奇妙な魔法学園

セイン
………今日の遅刻は不問だ。
あんなことがあったのだからな……。
まあ、テストは容赦せんぞ。
まずはマリーからだ。

マリー
…………【ルーベン・クロイ・フォルテ】
(ぼそりと呟くと、青い髪をした青年が
ぬっと姿を現す)

セイン
………ふむ、地獄公爵サブノックか…Sだな。
(少し感心した様子で、何やら書き留める)
次、ハニー！

ハニー
はいっ！【クレッド・ルース・ガルーサ】
(白い鱗の三つ首龍が姿を現す)

セイン
………ホワイトドラゴンか…Aだな。
次、フローラ！

バルツァ　\　あ、ああ…君か。大丈夫だよ僕は、ちょっと壁にぶつかっただけ。壁？そうだね、修復しなきゃ行けない、かな？
(　使い鳥二匹が心配そうにやってきた為、座り込んで喋り始め。衝撃が大きく深く罅割れた壁に目をやると苦笑いを浮かべる。体が痺れ思うように動かない為杖も握れずぽてり、横になれば気を失うようにぐっすりと眠って　)

フローラ）はい。【シャード・ラルツ・ティア】(紺色の踊り子が姿を現した)

セイン
……ふむ、Aか…。
(全員のテストが終わったらしい)
……それなりだな。
…次回は薬学のテストだ…用意しておけよ。

フローラ）薬学か。一応勉強してきたけど。苦手なんだよなぁ。
フローラは項垂れた。
フローラ）(でも、マリー君はやる気ないだけで苦手なものとかないんだろうな)

ハニー
薬学かぁ…キャスティ先生だから、
優しいといいけど…。

バルツァ　\　…あ、れ？外で昼寝してた気がするんだけどなぁ…
(　気を失っていた、の方が正確だが敢えてそう呟き辺りを見回すと医務室に運ばれていて。体を起こそうにもまだ痺れが取れないそれ所か、足を固定されては居るものの腫れ上がっており)
一体誰が処置してくれたんだろう…それにしても暫くは暇を頂かざるを得ない、よね。

フレア
バルツァ先生、大丈夫ですかー？

バルツァ　\　あぁ、フレア先生。大丈夫ですよ、この通りピンピンしてます！
(　上半身を無理やり起こせば空元気な様子を見せふんわり微笑み　)

フレア
そうですかー。
マリーくんが心配してましたよー。

バルツァ　\　へ？なんでマリーくんが…？

遅くなってごめんなさい。外食言ってました。

フローラ）ハニー君、今度、マリー君も一緒で勉強会しない？

フレア
さあ？よく知りませんけどー。

ハニー
うん、いいよー。マリーもいい？

マリー
……寝て良いなら行くけど。

フローラ）よかった。成績でも似たような成績とってるの私たち3人だけでしょ。まぁ、一番はマリー君だけどね。

バルツァ　\　あー…情けない姿を見せたからでしょうかね、？
(　あちゃあ、と顔を覆うと呆れてはは、と笑いを零し。ゆっくり立とうとしてはフレア先生の顔を見て　)
あ、先生ですよね？運んでくれたのも、治療してくれたのも…

フローラ）そういえば、この学校って白魔法の勉強しないよね？普通黒魔法習うなら白魔法も習うと思ったんだけど。

ハニー
あ、それなんだけどね。
白魔法の新しい先生が来たんだってさ。
次、その先生の授業らしいよ！


フレア
え、確かに運んだのは僕ですけど。
治療したのはマリーくんでしたよー。

バルツァ　\　そうなんだ…あ、フレア先生忙しいのにありがとうございます！
(　何となく無償に嬉しくて仕方なく、自然とにやけてしまえば御礼を言いに行かないと、とベッドから降り次の授業が始まる前に会いに行こうと廊下を軽く走り　)

ハニー
あれ？バルツァ先生。どうしたんですか？

バルツァ　\　ああ、ハニーくんいい所に！マリーくん、見なかったかな？彼に少し用事があってね
(　壁に手をつきふわり笑顔で尋ね　)