ビギナーさん 2019-03-29 20:50:29 |
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それなら仕方ないからほどいてあげる。ウェイターが言うんなら間違いないし。
(一茶の事は信用しているものの、店員の言葉に安心したのか握りしめていた拳をほどき )
……愛莉?、…一茶…?。
(トイレからテーブルに戻ろうと廊下を歩いていると少し遠くに貴方の後ろ姿が見え早足で近付けば二人の名を呼び)
──…!晴…っ、ちょっと一茶どういう事よ!普通にバレてるんですけど?…あたし帰る。
(まさかここで晴と会うとは思わず一茶をキッと睨み右手を握りしめれば一茶の溝落ち目掛けて殴り、一言だけ呟けば晴と目を合わすことなくその場を離れ)
──いいから早く迎えに来て!…てかなんで晴追っかけてくるの…!どっか隠れなきゃ…
(いつもの使用人に電話をすれば晴が追いかけてくるのが目に入り、慌てて外に出れば辺りは暗くなっており公園の方に走り出し)
いった……。
──やばい…殺される。
(二人が店を出た後ゆっくり力無く立ち上がると晴が貴方を追い掛けて行ったことに焦り店のことは執事に任せ二人を追い始め)
俺が話してぇ!……それじゃダメか?
(話したくないと言われれば悲しそうにしながらも一度立ち止まり叫ぶと少し貴方を見つめ訴えるように呟き)
初めて…愛莉に避けられて、すげぇ辛かった。…でももう…前みたいには戻れねぇよな。
(ゆっくり貴方に近付きつつ真っ直ぐ見つめ、脳裏で今日の電話で一茶と貴方のデート内容を聞き出していたため貴方が好きなのは一茶なのではないかと考え始め)
なんであたしに避けられて辛いって思ったの?それどういう意味。…前みたいに戻れるわけないでしょ…。
(晴の本音が聞きたくなりこちらもゆっくりと近づき、胸の前で腕を組みながら視線を逸らし小声で呟き)
…なんでこんなに辛いのか、ずっと考えてた…。
何か焦ったんだ、お前から好きなやつがいるって聞いてから。
──俺、愛莉が好きだ。
(貴方の目の前まで近付くと言葉を探すように視線を反らしていたが少し呼吸を整え意を決したように真っ直ぐ貴方を見つめて)
──晴…今なんて言った…?あたしの事好きって…その言葉遅すぎ…ばか。
(晴の言葉に涙が頬をつたい、泣き顔を見られないように俯きながら話し)
遅いってなんだよ…。
(俯く貴方を見つめたまま以前貴方の恋愛を応援すると言っていたため心苦しく感じながらも視線を反らすことはせず)
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