狼が集う男子寮[BL/学園]

あっ、おまたせ。ちょっと友達もついてきちゃったんだけどいい？

(/遅くなってごめん)

あ…はい…改めて、お…あ、ぼ、僕は立花梓です。今回は、僕の友人の朱川衛がご迷惑をかけて…すいませんでした！！(ガシャンと椅子を倒して深くお辞儀しながら)
僕が、あいつの倍怒られますから…あいつ…あいつだけは、怒んないで下さい…
(/平気だよ！俺も遅くてごめん)

(ちょっと引き気味で)何も、そこまでしなくても…別に僕、そんな怒ってないし…彼、朱川くんだっけ？彼のこと大事に思ってるんだね

やち)(梓をじっと見つめて)お前、ひょっとして…

は…はい。衛は、俺…あいや、僕の恩人ですから。すいません…取り乱して…

あ…の？何ですか？じろじろ見ないでください…(下を向いて)

あぁ、ごめん

むも)いや、大丈夫。じゃあそろそろ
帰っていいかな？

ひょっとして何ですか？(首をかしげ)

あ、はい。すいませんでした。あいつにも言っときます(深く頭を下げ)

(首を横にふって)いや、気にすんな。俺の勘違いだったみたいだし

うん、じゃあ。ほら、やちいくぞ

やち)へいへい

？？そうですか…？(険しい表情で)
どうぞ、帰ってください。俺、衛に怒られたくないので(笑)

では！！(ペコッと頭を下げる)

お、おう。じゃあな(少し後ずさり)

むも)やち、何やってんの？

やち)ああ、ごめん。すぐ行く

(先輩が行ったのを見て)
ふぅ…疲れた…(そのまま寝てしまった)
衛)遅い…探しにいかない方が良いわよね…怒られるもの…

(寮の部屋につき)はぁ、眠い。てかやちさ、余計なこと言うなよ

やち)え～別にいいだろ？むも、そんなこというなよ～てか眠いのなら寝れば？

むも)うん、もう寝るよ。おやすみ
夜更かしすんなよ

やち)へいへい

寝よ…

俺…このまま寝たのかよ…(ぐしゃぐしゃの制服を見て)

衛)あーずーさ！！んー(スリスリと頬擦りをしてくる)
おい！止めろよ！！誰か見てるかもしれないだろ！！(衛を押しながら)
衛)いいじゃなーい！見たいやつに見せつければ～
や、やめろ…(赤面)

ん～まだ眠い…(むもの肩にもたれかかる)

むも)(冷静な口調で)重いからどけ、
あとくっつくな

やち)やだ、背低いからもたれかかるのにちょうどいいな

むも)うっさい、さっさとどけ。(なんとかよけ、正面に来て無自覚の上目遣いで)やち、いい加減ウザい(睨む)

やち)(上目遣いに悶絶し、ボソッと)
無自覚やべぇな…(普通の声で)わかったよ、ごめんな

あと、俺今日は授業出ないからな…(抱きつかれたまま)
衛)えー？何でよ…アタシと一緒嫌なの？(腕に力を込めて)
疲れてんの！！
衛)わかったわ…(しゅんとして)

ほら、さっさといくぞ

やち)え～たるい

むも)(腕を思いっきりひっぱって)いくぞ、ほら

やち)へいへい

じゃ…(部屋に戻り)
………(眠りにつく)

衛)おい…アタシはおいてけぼりかい