美月 2019-03-24 16:45:05 |
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美月)ちゃんと辿り着いたら、褒美をやろう。安心しろ、私のところに行きたいと思えば、必ず辿り着く。だから、大丈夫だ。
美月は、麗奈の頭を撫でて言った。
美月)麗奈は必ず出来る。そうだ、これをお守り代わりに持っておくといい。
美月は、麗奈の手に気の棒を握らせると、先に息を吹き掛けた。すると、青色の風車が。
美月)待っているぞ、麗奈。
美月)麗奈、無理そうなら言ってくれ。この迷路は私は術で作ったものだ。消そうと思えば消せるからな。
美月は麗奈に聞こえるように少し大きめの声で言った。
美月)返事がないな...まさか!
美月はゴールから迷路に入った。
美月)疲れて倒れてるんじゃ...あの着物で動きづらいって言っていたのに、何であのままで行かせた。せめて、着替えさせるか、あるいは一緒に行ってやれば...
美月は、迷路を隈なく探した。しかし、この迷路は術で作ったため、美月自身も入るのは初めて。なので、どこに行っても、同じ景色ばかりで、今自分が何処にいるのかさえ、分からなくなってしまった。しかし、それでも美月は足を動かし探し続けた。
美月)麗奈、麗奈!いたら返事をしてくれ。
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