ジェイド 2019-03-26 15:48:45 |
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フローラは、紫のワンピースで胸元に黒リボンが付いている服を、ジョシュアは、青と白のタートルネック。黒のニットを着た。何ともおしゃれだ。
ジョシュア)じゃ、出かけよっか。
フローラ)うん。
ジョシュアとフローラは部屋を出た。そして、バルツァ先生に会った。
フローラ)あ、バルツァ先生。
バルツァ \ うん…そう言えば相変わらずマリーくんは部屋で眠って居るのかい?
( いつも朝イチはハニーくんに会うため、辺りを見回し尋ね )
あぁ、フローラさんとジョシュアくんも、おはよう
( 名前を呼ぶ声を聞き振り返るなり笑顔で返す )
フローラ)今日は学校お休みだから、お出かけしてきます。
ジョシュア)俺は付き添いです。
フローラ)ねぇ、バルツァ先生。この服どうですか?可愛いでしょう。
フローラはその場で一回転した。
ジョシュア)ハニーも良かったら一緒に行くかい?
バルツァ \ そうか、ユニコーンの子供、ね。うーん…そっとしといてあげようか。
( へらりと笑い )
ああ、フローラさんに良く似合うよ!胸元のリボンが可愛らしいね。近頃街も物騒だから気を付けてね。
( チラシを指さし )
バルツァ \ まぁ、まだ生徒に話していい段階では無いんだけど…最近名前もまだ不明な組織が彷徨いて魔法使いを見掛けては痛め付けているみたいだから。
( ジョシュアくんの顔を見て真剣な眼差しで語り )
フローラ)怖いなぁ。もしかして、魔女狩りみたいなやつですか?死亡者とか出てるの?
ジョシュア)一応、出てないけど、怪我人はたくさんいて、跡が残ったり、骨折、病院に暫く入院する人が増えてるって。
フローラとジョシュアはチラシを見て言った。
ジョシュア)気を付けていこうね。
フローラ)う、うん。じゃあ、行ってきます。
ハニー
あ、マリー!
マリー
…………おはようございます。
(怪我をしたユニコーンの子供を抱え、
ぺこりと頭を下げるなり医務室へ)
しばらく街を歩くと
?)あら、フローラちゃん。久しぶりね。
フローラ)あ、手芸やのおねぇさん。
フローラは手芸やのエメラルドグリーンに銀の瞳を持った、女の人と会った。
ジョシュア)知り合い。
?)はじめまして。手芸やの店主、リホよ。よろしくね。彼氏さん。
ジョシュア)か、彼氏なんて。
フローラ)違うよ。リホさん。彼は付き添いで来てくれた。ジョシュアよ。
リホ)あら、そうだったの。ごめんなんさいね。何買うの。
フローラ)ぬいぐるみ。いつものお店に行くの。
リホ)あらそう。気を付けて。最近危ないから。
ジョシュア)危ないって。魔法使いが痛めつけられる事件ですか?
リホ)痛めつけられる?違うわ消えているのよ。
フローラ&ジョシュア)え?
リホ)このチラシ、朝配られたんだけど、魔法使いが消えているの。消息不明、行方が分からないの。
リホの持っているチラシには、行方不明者増加続く。と書かれていた。
リホ)暗くなる前に帰った方がいいよ。
ジョシュア)あ、ありがとう。
フローラ)またね、リホさん。
二人は、リホと別れた。
ジョシュア)学校で聞いたのと全然違う。
フローラ)おそらく、誰かが、学校にうそのチラシをまいたんでしょ。
フローラは、ジョシュアにそう言った。
マリー
…………失礼します。
キャスティ
どうしたの、マリーくん。
マリー
……こいつ…怪我してたんで。
キャスティ
あれ、珍しいね。
紫の毛のユニコーンちゃんだ。大丈夫?
(声を掛け、撫でようとするが
ユニコーンはそっぽを向く)
あはは、マリーくんそっくり!
マリー
………………
(マリーが手を伸ばすと、先程までの態度が
嘘のようにすり寄る)
キャスティ
本当にそっくりだねぇ。
マリーくんのペットにしたら?
マリー
……ああ…それも良いっすね。
キャスティ
じゃ、大きな怪我は治しとくから…
また明日来てね。
フローラとジョシュアはぬいぐるみの店にやってきた。すると、今度はブロンドの髪のリュナという女の店員がやってきた。リュナとは二人も面識がある。
リュナ)あら、いらっしゃい。またクッションを買いに来たの?新作カラーのマカロン入ってるわよ。
フローラ)わぁ、白色だ。じゃあ、これとぬいぐるみ。どれにしよう。
ジョシュア)俺も選ぼう。
リュカ)あら、ぬいぐるみを今日は選ぶの?
フローラ)新しく入った先生が、自分が教えるんじゃなくて、ぬいぐるみに教えてたから、欲しくなっちゃって。あ、これ。この前のラビ先生だ。
ジョシュア)このドラゴン、まえのライド先生だ。
リュカ)そういえば、男の眠そうなお客さんが、たくさん人形買っていったわね。その人じゃない?
フローラ&ジョシュア)その人かも。
リュカ)まぁ、好きなだけ選びなさい。種類は豊富だから。
リュカがそういうと、二人は、ぬいぐるみを選んだ。
フローラ)わぁ、ユニコーンだ。あ、でもこっちはペガサスだ。
ジョシュア)ブルードラゴンか。あ、でもレッドドラゴンもいいな。
フローラとジョシュアはぬいぐるみ選びに夢中だ。そんな二人を後ろから見ている、黒い影。
男1)あいつらも高く売れそうだな。
男2)店から出たところを狙うぞ。
フローラ)あ、この綺麗なたてがみのユニコーン可愛い。
フローラは青とピンクとエメラルドグリーンのたてがみと尻尾、紫色の瞳と金色に輝く角を持ったユニコーンのぬいぐるみを手に取った。
ジョシュア)あ、こっちは、ペガサスでもサファイアの色のペガサスだ。
ジョシュアは、青く、美しい白のたてがみ、銀の瞳を持ち、真っ白な翼をもったペガサスを手に取った。
フローラ)私これと、クッション選ぶね。
ジョシュア)わかった。俺は先に会計しとくよ。
ジョシュアは、会計に向かった。
リュナ)決まったのね。値段は〇円よ。
ジョシュア)じゃあ、ちょうどで。
リュナ)大事にしてね。
ジョシュア)もちろんだよ。
ジョシュアは元気よく言った。
ジョシュア)俺、邪魔にならない様に外出とくよ。
フローラ)うん。
男1)金髪碧眼の少年が出てきたぞ。
男は、ジョシュアが出てきたところで、腕をつかみ、路地裏へ引き込んだ。
街は人が多く、ジョシュアがそんな目に合ってることなんて、誰も知らなっかった。
フローラ)よしこのくらいでいいかな?
フローラも会計に向かった。
リュナ)目当てのものは買えたかしら?
フローラ)うん、ずっと大切にするの。
リュナ)そう、このぬいぐるみもクッションも喜ぶわ。はい、〇円
フローラ)じゃあ、これで。
リュナ)〇円のお返しよ。これからも贔屓にね。
フローラ)さ、ジョシュア。
フローラはジョシュアを探したが、ジョシュアがいない。
フローラ)ジョシュア?ジョシュア!
フローラは、ジョシュアを探すがいなかった。その時、声をかけられた。
男)お嬢さん、君がさっきから、呼んでるのって金髪碧眼の子かい?
フローラ)は、はい。そうですけど。
男)その子なら見たよ。こっちだ、おいで。
フローラは怪しまず、男について行った。そして、路地裏に入ると、突然後ろから体を掴まれ、薬をかがされた。
フローラ)!(麻酔のクロロホルム)
フローラはそのまま薬をかがされ、気絶してしまった。フローラh縄で、腕と足を縛られ、口はテープで封じられ、暗い部屋に閉じ込められた。そこには、同じ状態のジョシュアもいた。
ジョシュアは、気が付いた。隣にフローラがいたことに驚いている。ガタゴトと音がする。何かに乗せられているようだ。それもそのはず。ジョシュアとフローラは、ほかの被害にあっている人たちと一緒に、荷台に乗せられて馬車に乗っているのだ。日が陰りだし、夕方になっている。
ジョシュア)(なんで、こんなことに。うまく思い出せない)
ジョシュアは、ここまでのことを思い出そうとしたが、うまく思い出せなかった。それもそのはず、クロロホルムは麻酔用の薬品だからだ。
そのころ、路地裏には、フローラとジョシュアが買った、ぬいぐるみとクッションが入った、袋があり、フレア先生はそれに気づいた。
( バルツァは使い魔達と共に森へ薬草を取りに出掛けていた。彼の持つ魔法生物が他の魔法使いより多いのはそういう体質なのだそう。 )
バルツァ \ …どうしたんだい、ディーバ。かなり慌てているね、何か感じられたのかい?
( 使い鳥のハーピーが超音波を発し他のハーピーの仲間と交信を取っている。それは良くないことが起きる証で、ハーピーから、生徒が攫われたという知らせを聞くなりグリフォンに乗り空を飛ぶ )
バルツァ \ 僕のせいだ。忘れていた、街には変化をして行くように言わなければならなかったのに…。でも目星は着いたんだ、この前タランチュラを放したアイツの組織が裏で手を引いてる。
( ハーピーに先生へ伝言を伝えるように言い残すとグリフォンと共に2人が攫われた方とは逆の方向へと駆け巡った。 )
フローラも目を覚ます。頭がくらくらする。先ほどと同じで馬車に乗っているが、馬車が止まった。馬車が止まると、潮の香りが微かにした。港に馬車が止まったのだ。すると、全員目隠しされた。抵抗できず、そのまま荷台は、船へと乗せられていく。しばらくして、船は動き始めた。フローラとジョシュアは、目隠しのまま、何が起こっているのか分からない。ただ、何かに乗せられている。それだけが分かっていた。
男1)こいつらを隣町で売れば、儲かるぞ。なにせ、金髪碧眼の美少年と、水色の髪と紫の瞳を持った美少女も乗ってるんだからな。
男2)さっさと進もうぜ。
船は徐々に速度を上げ、港を離れていって、港から船はすぐに見えなくなった。
フレア
…チッ、遅かったか!
…ローウェル!
(彼が響く声で呼びつけるなり、真っ黒な翼の
グリフォンか姿を現し、それに乗って嫌な気配を
追いかける)
フローラ)んー、んんー。
ジョシュア)ん、ん。
男)うるせぇ!
フローラとジョシュアは、暴れたせいで男に殴られ、気絶してしまった。船は隣町まで、あと、一時間とかからない。隣町に着くと、探すのは容易ではない。
バルツァ \ 頼むよ、シーサーペント。少し足留めをしてくれないか?彼等はそうだなぁ…フレア先生が助けてくれるはず。
( 昔助けたシーサーペントに頼むとフローラとジョシュアの乗る船はたちまちシーサーペントのとぐろの中へ引き込まれる。とぐろの中では嵐が起き、行き場のない船はシーサーペントの身体にあたりあちらこちらへ逃げ惑う )
バルツァ \ ありがとう、御礼はきっと!
( そう言うと遠くの方でフレアを見つけたバルツァは再び山の方へ引き返す )
フローラと、ジョシュアは頭に強い衝撃を受け、未だに気絶している。しかし、外では、おおきな救出劇が起きていた。
男1)な、なんだぁ?
男2)逃げるぞ、飛び込め。
男たちは、船から飛び降り、隣町へ逃亡した。
( \ ありがとうございます。 バルツァは今何処か行っているようなのでこの先バンバン進めて頂いても大丈夫です。頃合いを見てロル落としておきます )
了解です。
船は、操縦士がいなくなり残っているのは、売り出されそうになった魔法使いだけとなった。しかし、皆目隠しをされているせいで、何が起こっているのかわかっていない。ただ、諦めきっていた。
フレア
………ふぁ……眠い。ローウェル、やっといて。
ローウェル
…はぁい。
(黒髪赤目の人間の姿に変わり、
目隠しを解いていく)
魔法使い1)ん、んん。(怯えきっている)
魔法使い2)んー。(涙目)
全員目隠しはとられたが、すっかり怯えてしまい、小刻みに震えていた。
ローウェル
……はぁ…クソ面倒くせぇな…
自分で取りやがれ。
(フローラさん、こちらの行動を
打ち消してしまうようなロルは
少しお控えいただければ幸いです…)
それは申し訳ございません。今後気を付けます。
魔法使いたちは、自力で縄を解き、口のテープロ外した。
ジョシュアは気が付いたが、フローラはいまだ気が付かず、縄を解き、声をかけた。
ジョシュア)フローラ、フローラ!しっかり。
フローラは気絶しているが。ちゃんと生きている。ジョシュアは箒に乗ると
ジョシュア)先に戻ってる。
そう言って、箒にフローラを乗せると、海の上を飛んで行った。
ジョシュアは、急いで部屋に戻り、フローラの意識が戻るまでずっとそばに居た。
フローラ)うっあれ?部屋?
ジョシュア)フローラ、よかった。
フローラ)ジョシュア、なんでここに?
フローラは、何があったか、思いだせずにいた。ジョシュアは、思いだしていたが、怖い思いを戻すのも悪いので、こう話した。
ジョシュア)疲れて寝ちゃってただけだよ。もうすぐ休むといい。
フローラ)あ、うん。
フローラは、横になっていたが、買っていたものがどこにもなくてジョシュアに聞いた。
フローラ)ジョシュア、買った袋は?
ジョシュア)あ、先生に預かってもらってる。取ってくるよ。
ジョシュアは部屋を出た。
フローラ)何で、先生に。
そのとき、フローラの手と足に妙な跡が残っており、頭も痛かった。そこでフローラは、すべて思いだした。その途端、フローラは震え、頭から毛布をかぶった。
フローラ)(怖い怖い怖い怖い。外が怖い、、部屋を出るのが怖い。部屋が安全、この部屋から出たくない)
フローラは毛布の中で震えていた。
ジョシュア)ああいったけど、だれが持ってるんだろう?
バルツァ \ っと…ありがとうグリフォン。お礼の餌だよ、お食べ。
( ことが納まってからしばらくして森へと帰還しグリフォンを抱き締め焼きネズミを口へ放り込む )
先生方、調査に出た結果ここの魔法学園が狙われている事がわかりました。出来のいい魔法使いを引き込み思想に加担させてるとか…一応姿隠しを張っておいた方がいいかもしれません。
( 所持品のコップへ言葉を掛ければ職員室のコップへスピーカーのように響く )
キャスティ
わー、大変ですねぇ。
セイン
……キャスティ・サーフィス。
貴女には危機感が足りん。…そう言えば…
フレア・クードレッドはどうした?
キャスティ
知りませーん。
ジョシュア)はい、教えてくれてありがとうございます。
ジョシュアはフレアを探し始めた。
ジョシュア)フレア先生~。
そのころ、フローラは毛布を被ったまま、震えていた。
ジョシュア)あ、さっきは助けてくれてありがとうございます。あのフレア先生をご存じないですか?僕達の買い物袋を持ってると思うんですが。可愛い袋なんですけど。
ジョシュア)わっ!本当だ。ありがとうございます。これでフローラも安心するよ。それじゃあ、失礼します。
ジョシュアはその場を後にした。
ジョシュア)フローラ、持ってきたよ。フローラ?
ジョシュアがフローラが毛布にくるまり、震えているのを見つけた。
ジョシュア)フローラ、どうしたの?
フローラ)思い出したの。自分の身に何が起きたのかを。
フローラは震えながら言った。
フローラ)外が怖い、ここから出たくない。私、ずっとここに居たい。
すると、フローラは、買ったユニコーンのぬいぐるみとマカロンのクッションを抱きしめて、怯えていた。
ジョシュア)わ、分かった。
ジョシュアは、部屋から出ていき、キャスティ先生にフローラのことを話した。
ジョシュア)精神ダメージの方が強いらしくて、部屋から出れない状況にまで陥っています。フローラの様子を見に行くのは、直接部屋に来てもらわないとダメになりそうです。
ジョシュア)はい、お願いします。
ジョシュアの顔は沈んでいた。あんなに元気だったフローラがすっかり怯えきっているのだ。無理もない。
ジョシュアは部屋に戻った。美月は結局怯えたままだ。
バルツァ \ ん…?マリーくんの事守りに行かないといけないって?…なんでまた君達が知ってるのかなぁ。それにマリーくんには昨日のことがあって顔を合せ辛いんだよ…
( 薬草摘みを再開しだした所魔法生物にまでいじられる事態で思わず本音を零す )
ジョシュアはあれから、フローラに声をかけたりするが、フローラは無反応だ。夕食時になり、食べに行こうとして、声をかけると、
フローラ)いらない。外出たくない。部屋に居たい。
そう言って、頑なに部屋から出なかった。ジョシュアは仕方なく、フローラを置いて、部屋から出た。夕食時にキャスティ先生に出会い、話をした。
ジョシュア)そんな感じで、すっかり外への恐怖に怯え切ってしまって、このままじゃ、授業も受けれなくなっちゃうし、ご飯も食べれなくなっちゃって。本当に体調崩すかもしれないんです。
キャスティ
そっかぁ。大変だねぇ。
でも…それって私の専門じゃないんだよー。
今専門の先生が学会に行っちゃってるんだー。
ちょっと待ってて貰えると嬉しいなぁ。
ジョシュア)じゃあ、せめてそばに居てもらえませんか?戻ってくるまででいいので。俺がいない間にフローラが危ない目にあったり、何かしそうで心配なんです。昔もそうだったので。
ジョシュアは、最後の方は暗い顔で言った。
キャスティ
んー…困ったねぇ。私も授業放り出す訳には…
あ!じゃあさ、使い魔でいいかなー?
ブロッサム、っていう子なんだけど。
フローラちゃんの好きそうなお花の名前だし、
のんびりしてて優しい子だから
大丈夫だと思うよー。
ジョシュア)大丈夫かなぁ?今、初対面だと、余計怖がるんじゃないかな?あまり、フローラを刺激したくないんだけど。俺が部屋に入るだけでも、フローラびくつくから。キャスティ先生、このあと、時間あるなら、そのブロッサムを一緒にフローラに慣れさせませんか?
キャスティ
そうだね、私も次は空いてるしー、
連れてこっか!
【ル・クレッセント・ノーチェ】!
ブロッサム
はぁい、主ー。お呼びですかー?
(ピンクの髪を靡かせ、
桜の髪留めをした少女が現れる)
ジョシュア)えっと、ブロッサムさんでいいのかな?俺の友人のフローラって女の子が外に恐怖を持っちゃって、回復するまで、そばに居てもらえないかな?きっと暫く授業にも行けないと思うから、授業も部屋で教えてくれると助かるんだけど。
ジョシュアは、ブロッサムにそう言った。
ジョシュア)うん、でも初対面だと確実に怖がると思うから、今から来てもらってフローラに慣れてもらうけど、いいかな?
ジョシュアは、そうお願いした。
ジョシュア)うん、こっちだよ。
ジョシュアは、キャスティ先生とブロッサムを部屋へ案内した。
ジョシュア)ここが、部屋。フローラ戻ったよ。
フローラ)(ビクッ)お...おかえり
フローラは、怯えながら答えた。そして、初めて見るブロッサムに驚き、毛布にくるまる。
ジョシュア)フローラ、ブロッサムは怖い子じゃないよ。しばらく、フローラのそばに居てくれる子なんだ。
フローラ)いらない、一人でいる。一人で勉強するからほっといて。心配性が。
ジョシュア)それは、承知してるよ。でも、誰かいた方が安全だと思うから。
ジョシュアは、どうにかお願いするが、フローラは嫌だの一点張りだ。
ブロッサム
こんにちはー。私、ブロッサムって言います。
主…キャスティ・サーフィス様からの命令で、
キミのお世話をすることになりましたー。
バルツァ / …マリーくん、いるかな?あのー、は、ハニーくんも一緒に薬草取り手伝ってくれたら嬉しいなぁと思ってたんだけど。
( 結局魔法生物の推しに負け、彼の部屋に行きコンコン、とノックをして )
フローラはチラッとブロッサムを見た。しかし、興味なさそうにそっぽ向き、再び毛布にくるまった。
ジョシュア)フローラ、ブロッサムさんがせっかく話しかけてくれたんだ。少しお話したらどうかな?
ジョシュアは優しく言った。フローラは、チラッと見る。気にはしているようだが、話そうとはしない。怖がっている様子でもなさそうだ。
ブロッサム
無理に話さなくて良いですよ?
おいおい慣れて下さいねー。
ハニー
マリー、バルツァ先生。
マリー
…ん。
(扉を開いて出てくる)
…何すか。
マリー
…いいっすよ。その代わり…こいつも
連れてって良いっすか?
(マリーの腕には紫の毛をしたユニコーンの
子供が抱かれており、バルツァを見るなり
威嚇するように毛を逆立てる)
ジョシュア)まぁ、今日一日で慣れろとは言わないよ。しばらくは、ブロッサムさんが勉強とか見てくれるから、部屋でも勉強するんだよ。
ジョシュアは、優しく言った。
フローラ)....
フローラは、結局黙ったままだった。
バルツァ / あぁ、聞いてたユニコーンの子かぁ。全然構わないよ、寧ろ歓迎するよ。それにしても君そっくりだねー…
( 腕の中のユニコーンの子の目線と同じ高さまでしゃがめばそれ以上何もすることなくにこりと微笑み、すくっと立ち上がるとマリーの髪の毛に触れ )
マリー
………髪の色がっすか?それとも、性格?
(妖しくにやり、と微笑んでみせる)
ブロッサム
えーっと、私の得意科目は、白魔法ですー。
分からないことがあったら聞いてねー。
フローラ).......(こくっと無言でうなずく)
フローラは顔を背けたままだが、行動は示した。
ジョシュア)少し、慣れてるみたいだね。まぁ、少しずつ慣れてくるでしょ。
ジョシュアはそう言った。
フローラ)桜、私が一番好きな花...淡いピンク色で小さくて可愛いから好き...すぐに散っちゃうけど、それがまた綺麗だなって思う。
フローラは、窓から、桜を見た。校舎の木には桜が咲いている。とても綺麗だ。
フローラ)ねぇ、使い魔っていつから持てるの?
フローラ)ふ~ん。
フローラは、そう言って外を見る。しかし、窓は一切開けない。今は、窓を開けることさえ、フローラには恐怖でしかないのだ。
フローラ)今なら、お花見も出来たのになぁ。
フローラは、小さくボソッと言った。ブロッサムには軽く聞こえていた。
(すいません、気を付けます)
ジョシュア)そっか。フローラ何か欲しい物とかある?
ジョシュアは聞いたがフローラは無言でうなずいた。
ジョシュア)そっか、じゃあ俺自習室行くから、ブロッサムさん、引き続きお願いします。
フローラ)やっぱり、お花見なんだ。できればやりたかった。こうやって満開のときにみんなでお弁当持ち寄って。楽しくお話したり、魔法で面白いことしたかった。でも、今はお外が怖い。
フローラはそう言って、涙が零れる。
フローラ)呼んでも、私お外出たくないもん。怖いから、出たくない。だから、やらなくていいの。
フローラは、そう言って、ベッドに突っ伏す。
バルツァ / よし、じゃあ早速薬草取り始めようかぁ
( 魔法生物が集まる森林の奥、池の畔にたどり着くなり伸びをする。次から次へと現れる魔法生物達と戯れつつ )
あまり池に近付きすぎるとセイレーンに連れていかれるから注意してね、彼女は驚かすのが大好きだから。
マリー
………了解っす。
…ほら、エスペラ。遊んでこい。
(ユニコーンの子供を腕から降ろす。
エスペラと呼ばれたユニコーンの子供は
おろおろとしながらも森を走り出す)
ジョシュアは自習室で勉強をしていなかった。あるものを用意していた。
ジョシュア)よいしょ、ここをこうしてこうすれば...ふぅ、だいぶ出来たな。
ジョシュアは、そう言う。そこには、ピンク色の桜があった。そして、ザルには、紙の桜の花びらが沢山入っている。
ジョシュア)今夜、フローラに見せたら、絶対喜ぶぞ。フローラには悪いけど、これ飲んでもらわないとね。
ジョシュアはポケットから、小瓶に入った睡眠薬を取り出した。眠っている間に連れていくようだ。
ジョシュア)起きてたら、頑なに拒否るだろうし。あとは、ブロッサムさんに話して、いろいろお願いすれば。完璧。早速お願いしに行こう。
ジョシュアは、フローラとブロッサムの部屋に向かった。
そのころ、フローラは
フローラ)いつ魔法が出やすかったりする?
フローラ)そう。
フローラはふぅっとため息をついた。
ジョシュア)やぁ。フローラこれ上げる。
ジョシュアは、紅茶を渡した。中には睡眠薬が入ってる。
ジョシュア)ブロッサムさん、ちょっと来て。
ジョシュア)俺、ブロッサムさんに用があったんだけど...キャスティ先生に頼むか。じゃあ、フローラ、それ飲んでね。
ジョシュアは、部屋を出た。
フローラ)?
フローラは首をかしげた。なぜ、ジョシュアが飲んでねといったのか疑問に思ったのだ。しかし、瀬角くれたものを捨てるのも勿体無い。フローラは、飲むことにした。特に変な味もしない。フローラは、黒魔法の本を読みながら飲んでいた。しかし、10分ほどたつと、フローラは、眠くなってきた。紅茶に入った、睡眠薬の効果が現れ始めたのだ。
フローラ)ん...(バタッ)
フローラは、机に突っ伏し寝てしまった。
ジョシュア)あ、すみません、今日の夜、自習室でやろうと思ってることがあって、よかったら、手伝ってもらえませんか?
ジョシュアは、マリアにお願いした。
ジョシュア)ありがとう、今夜、自習室でフローラに夜桜を見せようと思ってるんです。全部作りものですが、フローラが前に、「夜桜ってきれいだよね」って言っていて。少しでも、外への恐怖心を和らげてあげたくて、紙で桜の花びらを作ったので、フローラが起きたら、魔法でそれを舞ってほしいんです。お願いします。今のうちにフローラを自習室に連れて組んで。起きてたら、頑なに断るから、寝かせた方が手っ取り早いと思ってこうしたんです。よいしょっと。
ジョシュアは、フローラを抱かかえ、自習室へ運んだ。
ジョシュア)あとは、キャスティ先生を呼ばなきゃ。
ジョシュア)キャスティ先生、実は、ブロッサムさんと一緒にお願いしたいことがあって...
ジョシュアは、今夜やることをキャスティ先生に話した。
ジョシュア)マリア先生も手伝ってくれるので、お願いします。少しでもフローラを回復させたいんです。ずっと引きこもりにさせるわけにもいかないでしょう?夜桜の中桜の花吹雪を見せたら、フローラはきっと少しでも回復すると思うんだ。
ジョシュアはキャスティ先生にお願いした。
そのころフローラは
フローラ)すやぁ。
ジョシュア)よし、じゃあ来てください。こっちです。
ジョシュアは、キャスティ先生を案内した。
ジョシュア)マリア先生、お待たせしました。後は、フローラが起きるだけです。起きたら、ライトを点けて、花吹雪を舞わすだけです。さぁ、隠れましょう。
バルツァ / そうかい?君は強いんだね。僕は時折寂しくなるし、会いたくなる時だってあるよ。この歳ながらね
( 背中を見つめ、声のトーンを落として呟くように )
僕は、自分の魔法の暴発で家族を無くしてしまったから…こうやって魔法生物に家族の名前を付けられることも無いんだけれど。
ジョシュア)俺の将来?俺は将来、マジックミュージシャンになりたいんだ。魔法と歌でみんなを楽しませる最高のミュージシャンになるのが夢だよ。
ジョシュアは、手を広げていった。
ジョシュア)フローラに、話したら、応援するって言ってくれた。フローラとは幼馴染だから、お互いのこと知ってるから、だから、フローラを励ますことができるのも俺だけなんだ。協力は必要だけどね。
ジョシュアはそう言った。
フローラ)ん?ん~
ジョシュア)起きちゃう、早く隠れて!
バルツァ / もしかしたら、君に会いに来てくれたのかもしれないね?あの子は…
( ユニコーンに目を移すと遠くの方から此方を警戒する気配がし、思わず吹き出す )
僕が危険だって事、分かっているみたいだ。君と一緒で賢いんだね
マリー
………恋敵とでも思ってるんじゃないっすか?
(くすっと笑う)
マリア
そういうことじゃなくて…
キミの精神を疑ってるのよ。
ジョシュア)どういうことか、分かりませんけど。それは、後。準備してください。
フローラ)ふぁ~よく寝た。あれ、部屋じゃない。なんか、ある?
するとライトが点き
フローラ)わっ!え...夜桜?
フローラが呆然としていると、花吹雪が舞った。
フローラ)...........(見惚れてる)
バルツァ / ばっ…バカ言わないでくれよ!
( 顔を真っ赤にして慌てて距離をとり、口をとがらせて呟く)
そういうところだよ、君は…
バルツァ / 意地悪だが憎めないと言うか、き…君だから許している節があるというか!そういう所がちょっと子供っぽくて可愛いって言うか!!
( ふいっとそっぽを向くとやけくそ気味に大きな声で言うとくるりと振り返り )
そゆとこが好きとか…そういう事で……賢い生徒だなぁって思っただけ!
( 最初の方をごにょごにょ、と誤魔化し耳まで赤くすると強引に話を曲げて今度は俯く )
マリー
…ふ~ん、そっすか。
俺は先生のこと、嫌いじゃないっすよ?
…なぁ、エスペラ?
(いつの間にか戻ってきていたエスペラを
抱き上げ、何時もは見せないような温厚な
笑みで問いかける。
エスペラもそれに答えるように
「きゅ~♪」と鳴く)
フローラ)凄い、綺麗。
フローラはふらふら夜桜に近づいた。
フローラ)本当にきれいね。夜桜って。
フローラはそう言って、かすかに笑う。
ジョシュア)(フローラがかすかに笑った)
バルツァ / まぁ…嫌われてないだけ、マシか
( 中々見る事の無い笑みに思わず顔が綻び。ゆっくりと起き上がり伸びをする )
天文学ってあまり重要視する魔法使いは居ないから、出張へ行くとちょっと嫌われ者でね。そうじゃないだけ、幸せだなぁ。君も幸せ者だね?
( エスペラににこりと微笑み、薬草を籠いっぱいに入れる)
エスペラ
…きゅ。
(「お前は嫌いだ」とでも言いたげに鳴く)
マリー
……っ、はは!
…エスペラ、お前露骨だな。
(エスペラの頭を軽く撫で、笑う)
バルツァ / 全くだよ、困ったなぁ。そう露骨にされると傷付くんだけれど
( ふふ、と困ったように笑うとハーピー達がからかうように飛び交う )
バルツァ / よし、じゃあここから行こうか…あ、コレのこと、先生たちには内緒ね?
( 秘密で作った転移魔法陣へ入るなり小声で囁く )
バルツァ / やぁ、遅れてすまない。ご飯持ってきたよ。ゼノ
( そう言うと洞穴からゆらりと黒く何処か異様な空気を漂わせた大きな体の二角獣【バイコーン】が顔を覗かせ頬に顔を寄せる )
ゼノ、彼は僕の教え子で腕の中にいるのが彼のユニコーンだって。
( そう言うとバイコーンは淡々と挨拶するように頭を下げる)
バルツァ / この子はね、僕が幼い頃さっき話していた魔法の暴発で家族を無くしてしまった後、1度裁判に掛けられ人を傷付ける可能性のあるあらゆる魔法を封印された時に現れた魔法生物で、初めての友達なんだ。
それが理由で、学校では魔法を教える事が出来ず天文学を教えているんだけれどね。情けないよ
マリー
…………俺は小さい頃から、
天才って呼ばれてました。
だから、それを疎む奴らが俺を陥れたんっす。
姉貴を死なせた罪を俺になすりつけて。
ジョシュア)フローラ、どうだい?この綺麗な夜桜と花吹雪。手伝ってもらったんだ。セッティングは俺だけどね。
フローラ)ジョシュア、そっか...私のために。ありがとう、少し元気になれたよ。今回は無理だけど、次は本物の夜桜の花吹雪見ようね。
ジョシュア)もちろん。
マリー
……………こいつ…エスペラと出会ったことは、
運命なのかもしれないっすね。
(エスペラの頭を撫でる)
エスペラ
きゅ~?
(まるで「どう、羨ましいでしょ?」と
バルツァに言うような鳴き声をあげる)
ジョシュア)キャスティ先生とマリア先生もありがとう。フローラが元気になったよ。
ジョシュアはお礼を言った。
ジョシュア)まだ、少しだから、まだ万全じゃないけどよかったよ。
バルツァ \ …そう、かもしれないね。つくづく羨ましいや
( エスペラを見つめ、ふわりと微笑んだ後ゼノの顔に触れて )
僕と君も運命だったら…怖いねぇ運命って。
バルツァ \ ……君が、望むなら…
( 小刻みに震える両手を頬に添え、ゆっくりと口付けする )
ど、どうして急に許してくれたんだい?
バルツァ \ __き、嫌いじゃないとは聞いたけど…その…僕みたいな出来損ないが好きだなんて、変わっているよ、ほんと。
( 淡く頬を染めあげ口元を手の甲で隠しながらも、ふわりと笑いながら )
マリー
…はは。
(頭を撫でられ、満面の笑みを浮かべる)
エスペラ
きゅう~♪
(嬉しそうに鳴き、
バルツァにゆっくり近付く)
バルツァ \ …うん、やっぱり君は笑顔が1番素敵だ。
( 笑顔のマリーの頬を撫でて愛おしそうに見つめ。エスペラが近付くとしゃがんで )
ゼノとも仲良くしてあげてね。あの子も僕のように友達が居ないからさ
バルツァ \ ふふ、ありがとうね。
( 足元に擦り寄られると人差し指で優しく頭を撫で )
うん…マリーくんの笑顔、好きだよ僕は。
バルツァ \ ふふっ、嬉しそうで良かったよ。
( 他愛もなく話をしているとゼノがマリーに近付き顔をマリーの頬に擦り付ける )
…つまり、僕達は…その、恋人ってヤツ、なのかな?
バルツァ / うん…怖いけれど君が居てくれると凄く勇気が湧いてくるんだ!
( 美しい笑みを見ると自ずと笑顔が零れ、頬に手を添えるとボソリ、蚊の鳴くような声で何らかの呪文を唱える。 )
嗚呼、ほら今宵は空も、星も……それに皆も祝福してくれているよ
( 見渡せば辺りは夜空、沢山の流れ星が雨のように降り注ぐ中魔法生物たちが集まり祝福してくれているようで )
マリー
……綺麗…っすね。
…ね、もっかいキス…しません?
(星を見上げ、瞳を見開いたかと思うと
小悪魔のような笑みでバルツァを見つめ)
バルツァ / きっ…今日は特別だからね…?僕だって大人と言えど男だし!その…歯止めが効かなくなるというか…
( ここぞとばかりに、と叩こうとするもそんな笑顔で見られると叩く気所か恥ずかしさから顔を赤らめ。ごにょごにょと誤魔化すも深呼吸してもう一度、口付けをし )
ん…ごめん。その、もう少し大人のキス、しても良いですか
( 名残惜しそうに離すとじぃ、と唇を見詰め問いかけて )
バルツァ / んぅ…っ、え、エスペラ…そうだね、君達がいる前でマリーくんを独り占めするのは、良くないね。
( 大胆な行動に引かれて居ないだろうかと思考を巡らせつつエスペラの鳴き声に我に返り慌てて離れ )
続き、は___…後で、いいかな?
バルツァ / ?…さ、帰ろうか。君達は晩御飯を食べないと行けない時間だろうし
( 何か聞こえたような気がして振り向きつつけろっと笑顔をこぼして手を差し出し )
バルツァ / ふふ、手を握るだけでもドキドキするね
( 独り言のようにポツリ呟きながら食堂へ到着し )
じゃあ、僕はここで。ご飯食べ終わったら僕の部屋へおいでね…あ、気が向いたらでいいから!
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