美月 2019-03-24 16:45:05 |
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美月)葉が付いてるぞ。
美月は、麗奈に付いた葉を取って言った。
美月)今は、桜が散って、若葉色の葉が茂っている。秋になると、色づき、冬になると散り、春になると、また花を咲かす。同じことの繰り返しだが見る景色は毎日違うのだ。不思議なものだなぁ。
美月)もうあんな世界、行かなくていいと思うがな。そもそも、あの時代が再び復旧し始めたとしてももう麗奈を知っている者など、誰もおらん。今と今までの時代では時間の流れが違うのだ。其方のことを何も知らない者たちの時代へ行って楽しいか?話すものももう誰も居ないのに。
美月)それに時空転送装置は勝手に使うことは許されていないのだ。麗奈、前に勝手に使ったことが一度だけあるだろ?どうやって、使い方を覚えたのかは知らぬが、ああいうのは使う前に聞かなきゃならんのだぞ。
美月)嫌なとこには行かないのが、最善だ。其方を大切にし、其方を愛する者は、ここに居る。なら、其方を知らぬところなど行かずに、ここに居ればよい。
美月は、そう言う麗奈を抱き締めた。
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