ジェイド 2019-03-26 15:48:45 |
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バルツァ \ そうか、ユニコーンの子供、ね。うーん…そっとしといてあげようか。
( へらりと笑い )
ああ、フローラさんに良く似合うよ!胸元のリボンが可愛らしいね。近頃街も物騒だから気を付けてね。
( チラシを指さし )
バルツァ \ まぁ、まだ生徒に話していい段階では無いんだけど…最近名前もまだ不明な組織が彷徨いて魔法使いを見掛けては痛め付けているみたいだから。
( ジョシュアくんの顔を見て真剣な眼差しで語り )
フローラ)怖いなぁ。もしかして、魔女狩りみたいなやつですか?死亡者とか出てるの?
ジョシュア)一応、出てないけど、怪我人はたくさんいて、跡が残ったり、骨折、病院に暫く入院する人が増えてるって。
フローラとジョシュアはチラシを見て言った。
ジョシュア)気を付けていこうね。
フローラ)う、うん。じゃあ、行ってきます。
ハニー
あ、マリー!
マリー
…………おはようございます。
(怪我をしたユニコーンの子供を抱え、
ぺこりと頭を下げるなり医務室へ)
しばらく街を歩くと
?)あら、フローラちゃん。久しぶりね。
フローラ)あ、手芸やのおねぇさん。
フローラは手芸やのエメラルドグリーンに銀の瞳を持った、女の人と会った。
ジョシュア)知り合い。
?)はじめまして。手芸やの店主、リホよ。よろしくね。彼氏さん。
ジョシュア)か、彼氏なんて。
フローラ)違うよ。リホさん。彼は付き添いで来てくれた。ジョシュアよ。
リホ)あら、そうだったの。ごめんなんさいね。何買うの。
フローラ)ぬいぐるみ。いつものお店に行くの。
リホ)あらそう。気を付けて。最近危ないから。
ジョシュア)危ないって。魔法使いが痛めつけられる事件ですか?
リホ)痛めつけられる?違うわ消えているのよ。
フローラ&ジョシュア)え?
リホ)このチラシ、朝配られたんだけど、魔法使いが消えているの。消息不明、行方が分からないの。
リホの持っているチラシには、行方不明者増加続く。と書かれていた。
リホ)暗くなる前に帰った方がいいよ。
ジョシュア)あ、ありがとう。
フローラ)またね、リホさん。
二人は、リホと別れた。
ジョシュア)学校で聞いたのと全然違う。
フローラ)おそらく、誰かが、学校にうそのチラシをまいたんでしょ。
フローラは、ジョシュアにそう言った。
マリー
…………失礼します。
キャスティ
どうしたの、マリーくん。
マリー
……こいつ…怪我してたんで。
キャスティ
あれ、珍しいね。
紫の毛のユニコーンちゃんだ。大丈夫?
(声を掛け、撫でようとするが
ユニコーンはそっぽを向く)
あはは、マリーくんそっくり!
マリー
………………
(マリーが手を伸ばすと、先程までの態度が
嘘のようにすり寄る)
キャスティ
本当にそっくりだねぇ。
マリーくんのペットにしたら?
マリー
……ああ…それも良いっすね。
キャスティ
じゃ、大きな怪我は治しとくから…
また明日来てね。
フローラとジョシュアはぬいぐるみの店にやってきた。すると、今度はブロンドの髪のリュナという女の店員がやってきた。リュナとは二人も面識がある。
リュナ)あら、いらっしゃい。またクッションを買いに来たの?新作カラーのマカロン入ってるわよ。
フローラ)わぁ、白色だ。じゃあ、これとぬいぐるみ。どれにしよう。
ジョシュア)俺も選ぼう。
リュカ)あら、ぬいぐるみを今日は選ぶの?
フローラ)新しく入った先生が、自分が教えるんじゃなくて、ぬいぐるみに教えてたから、欲しくなっちゃって。あ、これ。この前のラビ先生だ。
ジョシュア)このドラゴン、まえのライド先生だ。
リュカ)そういえば、男の眠そうなお客さんが、たくさん人形買っていったわね。その人じゃない?
フローラ&ジョシュア)その人かも。
リュカ)まぁ、好きなだけ選びなさい。種類は豊富だから。
リュカがそういうと、二人は、ぬいぐるみを選んだ。
フローラ)わぁ、ユニコーンだ。あ、でもこっちはペガサスだ。
ジョシュア)ブルードラゴンか。あ、でもレッドドラゴンもいいな。
フローラとジョシュアはぬいぐるみ選びに夢中だ。そんな二人を後ろから見ている、黒い影。
男1)あいつらも高く売れそうだな。
男2)店から出たところを狙うぞ。
フローラ)あ、この綺麗なたてがみのユニコーン可愛い。
フローラは青とピンクとエメラルドグリーンのたてがみと尻尾、紫色の瞳と金色に輝く角を持ったユニコーンのぬいぐるみを手に取った。
ジョシュア)あ、こっちは、ペガサスでもサファイアの色のペガサスだ。
ジョシュアは、青く、美しい白のたてがみ、銀の瞳を持ち、真っ白な翼をもったペガサスを手に取った。
フローラ)私これと、クッション選ぶね。
ジョシュア)わかった。俺は先に会計しとくよ。
ジョシュアは、会計に向かった。
リュナ)決まったのね。値段は〇円よ。
ジョシュア)じゃあ、ちょうどで。
リュナ)大事にしてね。
ジョシュア)もちろんだよ。
ジョシュアは元気よく言った。
ジョシュア)俺、邪魔にならない様に外出とくよ。
フローラ)うん。
男1)金髪碧眼の少年が出てきたぞ。
男は、ジョシュアが出てきたところで、腕をつかみ、路地裏へ引き込んだ。
街は人が多く、ジョシュアがそんな目に合ってることなんて、誰も知らなっかった。
フローラ)よしこのくらいでいいかな?
フローラも会計に向かった。
リュナ)目当てのものは買えたかしら?
フローラ)うん、ずっと大切にするの。
リュナ)そう、このぬいぐるみもクッションも喜ぶわ。はい、〇円
フローラ)じゃあ、これで。
リュナ)〇円のお返しよ。これからも贔屓にね。
フローラ)さ、ジョシュア。
フローラはジョシュアを探したが、ジョシュアがいない。
フローラ)ジョシュア?ジョシュア!
フローラは、ジョシュアを探すがいなかった。その時、声をかけられた。
男)お嬢さん、君がさっきから、呼んでるのって金髪碧眼の子かい?
フローラ)は、はい。そうですけど。
男)その子なら見たよ。こっちだ、おいで。
フローラは怪しまず、男について行った。そして、路地裏に入ると、突然後ろから体を掴まれ、薬をかがされた。
フローラ)!(麻酔のクロロホルム)
フローラはそのまま薬をかがされ、気絶してしまった。フローラh縄で、腕と足を縛られ、口はテープで封じられ、暗い部屋に閉じ込められた。そこには、同じ状態のジョシュアもいた。
ジョシュアは、気が付いた。隣にフローラがいたことに驚いている。ガタゴトと音がする。何かに乗せられているようだ。それもそのはず。ジョシュアとフローラは、ほかの被害にあっている人たちと一緒に、荷台に乗せられて馬車に乗っているのだ。日が陰りだし、夕方になっている。
ジョシュア)(なんで、こんなことに。うまく思い出せない)
ジョシュアは、ここまでのことを思い出そうとしたが、うまく思い出せなかった。それもそのはず、クロロホルムは麻酔用の薬品だからだ。
そのころ、路地裏には、フローラとジョシュアが買った、ぬいぐるみとクッションが入った、袋があり、フレア先生はそれに気づいた。
( バルツァは使い魔達と共に森へ薬草を取りに出掛けていた。彼の持つ魔法生物が他の魔法使いより多いのはそういう体質なのだそう。 )
バルツァ \ …どうしたんだい、ディーバ。かなり慌てているね、何か感じられたのかい?
( 使い鳥のハーピーが超音波を発し他のハーピーの仲間と交信を取っている。それは良くないことが起きる証で、ハーピーから、生徒が攫われたという知らせを聞くなりグリフォンに乗り空を飛ぶ )
バルツァ \ 僕のせいだ。忘れていた、街には変化をして行くように言わなければならなかったのに…。でも目星は着いたんだ、この前タランチュラを放したアイツの組織が裏で手を引いてる。
( ハーピーに先生へ伝言を伝えるように言い残すとグリフォンと共に2人が攫われた方とは逆の方向へと駆け巡った。 )
フローラも目を覚ます。頭がくらくらする。先ほどと同じで馬車に乗っているが、馬車が止まった。馬車が止まると、潮の香りが微かにした。港に馬車が止まったのだ。すると、全員目隠しされた。抵抗できず、そのまま荷台は、船へと乗せられていく。しばらくして、船は動き始めた。フローラとジョシュアは、目隠しのまま、何が起こっているのか分からない。ただ、何かに乗せられている。それだけが分かっていた。
男1)こいつらを隣町で売れば、儲かるぞ。なにせ、金髪碧眼の美少年と、水色の髪と紫の瞳を持った美少女も乗ってるんだからな。
男2)さっさと進もうぜ。
船は徐々に速度を上げ、港を離れていって、港から船はすぐに見えなくなった。
フレア
…チッ、遅かったか!
…ローウェル!
(彼が響く声で呼びつけるなり、真っ黒な翼の
グリフォンか姿を現し、それに乗って嫌な気配を
追いかける)
フローラ)んー、んんー。
ジョシュア)ん、ん。
男)うるせぇ!
フローラとジョシュアは、暴れたせいで男に殴られ、気絶してしまった。船は隣町まで、あと、一時間とかからない。隣町に着くと、探すのは容易ではない。
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