仮に居たとしても、僕は襲われないと
思うよ?男だからね。
(その心配の言葉をさらりと受け流し、
にこりと微笑んで見せる。
そして着物を脱ぎ、緑の着物に着替える)
どうだか、人間という生き物は飢え始めると何でも食らう生き物ではないか。君はそこらの娘より余程綺麗だ。僕なら襲ってしまうだろう
( 着替える後ろ姿を横目で見つつ、ポツリ呟くように話す。中性的な見た目に惑わされる輩はそう少なくないのではないだろうか、ましてや男と分かっていた上で襲われるなどされては困る。彼は御坊ちゃんであるが故の心配事でもあり。)
そりゃあ…君は襲うだろうね。
でも、そんなに悪い人間なんて
少ないと思うんだ。
(最後の言葉に苦笑いを浮かべ、
着替えてから相手に向き直る。
そして、澄んだ瞳で真っ直ぐに見つめる)
悪い人間がわんさかと居るから僕がこうして祀られているのではないか。どんな人間にも闇は落ちる、そうだろう?…いっそ僕の言葉は半信半疑で聞いてくれて構わないが、気を付けてくれよ。
( 彼の澄んだ瞳はまるで、青空を映し出すビー玉の様でその瞳で見つめられれば強く物を言うことは出来ない。半分呆れたように肩を竦める。せめて、と言うように言葉を付け足すとそのままのそのそと部屋の奥へ消える)
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