琴音 2019-03-17 15:55:11 |
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琴音)ん?
琴音は後ろを振り返った。
星疾)琴音、どうした?
琴音)妖気を感じたの。紅音の。
しかし、紅音は見えない。
琴音)でもいないから、気のせいかも。
星疾)そうか、そういや琴音の猫耳ってさ、音ちゃんと聞こえるの?
琴音)つけ耳とか思ってないよね。確かに、人間の耳はあるけど、猫の耳はより小さい音まで聞こえるようになってるの。人間には聞こえない音とか、聞こえるようになってる。人間より動物の方が感覚は優れてるからね。
星疾)へぇ、ハイテクなんだな。琴音の耳。
星疾は目を輝かせる。
琴音)そお耳がロボットみたいな言い方やめて。
彩乃:(妖気を段々薄くしていく)
結菜:彩乃どうしたのー?
彩乃:いいえ?なんでもないわよ
結菜:そっかー
(二人とも演技力高い)
結菜:グッズ買おっかなぁ…
彩乃:私はやめとく
結菜:えー
彩乃:ずっと後つけてたら怪しまれる(結菜にしか聞こえない声で)
結菜:あー…そうだね
星疾)ここがグッズ売り場だ。
琴音)可愛いものがいっぱーい。あ、ウサギさんのぬいぐるみだ。
星疾)ぬいぐるみは帰りにしよう。ほら、これつけて。
星疾は琴音にあるものを付けた。
琴音)うわっ!
星疾)ほら、青いウサギさんだ。
星疾は、琴音に鏡を見せた。頭にはウサギの耳にリボンが付いたカチューシャが付けられている。
琴音)ウサギさんだ
星疾)俺は、熊耳のピンにするか。
星疾は、熊耳を頭に刺し、パチンっと止めた。
星疾)似合うし、レジで払って、つけようぜ。
琴音)うん!
(二人が買っている間にジェットコースターに乗っていた)
結菜:きゃぁぁぁぁぁぁぁ!
彩乃:わぁぁぁぁぁ
※二人は絶叫系も大好き
彩乃:じゃあ戻りましょうか
結菜:たのしかったー。そうだね、戻ろ
琴音と星疾は、グッズを買って、店を出た。
琴音)あっちこっちにいろんな耳つけてる人いるね。
星疾)ここは、そういう場所だからな。まずは、どれ乗ろうか?(パンフレットを広げ)
すると、二人の上を飛んでいく何かが見えた。
琴音)あれ乗りたい、あれ。
星疾)空中ブランコか。わかった。行こう。
星疾は、琴音の手を引き、空中ブランコの入場の列に並んだ
結菜:彩乃ーあそこならみえんじゃない?(空中ブランコの隣にあるメリゴラを指す)
彩乃:そうね。あの二人と同じやつばっかり乗ってたら……ねぇ
結菜:そだねー
(メリゴラへ)
(最近じゃ、そういう略し方するんだ)
琴音たちの番になり、二人はブランコに乗った。そして、全員が乗ると、ブランコが空中に浮いた。
琴音)うわー、空飛んでる。
星疾)はははっ!気持ちいいな。
彩乃:いやあ楽しいねぇ…
結菜:なんかアンティークっぽくていいねぇ…
彩乃:ちょうど空中ブランコが見えるし
結菜:まったりだし
彩乃:まったりもいいわね
琴音と星疾は、空中ブランコを降りた。
琴音)すごかったー。
星疾)そうだな。次は、目玉のジェットコースターに乗ろうぜ。
琴音)でも、人間たくさん並んでるよ。
星疾)そういうと思って、ここに入ったときにプラチナパス買ったぜ。これを使えば、列に並ばなくてもアトラクションに乗れるんだ。さ、行こうぜ。
琴音)うん!
彩乃:アイス買いましょ
結菜:そうだねー。あそこで食べよ。ちょうどジェットコースターが見えるよ
彩乃:良い案ね。じゃあそうしましょう
琴音と星疾は、プラチナパスを見せて、さっそくジェットコースターに乗った。ジェットコースターがゆっくりと高度を上げ、一気に落ちていくと
琴音)わーーーーーー!
星疾)ひゃーーーーー!
乗車全員の悲鳴が聞こえる。ジェットコースターが終わり、
星疾)どうだった?琴音?
琴音)ま、まだ目が回ってる。
星疾)どこかで、一休みしよう。
彩乃:冷たぁ…(いつのまにか完全に妖気を消している)
結菜:イチゴアイスおいしー。彩乃も食べる?
彩乃:いや、大丈夫。そんなに食べれない
結菜:そっかー
星疾)ここで待っててくれ。冷たいものでも買ってくる。
琴音)うん。
琴音は、星疾を見送って、木陰の椅子に腰かけた。そして、あたりを見渡す。たくさんの人の声と、大きなアトラクション。どれも、琴音には初めてだ。
琴音)すごいなぁ!
男1)おう、嬢ちゃん。こんなとこで何してるんだ?
男2)可愛いじゃねぇか!俺らと遊ぼうぜ。
琴音)え?え?
琴音は、驚いたが、軽く怯えてる。
琴音)い、いいです。待ってるだけなので!
男1)ちょっとぐらいいいじゃねぇか!ほら来いよ。
男は琴音の腕をグイッと掴んだ。
琴音)やだ、離して!痛い。
琴音が必死に抵抗してると
男2)あんまり俺らを怒らせない方がいいぜ。
男は、琴音をにらんだ。琴音は恐怖に怯えたが、抵抗した。
琴音)嫌!嫌だ!離してってば!
結菜:行く?
彩乃:行きましょう
(男の肩を掴み)
彩乃:そこのお兄さん?弱いものいじめはよくありませんよ。私とも遊びませんか?(ニタァと笑い)
結菜:私もー。そこらへんの不良よりは手応えあるかなぁ?(ニコニコしたまま)
彩乃:女性をさらうくらいなんだからあるんじゃないかしら?
結菜:そうだねー
男1)じゃあ、二人も一緒に行こうぜ。
男2)そうそう、人数多い方が楽しいし、ほら行くぞ。
琴音)嫌って言ってるじゃん。離してよ。
星疾)やめてくれるかな?その3人は、俺の連れだ。
星疾が、冷たいものを持って、やってきた。
星疾)そうだ、これやるよ。
星疾は、持ってた食べ物を渡すと、指をパチンっと鳴らした。すると、
カァーカァー
男1)うわっ、何だ?この烏
男2)行くぞ!
男達は逃げてった。琴音は呆然としている。
星疾)琴音、大丈夫か!
琴音)だ、大丈夫だけど、妖術使えないのに、どうして。
星疾)使えないけど、烏は俺の友達だからな。お前だって、朝、野良猫に絡まれたろ?自分から、何かするのはできないが、周りに助けを呼ぶことはできるんだ。二人も大丈夫だった?
結菜:お連れ様がいたんですね。なら大丈夫かな?
彩乃:リア充か…まあいいか、結菜。行きましょう
結菜:せっかく"遊べる"と思ったのにー…
彩乃:こんど不良狩りでもする?
結菜:お、彩乃良いこと考えるねえ
(完全に他人のふりをしてその場を去る)
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