琴音 2019-03-17 15:55:11 |
通報 |
「花見、か。考えとく。」( 素っ気なく答えたように見えるが内心はわくわくとちょっぴりの不安が占めていて。 )「月……ってあ、ほんとだ。わーった、んじゃ行くか。」( 空を見れば言われた通り月がくっきりと見え始めていて。ここに長居する理由もないので立ち上がり、一緒に行こうとして )
琴音は提灯を持って、晴樹の手を優しく握った。
琴音)階段危ないから、手をつないであげる。
しかし、琴音の体温はまるで死人のように冷たい。
琴音は提灯を手に持ち、晴樹と階段を下りた。
琴音)ねぇ、晴樹。晴樹はいつもどんなことを過ごしているの?私、人間と関わったことが殆どないから、知りたいわ。
「冷たっ」( 相手の手に触れた直ぐ後の感想が上記だった。まあ慣れるか、なんて思い、冷たさについて考えるのをやめ。 )「あー…学校行ったり、馬鹿みてーなことしたり、怒られたり……色々?」( 思い当たることを次々言えば過去の馬鹿したことを思い出してつい笑ってしまって。 )
妖怪増やします。鴉天狗を入れます。
名前:星疾(せいや)
種族:鴉天狗
性別:男
容姿:耳まで、ふわふわの髪。肌も白い。頭に頭襟、白と黒の袴黒い羽根。腰にはオレンジ色の葉団扇を下げている。一本歯の赤い下駄を履いて、夜はよく、空の散歩をしている。鴉としゃべることも可能。左手首に黒い鈴をつけている。
階段を上る一人の男性。カランコロンと音がする。
?)あれ、琴音と紅音。あとは、人間。
琴音)あ!星疾!出かけてたの?
星疾)ああ、お前が人間連れてこの神社に入っていくのを鳥居の上で見てたからな。で、ついでにお前の好きな刺身買っといたぞ。
琴音)マジ!
星疾)マジ。
琴音は袋を受け取り、中を見る。目が輝いて
琴音)おいしそう。
星疾)よだれよだれ。さて、人間。このまま歩くのもいいが、早く家に着きたいなら、俺が飛んで運んでやってもいいぜ。
「あー?……や、ま、色々だよ」( 言葉を濁しては誤魔化すようにしてへらりと笑い )「うおっ、また新しいやつ……えっ、いいのか?!」( 早くという言葉に反応し思わず声をあげてしまった。そのまま目線が鴉天狗の方へ行き留まって )
すると、星疾はニッと笑った。
星疾)今は夜だ。俺が飛んでも鴉にしか見えねえし、誰かを運んでいても見えないようになってる。だから、平気さ。構わないぜ。俺の羽であっという間さ。
琴音)星疾、この子は人間の晴樹よ。晴樹、紹介するね。彼は、鴉天狗の星疾。最速の持ち主で、彼に追いつけるものは誰もいない。そして、葉団扇で竜巻、突風、かまいたちを出すことだってお手の物。今まで、この神社を壊そうとしたり、汚そうとした者たちには、制裁として怪我させてくれたのも星疾のおかげ。
琴音は、怖いことを淡々と言った。
星疾)まぁ、この星疾様が怪我をさせてるからな。
琴音)威張るのは止めないけど...だって、私がこの間、人間に復讐しようとして藁人形に釘を打ち付けているところをうっかり星疾に写真に撮られたのよ。
写真には、真っ白な着物を着て、頭にろうそくを二本立て、長い髪の毛を振り乱した女の子が木に藁人形を当て、釘を金槌で打ち付けている様子が映っていた。
琴音)やめて~~~~。
琴音は止めた。
琴音)紅音、振り乱してるし、暗いからあんまり見えないけど、尻尾と猫耳かすかに見えてるんだからね。妖怪が住んでるってばれたら、どうすんの!
トピック検索 |