野原しんのすけ 2019-03-16 23:38:30 |
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つれないぞー風間くん。ヒトヅマってのも良いでしょ。もっと夢を見なきゃ。
あ、注文何にする?オラこれとこれと...あとお姉さんのスマイル下さい~
(結婚しななこお姉さんも彼女自身の人生を歩んでいるのは分かっているものの、現実を見せられしかも素直でない相手の態度に不服そうに口を尖らせ。彼女の事はもはや漠然とした憧れでしかなく今は目の前の相手の事を想っているわけだが、自分しか知らない秘密だと思うと妙に余裕な表情になり目尻を下げて。店に着き、開く自動ドアの前に立つとひんやりとしたクーラーの風が外の熱気を押しのけて届けられ心地良く、店内では自分達と同じ様な学校帰りの高校生達の、ブラウスの淡い白の反射が眩しい。雑談や勉強にと忙しい学生達の楽しげな様子を見ると自分達の姿と重ねては、こうして相手と遊ぶのも久しぶりだと頬を緩ませ。レジまで歩いて行くと、相手に振り返り問い掛けるも自分は食べ盛りのせいかハンバーガーやポテトなどあれこれ多く注文し、挙げ句の果てにはオーダーを受ける女性の店員を格好付けた顔でカウンター越しに口説いて)
(/隠れオタクに磨きが掛かってるんでしょうね~。風間くんの家に上がり込んでもえPタイムを邪魔しようとするしんのすけ...とか高校生になってもありそうです←
あーにやけ可愛い←
お題を聞かれてその紙だけさりげなく渡すって感じで...)
夢ね…だったら夢を叶えるためにもっと勉強でも頑張れば可愛い女の子も振り向いてくれるかも…って!こら!す、すみません、こいつちょっと頭おかしいんで…。えっと、僕はこれと、飲みものはコーヒーで。…しんのすけ、お金後で返せよ?
(つれないと言われようと夢をもてと言われようと相手の語る男の夢よりも自分はあくまでも現実的な夢の話について、相手が勉学にもやる気を出すように助言するような形で言葉を選んでいき。レジ前に数人並ぶ後ろで我ながらなかなか上手く助言出来ているのではないかと満足に浸っていたところ、自分たちの番がやってきたようで。可愛らしいお姉さんを前にさっそく注文し出した相手がさらっと口説くのが見えるとこんな場所で恥知らずだとサァっと顔が青ざめわなわなとしながら相手の頭にげんこつを下そうとし。眉を下げて苦笑いする店員の女の子に直ぐ様謝罪の言葉とともにぺこぺこと頭を下げるとその場を取り繕うようにメニューを指差してチーズバーガーとコーヒーを頼んで。後で相手のぶんは返してもらおうと会計には二人ぶんのお金で支払い、トレーに載せられでてきた注文品を持つとそそくさと空いてる席を探そうと歩き出しながらきょろきょろと首を動かして)
(/もえP愛が深すぎてしんちゃん嫉妬もありかも…←
あえての紙だけとか意味深で風間くんはときめきそう…!←)
いてっ!あー、お姉さぁん...オラのラブロマンス.....。
まったくもう。許してあげる代わりに風間くんのおごりね。
(ナンパに夢中で気付かぬうちに脳天に振り下ろされた固い握りこぶしの感触に、顔をしかめ鈍い痛みに疼く頭を押さえて。相手に逆に文句でも言ってやろうかと思いむっと結ばれた口を開こうとするも、会計を済ませ席を探す相手が歩き出した事に気付きやむなく慌てて後を追いかけ。げんこつなど母から数え切れない程受けてきておりもう慣れっこで先程の事も気にしてはいないが、悪戯心からお金に関して念を押された事を逆手に取り、素知らぬ顔で隣に並び軽い調子で返答し。自分の注文したものが沢山載せられたトレイ、重くはないだろうかと一瞥した後自分が運ぼうとさりげなく横から手を出し持とうとして。混雑している時間だが幸いにも一番奥のソファ席が空いており、その席にしようと決め辿り着くと荷物を音を立てて適当に置き座ることにして。雑に置いたリュックにより椅子の合皮は苦しげに皺を寄せ。相手が腰を下ろすのを待ちながら、実はレジに並んでいた際の相手の説得も耳に入れていたらしく「可愛い女の子が沢山でも、本当に振り向いてほしい人をどうにもできなかったら意味無いんだぞ」などと小さな声でぽつりと意味深に呟いてみて)
(/嫉妬してからかっちゃうんですかね、素敵...!
お決まりのげんこつ、風間くんっぽくて嬉しいです←)
は!?何で僕がお前の分も払わなきゃならないんだよッ。…あ…そういうことしても無駄だからな。
(名残惜しげなレジのお姉さんに対する呼び掛けを聞き。5歳の頃はまだ可愛らしかったこの行動もこの歳になるともはやただの女垂らし。レジの彼女も自分が間に入ったことで苦笑いしながらも業務を全うしてくれたが、自分がいなければどうなっていたことやらとら考えるだけでも眉間に皺が寄っていく。なんだかんだと自分がついていなければ、なんてことも一人心の中で思いつつ隣に並んできた相手を横目に捉え。そのまま席探しに集中しようとしていれば奢れという相手からの筋違いな反抗にバッと相手の顔を見上げて意味不明だと言いたげなわかりやすい表情をして。その後トレーをとられてしまうとそれがただの気遣いとは思えず何かの企みかと怪訝な顔で奢らないと主張し。席に到着し腰を下ろす際何やらぶつぶつと言うのが聞こえるが、はっきりとは聞こえずに、ましてまさか先程の助言に対してとは思わずに、不審がりながらも相手が変なのはいつものこと、「何ぶつぶつ言ってんだよ…。」とさらっと流してしまいつつ、テーブルに置かれたトレーから自分のコーヒーをとると蓋をあけ、ミルクを入れてストローを差しこみ。この暑さで喉は十分に水分を欲しており、さっそく一口飲めば冷たさから生き返ると感じ一瞬気の緩んだ顔になるが、お金のことを忘れているわけではなく貰ったレシートを相手の前に置いて)
はい、レシート。しんのすけの分は1200円。
(/そして怒った風間くんにしんちゃんがしゅんとなってくれてもかわいい←
げんこつ気に入ってもらえて良かったです!← しんちゃんもナンパ癖が相変わらずで良き←)
何その顔~、オラの優しさ受け取ってよ。
.....でもちゃんとお金は取るのね…分かったゾ、はいはい
(トレーを相手から取り上げれば純粋な善意に対して送られる疑わしげな視線。自分の普段の行いが悪いからではあるがその事は棚に上げ、心外だと言わんばかりにやれやれと肩を竦め。席に着くと一瞬緩んだように見えた相手の表情だが、きっちりとレシートを渡してくる辺り勝ち目は無いと思い知らされ渋々財布を取り出しお金を返す事にして、所々色褪せたアクション仮面のナイロン素材の財布を開けると皺くちゃの千円札と硬貨二枚を摘み出し机に置いて。小さな呟きは相手に聞こえなかった様子で内心ほっとしながら約束通り勉強するしかないかと観念し片手でガサガサと音を立てハンバーガーの包みを開け一口齧りながら、もう一方の手ではリュックから数学の問題集を取り出して机に広げ。行き詰まっているのは至極簡単な基礎問題。公式を使えばあっさり解けるものだが、授業中は夢の国か落書きに励む自分にとっては暗号のような問題に感じられる。開いたページには貧相な途中式と暇を持て余し描いた下手なもえPのイラストだけが余白の中に浮かんでおり、絵の方を指差しながら薄気味悪い女声で)
この問題教えてよ。風間くんの好きなもえPからもオ、ネ、ガ、イ?
(/あぁ...可愛いっ。
ナンパ癖も気に入っていただけて良かったです←
風間くんが止めてくれないとヤバい奴ですが←
この感じだと海に行っても大変そうですね~)
当たり前だろ、まったく…。
……っ~…止めろよっ。もえPはもっと可愛くて可憐でときめくような声なんだ…!…から…、…て、ていうか何でこの問題が出来ないんだよ。この公式使って…こうしたら、ほら、解けるだろ。わかった?
(疑惑の眼差しのどこが心外なのか、むしろ防衛本能だろうと相手の文句を受け付けないようスルーしながら渋々と渡されるお金を受け取り。手にしたしわくちゃな1000円札にわずかに顔をしかめ丁寧に伸ばした後に高校生にはやや不釣り合いなブランドもの財布へとし舞い込み。いつまでも人前でアクション仮面の財布を持てる相手に羨望の目も向けつつ、財布を鞄にしまうついでに塾で使っている東大向け問題集とノート、筆記具を取り出して。しっかり言い聞かせたおかげか相手が問題に取り掛かるのを確認すればよしよし、と安心したように頷いてさて自分もとノートを広げ。だがその丁度そのとき聞こえて来た声にゾゾッと身を震わせて、さらにもえPという単語に過剰反応。もえPの可愛さについて熱弁しそうになったが途中でハッと我に帰って気まずそうに相手の黒々した瞳を見てはすぐに悔しげに目を背け。熱くなる顔を冷まそうとコーヒーを一気に吸い込み、すぐにでも話題を変えようと言葉を詰まらせながらも本題に移れば、相手が出来なかったのは基礎中の基礎。こんな簡単な問題が出来ないことに呆れながらも、教えてあげるのは嫌いではない。問題集の落書きと貧相な計算式の隙間にきちんとした式を書き込み丁寧に解説していけばこれで理解できたはずと問題集へと下げていた目線を相手の方へ上げて反応を伺い)
(/もえP最終回とかの噂で風間くん落ち込ませるのとかも楽しいかもしれない()←
風間くんに自分がいないとダメだと思わせられてるんでナンパ癖しんちゃんの勝ちです←
海いくとさらにナンパしまくるんでしょうね~~
.....さては...まだもえP観てますな...?
ほうほう、代入して...。はっ、分かったゾ!ありがとう風間くん!ふっ、もうオラに解けない問題は無いですぜ...
(相変わらず例の女児向けアニメの話を振ると目の色を変え話し出す相手にもの言いたげな視線を送り。相手の魔法少女好きはとっくの昔に気付いているもののまだ隠し通せていると思っている様子が可笑しく何時もついからかってしまう。動揺を露わにした相手だったが、流石優等生と言ったところで教え方にそつは無く教師よりも分かり易い程。すらすらと書き込まれる文字を目で追っては納得を示すため頷き、最後まで理解出来ると嬉しさから弾かれたように顔を上げ、何だかんだ言っても優しく教えてくれる相手に感謝しつつ目を見返し元気に親指を立てて。基礎問題が解けただけで調子に乗った口調で軽口を叩くも、向かいに置かれた東大対策の問題集に気が付くと間抜けな声を洩らし冊子に顔を近付け。堅苦しい書体で淡々と羅列された文章はとても同学年が解くものとは思えず、無機質な問題達はまるで相手の隣から自分を押し返しているかのように感じられ思わず顔を顰めて。高校までは受験勉強と言っても何とかなる範疇ではあり猛勉強の末相手を追い掛けてきた。しかし大学入試となれば一筋縄ではいかないだろうし東大といえば尚更無理だ、いずれは別々の学校に進学する事になるのだろうと思うと少し寂しい気もして眉を下げ態とらしく女々しい口振りで言い。だが卒業まではまだまだ時間はあるという安心感が心の何処かには有りそれより今を楽しむ事を考えようと、取り敢えず夏の予定等に気持ちを巡らせ見るからにぼんやりして)
風間くん東大行っちゃうの?オラを一人にするなんてひどいわ。
...でもほんと、受験生になる前に今年は思い出作りしよ!
(/最終回...!いずれしんちゃんにガセネタ流させます←
やった...勝ちですね()逆に目を離した隙に風間くんがナンパされてしんのすけが助けるとかも美味しい←
是非海行きましょう(不純))
…あはは…そんなまさか~…。
ほんと調子良いんだから…、でも理解できたなら良かったよ。え、あぁ…そうだけど、…大袈裟だなあ。別に全く会えなくなるわけじゃないだろ。そういやしんのすけは何でこの高校にしたんだ?
(目を背けても感じるジトッとした視線と核心をつく言葉に問題を解いている間も手に冷や汗をかき。こんなときは大概苦笑いで、穏便に済ませようとするのが自分の癖。覇気のないふよふよと漂うような声を出して既に自分のもえP鑑賞を確信している相手の発言をやんわりと否定して。解き終わり相手の理解を確認したところ、わからないと駄々を捏ねることも予想していたがために、明るい表情で感謝されると束の間きょとんとしてしまうが、その後の調子ノリな言葉に呆れて眉を下げながらも素直な相手の反応にふっと笑みを浮かべて。そして自分の問題に移り問題を確認し始めるとその問題集の上に相手の影、と同時にわざとらしい中にも寂しさの混じったような声が聞こえてくれば動かすシャーペンを止めて再び相手を見て。東大に行くのは自分の夢でもあるし、母もそれを応援してくれている。だがそういえば勉強に無関心な相手にはこんなことを話したこともなかったかと思い起こし。そうならば相手が自分の東大受験に驚くのも無理ないこと。それを理解しながら一呼吸置いて東大に行くということに肯定の返事をし。しかし相手とは違い夢追い中な自分はまだ相手と離れるという実感もなく今のうちに思い出をという話にも苦笑を返してしまい。自分たちの通う学校は進学校である上に金持ちの多い私立の学校、自分以外にも東大やら優秀な大学に行く生徒も多い。自分がこの高校を選んだのも東大への進学率が高かったこともあるのだが、そこでふと相手がそんな高校を選んだことに疑問が浮かび。去年の春頃はまさか相手が同じ高校に受かるとは思っていなかったし、何かよっぽどの理由でもあったのだろうか。既に夏休み気分に入りかけている相手に単純な疑問を投げ掛けて)
(/ガセネタで翻弄ですね!← バレたらげんこつで済むかどうか←
あーそれも美味しい!いつもナンパしてるくせにズルいぐらいに良い← 海やりましょう、風間くんを海に引っ張りだしてください←)
スゴいぞ風間くん、でもそうしたらお隣の県になっちゃうでしょ。今みたいには会えないし...オラ泣いちゃう~。
(もえP好きをとぼけてみせる相手の事はあえて見逃してやることにし、自分の軽口に笑みを浮かべる相手、そんな日常にただしみじみと幸せを感じて。しかし東大進学を初めて相手の口から聞くとさほど遠くはないがどうにも避けられない別れを再認識しうら寂しさが心を掠めて。今まであまり進路に関する話などしなかったが、相手の口から聞いてしまうと揺るがぬ事実としてこちらの焦燥を掻き立てる。やはり相手には将来の職業など、しっかりと未来像が描かれており着実に前へ進んで行くのだろうと思うと応援したい反面、自分を取り残して手の届かない場所へ行ってしまう気がして複雑な心境もあり。自分は将来の夢もまだよく分からない。適当に勉強をこなし日々を消化してはいるものの明確な目標は無いため大学に進学するかどうかすら曖昧だ。ふざけた口調で寂しいなどと口に出しつつも、内心では遠ざかっていく相手の背中を想像して何となく面白くない不器用な思いを膨らませ出来心からちょっとした意地悪を思い付き、無造作に片手をテーブルに付くとぐっと身を前に乗り出して。上から見下ろすような形になると、特に他意無く質問を投げ掛けただけの純粋な相手の顔に自身の影が落ちて。耳が弱い事は知っていながらゆっくりと相手の耳元まで口を寄せわざと低い声で囁き)
風間くんと同じ高校に行きたかったからに決まってるでしょ。気付かなかった?
(/ボッコボコですね←もみくちゃになってるうちに床ドンしちゃって変に気まずい空気...とか←
ぜひぜひ連れ出しましょう!夏期講習はサボって←)
ひっ…ぁ!?な、な…ッ…。
…あ、あんまりからかうなよ。寂しいとか僕と同じ高校が良いとか…、…とりあえず離れろって、近い…。
(泣くなんて相手の性格を考えても滅多にないこと。口ぶりからも冗談であることが汲み取れるが、いまの暮らしている地域から近くはない距離に行ってしまうのは確かなことで、それに対して少なからず寂しいという感情は自分にだって存在している。唐突に耳元にくすぐったさを伝える相手の囁き声に幼い頃から隙を見せるたびやられてきたにも関わらず何の耐性もなくビクッと震え、堪らずに声を上げて。周りに人がいる中、情けない声が出たことに羞恥を募らせ、寂しいという相手に同情しかけた思いやどことなく告白まがいな相手の台詞への動揺、そして結局はいつものように憤りを感じては何から口に出して良いかわからなくなり、ただ口をぱくぱくと水槽にいる魚のごとく動かして。落ち着け落ち着けと呪文のように自分に言い聞かせながら僅かに涙目で相手を見るが、見たところで心が見えるわけもなく、どこまでが相手の本気なのか計りかね、困惑に怒りの混じった表情を浮かべていて。今までの経験からしていえばこれも相手の悪い冗談である可能性が高い。もちろん本気のときだって、一年に一回ぐらいはあったかもしれないが。バクバクな自分の心臓を静めるため、周りの目も気にして運動部でしっかり鍛えられた肩に自分の手を置いて押し返そうとしつつ、本当はうれしいはずの相手からの言葉も混乱から冷たく突き返す結果となり)
(/壁ドン飛ばして床ドンいっちゃうあたり好きでry← ここで初々しくいっても可愛いし、しんちゃんが嫉妬で暴走しちゃっても((←
いっそ夏休み塾に入り浸ってるところをしんちゃんが入り込んで連れ出しても面白いかも←)
ふっふっふ。いつまでたっても、お耳が弱いのはご健在ですなぁ。
からかってなんかないぞ。だってオラ達ずっと.....お友達でしょ、もっと喜んでよねー
(相手の動揺とその涙目という反応に満足し流石にこれ以上意地悪な態度を取るのは止めようと決めると同時に、近付いた距離で見据える相手の潤んだ瞳や長い睫毛に鼓動が速まるのを感じ、自分の為にも素直に身体を起こし元の位置に座り直すと心拍を落ち着かせ。本気だと受け取っていない様子の相手に先程伝えた動機は嘘ではないと言いつつも、口元を緩め軽い調子で言葉にし告白かのような妙に真面目な雰囲気は取り払ってしまい誤魔化して。自分達の関係に関しては“ずっと友達”と言いかけて一瞬の間が訪れ。友達__それは確かに正しい、昔から腐れ縁だと言い沢山の喧嘩もしてきたが結局自分と相手の間には確固とした友情があるわけで、だが一言で友達と言いきれなかったのも事実。とても口には出せなかったものの自分は相手にそれ以上の関係を求めているし、ずっとこのまま一番の友達で居ることが正解だと心の内に秘めていられる気はしない。二人の関係性を表す言葉はとても一言には見つからなかったが、沈黙が続くのもおかしなものだと思い取り繕ったように急いで言葉を続け。そして最後はふざけた調子で口を尖らせ曖昧に話を流し濁してしまい、背もたれに背を預け深く座り直すと退屈そうにポテトを口に運びながら勉強を再開し。しかしいくら問題を見つめようとも集中出来ず白い紙に吸い込まれそうになりぐったりと机に突っ伏して。教えてもらえた事で類題は分かるようになったものの退屈さとは別なのであり遊ぶ方が楽しいのも事実、きちんと勉強する、と交わした約束も頭の隅に追いやられてしまい、うだうだと文句を洩らしながら)
ねーえ風間くん、オラもう勉強飽きたゾ。どこか遊びに行こう.....ねえってば
(/床ドン良きですよね← 暴走...!させたい...!普段ヘラヘラした子が暴走する瞬間すごく好きで((
塾に突撃しちゃいましょう!高2ならバイクの免許持っててもおかしくないですし、そのまま二人乗りで遠くまで...←
でもしんちゃんならいつまでも自転車って感じもしますが←)
っ…誰のせいだと思って…。
……僕のお友達なら約束、ちゃんと守ると思うけど。今度ちゃんと遊んでやるから今日は勉強。
(抵抗もなく相手があっさりと引き下がるとぐぐっと力を込めていた手も行き場を失い、そのままテーブルの上に落ち着き。混乱も次第に落ち着いてくる中で相変わらずの敏感さを指摘されてようやく普段を取り戻すと恨みがましく軽々しい相手に悪態をつき。からかっていないという話にも真剣に耳を傾けず、いつものこととは思いながらも不機嫌にため息だけをついてイライラするのを止めようと相手から目を離してハンバーガーの包みを開き。一口食べてはまた一口食べ、冷たいコーヒーで喉の奥へ通し。やはり塾に行かなければ勉強にはならないということを痛感しつつ、静かになった相手を見て自分も勉強を再開し、難問の数学の計算式をノートにスラスラと書いていき、時折詰まっては消ゴムで消す、その作業を黙々と繰返し。1問数分はかかる問題に先程の苛立ちをぶつけるように集中力をぶつけては相手がダラダラしているのにもお構いなしで。とはいえ声を掛けられると無意識に反応してしまい、ちらりと相手を見て。反省の色のない相手には自分も少しぐらいわがままでも良かろうとまた視線をノートに戻しながら相手が友達と口にしたのを引き合いに約束という文句を盾にして。だがそれでも何だかんだで相手とは自分も仲良くしていたいもので、実際塾で都合の程はわからないが気遣いから今度遊ぶからと約束して)
(/ギャップ萌ですねー!暴走させちゃいましょう←
確かにしんちゃんなら自転車あり← 自転車二人乗りで海までとか青春ですね←)
えー、約束だゾ?塾から引きずってでも出掛けるからね。
ふんふん...あ、オラ海行きたい。海に行ったら花火もしたいしー、.....のんびりしていられませんなぁ。で、風間くんはどこ行きたい?
(勉強する気などすっかり無くしてしまうと机に伏したまま顔だけ軽く起こし、問題を解き進める相手の手元をぼんやりと見つめるだけで。しかし友達という言葉を目の前に置かれると延々と我儘を言うわけにもいかず、日々に忙殺されている相手に休日など有るのかと疑いの眼差しを向けつつ念を押すように再度約束を取り付けるとまた大人しくなり、とは言え自分の問い掛けにはどんな形であれ構ってくれる事を嬉しく思い表情は明るいままで。自分はもう宿題など机の端に追いやってしまったが、とりあえず今は相手を勉強から引き剥がすことは諦め勝手に夏の計画を立て始める事にして。毎年の夏に思いを馳せどんな場所やイベントにを思い出してみる。昔から一緒に遊んできた仲、今更新しい何かが待っているわけでもないが期待に胸は膨らむもので、あれこれと口に出して目を輝かせると相手の勉強の邪魔だと遠慮もせず話し掛けて)
(/うわ...自転車で風に吹かれるとか素敵すぎて←
しかも二人乗りだとくっ付いちゃいますからね← これは爆走させちゃいましょう
あ、でも塾から直だと水着が(( どうしましょうかね~ )
…はいはい、海ね。…あー…ちょっと待って、これだけ解きたい。
…ん~…ここがこうだから……。
(相手も自分が忙しいのを見越していて、信用に至らないのか念押しを受けながらも、勉強に集中しながら聞いているためにほとんど馬耳東風に近く。丁度解いている問題がスムーズに良い感の答えが導き出せそうだというところで、夏の計画に胸踊らせる相手とは別の、後少しで解けるという期待感を抱いていて、頭の中は計算式で一杯である。海だ花火だとはしゃぐ相手の話をぼんやりと耳に入れながらサクサクとノートに計算式を増やしていき、そのかたわらややおざなりに相槌を返して。質問も耳には入るがそちらを考えるよりも今は問題を解いてしまいたい、そんな思いに駆られてシャーペンを動かしつつ、子供のように落ち着きない相手に少し待つようにと話し。相手にしたらこんな自分の勉強よりも遊びの方が重要であるのだろうが、幼馴染故の無遠慮さはこちらも似たようなもので。待っている相手の退屈さなど気にかけず、時折唸ったりぶつぶつと言いながら問題を解いていき。ようやく数分後に解き終わるとスッキリした顔でシャーペンをテーブルに置いて、あまりしっかり聞いていなかったとわかる口ぶりで相手の話の内容に戻り)
…よし、できた…!
それで…えーと、海の話だったっけ…?
(/水着は必須ですね…!どうしましょうー しんちゃんが用意周到に風間くんのも持ってきますか?←)
んもう、ひどいわ。オラとお勉強どっちが大事なの!?
海の話.....まあ、そうだぞ。風間くんがビキニで海にお出かけするって約束してくれたところ。一緒に泳ご。
(夢中になって問題に取り組むなど全くもって理解も出来ない心情だが相手は自分に気を使っていないとも言えるのかと思うと、一方通行ではない気を許し合った関係に嬉しさを感じる一方、やはり暇のまま放置されるのは面白くなく。ようやく相手がこちらに注意を向けてくれたかと思うも明らかに話を聞いていなかった様子の返答に抗議するように眉根を寄せ、本当に勉強より自分を優先してほしい訳では無いものの痴話喧嘩のお決まりの台詞を述べて体をくねくねと動かし薄気味悪くも自分の唇に指を当ててみせ。とは言え話の内容は相手にあまり伝わっていないのだろうと判断し、湧き上がった悪戯心から相手の反応でも見てやろうかとデタラメな約束を涼しい顔で伝えて。ビキニだなんて到底有り得ない事ではあるが水着を着て共に泳ぎたいというのは事実、片手間にストローから炭酸の弾けるコーラを吸い込みつつも抜かりなく海の約束は取り付けようとして)
(/良いですね、持ってきましょう←
サイズまで把握してるとはなんと変態...いや愛←
しんちゃんは岩から飛び込みとかやってそう...埼玉にそんな場所があるかは謎ですが←)
勉強だね。
ビキ…!?…嘘つけ、僕がそんな約束するわけないだろ。
(まるで彼氏彼女の喧嘩のような小言は相手のふざけたくねくねした行動によって良い意味でも悪い意味でも威力を失って自分に届き。ここで一般的には自分には悪気がないのだとフォローを入れるものだが、相手に対してその必要も感じられず、間髪入れずに返すのは勉強優先という台詞。だがいくら勉強第一な自分ではあってもビキニを着けて泳ぐなんて約束を取り付けるとは思いがたく。聞いた瞬間はまさかと驚き目を丸くし、ビキニを身に付けた自分の姿を想像してあまりの気持ち悪さに口許を歪めるが、すぐさま空想をかき消して。自分も相手の話を聞いていなかったため完全に相手が嘘をついているとは言えないものの、ビキニなんてきていくのはごめんであり、ともかく約束などしていないと返すことにして。ビキニの話はおいておいたとしても海に行く約束をしたのは自分もそれとなく覚えていて、約束は守らなければと考えつつ鞄からスケジュール帳を取り出しては空いている日程を探し。夏休みはもうすでに塾の予定で埋まっているが丁度塾のない日を見付けると相手にスケジュール帳で日付を見せながら確認をとり)
この日なら空いてるけど、しんのすけは大丈夫か?
(/愛されてますね風間くん←
飛び込み禁止場所でも飛び込もうとしそうですね←
塾の予定は入ってないと風間くん言ってますが後で塾の先生の都合とかで予定変えさせてしまおうと考えてます…!それで海行くまで気まずくなったりとかでもいいのかなあと←)
あれ、バレちゃった。ふっふっふ。風間くんたらノリが悪いゾ~。
その日?...うん、風間くんのためなら大丈夫に決まってるでしょ。そっちこそドタキャンはやめてよねー。
(迷い無く勉強を口に出した相手の様子に、傷付いたかのように例の如く女々しい動きを取り暫く茶番を繰り広げて。相手の冷めた対応はいつもの事であるし適当に気持ちの悪い抵抗も切り上げると、自分の嘘に焦る相手を満足げに眺め。にやつき三日月の形になった目元は明らかに嘘を付いていた事を示しており、適当な嘘をついた事が見え透いていよるのは自明だが反省の色は無く。あっさりと軽い動きでスケジュール帳を覗き込み目線を落とすと指された日付を確認し、そうするとその日はバイトが入っている事を思い出し一瞬返答に迷うもほぼ間を開けず快諾して。忙しいお互いにとって貴重な機会であるし、店長も頼めば一度くらいなら休ませてくれるだろう。約束を取り付ける事が出来たのが何より嬉しく上機嫌でストローに口を付けると、残り僅かとなったコーラを入り込む空気と共に吸い込んで。そうこうしている内に時間は過ぎていたようで、店内の掛け時計を一瞥すると思っていたより遅い時刻を指しているように見え、名残惜しいながらもそろそろ帰宅しなくてはと食べ終わったものの包装紙を握り潰して。)
あれ、もうこんな時間なの。そろそろ帰る?
(/しそうですね、風間くんも道連れです←
わわ…良い感じに切なくてオイシイです!ありがたや...。
塾に堂々と侵入して海に拉致して仲直りさせますね...!
塾の先生には嫌な顔をされそうですが←)
ドタキャンしそうなのはお前の方だろ。
…そうだね、しんのすけは明日も朝練早いしね…。
(女々しい動きをまるでつまらない映画でも鑑賞するように冷ややかな目を細めてコーヒーを片手に眺め、その後に予想したように相手が適当な嘘をついていたことが分かると、怒るというよりはどちらかといえば自分の予想が外れていなかったことに安堵して、落ち着いて残りのコーヒーを吸い込み。こちらのスケジュール帳を見た相手から了解を得ると相手に僅かな迷いがあったことに引っ掛かりを覚えるが、ほぼ即答であった為に気にしないことにしスケジュール帳をパタリと閉じて鞄にし舞い込み。ドタキャンなどというが自分はこれまで約束はたいてい守ってきたほうであるし、都合が悪くなれば前以て伝えている。自分に限ってありえないという思いから、相手の方がドタキャンしそうだと返し。相手からの帰ろうかとの声に自分も今の時刻を確認し、相手の言うように夕方に来たというのに随分遅い時間になっているのを認め。勉強はあまり出来なかったがあっという間に流れてしまった時間を惜しく思いつつも、運動部の相手は明日も朝が早いのだろう。既に今日の勉強の予定は崩れてしまったし、朝練のない自分はもう少し居ても支障はないと言い訳して相手といる時間を増やしても構わないのだが、わがままを言うのも躊躇われて相手の言葉に頷き。残りのコーヒーを飲み干して包み紙とコップをトレーに置くと鞄とそれを持って椅子から立ち上がり、相手の持ってるゴミも置くように指示し)
それも捨てるよ。
(/一緒にダイブして近所のおじさんにでも叱られましょu←
先生的には迷惑極まりないですね← そのぶん海でらぶらぶさせないと←)
(/連絡し忘れておりました!済みません!
実は4月3日まで諸事情のため返信が滞ってしまうかと...!失踪ではありませんので気長にお待ちいただけると嬉しいです。いつも楽しい時間を有難うございます!)
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