相手募集

そうなんですか？
どの辺です？
(支えつつ)

もう見えてるよー！ほら、あそこの家だよ！

そう言うとヘラヘラと笑いながら相手を見てみる。カッコイイなぁと思いながらも見えている家に向かって

あれですか？
よっと…玄関の鍵は、あります？
(玄関の前に行き、鍵を尋ね)

鍵は…持ってるよ。はい。

酔いが回ってきて気持ちよさと言うよりは気持ち悪くなっていて鍵を相手に渡すと相手の手から離れてうずくまって

開けますよ？
って、大丈夫ですか？
(鍵を回し、蹲ってる相手に気づき、しゃがんで背中撫で)

大丈夫…だから。りとくんは…帰りな…？

青い顔しながら冷や汗が止まらない状態なのに大丈夫と言ってゆっくりと立ち上がる。吐き気はあるのだが喉で詰まって出なくて

ここまで来て無理です！
…無理矢理、吐かしてもいいですか？
あと、トイレどこですか？
(傍へ行き、支え)

いいって！汚いし…！今日会ったばっかの人にそんなことさせられない！

そう言いながらもバタバタと家に入るとガクンっと力が抜けて四つん這いになる。とりあえずトイレに向かおうと少し動くが気持ち悪くて俯いて

?っ！
気持ち悪いんでしょ!?
あーもーっ!!これに吐いていいですから!!
もし、吐かなかったら無理矢理吐かしますよ!?
(持っていたタオルを口元に当て)

そんな、こと…言ったって…うぐ…っ…

涙目になりながらも相手から離れようとするもタオルで口を抑えられて吐き気が一気に増す。だけどやっぱり吐けなくてもういいからと涙目で首を振って

…はぁ…
後で殴ってもいいんで、ちょっと我慢してくださいね
(相手の顎を掴み、タオルに無理矢理吐かし)

ちょ…いいっt…うっっ…うぇ…っ…

いいって言うつもりだったが無理やりされると喉奥から溜まってたものを吐いてしまって罪悪感と苦しさで涙が流れて

よしよし…
まだ出そうですか？
俺、ちょっと水取ってきますね？

(背中を撫でつつ、キッチンを借り水を取ってくる)

も…出な…っ…い

ハァハァと息を切らして涙を拭うことなくぼーっと相手を見る。こんな吐くまで飲んだの久しぶりだろうと思いながらもありがとうとお礼を言ってへなっと笑う

飲み過ぎは禁物ですよ？
これに懲りたら、飲み過ぎちゃダメです！
どうします？お風呂…は、やめた方がいいか…
寝ますか？
(とりあえず、落ち着いた相手を寝かせて帰ろうと考え)

僕の事心配してくれてありがとう。もう大丈夫だよ…助かった。…彼氏がいたらこんな感じなのかな

彼氏がいませんよ＋彼氏を募集してましよと遠回しに伝えるとそう言ってごくごくと水を飲みほしゆっくりと立ち上がる。立ち上がるとリビングに向かって

…どうなんですかね？
俺、彼氏どころか彼女いた事もないんで…
もう大丈夫です？
それなら、俺、そろそろ帰りますが…
(自分には彼女、彼氏いないアピールをしつつ
自分の鞄を持ち、相手に挨拶しようと近寄り)

そうなんだ…。ほんとありがとうね何から何まで

へぇ…居ないのかと内心嬉しそうにしながらそう言って相手の頭をわしゃわしゃと撫でると嬉しそうに笑っていて

いえいえ。
…じゃぁ、そろそろ帰りますね？
あんまり長居しても邪魔でしょうし…
(家に帰っても1人だし少し寂しくなりつつも笑って伝え)

夜遅いし家が遠いなら危ないし泊まってく？

普段のペースを取り戻すとそう言ってポンポンと頭を撫でてみる。帰って欲しくなかったし今日でもしかしたら一線も…とよからぬことを考えていて