御鏡 2019-03-23 18:45:40 |
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>49から考えて、【三種の呪具】から【呪具四天王】にしてみた。
・"調律詩"のラ・フレア(46未登場/外見年齢・精神年齢共に不明/されど淑女の模様)
常時人型、"終末樹"のように、何かと同化している訳でもないため、異形らしさを感じさせない。
となれば、彼女の顔を隠す黒布は、一体何のためにあるのだろう。そう考えると、やはり異形か。
忘れ置かれるでも、逃亡でもなくただ捨て置かれた呪具。その理由は、彼女が生まれ落ちた
その瞬間から呪具としての力を発揮しないと明言したためだろう。故に、失望した製造者は
彼女を捨てた。しかし、一番人に近しい容姿の彼女は、誰よりも人間社会に馴染んだ。
ピアニストとして、バイオリニストとして、あらゆる楽器の演奏者として。以前街で開かれた
とある演奏会で彼女はフルートを演奏していたが、その際の指揮者は"黙示録"だったと言う。
"調律詩"の着るドレスは、淑やかな彼女の性格を表すように落ち着いた色をしている。
加えてそれは、彼女のしなやかな身体の線を強調する。隠された素肌を暴こうと、一体
どれほどの人間が躍起になっただろう。しかし、彼女を暴けた者はいない。
呪具としての本来の力を解放した彼女は、全てを正そうとする。誰も暴けぬ彼女の素顔が、
月灯の下に晒されて、仄かに鼻を擽るは芳香な果実の香り。誰がためでもなく、彼女のためだけに
戦慄の音階が鳴り響く。彼女に追従すれば、あるいは助かるだろうか。
【相関性】
・シャーデンフロイデ→ラ・フレア
「……あのお人は、少々苦手です。きっと、あのお人が人に頼らないからだと思います」
・マレディツィオーネ→ラ・フレア
「指揮者に続いて演奏家…同じ芸術家でも、諭す時でさえ理論的な辺り…まだこっちの方がマシだな」
・アルルーナ→ラ・フレア
「…上手く言えないけれど、彼女の事は好き。人間で言う所のボセイ?を持ってて…暖かいのよ」
・ラ・フレア→シャーデンフロイデ
「彼は私が人に頼らないと言うけど、彼も大概よ……感情に敏感な私達だからこそ、頼れないの」
・ラ・フレア→マレディツィオーネ
「…少々頭が残念よね。いいえ、賢くはあるのだけど、品位が無いと言うのかしら…」
・ラ・フレア→アルルーナ
「素直じゃない子ね。甘えたいならそう言えば良いのに……仕方のない子だわ」
【小ネタ:名前の元】
・シャーデンフロイデ…ドイツ語で「人の不幸は蜜の味」を指す語、原文(原語?)ママ。
・マレディツィオーネ…イタリア語で「呪い」を指す語、原文(原語?)ママ。
・アルルーナ…花型女性モンスター「アルラウネ(ドイツ語)」の別名。
・ラ・フレア…実は略称。正式名称は「グランドフルーティア」で、壮大なフルートの意。
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