美月 2019-03-24 16:45:05 |
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美月)こちらも自己紹介しよう。私の名は星条美月。女性の鍛治師が生涯で唯一打った刀だ。
三日月)俺の名は三日月宗近、打ち徐けが多い故、三日月と呼ばれる。
小狐丸)小狐丸です。相づちを打ったのが小狐ゆえに名がつきました。
燭台切)えーと、太刀と脇差...いや、短刀かな。
美月は、そこで崩れ落ちた。
美月)そんなに小さく見えるか。
美月は、未だに落ち込んでいる。
燭台切)僕、何か変なこと言ったかな?
鶴丸)光坊、実は、美月は、短刀じゃない。太刀なんだ。
燭台切)ええ!
鶴丸)あの姿のせいで、いつも、刀種を間違えられる。新たな刀が来たのは、久々だったからな。まぁ、今は放っておいても大丈夫だ。それより、見てほしい子がいる。
鶴丸は、麗奈を見せた。
燭台切)この子も刀剣女子?
美月)五虎退は優しいな。
美月は、五虎退を抱き締めた。
美月)其方の髪は心地よい。ふわふわだな。
燭台切)麗奈ちゃんか。刀派は?刀剣は何かな?
燭台切)どういうことかな?
三日月)簡単に言うと、麗奈は刀ではなく、時を超えて、やって来た人間だ。
小狐丸)ここに来て、一年ちょっと経ちますね。
鶴丸)それに、ここで、不思議なことも起きたしな。
太鼓鐘)麗奈は美月と深い繋がりがあるんだ。
美月は、五虎退を抱き締め撫でたお陰で、大分立ち直った。
美月)もう大丈夫だ。先程はすまなかったな。
燭台切)ううん、僕の方こそ、ごめんね。ところで、今聞いたけど、麗奈ちゃんが、美月ちゃんの、前の主にそっくりってどういうこと?
美月)記憶には、二つあって、心の記憶と体の記憶があるのだ。心の記憶は、本人が生まれた時から持つ記憶なのだが、体の記憶は、亡くなったら、誰かの中に入り込むことがあるんだ。それもごく稀にな。麗奈の体の記憶は、私の前の主、時宮輝さまの体の記憶なんだ。
美月)まぁ、自己紹介も済んだし、今日は歓迎会でもやるか。三人は今のうちに、燭台切に本丸を案内してやるといい。大倶利伽羅、逃げるなよ。その間、私達は歓迎会の馳走を作るとしよう。小狐は油揚げを使った料理、堀川と和泉守は、私と一緒。鶴丸は除外...
鶴丸)おい!
美月)というのは嘘で、三日月と一緒にいてくれ。石切丸、君も手伝ってくれるか?麗奈はどうする?不安なら、三日月達といてもいいが?
燭台切)あ、でも僕も料理したいんだよね。
美月)主役させるなんて...なら、案内が終わった後、来てくれるか?
燭台切)うん、わかった。
美月)それじゃあ、さっそく取り掛かろう。あ、今剣たちはどうするのだ?
美月)構わんよ。(抑えつけられたりせぬかが心配だが...)じゃあ、厨に向かうから、また夕餉の時にな。
太鼓鐘)じゃあ、俺たちはみっちゃんを案内しようぜ!
鶴丸)この本丸、広いからな。あとで、俺たちの部屋に光坊の布団とかも用意しねぇとな。
燭台切)宴、楽しみだなぁ。ね、伽羅ちゃん。
美月)さてと、宴の時はいつもより豪華なものを作ることになっているが、どうするか。
美月はレシピ本を見た。
美月)う~む。何が良いだろう、そもそも、この手のもの作ったことが無いから分からぬ。宴の料理を作るときに運悪く、別の内番で当たったこともないし。
美月は項垂れた。
燭台切)わぁ~、広いね。4振りくつろぐには十分すぎるよ。
燭台切は驚いていた。
そのころ、三日月達は
三日月)麗奈が俺達を選んでくれるとは嬉しいなぁ。
小狐丸)存分に甘やかして差し上げますよ。
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