鈴の音が聞こえたら...

由梨:よし問題なし

琴音）紅音ー、着替えたよー。
琴音は、明日着る服をハンガーにかけて、持ってきた。

狐白:夕ご飯の買い物は終わりました。和食で宜しいですか？

星疾）そうだね、和食でいいよ。さてと、俺も、着替えてくるか。
星疾も服を着替えに行った。
琴音）狐白ー、デザートはプルプルのフルーツゼリーがいい。
琴音は狐白にキラキラした目で言った。

狐白:・・・ゼリーですか？何味がいいですか？

琴音）苺がいいなぁ。真っ赤でちっちゃくて可愛い苺！
琴音は二本の尻尾を振って答える。
星疾）俺はレモンかな？あの酸っぱさが堪らないんだよ。
星疾は、わくわくして言う。

狐白:分かりました。紅音は何にしますか？唐辛子で良いですか？
紅音:私は飲みにいくからいい

琴音）ええ！唐辛子のゼリーがあるの！
琴音は辛そうと驚きながらも顔をしかめる。

狐白:ふふ、無くても作れば良いんですよ。紅音さんへのプレゼントです
紅音:いらねぇ

琴音）狐白、唐辛子のゼリー食べようとは思わないけど、おいしいの？

狐白:そうですね、、、食べてみますか？（笑顔でさっき作った真っ赤なゼリーをスプーンで掬い差し出す）

琴音）その前に辛いか聞かせて。
琴音は軽く後ずさった。

狐白:大丈夫ですよ。驚くのは最初のうちだけです。

琴音は意を決して、口を開けた。
星疾）(絶対辛いぞ)
星疾は経験者のため、この後のことが分かっていた。

狐白:全く、、何故そこで諦めてしまうのですか？もう少し渋ってもいいものを、、、ご安心下さい。これは唐辛子ではありませんから。アセロラジュースで作ったものです。少し酸っぱいですが、、、（琴音の口にゼリーを入れる）

琴音は、ゼリーを食べた。噛む度に酸っぱさが口いっぱいに広がる。
琴音）確かに酸っぱい。諦めるって意を決しただけだよ。猫は唐辛子を食べても死なないもん。私は妖怪だから、玉ねぎやネギを食べても体調崩すだけだけど、それ以外、嫌いなものはないもん。
琴音は、腰に手を当てえっへんと言った。
琴音）でも、アセロラゼリー美味しかった。ありがとう。でも、やっぱり苺の方がいい。今が旬だし。ちゃんと果肉も入れてね。
琴音はニコニコ笑っていった。

由梨:妖怪でも体調は崩すんだね

琴音）二人は、嫌いなものとかないの？
星疾）なかったら、その言葉も納得いくなぁ。

紅音:そもそも食べたら体調崩すかどうかくらい視ることができるから｡毒も判別できる
由梨:私はなんでも食べれるかな…

琴音）私もだけど、玉ねぎは体質的に駄目だからな～。
琴音はやれやれと言った。