降夜 瓏 2019-03-26 09:47:21 |
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ファウスト
嗚呼、どうも。同感ですヨ。しかし…休診日だからと
高を括ったのが悪かったンですかネ……まさか、彼女に
捕まるなンて……(クルスの言葉に、同意の意を示すも、
アリスを見て、あからさまに肩を落とす。)
アリス
……いけず………(座り直し、腕の包帯を巻き直す。
一瞬見えた肌には、傷痕が幾つも見えた。)
ドルチェ>
(ドルチェを一瞥し)
えぇ、初めまして。“私はクルス、機械の紳士ですよ。”
(もう大分馴染んだ定型文を相変わらず抑揚の無い声で呟く。座ったまま小さく会釈すれば、その砂糖の量に苦笑し
アリス&ファウスト>
(その痛々しい傷跡を見れば少し目を見開き、それについて尋ねようとするも流石に無遠慮が過ぎると考えたのか、口を噤んで)
そうは言いますけれども…こうなったのもまた一興…と考えれば良いのでは無いでしょうか?彼女も中々の個性を持っていらっしゃいますし、退屈するよりは楽しいのでは?
(内心:興味深い面々ですね…皆、何かしら面白いものを持っている。見ている方も面白いというものですよ。)
ヘレン
~♪
(何やら歌を口ずさみながら、妙に巨大なメスを
念入りに磨いて手入れしている。看護婦たちは
何も言わないので、いつものことなのだろう)
カミーユ
………………
(落ち着きがない様子で貧乏ゆすりをし、
親指の爪をしきりに噛んでいる)
ファウスト
…その…個性、と言うのも、ここまで度が過ぎては…更にそれを毎日のように見ては、
流石に気が滅入りますヨ…(紙袋の裾に紅茶の入ったティーカップを運べば、
中の紅茶が音も無く減る。ティーカップを置いた彼は、不意にヘレンの方を見る。)
……同業の方ですか。中々見掛ける事はないのですが、このような出会いがある事を
思えば確かに気が休まりますネ。
ファウスト
ほう…アナタの大事な患者サマ、と言うワケですか。
成程ネ……精神疾患なンて、アリスさんと同じですネ♪
アリス
……言語道断(ファウストの言葉に反応したのか、
長い前髪の奥で目を見開いてボソリと呟くと、
ティーカップを手に取り中の紅茶を彼に浴びせる。)
cruz
おやおや…自業自得とは言えど災難ですね。私にやたらと付き纏ってくる煩い奴が居るのですけれども…私にとっての彼女と同じ様なものなのでしょうね。
(ファウストの悲惨な様子を一瞥してそう言い終えれば、くいっと珈琲を飲み干す。何やらガチャガチャという不穏な機械音が聞こえた気がするが、恐らく気の所為であろう。)
ファウスト
…安定の扱いで、逆に安心しますヨ。ホント…(紙袋の眼の辺りに開いた穴の奥で、
眼を細くすると、紅茶によって濡れた紙袋を脱ぎ、目にも留まらぬ速さで別の紙袋を被る)
アリス
…自業自得、因果応報、無知蒙昧……キミもそう思うでしょ…?(ファウストを
恨めしそうに見た後、首から提げる小さな箱に向けて語り掛ける。
呼応するように、箱が一瞬揺れた気がした。)
アリス
……大体皆そんなもの……抱えた闇は、
癒えない傷………アタシも先生も、
皆同じ…(箱を揺らしながらポツリと呟くと、
不意に腕を振り返る。そこには小振りなメスが
突き刺さっていた。)
ファウスト
………それ以上は、禁句ですよ。アリスさん?
(白衣を脱ぎ、お返しだと言わんばかりに
手の内でメスを弄っている。)
ニイナナ
………怖いです…ねェ…。
(呑気なトーンでロクハチに喋る)
ロクハチ
そうですねェ…。
(これまた呑気なトーンで答える)
cruz
ははっ、皆様はそう言いますけれど…私にはその様な事は一切無いですねぇ。
(カップを置くと、愉しげにそう言う。しかしその目は非難するようにファウストに注がれており
ファウスト
羨ましいですネ。これからもそのような事が起きないと…(良いですネ。と
言おうと、クルスを振り向いた刹那、己に注がれる目に気付き、言葉を
詰まらせる)…ッ何ですか、その目……やめろやめろやめろ、そんな目で
私を見るな……(頭を抱え、ブツブツと何かを呟き始める。そんな彼を見て、
アリスはまたかと言うように溜息を吐いた。)
アリス
……キミ、あんまり先生を責めちゃ駄目よ…先生は、凄く奇抜な恰好で、
変態にしか見えないけど……と~っても繊細なんだから……それに、休診日に
先生を巻き込んだアタシが悪いし……先生との喧嘩も、何時ものコト……
(腕に刺さったメスを引き抜き、包帯を乱雑に巻き付けながら言うが、
その目は「ファウストは一体何時落ち着くのか」と言った色を含んでいる。)
そうですね、お二人の事情を知らずに行き過ぎた事をしてしまった様です。貴女が良しとするなら…きっと大丈夫なのでしょう。
(先程とは打って変わり、その目は優しい光を湛える。その変わりっぷりは異常だとも取れる程のものだが、プログラムの所為だと考えればそれは妥当なものだった。
アリス
あは…アタシは詮索されても構わないけど……先生は、ね……先生とは長い付き合いだけど、
アタシだって、先生のコトは……何で紙袋を被ってるのかくらいしか、
知らないし……(へにゃ、とした笑みを浮かべるものの、蒼白い顔の所為でそれは大層
不気味なものに見える。コト…と言う音に反応してそちらを振り向けば、ファウストが
ティーカップをテーブルの上に置いていた。)…先生、もう大丈夫…?
ファウスト
…えぇ。もう、大丈夫です…(酷く落ち着いた声でアリスに返事をすると、
クルスに向き直り、深々と頭を下げる)いやはや、先程はお恥ずかしい姿を
お見せしてしまい、誠に失礼致しましたァ!何卒お忘れして戴けると、私としては
非常に助かるンですがネェ…(アリスに返事をした時の声とは打って変わって、明るい、
戯けたような声で言う。が、その声は若干震えており、まるで
無理矢理作っているかのようだ。)
ふむ…その機能は私にはございませんね。…しかし。
(電子煙草を口に咥え、それから出る菫の花のような色合いの妖しい煙を吸い込むと息を吐くのと同時に吐き出す。)
先程…?何かなされましたか?
(その言い草に態とらしさは欠片も無く、“それが嘘でないと信じさせるような不思議な響き”をそれは持っていた。
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